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コロナ ストーブのEJとは?FF-VG52SAで出る基板温度の異常

コロナストーブのEJ表示について、FF-VG52SAで発生する基板温度の異常を解説したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブに「EJ」と表示され、運転が止まってしまった。
EJは、機内(基板)サーミスタが温度の異常を検知した状態を示しています。
つまり、本体内部の基板まわりに熱がこもっているというサインです。
このコードで注意したいのは、対象がFF-VG52SAシリーズという特定の型式に限られている点です。
同じFF-VG52で始まる型式でも、末尾のSAが付かないものには別のコードが割り当てられています。
この記事では、まず型式を確認する方法から始めて、ご家庭で確かめられる範囲と、点検に切り替える判断基準を整理します。

目次

EJが示している状態

コロナの一覧では、EJについて次のように示されています。

項目内容
示している状態機内(基板)サーミスタ温度異常検出
対象製品FF-VG52SAシリーズ
メーカーが示す処置フィルターのほこりの付着や吹き出し口の障害物などで表示することがある。それ以外は点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

処置の最初に挙げられているのが、フィルターのほこりと吹き出し口の障害物です。
つまり、部品が壊れたのではなく、熱がうまく逃げていないことを知らせている可能性がある表示です。
ご家庭で確かめられる範囲から始められるコードのひとつといえます。

対象はFF-VG52SAシリーズに限られる

EJは、タイプ名ではなく型式で対象が指定されているコードです。
まずお使いの機器がFF-VG52SAシリーズかどうかを確認してください。

型式の確認方法

型式は、本体の銘板(型式シール)に記載されています。
銘板は機種によって位置が異なりますが、本体の側面や背面、または前面パネルを開けた内側に貼られていることが多くなります。
取扱説明書の表紙や保証書にも同じ型式が記載されているので、手元にあればそちらでも確認できます。

見るべきは、「FF-VG52」のあとに「SA」が続いているかどうかです。

FF-VG52シリーズとFF-VG52SAシリーズの違い

同じFF-VG52で始まる型式でも、割り当てられているコードが異なります。

型式EJE8
FF-VG52SAシリーズ機内(基板)サーミスタ温度異常検出対象外
FF-VG52シリーズ(旧型)対象外対流用送風機故障

型式の末尾を見落としたまま情報を探すと、別のコードの説明にたどり着くことになります。
表示されたコードと型式の両方を控えたうえで確認してください。
表示の全体像を確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧をご覧ください。

機内(基板)サーミスタとは何か

サーミスタは、温度によって電気の流れやすさが変わる性質を利用した温度センサーです。
機内(基板)サーミスタは、その名のとおり本体内部の基板まわりの温度を検知しています。

基板は、ストーブの動作を制御している部品です。
運転と停止の判断、燃焼の制御、エラーの検知と表示まで、すべてここで処理されています。
使われている電子部品は熱に弱く、周囲の温度が上がりすぎると正常に動作しなくなります。

そのため、限界を超える前に運転を止める設計になっており、その判断のために基板まわりの温度を監視しています。
EJは、その監視によって温度の異常が検知されたことを示す表示です。

なぜ内部の温度が上がるのか

ストーブは燃焼熱の一部を空気の流れで逃がしながら運転しています。
給気と排熱のどちらかが妨げられると、その熱が本体内部にこもります。

  • 給気フィルターが目詰まりし、取り込む空気が減っている
  • 吹き出し口がふさがれ、暖まった空気が出ていかない
  • 本体と壁や家具の距離が近く、熱が周囲にたまっている
  • 送風機の回転が落ち、熱を運ぶ力が弱まっている

このうち上の3つは、ご家庭で確認して手当てできる範囲です。

まず確認する2箇所

メーカーが挙げているのは、フィルターと吹き出し口です。
この2つから確認してください。

給気フィルターの清掃手順

  1. 運転スイッチを切り、電源プラグを抜く
  2. 本体が十分に冷えるまで待つ(目安として1時間程度)
  3. 背面または側面の給気フィルターを取り外す
  4. 付着したほこりを掃除機で吸い取る
  5. 汚れがひどい場合は水洗いし、完全に乾かしてから戻す
  6. フィルターを元どおりに取り付け、電源プラグを差す
  7. 運転スイッチを入れ、正常に立ち上がるか確認する

本体が熱いうちにフィルターを外したり、内部に手を入れたりしないでください。
やけどのおそれがあるだけでなく、冷却が不十分な状態では温度が下がりきらず、再び同じ表示が出ます。

濡れたままのフィルターを戻すのも避けてください。
水分が残っていると、ほこりが付着しやすくなります。

吹き出し口まわりの確認

確認箇所よくある状況
温風の吹き出し口の正面洗濯物、カーテン、座布団、段ボールが置かれている
吹き出し口のすぐ上棚や物干しが近接している
本体の背面・側面壁や家具との距離が近く、給気が細くなっている
本体の上部物を置いている
床面カーペットの毛足が吸込口をふさいでいる

冬季に室内干しをしているご家庭では、吹き出し口の前に洗濯物を干すことで温風が本体側へ戻り、内部温度が上がりやすくなります。
見落とされやすい要因のひとつです。

離隔距離は機種ごとに定められているため、取扱説明書の数値に従ってください。

公的機関も、石油暖房機器を使う前の確認事項として、ほこりの除去と周囲の可燃物との距離の確保を挙げています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦

清掃と設置の見直しを終えたら、一度だけ再運転を試してください。
正常に立ち上がれば、当面はそのまま使用して差し支えありません。

清掃しても改善しない場合

フィルターの清掃と吹き出し口の確認を行ってもEJが出る場合は、機器内部に要因があります。

要因内容
送風機の回転不良熱を運ぶ力が落ち、内部に熱がこもっている
内部へのほこり・すすの堆積通風路が狭くなり、空気の流れが悪くなっている
サーミスタの劣化実際の温度と異なる値を検知している
配線・コネクタの接触不良温度の信号が正しく伝わっていない
制御基板の不良正常な状態を異常と判定している

いずれも分解を伴うため、ご家庭で確認できる範囲にはありません。
販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

過熱防止装置そのものが働いた場合は、また別のコードが表示されます。
運転中に温度が上がりすぎて止まる症状であれば『E4』『EF』エラーの原因と直し方も確認してください。

基板・センサーの温度系コードは機種で分かれる

基板やセンサーまわりの温度に関わる表示は、機種によって割り当てが異なります。

表示示している内容対象製品
EJ機内(基板)サーミスタ温度異常検出FF-VG52SAシリーズ
E0機内(基板)サーミスタ温度異常検出寒冷地輻射タイプ/スペースネオ(ミニ)/ツインヒータ
EHプリント板の雰囲気温度が高い/表示サーミスタ温度異常ガス化温風タイプ/ポット式温風タイプ/寒冷地輻射タイプ/スペースネオシリーズ

内容はいずれも基板まわりの温度に関わるもので、処置として最初に挙げられているのもフィルターのほこりと吹き出し口の障害物です。
表示されるコードが違っても、最初に確認する場所は共通しています。

型式が限定される機種ならではの注意点

EJの対象がFF-VG52SAシリーズに限られているということは、生産された時期も限られているということです。
お使いの機器が、すでに相応の年数を経ている可能性があります。

次の点は、点検を依頼する前に確認しておいてください。

  • 購入または設置からおおよそ何年経っているか
  • これまでに修理を受けたことがあるか、その内容
  • 取扱説明書や保証書が手元にあるか

コロナは設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
考え方はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。

年数が経った機種では、補修用性能部品の保有期間を過ぎていて修理を受けられない場合もあります。
連絡する際に型式を伝えれば、修理対応の可否をその場で確認できることが多いので、まず問い合わせてみてください。
対応できない場合は、修理費をかけずに交換へ進む判断がしやすくなります。

シーズンの終わりに本体まわりを整えて保管しておくと、翌シーズンの立ち上がりも安定します。
片付けと保管の手順については石油ストーブの正しい片付け方とはも参考になります。

よくある質問

Q1. 型式にSAが付いているか分かりません。どこを見ればよいですか。
本体の銘板(型式シール)を確認してください。
機種によって位置は異なりますが、側面や背面、前面パネルを開けた内側に貼られていることが多くなります。
取扱説明書の表紙や保証書にも同じ型式が記載されているので、手元にあればそちらでも確認できます。
判読しにくい場合はスマートフォンで撮影しておくと、点検を依頼するときにそのまま伝えられます。

Q2. EJが出ましたが、部屋はそれほど暑くありませんでした。
EJが見ているのは室温ではなく、本体内部の基板まわりの温度です。
部屋が暖まっていなくても、給気や排熱が妨げられていれば内部に熱がこもります。
むしろ、吹き出し口がふさがれて温風が室内へ出ていかない状態では、部屋が寒いのに内部だけが高温になるという逆転が起こりえます。
室温ではなく、フィルターと吹き出し口の状態を確認してください。

Q3. フィルターを掃除したら直りました。このまま使えますか。
当面はそのまま使用して差し支えありません。
ただし、目安として1〜2か月に一度は状態を確認し、ほこりがたまる前に清掃する習慣をつけてください。
清掃の間隔が以前より短くなっている場合は、内部にもほこりが蓄積している可能性があります。
その場合は、シーズン前の点検で内部の状態も見てもらうと安心です。

Q4. 電源を入れ直せば消えますか。
本体が冷えたあとであれば、一時的に表示が消えて運転できることがあります。
ただし、給気や排熱が妨げられている状態が残っていれば、運転を続けるうちに再び同じ表示が出ます。
入れ直す前に、フィルターと吹き出し口の状態を確認してください。
清掃しても繰り返す場合は、内部の部品側に原因があるため点検を依頼してください。

Q5. 古い型式ですが、まだ修理してもらえますか。
部品の在庫があれば修理できる可能性があります。
ただし、生産終了から長い年数が経過している機種では、補修用性能部品の保有期間を過ぎていて修理を受けられない場合もあります。
連絡する際に型式を伝えれば、修理対応の可否をその場で確認できることが多いです。
寒冷地では暖房が使えない期間の長さも判断材料になるため、部品の在庫状況もあわせて確認しておくとよいでしょう。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるEJは、機内(基板)サーミスタが温度の異常を検知した状態を示しています。
対象はFF-VG52SAシリーズに限られており、末尾のSAが付かないFF-VG52シリーズには別のコードが割り当てられているため、まず型式を確認してください。
メーカーが最初に挙げているのはフィルターへのほこりの付着と吹き出し口の障害物のため、この2箇所から確認を始めます。
本体が十分に冷えてから作業し、清掃と設置の見直しを終えたら一度だけ再運転を試してください。
それでもEJが再表示される場合は、送風機やサーミスタなど内部の部品に要因がある可能性があります。
型式と使用年数を控えたうえで、販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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