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リンナイコンロのエラー02|安全装置が働いた理由と再点火の手順

リンナイコンロのエラー12と火が途中で消えるときの確認・掃除手順を示したサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

炒め物の途中や、グリルで魚を焼いている最中に突然火が消え、操作部に「02」が点滅している。
こうした場面に出くわすと、コンロが壊れたのではないかと不安になりますが、エラー02はコンロに備わった安全装置が正常に働いて火を止めたことを知らせる表示です。
故障を示す番号ではないため、多くの場合は機器が冷めてから再点火すれば元どおり使えます。
この記事では、02の裏で働いている5つの安全機能の内容と、場面別に出やすい理由、正しい再点火の手順、そして「これは故障かもしれない」と判断する目安までを整理します。

目次

エラー02は5つの安全機能のいずれかが働いた状態

リンナイの公式Q&Aでは、エラー02はガスコンロの安全装置が働いた際に表示されるものとされ、該当する機能として次の5つが挙げられています。

働いた機能主な場面検知しているもの
調理油過熱防止機能揚げ物、油を多く使う調理鍋底の温度が上がりすぎた状態
焦げつき消火機能煮物、カレー、汁気の少ない煮込み鍋底の焦げつきによる急な温度上昇
空焚き防止機能空の鍋・やかんの加熱、水が蒸発しきった状態鍋の中身がなくなった状態
炊飯ハイカット機能ガス炊飯モードでの炊飯炊き上がり後の過度な加熱
グリル過熱防止機能グリルの連続使用、食材が少ない状態グリル庫内の温度上昇

📎 出典:リンナイ Q&A|ガスコンロ|エラーコード02 が表示

いずれも、放置すれば発火や機器の損傷につながる状態を先回りして止めるための機能です。
とくに調理油過熱防止機能は、2008年10月以降に製造された家庭用ガスコンロで全バーナーへの搭載が義務づけられており、現在市販されている機種にはすべて備わっています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|ガスこんろの「調理油過熱防止装置」について

「02-1」「02-5」など、あとに続く数字はエラーの場所

02のあとに1桁の数字が交互に表示される機種があります。
これは不具合の種類ではなく、どこで安全装置が働いたかを示しています。

表示示している場所
02-1標準バーナー
02-2小バーナー(ビルトインコンロの場合)
02-3強火力バーナー
02-5グリル

グリル側で表示された場合は、コンロバーナーとは冷ますまでの時間が違うため、後述の手順を分けて確認してください。

正しい再点火の手順

エラー02が出たあとにやりがちなのが、すぐに点火ボタンを押し直すことです。
温度センサーが高温のままだと、点火してもすぐに再び消えてしまいます。
次の順序で進めてください。

  • 点火ボタンを消火の位置まで戻す(戻し忘れると表示とブザーが続きます)
  • 鍋やフライパンをバーナーから下ろし、天板の上で放置しない
  • コンロバーナーの場合は5〜10分ほど、グリルの場合は庫内が冷めるまで5分程度待つ
  • 温度センサーの表面に焦げや油が付いていないか確認し、硬く絞った布で拭き取る
  • 再度点火ボタンを押し、正常に点火するか確認する

待つ時間の目安は、揚げ物のあとのように鍋自体が高温になっている場合ほど長めに取ってください。
鍋を天板に置いたままにすると熱がセンサーに伝わり続け、いつまでも再点火できないことがあります。
なお、点火してから数十秒で再び02が出る場合は、温度が下がりきっていないか、センサー側の不具合が疑われます。

再点火できないからといって、点火ボタンを押し続けたり、繰り返し操作したりしないでください。
安全装置が働いている間は、機器の設計どおりガスを止めている状態です。

場面別に見た、02が出やすい理由

揚げ物の途中で消えた場合

調理油過熱防止機能は、鍋底の温度を見て油の過熱を防いでいます。
油の量が少ない、底が薄い鍋を使っている、天ぷら鍋を強火にかけたまま食材を入れずに待っている——こうした状態では油温が短時間で上がり、設定温度に達して消火に至ります。
NITEの再現実験では、市販の植物油はおよそ370℃で火種がなくても自然発火するとされています。
油が発火すると水をかけても消えず、かえって炎が拡がります。
エラー02は、その手前で止めるための表示だと考えてください。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|ガスこんろ「天ぷら油の発火」

揚げ物で頻繁に02が出るようであれば、油の量を規定量まで入れ、底が平らで厚みのある鍋に替えると安定します。
底が反った鍋や丸底の鍋は温度センサーと密着せず、実際より高い温度を検知しやすくなります。

炒め物・煮物の途中で消えた場合

強火で炒め続けたときや、水分が減ってきた煮物では、焦げつき消火機能が働きます。
カレーや煮込み料理のように粘度が高い料理は、鍋底で局所的に温度が上がりやすく、実際に焦げる前に消火されることがあります。
この場合は、火力を落として、こまめにかき混ぜることで再発を減らせます。
高温での炒め調理を続けたいときは、機種によって備わっている高温炒めモードを使う方法もありますが、その場合も鍋から離れないことが前提です。

グリルで消えた場合

グリルは庫内の温度が上がりやすく、連続して使ったときや食材が少ないときに過熱防止機能が働きます。
2回続けて焼いたときの2回目に出た、という相談は少なくありません。
庫内が高温のままだと点火しても再び消えるため、扉を開けて5分ほど冷ましてから再点火してください。
また、受け皿や庫内に溜まった脂が燃えて温度が上がるケースもあります。
焦げ臭さを感じるようであれば、汚れの蓄積が進んでいるサインです。
掃除の手順はガスコンロから臭いがする原因と対処法とは?ガス臭・焦げ臭・異臭を徹底解説で解説しています。

温度センサーの汚れが原因の場合

バーナー中央にある円盤状の温度センサーに焦げや油が固着すると、熱がこもって実際の鍋底温度より高く検知され、通常の調理でも02が出やすくなります。
センサーは取り外さず、冷めた状態で硬く絞った布で拭き取ってください。
周囲のバーナーキャップの汚れも、燃焼の乱れを通じて温度検知に影響します。

故障を疑う目安

エラー02の大半は正常な安全動作ですが、次に当てはまる場合は機器側の不具合が疑われます。

状況判断理由
冷ましてから再点火すれば正常に使える安全装置の正常な作動温度上昇を検知して止めただけのため
点火して間もなく02が出る修理を依頼する温度センサーや電装部品の不具合が疑われるため
鍋を載せていないのに02が出る修理を依頼する温度を正しく検知できていない可能性があるため
弱火の湯沸かしでも出るまず掃除、改善しなければ修理センサーの汚れか感度の異常が考えられるため
焦げ臭さや異音を伴う使用を中止して連絡する燃焼や部品の異常が疑われるため

掃除しても状況が変わらない場合は、型式を控えたうえでメーカーの修理窓口に相談してください。
温度センサーを固定している部分を無理に押し込んだり、動かないようにテープで留めたりしてはいけません。
安全装置が働かなくなり、天ぷら油火災につながるおそれがあります。

使用年数から見た修理と交換の判断

ガス機器には、安全上支障なく使用できる期間として設計標準使用期間が定められています。
家庭用のガスコンロではおおむね10年に設定されており、この期間を過ぎると経年劣化による不具合が起こりやすくなります。

📎 出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会|長期使用製品安全点検制度

温度センサーは、消耗する部品のひとつです。
使用10年前後で、掃除しても通常の調理で02が出るようになった場合は、交換も視野に入れて比較するのが現実的です。
修理費用が本体価格の3分の1を超えるようなら、交換のほうが結果的に安く収まるケースもあります。
買い替える場合の古い機器の扱いはガスコンロの捨て方・処分方法を徹底解説|費用・手順・注意点まとめにまとめています。

よくある質問

Q1. エラー02が出たあと、どのくらい待てば再点火できますか?

コンロバーナーであれば5〜10分、グリルであれば5分程度が目安です。
ただし、揚げ物のあとのように鍋自体が高温になっている場合は、もう少し時間がかかることがあります。
待つあいだは鍋を天板から下ろしておいてください。
熱い鍋を載せたままだと温度センサーが冷えず、いつまでも再点火できません。
十分に冷めたはずなのに点火してすぐ消える場合は、センサー側の不具合が疑われるため、修理の相談をおすすめします。

Q2. 安全装置を解除して使うことはできますか?

調理油過熱防止機能そのものを解除することはできません。
2008年10月以降に製造された家庭用ガスコンロでは、全バーナーへの搭載が義務づけられているためです。
機種によっては高温炒めモードなど、一時的に高い温度まで加熱できる設定が用意されていますが、これも一定時間で自動的に弱火になったり消火したりする仕組みです。
安全機能を無効化する目的でセンサーを固定するといった使い方は、火災につながるため絶対に行わないでください。

Q3. 鍋を替えたら02が出なくなりました。なぜですか?

温度センサーは鍋底に接触して温度を読み取っているため、鍋の形状によって検知の正確さが変わります。
底が反っている鍋、丸底の中華鍋、極端に薄い鍋などはセンサーとの密着が悪く、実際の油温より高い温度を検知して早めに消火されることがあります。
底が平らで、ある程度の厚みがある鍋に替えると接触が安定し、こうした早切れが起こりにくくなります。
土鍋やガラス鍋など、メーカーが使用を推奨していない調理器具もあるため、取扱説明書で確認してください。

Q4. グリルで02が続けて出るときはどうすればよいですか?

まず、庫内が十分に冷えているかを確認してください。
連続して2回焼いた場合、扉を閉めたままでは熱がこもり、5分程度では下がりきらないことがあります。
扉を開けた状態で冷ますと早く下がります。
次に、受け皿と焼き網、庫内の底に残った脂や食品くずを取り除いてください。
溜まった脂が加熱されて温度上昇の原因になっている場合があり、掃除だけで再発しなくなることもあります。

Q5. 02と11や12は何が違うのですか?

02は、調理中に温度が上がりすぎたことを検知して安全装置が火を止めた状態です。
一方11は、点火操作をしたのに着火しなかったことを示し、12は燃焼中に炎が消えて立消え安全装置が働いた状態を示します。
簡単に言えば、02は「熱くなりすぎた」、11は「つかなかった」、12は「途中で消えた」という違いです。
02は冷ませば復帰することがほとんどですが、11や12はバーナーキャップやセンサーの汚れ、ガス供給側の確認が必要になる点も異なります。

まとめ

リンナイのビルトインコンロに表示されるエラー02は、調理油過熱防止・焦げつき消火・空焚き防止・炊飯ハイカット・グリル過熱防止のいずれかが働いたことを示すサインです。
機器の異常ではなく、危険な温度に達する前に火を止めた結果として表示されています。
まずは点火ボタンを消火位置に戻し、鍋を下ろして冷ましてから再点火してください。
同じ調理で繰り返し出る場合は鍋やセンサーの汚れを見直し、点火してすぐに再表示されるようであれば、使用年数を踏まえて修理か交換の相談に進みましょう。
点火自体ができない場合の見方はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断で解説しています。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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