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コロナ ストーブのF0〜FE|ツインヒータ・床暖房付き機種のエラー

コロナストーブのF0〜FE表示について、ツインヒータ・床暖房付き機種のエラーを示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブに「F1」や「F7」といった、Fで始まる表示が出て運転が止まってしまった。
このF系のコードは、床暖房機能を備えた機種とツインヒータにだけ用意されている表示です。
通常の暖房専用機では表示されないため、情報を探しても見つかりにくいコードでもあります。
全部で11種類あり、熱交換器、湯温、床暖房用の燃焼部など、床暖房の温水をつくる仕組みに関わる内容が並んでいます。
多くは点検が前提ですが、循環液の不足や灯油切れで表示されるものも含まれており、そこはご家庭で確認できます。
この記事では、まず確認できる範囲を先に整理したうえで、11種類それぞれが示す内容をまとめます。

目次

F0〜FEの一覧

コロナの一覧では、次のように示されています。

表示示している内容対象製品メーカーが示す処置
F0熱交サーミスタ故障床暖機能付スペースネオ点検または修理が必要
F1熱交サーモ作動、または熱交サーミスタ故障(断線)床暖機能付寒冷地輻射タイプ/床暖機能付スペースネオ/ツインヒータ循環液の不足で表示することがある。それ以外は点検または修理が必要
F2湯温サーミスタ故障(断線)床暖機能付寒冷地輻射タイプ/床暖機能付スペースネオ/ツインヒータ点検または修理が必要
F3熱交サーミスタ温度異常(ストーブ単独運転時)床暖機能付寒冷地輻射タイプ/床暖機能付スペースネオ点検または修理が必要
F3空だき検知ツインヒータ循環液の不足で表示することがある。それ以外は点検または修理が必要
F5熱交異常検知(ボイラー)ツインヒータ点検または修理が必要
F6途中消火(ボイラー)ツインヒータ灯油切れで表示することがある。点検または修理が必要
F7不着火(ボイラー)ツインヒータ灯油切れで表示することがある。それ以外は点検または修理が必要
F8疑似火炎(ボイラー)ツインヒータ点検または修理が必要
FA燃焼用送風機異常検出(ボイラー)ツインヒータ点検または修理が必要
FC湯温サーミスタ故障(短絡)床暖機能付寒冷地輻射タイプ点検または修理が必要
FE停止時ポット異常過熱ツインヒータ点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

表示の全体像を確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧もあわせてご覧ください。

F系が出るのは床暖房機能付きの機種

Fで始まるコードの対象は、次の機種に限られます。

  • 床暖機能付寒冷地輻射タイプ
  • 床暖機能付スペースネオ
  • ツインヒータ

いずれも、部屋を暖める機能に加えて、床暖房のための温水をつくる仕組みを備えた機種です。
そのため、通常のストーブにはない部品として、熱交換器、循環液の経路、湯温を測るセンサーなどが組み込まれています。
F系のコードは、こうした床暖房側の仕組みに関わる異常を知らせるために用意されています。

ツインヒータはさらに、床暖房用の温水をつくるための専用の燃焼部を持つ構成です。
コロナの一覧でF5からFAに「(ボイラー)」と付いているのは、この燃焼部を指しています。
ここでいうボイラーは、お風呂や台所にお湯を送る石油給湯器のことではありません。
リモコンに出ている表示が給湯器のものであれば、コロナ 石油給湯器のエラーコード一覧を確認してください。

お使いの機器に床暖房の操作部や循環液のタンクがあるかどうかが、ひとつの目安になります。
正確には、本体の銘板(型式シール)で型式を確認してください。

まず確認できる2つ

11種類のうち、ご家庭で確認できる要因が挙げられているのは4つです。

循環液の不足(F1・ツインヒータのF3)

床暖房では、熱交換器で温められた液体が配管を循環して床を暖めます。
この液体が循環液で、寒冷地では凍結を防ぐために不凍液が用いられることが一般的です。

循環液が不足すると、熱交換器に液体が十分に行き渡らなくなります。
液体が入っていない状態で加熱が続けば、いわゆる空だきの状態になり、部品を傷めることになります。
ツインヒータのF3は、まさにこの空だきを検知した表示です。

循環液が不足したまま運転を続けると、熱交換器の損傷につながるおそれがあります。
表示が出た時点で運転を止めてください。

確認するのは、循環液タンクの液面です。
タンクの位置と液面の適正範囲は機種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
補充の可否についても機種ごとに扱いが違い、指定された種類の循環液を使う必要があります。
水を足す、別の不凍液を入れるといった対応は避けてください。

取扱説明書に補充の手順が記載されていない場合や、判断がつかない場合は、販売店に依頼するのが確実です。
また、循環液が減っているということは、どこかで漏れている可能性もあります。
補充して表示が消えても、短期間で再び減るようであれば配管側の点検が必要です。

灯油切れ(F6・F7)

F6とF7は、床暖房用の燃焼部(一覧の表記ではボイラー)に関わる表示です。

表示状態
F6運転中に燃焼が止まった(途中消火)
F7点火そのものができなかった(不着火)

どちらも灯油切れで表示されることがあるため、まずタンクの残量を確認してください。

  1. タンクの残量を確認する(底に少し残っている状態は、実質的に灯油切れと同じ)
  2. 給油キャップが確実に締まっているか確認する
  3. 外部タンクを使用している場合は、タンク本体の残量とバルブの開閉を確認する
  4. 満タンに近い状態まで補給する

外部タンクが完全に空になった状態から給油した場合は、配管内に空気が入り込んでいる可能性があります。
この場合のエア抜き作業は灯油漏れにつながるおそれがあるため、ご自身で行わず販売店に依頼してください。
灯油切れそのものを知らせる表示についてはコロナの石油ストーブに「EL」が出る原因は灯油切れでも解説しています。

なお、F6については、コロナの一覧では灯油切れに触れたうえで点検または修理が案内されています。
給油して復帰した場合でも、繰り返すようであれば点検を受けてください。

それ以外は点検が前提

残る表示は、内容ごとに次のように整理できます。

区分表示概要
熱交換器の温度検知F0・F1・F3(床暖機能付機種)熱交換器の温度を測るセンサーの故障、または温度異常の検知
湯温の検知F2・FC温水の温度を測るセンサーの故障。F2は断線側、FCは短絡側
床暖房用燃焼部F5・F8・FA熱交換器の異常検知、炎の誤検知、燃焼用送風機の異常
停止後の過熱FE運転を止めたあと、ポットの温度が想定どおり下がっていない

いずれも本体内部の部品に関わるため、ご家庭で確認できる範囲にはありません。
販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

FEは停止したあとの温度を見ている

FEだけは、運転中ではなく停止後の状態を検知している点が特徴です。
消火したあとも内部に熱が残り続けている可能性を示すため、原因を確かめないまま運転を再開しないでください。

運転を止めたあとに本体が長く熱いままだった、消火後の送風音が短くなったといった心当たりがあれば、点検時に伝えてください。

F3は機種によって意味が変わる

一覧のなかで、F3だけは対象製品によって内容が異なります。

対象製品F3が示す内容家庭で確認できること
床暖機能付寒冷地輻射タイプ/床暖機能付スペースネオ熱交サーミスタ温度異常(ストーブ単独運転時)確認できない
ツインヒータ空だき検知循環液の液面

同じF3でも、循環液を確認すべき機種と、最初から点検が必要な機種に分かれます。
まず本体の型式を確認してから対応を判断してください。

点検を依頼するときに伝えるとよい情報

  • 本体の型式(銘板または取扱説明書に記載)
  • 表示されたコード
  • 表示が出たのが、暖房運転中か、床暖房の使用中か、消火操作のあとか
  • 循環液タンクの液面の状態
  • 灯油の残量と、直近で給油した時期
  • 床暖房の暖まり方に変化がなかったか
  • 配管や本体まわりに、液体が漏れた跡がないか
  • おおよその使用年数と、過去の修理歴

公的機関も、シーズン初めに機器の状態を確認しておくことを呼びかけています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦

床暖房側の不調は、暖房シーズンに入ってから気づくことが多い部分です。
シーズン前後の手入れとあわせて循環液の状態を見ておくと、真冬に止まる事態を避けやすくなります。
片付けと保管の手順については石油ストーブの正しい片付け方とはも参考になります。

修理と交換の考え方

F系のコードが出たからといって、必ず買い替えが必要になるわけではありません。
循環液の補充、センサーの交換、配管の修理で改善するケースもあります。

一方で、次の条件が重なる場合は交換を検討する時期といえます。

  • 使用年数が8年を大きく超えている
  • 熱交換器そのものの損傷や腐食が確認された
  • 部品の供給期間が終了している
  • 過去にも床暖房側の修理を受けている
  • 修理見積もりが新品価格の半分に近い

年数については、コロナが設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
考え方はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。

修理費用は、循環液の補充や配管の調整で済むのか、熱交換器や制御基板の交換まで含むのかで大きく変わります。
出張料・技術料・部品代の合計で決まるため、実際の金額は診断後の見積もりで確認してください。

床暖房を兼ねる機種では、止まっているあいだの影響が部屋の暖房だけにとどまりません。
寒冷地では床下や配管の凍結にも関わるため、連絡した時点で対応までのおおよその見通しを確認しておくと安心です。

よくある質問

Q1. 循環液は自分で補充できますか。
機種によって扱いが異なるため、まず取扱説明書を確認してください。
補充の手順が記載されている機種であれば、指定された種類の循環液を使うことが前提になります。
水を足したり、別の不凍液を入れたりすると、凍結や腐食の原因になるため避けてください。
手順の記載がない場合や判断がつかない場合は、販売店に依頼するのが確実です。

Q2. 循環液を補充したら表示が消えました。もう大丈夫ですか。
当面は使用できますが、しばらく液面の変化を見ておいてください。
循環液が減っていたということは、どこかから漏れている可能性があります。
補充後も短期間でまた減るようであれば、配管や接続部の点検が必要です。
毎シーズン補充している状態が続いているのであれば、その時点で一度点検を受けておくと安心です。

Q3. 灯油を入れたのにF7が消えません。
いくつかの可能性があります。
給油キャップの締め忘れや、外部タンクのバルブが閉じたままだと灯油が届きません。
また、タンクが空になってから給油した場合は配管内に空気が残り、補給しただけでは点火できないことがあります。
これらを確認しても改善しない場合は、床暖房用燃焼部の点火装置や燃料経路に原因がある可能性があるため点検を依頼してください。

Q4. 床暖房だけ使えなくなり、暖房は動いています。それでも点検が必要ですか。
必要です。
F系のコードは床暖房側の仕組みに関わるため、暖房運転に影響が出ないケースもあります。
ただし、表示が出ている状態は機器が異常を検知しているということであり、放置すれば熱交換器の損傷など影響が広がる可能性があります。
暖房が使えているうちに点検を受けておくほうが、結果的に負担は小さくなります。

Q5. FEが出ましたが、運転中は問題ありませんでした。
FEは運転中ではなく、停止したあとの温度を検知して出る表示です。
そのため、運転中の燃焼や暖まり方に問題を感じていなくても表示されることがあります。
消火したはずの機器の内部で熱が残り続けている可能性を示すため、様子を見るのではなく点検を受けてください。
運転を止めたあとに本体が長く熱いままだった心当たりがあれば、点検時に伝えてください。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるFで始まるコードは、床暖房機能付きの機種とツインヒータに限って出る表示です。
熱交換器、湯温、床暖房用の燃焼部など、床暖房の温水をつくる仕組みに関わる11種類が用意されています。
このうち、F1とツインヒータのF3は循環液の不足、F6とF7は灯油切れで表示されることがあり、ここはご家庭で確認できます。
循環液を補充する場合は、指定された種類を使い、手順が分からなければ販売店に依頼してください。
それ以外の表示は、いずれも本体内部の部品に関わるため点検が前提になります。
型式と表示されたコード、循環液と灯油の状態を控えたうえで、販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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