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乾太くんのエラー62とは?連続不着火が起きる仕組みと確認順序

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Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

乾太くんのスタートを押しても温風が出ず、しばらくして表示部に「62」が点滅している。
そんな状況で、故障を疑って何度もスタートを押し直していないでしょうか。
エラー62は、機器が点火動作を繰り返したにもかかわらず連続して着火できなかったことを検知して、安全のために停止した状態を示す表示です。
言い換えれば、バーナーまでガスが届いていないか、届いていても燃え始められない状態が続いているという合図になります。
この記事では、エラー62が出る仕組みと4つの原因、エラー11との違い、確認する順序、そして自分で対処できる範囲と修理点検に切り替える判断ラインまでを整理します。

目次

エラー62は「連続して着火に失敗した」ことを知らせる表示

リンナイの公式情報では、エラー62は連続不着火を検知した際に表示されるとされています。
原因として挙げられているのは、ガス栓の開き不足と、強化ガスホース(またはガスコード)がつぶれたり折れたりしていることの2点です。
どちらも「機器は正常に点火しようとしているのに、燃やすためのガスが十分に流れてこない」という状態を指しています。

乾太くんは、運転を始めるとまず送風を行い、そのあとバーナーに点火します。
このとき炎が検知できないと、機器は一度点火動作をやり直します。
それでも炎が立たない状態が続くと、ガスを出し続けることが危険になるため、機器側がガスを遮断して運転を打ち切ります。
つまりエラー62は故障の宣告ではなく、「ガスの供給経路をたどって確認してください」という要求と読み取るのが正しい理解です。

項目内容
表示の意味連続して着火できなかったことを検知して停止した状態
公式に示されている原因ガス栓の開き不足/強化ガスホース・ガスコードの潰れ・折れ
自分で対処できるかガス供給側の確認で復帰するケースがある
すぐ修理が必要か供給経路に問題がないのに再発する場合は点検が前提
やってはいけないこと原因を確認せずスタートを押し直し続ける

📎 出典:リンナイ公式FAQ|ガス衣類乾燥機 エラーコード62 が表示

エラー11との違いを先に押さえる

乾太くんには、点火にまつわるエラーがもうひとつあります。
表示された番号を取り違えると確認する場所を誤るため、先に違いを整理しておきます。

コード検知している内容状況のイメージ
11ガスが供給されていない、または点火できなかった最初の点火の時点で成立していない
62連続不着火点火動作を繰り返しても着火に至らなかった

11は点火不良そのものを示す表示で、ガス栓の閉め忘れなど単純な原因で出ることがあります。
一方の62は、機器が何度か試したうえで着火できなかったという段階まで進んだ表示です。
そのため、62は11よりも「一時的なミスでは説明しにくい」状態と考え、供給経路を一通りたどる前提で動くほうが結果的に早く解決します。
点火不良全般の確認手順や、ガス栓のヒューズ機能の解除方法は乾太くんエラー11の原因と対処法とは?ガス供給・点火不良を徹底解説で詳しく扱っています。

エラー62が出たときの最初の手順

エラー62が表示されると、機器は庫内に残ったガスを排出するため送風運転に入ります。
リンナイは、約2分間の送風運転が終了してから該当箇所を確認し、再度運転するよう案内しています。
この2分間を待たずに操作を繰り返すのは、安全面でも機器の負担という面でも避けたい対応です。

  1. 運転スイッチを切り、送風運転が終わるまで待つ … 目安は約2分です
  2. 室内でガスのにおいがしないか確認する … においがある場合はこの先の操作をしません
  3. ガス栓・ホース・ガスメーターの順に確認する … 機器から元側へさかのぼる順序が効率的です
  4. 確認後に一度だけ再運転する … 改善しなければ、回数を重ねず次の原因を疑います

ガスのにおいがする場合は、再運転も電気のスイッチ操作も行わず、ガス栓とガスメーターの元栓を閉めて窓を開け、契約しているガス会社に連絡してください。
不完全燃焼や未燃ガスの滞留は、エラーの原因究明よりも優先して対処すべき事象です。
においがないことを確認してから、以降の手順に進んでください。

原因① ガス栓の開き不足とヒューズ機能の作動

もっとも確認しやすいのがガス栓です。
レバーがガス管と平行になっていれば開、直角になっていれば閉が基本ですが、中途半端な角度で止まっていると、開いているつもりでも流量が足りないことがあります。
乾太くんは給湯器やコンロに比べてガスの消費量が大きいため、他の機器では気づかなかったわずかな流量不足が、乾燥機で初めて表面化するケースがあります。

また、ガス栓にはホースが外れたときにガスを止める「ヒューズ機能」が内蔵されているものがあります。
この機能は、衝撃や急な流量変化で誤作動することがあり、元栓は開いているのにガスが流れないという状態を生みます。
リンナイも、ガス栓の安全装置が作動している可能性があるため、何度かガス栓の開閉を繰り返すよう案内しています。
開閉はゆっくり行い、開けた直後にすぐ運転せず、数十秒おいてから操作すると復帰しやすくなります。

確認するポイント

  • レバーが完全に開ききっているか(途中で止まっていないか)
  • 掃除や模様替えのあとにガス栓へ物がぶつかっていないか
  • 同じ系統の他のガス機器(コンロなど)は正常に使えるか

他のガス機器も同時に使えない場合は、乾太くん単体ではなく供給側に原因があります。
逆に他の機器が問題なく使えるなら、乾太くんに至るまでの経路に絞って確認を進められます。

原因② 強化ガスホース・ガスコードの潰れや折れ

公式に挙げられているもうひとつの原因が、接続部のホースです。
乾太くんは洗濯機の上や棚の上に設置されることが多く、本体の背面や側面でホースが壁に押し付けられ、鋭角に折れている状態が起こりがちです。
設置直後は問題がなくても、地震や掃除で本体がわずかに動いた、防振ゴムを入れ替えた、収納を買い替えて壁との隙間が狭くなった、といったきっかけで発生します。

確認したいのは次の点です。

  • ホースが本体と壁の間で潰れていないか
  • 接続部付近で急角度に曲がっていないか
  • ひび割れ・硬化・変色が進んでいないか
  • 無理な引っ張りがかかっていないか

ホースに劣化が見られる場合は交換が必要ですが、ガス機器用のホースには規格があり、選定を誤ると安全性に直結します。
ホースの交換や接続のやり直しは、判断に迷う場合は必ずガス会社や施工店に依頼してください。
本体を動かして隙間を確保する作業も、排湿筒やガス接続部に負荷をかけるため、単独で無理に行わないほうが安全です。

原因③ ガスメーター(マイコンメーター)の遮断

ガス栓もホースも問題ないのに着火しない場合、供給の元側で止まっている可能性があります。
家庭のガスメーターは安全装置を内蔵しており、長時間の連続使用、異常な流量、震度5相当以上の揺れなどを検知するとガスを遮断します。
遮断中は表示ランプが赤く点滅し、液晶に表示が出ます。

日本ガス協会が案内している復帰の流れは次のとおりです。

  1. ガス臭くないかを十分に確認する(においがあれば復帰操作をせず、ガス事業者へ連絡する)
  2. すべてのガス機器を止める(屋外の機器も含め、メーターガス栓は閉めない)
  3. 復帰ボタンのキャップを外し、ボタンを奥までしっかり押す
  4. 表示ランプが点灯したらゆっくり手を離し、キャップを戻す
  5. 表示ランプの点滅が消えるまで待つ

📎 出典:日本ガス協会|ガスが止まったら

ここで見落とされやすいのが待ち時間です。
経済産業省は、復帰ボタンを押したあと3分以内にガス機器を使うと、メーターがガス漏れと判断して再び遮断することがあるとして、復帰後は3分以上待ってから使用するよう案内しています。
復帰操作をしてすぐ乾太くんを運転し、また62が出たというケースは、この待ち時間を飛ばしていることが少なくありません。
なお、メーターの形状や操作方法は地域・機種によって異なるため、詳しい手順は契約しているガス会社の案内を確認してください。

📎 出典:経済産業省|ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法

原因④ LPガスの残量と、機器側の点火部品の劣化

LPガス(プロパンガス)を使用している住宅では、容器の残量が影響することがあります。
都市ガスは配管で継続的に供給されるため残量という概念がありませんが、LPガスは容器の交換で成り立っています。
残量が少なくなると気化が追いつかず、使用量の多い機器から先に着火しにくくなるという現象が起こります。
特に冬場は外気温が低く気化しにくいため、乾太くんのように消費量の大きい機器で症状が先に出ることがあります。
コンロは点くのに乾燥機だけ着火しない、という状況では、この可能性を検討する価値があります。

一方、供給側にまったく問題がない場合は、機器内部の点火系統が疑われます。
点火プラグ(イグナイター)や炎を検知するフレームロッドは消耗部品で、表面に汚れや酸化被膜が付くと着火や炎の検知が不安定になります。
この領域はユーザーが分解して触れる箇所ではないため、確認は修理点検に委ねる判断になります。

燃料の種類確認したいこと
都市ガスガス栓・ホース・ガスメーターの遮断
LPガス上記に加え、容器の残量と配送状況

確認の順序をチェックリストにまとめる

原因を効率よく切り分けるには、機器側から元側へさかのぼる順序が有効です。
どの段階で改善したかを記録しておくと、再発時の対応が一気に速くなります。

順番確認箇所判断の目安
1室内のにおいにおいがあれば以降の操作を中止する
2乾太くんのガス栓完全に開いているか、開閉を数回繰り返す
3接続ホース潰れ・折れ・劣化がないか目視する
4他のガス機器使えるかどうかで原因の範囲を絞る
5ガスメーター赤ランプの点滅を確認し、復帰後3分待つ
6燃料の残量(LPガスのみ)コンロは点くのに乾燥機だけ着火しない場合に疑う

自分で対処できる範囲と、修理を依頼する線引き

エラー62で自分の判断で行ってよいのは、ガス栓の開閉、ホースの目視確認、ガスメーターの復帰操作、燃料残量の確認までです。
ここまでを一通り行っても改善しない場合は、機器側の不具合を前提に切り替えます。

  • ガス栓の開閉で復帰した … 原因は解消。次回のために栓の位置を覚えておく
  • メーター復帰で解消した … なぜ遮断されたのかをガス会社に確認しておく
  • 供給側に問題がないのに再発する … 点火系統や電装基板の可能性があり、点検が必要
  • ガスのにおい・異音・焦げ臭さを伴う … 使用を中止し、ただちに連絡する

なお、表示される番号が62ではなく61の場合、原因はまったく別の系統になります。
排湿ファンやベルトなど回転側の不具合が疑われるケースについては乾太くんのエラー61とは?原因・修理内容・費用の目安を整理で解説していますので、表示を見間違えていないか併せて確認してください。
番号ごとの全体像はリンナイ 乾燥機のエラーコード一覧|乾太くんが止まったときの原因と正しい判断基準にまとめています。

修理費用は故障箇所や設置状況によって変わり、高所や狭所に設置されている場合は追加費用が発生することもあります。
使用年数が8年を超えている機器で点火系統や基板の交換が必要になった場合は、修理と交換のどちらが妥当かを比べる段階です。
その判断軸は乾太くんの寿命は何年?耐用年数・保証内容・長く使うための管理ポイントで整理しています。

エラー62を繰り返さないために

エラー62は通気系のエラーと違い、日々の掃除で防げる種類のものではありません。
そのぶん、設置環境と供給側の状態を定期的に見ておくことが予防につながります。

  • 本体を動かしたあとは、ホースが潰れていないかを必ず確認する
  • 洗濯機や収納を買い替えたときは、背面の隙間が狭くなっていないか見ておく
  • ガスメーターの位置と復帰ボタンの場所を、普段から把握しておく
  • LPガスの場合、配送のサイクルと容器の切り替え時期を意識しておく
  • ホースに硬化やひび割れが見えたら、症状が出る前に交換を相談する

着火までに以前より時間がかかるようになったという変化は、供給量が不安定になりつつあるサインのことがあります。
完全に止まってから動くより、違和感の段階で確認しておくほうが対応は簡単です。

よくある質問

Q1. エラー62が出たあと、すぐに再運転してもいいですか?
A. エラー62が表示されると、機器は庫内のガスを排出するため送風運転を行います。リンナイは約2分間の送風運転が終了してから、該当箇所を確認したうえで再運転するよう案内しています。待たずに操作を繰り返すと、原因が残ったまま点火を試みることになり、安全面でも望ましくありません。送風が止まるのを待ち、ガス栓やホースを確認してから一度だけ運転してください。

Q2. コンロは普通に使えるのに、乾太くんだけ着火しません。なぜですか?
A. 乾太くんはコンロに比べてガスの消費量が大きいため、わずかな流量不足でも先に症状が出ることがあります。ガス栓の開き不足やホースの潰れ、LPガスの残量低下などが候補です。他のガス機器が使えるという事実は「供給が完全に止まってはいない」という情報になるので、乾太くんに至る経路に絞って確認を進めると原因にたどり着きやすくなります。

Q3. ガスメーターを復帰させたのに、また62が出ました。
A. 復帰操作の直後にガスを使うと、メーターがガス漏れと判断して再び遮断することがあります。経済産業省は復帰後3分以上待ってから使用するよう案内しています。3分待っても赤ランプの点滅が消えない場合や、復帰しても繰り返し遮断される場合は、機器側か配管側に原因が残っている可能性があるため、契約しているガス会社に連絡してください。

Q4. ガスホースが折れている気がします。自分で直してもいいですか?
A. 本体を少し動かして折れを解消する程度であれば可能ですが、無理に引っ張ると接続部や排湿筒に負荷がかかります。またホース自体にひび割れや硬化がある場合は交換が必要で、ガス機器用のホースには規格があるため、選定を誤ると安全性に直結します。判断に迷う場合は自分で作業せず、ガス会社や施工店に相談してください。

Q5. 供給側に問題がないのに62が出続けます。修理費はどのくらいですか?
A. 点火プラグや炎を検知する部品、電装基板などが関係している可能性があり、交換する部品によって費用は変わります。設置状況によっては出張費や追加作業費が加わるため、金額を確定させるには実際の点検が必要です。連絡する際は、機種の型番、表示された番号、設置からの年数、すでに確認した箇所を伝えると、診断がスムーズに進みます。

まとめ:エラー62は「ガスが届いているか」を元側までたどる

乾太くんのエラー62は、連続して着火できなかったことを機器が検知し、安全のために運転を打ち切った表示です。
確認すべきなのは、ガス栓の開き具合、接続ホースの潰れや折れ、ガスメーターの遮断、そしてLPガスの残量という供給経路の4点になります。

判断の流れは次のとおりです。

  • においがある場合は、確認より先に使用を中止して連絡する
  • 送風運転が終わるのを待ってから、機器側から元側へ順に確認する
  • ガス栓・ホース・メーターのいずれかで解消すれば、原因はそこにある
  • 供給側に問題がないのに再発するなら、点火系統の点検に切り替える

エラー62で避けたいのは、原因を特定しないままスタートを押し続けることです。
ガスが届いていない状態で点火動作を繰り返しても、状況は良くなりません。
どこで流れが止まっているのかを順にたどれば、自分で解決できる範囲なのか、専門業者に任せるべき段階なのかははっきりしますので、落ち着いて確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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