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コロナ ストーブのE3とは?対震自動消火装置が働いたときの再運転手順

コロナストーブのE3表示について、対震自動消火装置が働いたときの再運転手順を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブに「E3」と表示され、運転が止まってしまった。
地震のあとであれば理由に見当がつきますが、揺れを感じていないのにE3が出ると、故障を疑ってしまうのではないでしょうか。
多くの機種でE3が示しているのは対震自動消火装置の作動であり、ストーブが自分で判断して安全に停止した状態です。
この場合は、周囲の状態を確認したうえで運転スイッチを入れ直せば復帰する可能性があります。
ただし、確認を飛ばして入れ直すのは避けるべき表示でもあります。
この記事では、再運転の前に見ておくべき箇所、揺れがなくてもE3が出る理由、そして機種によって意味が変わる点を整理します。

目次

E3は機種によって意味が分かれる

同じE3でも、対象製品によって示す内容が異なります。

ストーブのタイプE3が示す内容メーカーが示す処置
寒冷地輻射タイプ/スペースネオ(ミニ)/ポット式温風タイプ/ツインヒータ対震自動消火装置の作動周囲や給気ホース、排気管の外れなどの異常がないことを確認してから、運転スイッチを入れ直して再運転する
FFPシリーズ途中消火点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

上段に当てはまる機種であれば、確認のうえで再運転を試す余地があります。
一方、FFPシリーズでE3が出た場合は途中消火を示しており、使用者側での対処は想定されていません。
まずは本体の銘板(型式シール)で自分の機種を確認してください。

対震自動消火装置とはどんな仕組みか

対震自動消火装置は、地震などの強い揺れを感知したときに、自動で燃焼を停止させる安全装置です。
揺れによる転倒、灯油漏れ、周囲の可燃物への引火といった事故を未然に防ぐために設けられています。

石油暖房機器では基本的な装備で、ストーブだけでなく石油給湯器や石油ファンヒーターにも搭載されています。
同じ装置が働いたときの扱いは、機器が変わっても考え方は共通しています。
石油給湯器での例はコロナ石油給湯器の「エラー2」とは?対震自動消火装置の作動と解除手順で解説しています。

公的機関も、シーズン初めに確認すべき項目のひとつとして、対震自動消火装置が正しく作動することの確認を挙げています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦

確認の方法は機種によって異なるため、取扱説明書に記載された手順に従ってください。
E3が出たということは、少なくともこの装置が働く状態にはあったということでもあります。

再運転の前に確認すること

コロナは、再運転の前に周囲や給気ホース、排気管の外れなどに異常がないことを確認するよう案内しています。
順番に見ていってください。

  1. ストーブ本体が傾いていないか、転倒しかかっていないかを確認する
  2. 本体の周囲に、倒れてきた物や接触している物がないかを確認する
  3. 給気ホースが外れていないか、つぶれていないかを確認する
  4. 排気管の接続部にずれや外れがないかを確認する
  5. 屋外の給排気トップに破損や外れがないかを目視する
  6. 灯油のにおいがしないか、床に漏れた跡がないかを確認する
  7. 以上に問題がなければ、運転スイッチを一度「切」にしてから「入」にする

排気管や給気ホースが外れている状態で再運転しないでください。
燃焼ガスが室内に流れ込み、一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。
一酸化炭素は無色無臭で、発生していても気づくことができません。

灯油のにおいがする、床に灯油が漏れている場合も再運転しないでください。
火気を避けたうえで、販売店またはコロナサービスセンターへ連絡してください。

外れや漏れが見つかった場合、自分で押し込んで直そうとするのは避けてください。
排気管は差し込み深さと固定金具で気密を保つ構造のため、見た目が収まっていても排気漏れが残ることがあります。

地震がないのにE3が出る理由

揺れを感じていないのにE3が出るケースは珍しくありません。
対震自動消火装置は、地震だけを見分けているわけではないためです。

要因具体的な状況
本体への直接の衝撃掃除中にぶつけた、物を落とした、扉が強く閉まった
本体の移動模様替えや掃除で動かした、設置場所を変えた
設置面の不安定床が傾いている、置き台がぐらついている、根太のたわみ
建物に伝わる振動近隣の工事、大型車の通行、除雪機の作業
生活のなかの振動子どもが走った、ペットがぶつかった、階上での作業
感震部の劣化経年により、想定より小さな揺れで作動する

心当たりが1つでもあれば、そのときの状況が引き金になった可能性があります。
設置場所を変えた直後や、掃除をした日にE3が出た場合は、まず設置の水平と安定を確認してください。

一方で、思い当たる要因がまったくないまま繰り返す場合は、感震部の劣化や設置状態の問題が考えられます。

FFPシリーズのE3は途中消火

FFPシリーズでE3が表示された場合は、対震自動消火装置ではなく途中消火を示します。

途中消火とは、運転中に燃焼が維持できなくなり、炎が消えたことを検知した状態です。
点火はできているため、点火不良とは区別されます。

この機種でのE3には、コロナは家庭での対処を示しておらず、点検または修理を案内しています。
灯油の残量確認は行って差し支えありませんが、それで改善しない場合は再運転を繰り返さず、販売店またはコロナサービスセンターへ連絡してください。

なお、点火そのものができずに停止する場合は、E3ではなくE2が表示されます。
その症状であればコロナ石油ストーブのエラー「E2」とはが該当します。

E3が出たときの行動フロー

確認結果ごとに、取るべき行動を整理しました。

確認した状況取るべき行動
地震や振動の心当たりがあり、周囲に異常がない運転スイッチを入れ直して再運転する
本体が傾いている、置き台がぐらついている設置を水平・安定させてから再運転する
給気ホースや排気管が外れている再運転せず、販売店またはコロナサービスセンターへ連絡する
灯油のにおいがする、漏れた跡がある火気を避け、再運転せず連絡する
確認しても再運転で復帰しない使用を止めて点検を依頼する
FFPシリーズでE3が出た灯油残量を確認し、改善しなければ点検を依頼する
心当たりがないのに繰り返しE3が出る使用を止めて点検を依頼する

再運転は1度試して判断してください。
繰り返し入れ直しても、原因が残っていれば同じ結果になります。

繰り返し出る場合に疑うこと

数日のうちに何度もE3が出る場合は、次のような要因が考えられます。

  • 設置面が傾いている、または床のたわみで振動が伝わりやすい
  • 置き台や脚の固定が緩んでいる
  • 感震部が経年で劣化し、小さな揺れでも作動している
  • 感震部の配線やコネクタに接触不良がある
  • 制御基板側の判定不良

感震部は安全装置に関わる部位のため、ご家庭で調整することはできません。
分解は事故や故障の悪化につながるので避けてください。

使用年数が8年を超えている機種では、部品の劣化が重なっている可能性があります。
コロナは設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
考え方はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。
他の表示もあわせて確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧をご覧ください。

よくある質問

Q1. 地震を感じていないのにE3が出ました。故障でしょうか。
必ずしも故障とは限りません。
対震自動消火装置は、地震以外の衝撃や振動でも作動することがあります。
本体をぶつけた、掃除で動かした、近くで工事や除雪作業があったといった心当たりがあれば、それが引き金になった可能性があります。
周囲や排気管に異常がないことを確認したうえで再運転し、正常に立ち上がれば問題ないと考えられます。

Q2. 再運転したらすぐにまたE3が出ました。どうすればよいですか。
入れ直しを繰り返さず、設置状態を確認してください。
本体が傾いている、置き台がぐらついている、床がたわむといった状況があると、わずかな振動でも作動を繰り返します。
設置を安定させても改善しない場合は、感震部そのものの劣化や接触不良が考えられます。
その段階では点検を依頼するのが確実です。

Q3. 排気管が少しずれているように見えます。押し込んでもよいですか。
おすすめできません。
排気管は差し込み深さと固定金具の締結で気密を保つ構造のため、見た目が収まっていても差し込みが浅いと排気が室内側へ漏れる可能性があります。
排気漏れは一酸化炭素中毒に直結するリスクがあり、ずれが起きた原因の確認も必要です。
運転せずに、販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

Q4. 大きな地震のあと、すぐに再運転してもよいですか。
まず建物と機器の状態を確認してください。
本体の転倒や傾き、排気管の外れ、灯油の漏れがないかを見たうえで、においや異音がないことも確認します。
建物側に損傷がある場合や、排気経路が建物の変形で影響を受けている可能性がある場合は、点検を受けてから使用を再開するのが安全です。
判断に迷うときは、無理に運転せず別の暖房で室温を確保してください。

Q5. 対震自動消火装置が正しく働くか、自分で確認できますか。
確認方法は機種によって異なるため、取扱説明書に記載された手順に従ってください。
一般的な開放式の石油ストーブでは本体を軽く揺らして消火を確認する方法が案内されていますが、密閉燃焼式の大型ストーブでは同じ手順が当てはまらない場合があります。
説明書に確認方法の記載がない機種では、点検時にあわせて確認してもらうのが確実です。
シーズン前の点検を依頼する際に、対震自動消火装置の状態も見てもらうとよいでしょう。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるE3は、多くの機種で対震自動消火装置の作動を示しています。
これは危険を未然に防ぐためにストーブが自ら停止した状態であり、必ずしも故障を意味しません。
ただし、再運転の前に本体の傾き、周囲の物、給気ホースと排気管の外れ、灯油の漏れがないことを必ず確認してください。
外れや漏れが見つかった場合は再運転せず、販売店またはコロナサービスセンターへ連絡してください。
また、FFPシリーズでのE3は途中消火を示し、家庭での対処は想定されていません。
心当たりがないのにE3が繰り返し出る場合も、設置状態を確認したうえで点検を依頼するのが安全です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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