オール電化の住まいに住んでいて、請求額を見るたびに「これは平均と比べて高いのか安いのか」と気になっていませんか。
特に冬の請求が2万円を超えると、使い方が悪いのではないかと不安になるものです。
先に大事な前提をお伝えすると、オール電化住宅だけを対象にした公的な電気代の平均値は公表されていません。
そのため、ガス併用の家庭の平均と見比べても正しい判断はできず、比べ方そのものを変える必要があります。
この記事では、オール電化の電気代の目安を世帯人数別に整理したうえで、ガス併用との正しい比べ方、冬に突出する理由、そして下げるための手順を解説します。
オール電化の電気代に「公的な平均値」はない

まず押さえておきたいのが、オール電化住宅に限定した電気代の平均を示す公的統計は存在しないという点です。
家庭の電気代の代表的な統計である総務省の家計調査は、世帯人数や地域、住居の種類で分類していますが、その住まいがオール電化かガス併用かという区分では集計されていません。
給湯器の種類や暖房機器まで含めた家庭のエネルギー実態は、環境省の「家庭部門のCO2排出実態統計調査(家庭CO2統計)」で調べられています。
こちらは各世帯の住宅の建て方、電気・ガス等のエネルギー消費量、給湯器の種類などを詳細に調査している公的な統計です。
ただし、公表されているのはエネルギー消費量やCO2排出量が中心で、「オール電化世帯の電気代の平均は月◯円」という形では示されていません。
ネット上で見かける「オール電化の平均は月◯円」という数字の多くは、事業者が実施したアンケートや、料金プランをもとにしたシミュレーションです。
参考にはなりますが、公的統計と同じ確かさのものではない、という前提で読む必要があります。
世帯人数別の目安
公的な平均値がない以上、自分の家が高いかどうかは使用量(kWh)から逆算するのが確実です。
夜間の単価が安いオール電化向けプランを使い、湯沸かしを深夜帯に寄せている前提で試算すると、おおよそ次の水準になります。
| 世帯人数 | 年間を通した月の目安 | 冬(1〜2月)の目安 |
|---|---|---|
| 1人 | 8,000〜12,000円 | 12,000〜18,000円 |
| 2人 | 11,000〜16,000円 | 17,000〜24,000円 |
| 3人 | 13,000〜18,000円 | 20,000〜28,000円 |
| 4人 | 15,000〜22,000円 | 23,000〜33,000円 |
| 5人以上 | 18,000〜25,000円 | 27,000〜38,000円 |
※31円/kWh相当で換算した参考値です。断熱性能・暖房方式・地域・料金プランによって大きく上下します。
幅が広いことに違和感があるかもしれませんが、これはオール電化の性質上どうしても生じる差です。
ガス併用の家庭なら、住まいの条件が変わっても電気代に乗るのは照明・家電・冷暖房だけです。
一方でオール電化は、そこに給湯・調理・暖房のすべてが加わります。
住宅の断熱性能と家族の入浴習慣が、そのまま電気代に反映される構造になっているわけです。
ガス併用と比べるときの正しい方法
オール電化の電気代を、ガス併用の家庭の電気代と並べて比べても意味がありません。
比べるなら、必ず光熱費の合計で見てください。
| 項目 | ガス併用の4人家族(例) | オール電化の4人家族(例) |
|---|---|---|
| 電気代 | 約14,000円 | 約20,000円 |
| ガス代 | 約7,000円 | 0円 |
| 光熱費の合計 | 約21,000円 | 約20,000円 |
※金額は比較の考え方を示すための例です。実際の金額は住まいと使い方で変わります。
この形で並べると、電気代だけを見て「6,000円も高い」と考えるのが誤りだと分かります。
オール電化住宅の電気代が2万円を超えていても、それだけで使いすぎとは言えません。
判断の基準は、「電気代がいくらか」ではなく「電気+ガスの合計が同じ条件の家庭と比べてどうか」です。
なお、オール電化には基本料金が電気の1件だけで済むという構造的な利点もあります。
ガス併用の場合は電気とガスの両方に基本料金がかかるため、その差も合計で見たときに効いてきます。
なぜ冬にここまで跳ね上がるのか
オール電化の住まいで、もっとも相談が多いのが冬の請求です。
年間の月平均が15,000円の家庭で、1月だけ30,000円を超えることは実際に起こります。
理由は一つではなく、冬に不利な条件が重なるためです。
給湯の負荷が増える
冬は水道水の温度が下がります。
夏は20℃前後の水を沸かせばよいところ、冬は5℃前後から沸かすことになり、必要な熱量が単純に増えます。
同じ量のお湯を使っていても、冬のほうが電力を多く消費するのはこのためです。
エコキュートの効率が落ちる
エコキュートは空気中の熱を集めてお湯をつくるヒートポンプ方式です。
外気温が低いほど集められる熱が減るため、同じ量を沸かすのに必要な電力が増えます。
寒冷地で冬の電気代が突出しやすいのは、給湯と暖房の両方で効率が落ちるからです。
暖房が加わる
夏の冷房と違い、冬の暖房は外気温との差が大きいぶん消費電力が増えます。
オール電化ではこれが全額電気代に乗ります。
貯湯タンクからの放熱
タンクに貯めたお湯は、時間とともにわずかに温度が下がります。
外気温が低い時期は放熱量が増えるため、保温のための電力も増えます。
これらが重なった結果として、冬の請求が年平均の1.8〜2倍になるのは珍しいことではありません。
エコキュートと電気温水器では大きく違う
同じオール電化でも、給湯の方式によって電気代は大きく変わります。
| 方式 | 仕組み | 電気代の傾向 |
|---|---|---|
| エコキュート(ヒートポンプ式) | 空気の熱を利用してお湯を沸かす | 消費電力が小さい |
| 電気温水器(ヒーター式) | 電気ヒーターで直接お湯を温める | 消費電力が大きい |
電気温水器は構造が単純で故障しにくい反面、お湯をつくるのに必要な電力が大きくなります。
古い住宅や賃貸のオール電化物件では、電気温水器が設置されていることがあります。
自分の家がどちらかは、屋外のタンクに貼られた銘板や、室内リモコンの表示、入居時の設備説明書で確認できます。
電気代が想定よりかなり高い場合、まず疑うべきは使い方ではなく給湯の方式です。
持ち家で電気温水器を使い続けている場合、エコキュートへの交換が検討対象になります。
賃貸であれば機器は変えられないため、お湯の使用量そのものを減らす方向で考えることになります。
料金プランの構造を理解しておく
オール電化向けの料金プランは、夜間の単価が安く、昼間の単価が高い設計になっています。
給湯を深夜に集中させることを前提にした仕組みです。
ここに落とし穴があります。
昼間の単価は、一般的な従量電灯プランより高く設定されていることが多いという点です。
共働きで日中に誰もいない家庭なら問題ありませんが、在宅勤務や育児で日中も電気を使う生活になると、不利な時間帯に電力を使い続けることになります。
判断の目安は、日中(おおむね7時〜23時)の使用量が全体のどれくらいを占めているかです。
電力会社のWebページやアプリで、30分ごとの使用量を確認できます。
日中の比率が高い生活になっているなら、時間帯別プランが本当に合っているかを見直す価値があります。
電気料金の内訳

| 項目 | 内容 | 使用量との関係 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 契約容量(kVA)などに応じた固定費 | 電気を使わなくても発生する |
| 電力量料金 | 使った電力量(kWh)× 時間帯別の単価 | 使った分だけ増える |
| 燃料費調整額 | 燃料の輸入価格の変動を毎月反映 | 使用量に比例して増減する |
| 再エネ賦課金 | 再生可能エネルギー普及費用の負担分 | 使用量に比例する/全国一律 |
再エネ賦課金の2026年度の単価は1kWhあたり4.18円で、2026年5月検針分から2027年4月検針分までに適用されます。
オール電化の4人家族で月700kWhを使う場合、賦課金だけで月2,926円、年間では約35,000円の負担になります。
使用量が多いオール電化世帯ほど、この費用の影響を強く受けることになります。
📎 出典:経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価を設定します」
仕組みや推移については再エネ賦課金がおかしいと感じる理由|仕組み・問題点・今後の見通しで解説しています。
燃料費調整額のほうは、原油やLNGの輸入価格に連動して毎月変わります。
オール電化は使用量が多いため、単価が1円動くだけでも金額への影響が大きくなります。
仕組みの詳細は原油価格が高騰すると電気代はどうなる?知らないと損する家庭への影響で解説しています。
オール電化で電気代が高くなりやすい6つのパターン
1. 昼間に湯切れして沸き増ししている
もっとも金額に効くパターンです。
夜間に沸かしたお湯を使い切ってしまうと、単価の高い昼間に沸き増しが動きます。
深夜に沸かせば安い電力でまかなえたお湯を、3倍前後の単価で沸かし直している状態です。
来客があった翌日や、家族が増えた時期に請求が跳ね上がるのは、たいていこれが原因です。
2. タンクの容量が家族構成に合っていない
4人家族で370Lのタンクを使っていると、冬場は湯切れしやすくなります。
湯切れは沸き増しを呼び、沸き増しは昼間の高い単価で動きます。
容量は簡単に変えられないため、入浴の時間をまとめる・シャワーの時間を短くするといった運用で吸収することになります。
3. 沸き上げ設定が「多め」のままになっている
多くのエコキュートには、沸き上げ量を調整する設定があります。
設置時のまま「多め」「たっぷり」になっていると、使わないお湯まで沸かし続けることになります。
お湯が余っている状態が続いているなら、一段階下げてみて湯切れが起きないかを確認してください。
4. 暖房を電気ストーブでまかなっている
オール電化の住まいで、エアコンではなく電気ストーブやパネルヒーターを常用すると電気代は跳ね上がります。
電気ストーブは消費電力がそのまま熱になる方式で、効率という点ではエアコンに大きく劣ります。
補助的に使うのは問題ありませんが、主力の暖房としては不向きです。
5. 日中の在宅時間が長い
前述のとおり、オール電化のプランは昼間の単価が高く設定されています。
在宅勤務が増えた年から電気代が上がったという場合、使用量だけでなく「使う時間帯」が変わったことが原因です。
6. 待機電力と常時稼働の機器
使用量の多いオール電化では見落としがちですが、台数が多いぶん待機電力も積み上がります。
機器ごとに抜く価値があるかどうかの線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。
使用量から自分の家の電気代を計算する方法
電気代の目安 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)
目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使うのが一般的です。
オール電化は時間帯で単価が変わるため、あくまで機器同士を比べるための基準として使ってください。
| 機器 | 想定の使い方 | 1か月の電気代の目安 |
|---|---|---|
| エコキュート(4人・冬) | 月160kWh | 約4,960円 |
| 電気温水器(4人・冬) | 月450kWh | 約13,950円 |
| エアコン暖房(リビング) | 平均1,000W・1日12時間 | 約11,160円 |
| 電気ストーブ | 800W・1日5時間 | 約3,720円 |
| IHクッキングヒーター | 1日1.5kWh | 約1,395円 |
| 床暖房(電気式・8畳) | 1日6時間 | 約3,000円前後 |
※31円/kWhで試算した参考値です。機種・設定・外気温によって実際の金額は変わります。
給湯方式の違いが、そのまま金額の差として出ていることが分かります。
家電ごとの消費電力の大きさは家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。
オール電化の電気代を下げる手順
手順1:湯切れと沸き増しをなくす
もっとも効果が大きい対策です。
電力会社のアプリで30分ごとの使用量を見て、昼間に不自然な山がないかを確認してください。
昼間に山がある日は、沸き増しが動いている可能性が高くなります。
原因は来客・長風呂・シャワーの使いすぎなど生活側にあることが多く、心当たりを潰していくと山は消えます。
手順2:お湯の使用量そのものを減らす
給湯が電気代の中心を占めるため、使うお湯を減らすのが直接的に効きます。
シャワーヘッドを節水タイプに替えると、水道代だけでなく沸かす湯量そのものが減ります。
オール電化では、節水がそのまま節電になるという関係が成り立ちます。
手順3:入浴の時間をまとめる
家族が別々の時間に入ると、追い焚きの回数が増えます。
2時間以内に全員が入浴を済ませるだけで、冬場は月数百円から1,000円程度の差になります。
浴槽に保温フタをする、入浴後すぐにフタを閉めるといった基本も、この時期は効きます。
手順4:暖房の主力をエアコンにする
電気ストーブやパネルヒーターを常用しているなら、エアコン暖房を主力に切り替えてください。
そのうえでサーキュレーターを使い、天井付近にたまった暖気を足元に送ると、設定温度を下げても快適さを保てます。
手順5:窓の断熱で暖房の負荷を下げる
部屋の熱の多くは窓から出入りします。
冬は断熱シートや厚手のカーテンで対策すると、エアコンの負荷そのものが下がります。
オール電化は暖房が全額電気代に乗るため、断熱の効果がそのまま金額に反映されます。
手順6:料金プランが生活に合っているか確認する
在宅勤務が定着した、家族構成が変わったといった変化があった場合は、プランの見直しが必要です。
日中の使用比率が高いなら、時間帯別プランより時間帯で単価が変わらないプランのほうが有利になることもあります。
判断材料は30分ごとの使用量データなので、直近3か月分を確認してから比較してください。
なお、料金改定や補助の有無でも請求額は動きます。
地域によって差が大きい
オール電化の電気代は、住んでいる地域によって前提が変わります。
給湯と暖房の両方が電気でまかなわれるため、気候の影響を二重に受けるからです。
寒冷地
冬の外気温が低い地域では、ヒートポンプが集められる熱が減り、同じ量のお湯を沸かすのに必要な電力が増えます。
そこへ暖房の負荷が加わるため、年間の中で冬の比重が極端に大きくなります。
寒冷地では、配管の凍結防止ヒーターが作動する分も電気代に乗ります。
また、外気温が一定を下回る環境で使う場合は寒冷地仕様の機種であるかどうかが前提条件になります。
一般地向けの機種を寒冷地で使うと、性能が発揮できないだけでなく故障の原因にもなります。
温暖地
冬の暖房期間が短く、水温もそれほど下がらないため、季節による変動は寒冷地ほど大きくなりません。
一方で夏の冷房負荷は相対的に大きくなります。
共通して言えること
同じ「オール電化の4人家族」でも、地域が違えば年間の電気代は数万円単位で変わります。
ネット上の平均値を見て自分の家と比べるときは、その数字がどの地域を前提にしたものかを確認してください。
地域を揃えずに比較すると、正常な水準を「使いすぎ」と誤解することになります。
自分の家の基準値をつくる
平均値と比べられない以上、自分の家の基準を自分でつくるのが確実です。
手順は簡単で、次の3つの数字を記録するだけです。
| 記録する月 | 何を表すか |
|---|---|
| 5月または10月の使用量 | 冷暖房をほぼ使わない状態の基礎消費 |
| 8月の使用量 | 基礎消費+冷房 |
| 1月または2月の使用量 | 基礎消費+暖房+給湯負荷の増加 |
この3つを1年分そろえておくと、翌年以降は同じ月どうしで比べるだけで判断できます。
「去年の1月より20%増えている」と分かれば、原因を探す価値があります。
逆に、去年と同じ使用量なのに請求額が上がっているなら、それは単価の問題です。
検針票を保管していなくても、電力会社の会員ページで過去の使用量を確認できる場合が多いので、一度さかのぼってみてください。
太陽光発電や蓄電池との相性
オール電化は使用量が多いため、太陽光発電との組み合わせが検討対象になります。
ただし、条件によって効果は大きく変わります。
| 条件 | 有利になる場合 | 不利になる場合 |
|---|---|---|
| 住まい | 持ち家の戸建て・屋根が南向き | 賃貸・日当たりが悪い |
| 在宅時間 | 日中に家族が家にいる | 日中は全員不在 |
| 使用量 | 月500kWh以上 | 月200kWh前後 |
| 居住予定 | 今後15年以上住む | 数年以内に転居の可能性 |
太陽光の経済性は、発電した電気を売るより自宅で使い切れるかどうかで決まります。
売電価格は年々下がっており、買う電気の単価のほうが高い状態が続いているためです。
オール電化との関係で注意したいのは、給湯の沸き上げ時間帯です。
太陽光を設置すると、深夜に沸かすより昼間の発電分で沸かしたほうが有利になる場合があります。
機種によっては昼間の沸き上げに対応した設定があるため、設置後は給湯器側の設定も見直す必要があります。
設備を入れただけで設定を変えないと、想定した効果が出ないという取り違えが起きやすい部分です。
初期費用の回収年数は、設備の価格・屋根の条件・地域の日射量で変わります。
自治体によっては補助制度が用意されていることもあるため、判断する前に居住地の制度を確認してください。
停電時の備えも確認しておく
オール電化は暖房・給湯・調理のすべてを電気に依存しています。
そのため、停電時には同時にすべてが使えなくなります。
停電中にカセットコンロや石油ストーブを室内で使う場合は、必ず換気を確保してください。一酸化炭素中毒の危険があります。
特に気密性の高い住宅では、短時間でも危険な濃度に達することがあります。
なお、貯湯タンクに残っているお湯は、停電中でも非常用水として取り出せる機種があります。
使い方は機種によって異なるため、取扱説明書の該当ページを平時のうちに確認しておいてください。
よくある質問
Q1. オール電化で電気代が3万円を超えるのは異常ですか?
冬であれば異常とは限りません。
4人家族の戸建てで、給湯と暖房の両方が電気になる1〜2月は、3万円前後になることがあります。
判断すべきなのは、冷暖房をほとんど使わない5月や10月の金額です。
この時期に2万円を超えているなら、給湯の効率や常時稼働の機器に原因がある可能性が高くなります。
まず検針票やアプリで、春と秋の使用量を確認してみてください。
季節による山と谷がはっきりしているなら冷暖房が原因、通年で高いなら機器か契約に原因があると切り分けられます。
Q2. オール電化とガス併用ではどちらが得ですか?
住まいと生活時間によって変わります。
日中に誰もいない共働き世帯で、夜間に給湯と家事を集中できるならオール電化が有利になりやすい仕組みです。
一方、日中の在宅時間が長い家庭では、単価の高い時間帯に電力を使うことになり不利になります。
また、寒冷地では冬にヒートポンプの効率が落ちるため、ガスや灯油の暖房と併用したほうが総額を抑えられる場合もあります。
判断するときは、電気代だけでなく光熱費の合計と、機器の交換費用まで含めて考えてください。
Q3. エコキュートの沸き上げは何時にするのが安いですか?
契約している料金プランの、夜間の安い時間帯に合わせるのが基本です。
多くの機種は初期設定で深夜帯に沸き上げるようになっていますが、プランを変更した場合は設定のずれが起きることがあります。
電力会社を切り替えて時間帯が変わったのに、給湯器の設定がそのままになっているケースは実際にあります。
リモコンの設定画面で、沸き上げ時間帯がプランの安い時間と一致しているかを確認してください。
ここがずれていると、気づかないまま高い単価で沸かし続けることになります。
Q4. オール電化の家は賃貸でも電気代を下げられますか?
機器は変えられませんが、使い方で下げられる部分は残っています。
まず、給湯の沸き上げ量の設定を確認してください。
お湯が毎日余っているなら、一段階下げることで無駄な沸き上げを減らせます。
次に、シャワーの使用時間と入浴の時間帯です。
給湯が電気代の中心を占めるため、ここを削ると金額に直接効きます。
加えて、窓の断熱シートや厚手のカーテンは原状回復が容易で、賃貸でも取り入れやすい対策です。
Q5. 電気温水器からエコキュートに替えると電気代はどれくらい変わりますか?
使用量が大きく下がるため、給湯にかかる電気代は明確に減ります。
電気温水器は電気ヒーターで直接お湯を温めるのに対し、エコキュートは空気中の熱を利用するため、同じ量のお湯をつくるのに必要な電力が少なくて済むためです。
ただし、交換には本体と工事の費用がかかり、回収までの年数は使用量と設置条件によって変わります。
また、設置スペースや電源の条件、寒冷地仕様の必要性など、住宅側の条件も確認が必要です。
実際の費用は現地の条件で変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較してください。
まとめ
オール電化の電気代には公的な平均値がないため、ガス併用の家庭の電気代と並べて比べても判断できません。
比べるなら、必ず「電気+ガス」の光熱費合計で見てください。
- 冷暖房をほとんど使わない5月・10月の金額を、自分の家の基準として押さえる
- 昼間に不自然な使用量の山がないか確認し、沸き増しが動いていないかを見る
- 沸き上げ量の設定と、沸き上げ時間帯が料金プランと合っているかを確認する
- 給湯が中心を占めるため、節水がそのまま節電になる
- 暖房の主力を電気ストーブからエアコンに切り替える
冬の請求が跳ね上がるのは、水温の低下・ヒートポンプの効率低下・暖房の追加が重なるためで、構造上避けられない部分があります。
まずは春と秋の使用量を確認し、自分の家の基準値をつかむところから始めてみてください。

