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LEDと蛍光灯の電気代はどれくらい違う?交換の目安と2027年の注意点

LED電球と直管蛍光灯を並べ、電気代の違い、交換の目安と2027年の注意点を紹介するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

まだ蛍光灯を使っていて、LEDに替えると電気代がどれくらい下がるのか気になっていませんか。
「蛍光灯がもうすぐ買えなくなる」という話を聞いて、交換を急ぐべきか迷っている方もいるはずです。
結論から言うと、LEDは同じ明るさの蛍光灯に比べて消費電力がおおむね半分前後で、リビングのシーリングライトなら年間数千円の差になります。
また、一般照明用の蛍光灯は、国際条約を受けて2027年末までに製造・輸出入が段階的に終了します。
この記事では、種類ごとの電気代の差と回収年数を示したうえで、交換の方法と、発煙・発火を防ぐための注意点までを整理します。

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目次

LEDと蛍光灯の電気代の比較

計算式は次のとおりです。

電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)

目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

同じ明るさで比べた場合の目安は次のとおりです。

照明の種類蛍光灯の消費電力LEDの消費電力1日6時間・1年間の電気代(蛍光灯)同(LED)年間の差
シーリングライト(12畳)約90W約45W約6,110円約3,055円約3,055円
シーリングライト(8畳)約70W約35W約4,752円約2,376円約2,376円
直管形(40形1本)約36W約18W約2,444円約1,222円約1,222円
環形(丸形30形)約28W約14W約1,901円約950円約951円
電球形(60W相当)約12W約8W約815円約543円約272円

※31円/kWhで試算した参考値です。消費電力は機種によって異なります。

もっとも差が大きいのは、リビングのシーリングライトです。
12畳のリビングで毎日6時間点けていれば、LEDに替えるだけで年間3,000円前後下がります。
一方、電球形の蛍光灯からLED電球への交換は、年間数百円の差にとどまります。

家全体で見ると、蛍光灯のシーリングを2〜3部屋、直管を数本使っている家庭なら、年間で数千円から1万円近くの差になることがあります。

なお、白熱電球と比べると差はさらに大きくなります。
資源エネルギー庁は、電球形LEDランプは白熱電球と比べて約86%の省エネになると示しています。

📎 出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「機器の買換で省エネ節約」

交換の元は何年で取れるか

LEDへの交換には費用がかかります。
電気代の差だけで元を取るのに何年かかるかを試算します。

交換の内容費用の目安年間の電気代の差回収の目安
シーリングライト(12畳)を器具ごと交換1万円前後〜約3,055円約3〜4年
シーリングライト(8畳)を器具ごと交換7,000円前後〜約2,376円約3年
直管形を器具ごと交換(工事あり)1万円台〜(工事費別)約1,222円10年前後
電球形をLED電球に交換数百円〜1,000円台約272円2〜5年

※本体価格・工事費は製品と地域によって大きく異なります。1日6時間の使用を想定した参考値です。

シーリングライトは3〜4年で元が取れる計算です。
LEDシーリングは寿命が長いため、使い続ける年数を考えれば、電気代の面でも十分に割に合う交換と言えます。

直管形は工事が必要になることが多く、電気代だけで回収するには時間がかかります。
ただし、次に説明する蛍光灯の製造終了を考えると、電気代だけで判断しにくい状況になっています。

蛍光灯は2027年末までに製造・輸出入が終了する

蛍光灯には微量の水銀が含まれています。
2023年11月の「水銀に関する水俣条約」第5回締約国会議で、一般照明用の蛍光ランプを製造・輸出入の廃止の対象に加えることが決まりました。
これを受けて、日本でも種類ごとに段階的に製造・輸出入が禁止されます。

環境省は、蛍光ランプの種類によって禁止の時期が異なり、2026年1月以降に段階的に禁止になると案内しています。

蛍光ランプの種類製造・輸出入が禁止される時期
電球形蛍光ランプ2026年1月1日から(30Wを超えるものは2027年1月1日から)
コンパクト形蛍光ランプ2027年1月1日から(2026年末で終了)
直管・環形(ハロりん酸塩系=一般タイプ)2027年1月1日から(2026年末で終了)
直管・環形(三波長系=高効率タイプ)2028年1月1日から(2027年末で終了)

※時期の詳細は環境省の案内を確認してください。

📎 出典:環境省「一般照明用の蛍光ランプの規制について」

ここで押さえておきたいのは、禁止されるのは製造と輸出入であり、今使っている蛍光灯を使い続けることや、在庫品を売り買いすることは禁止されないという点です。
「2028年から蛍光灯を使ってはいけない」わけではありません。

ただし、製造が止まれば、交換用の蛍光ランプは店頭の在庫が減り、手に入りにくくなっていきます。
価格が上がることも考えられます。
「切れたら替えればいい」と思っていると、切れたときに替えのランプが見つからないという事態になりかねません。

交換の方法は2通りある

蛍光灯からLEDへの切り替えには、2つの方法があります。

方法内容向いている場合
器具ごと交換蛍光灯の照明器具を外し、LED照明器具に付け替える基本はこちら。とくに器具が古い場合
ランプだけ交換既存の蛍光灯器具のまま、ランプをLEDランプに替える器具が比較的新しく、対応するLEDランプが確実に選べる場合

製品評価技術基盤機構(NITE)は、既設の照明器具のまま蛍光ランプをLEDランプに交換する方法には注意点が多く、確認しないまま自己判断で交換すると「不適切なランプ交換による事故」を起こすおそれがあると注意を呼びかけています。

📎 出典:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)「さらば蛍光灯、ようこそLED ~でもランプ交換 ミスると事故に~」

蛍光灯器具の点灯方式に合わないLEDランプを取り付けると、発煙や発火につながるおそれがあります。
迷ったら、ランプだけではなく器具ごとの交換を選ぶのが安全です。

器具ごと交換する場合

天井の取り付け部分によって、自分で交換できるかどうかが決まります。

天井の取り付け部分交換の方法
引掛シーリング(丸型・角型など)がある基本的に工事は不要で、自分で交換できる
配線器具がない(器具が天井に直付け)電気工事業者に依頼する必要がある

NITEの案内でも、天井に引掛シーリングなどの配線器具が取り付けられていれば基本的に工事は不要で、LED照明に器具ごと自分で交換でき、配線器具がない場合は電気工事業者に依頼する必要があるとされています。

リビングや寝室のシーリングライトは、引掛シーリングで取り付けられていることが多く、自分で交換できるケースがほとんどです。
一方、キッチンや洗面所、廊下の直管形の器具は、天井に直付けされていることが多く、工事が必要になります。

直付けの器具を自分で外して配線をつなぎ替える作業は、電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は感電や火災の原因になるため、必ず電気工事業者に依頼してください。

ランプだけ交換する場合の3つのポイント

どうしてもランプだけを交換する場合は、NITEが示す次の3つのポイントを必ず守ってください。

  • 蛍光灯器具の点灯方式に応じたLEDランプを選ぶ
  • LEDランプのパッケージや取扱説明書に記載されている注意事項を守って作業する
  • ランプ交換後、異常がないか確認する

蛍光灯器具の点灯方式には、グロースタータ形(点灯管があるもの)、ラピッドスタート形、インバータ形などがあります。
器具の銘板や点灯管の有無で確認でき、LEDランプ側がどの方式に対応しているかはパッケージに書かれています。
この組み合わせが合っていないと、見た目は点灯しても部品に過剰な負荷がかかることがあります。
点灯管が付いている器具では、交換時に点灯管を取り外すよう指示されている製品もあります。

また、ランプだけを交換しても、器具そのものは古いまま使い続けることになります。
照明器具も電気製品なので、内部の部品は年数とともに劣化します。
使用年数が10年を超える器具は、ランプだけでなく器具ごとの交換を検討してください。

LEDに替えるメリットは電気代だけではない

比較項目蛍光灯LED
消費電力多い少ない(おおむね半分前後)
寿命6,000〜15,000時間程度約40,000時間
点灯までの時間ちらつきや遅れが出ることがあるすぐに点く
こまめな点灯・消灯寿命が縮みやすい影響が小さい
水銀含まれる含まれない
調光・調色対応製品が限られる対応製品が多い

※寿命は製品によって異なります。

LEDは寿命が長いため、ランプ交換の手間と費用がほぼなくなるのも大きな利点です。
1日6時間の使用なら、約40,000時間の寿命は18年以上に相当します。
脚立に乗って天井のランプを替える作業は、高齢の家族がいる家庭ほど負担が大きく、転落の危険もあります。

また、蛍光灯はこまめに点けたり消したりすると寿命が縮みやすいのに対し、LEDはその影響が小さいため、使わない部屋はこまめに消す運用がしやすくなります。

LEDを選ぶときの注意点

LEDにも、選び方を誤ると不具合が起きる点があります。

注意点内容
密閉形器具への対応浴室や屋外の密閉された器具には「密閉形器具対応」の電球を選ぶ
調光器への対応調光スイッチ付きの器具には「調光器対応」の電球を選ぶ
断熱材施工器具への対応天井に埋め込むダウンライトは対応品を確認する
明るさの表記「◯W相当」「全光束(lm)」で確認する
光の色昼光色・昼白色・電球色など、部屋の用途に合わせて選ぶ

対応していない器具にLED電球を使うと、寿命が極端に短くなったり、ちらついたりすることがあります。
電球のパッケージに書かれた対応器具の表示を確認してから購入してください。

外した蛍光灯の処分方法

交換で外した蛍光灯は、水銀を含むため、通常の不燃ゴミとは分けて扱う自治体が多くなっています。

  • 自治体の分別ルールを確認する(「有害ごみ」「水銀含有物」などの区分になっていることが多い)
  • 家電量販店やホームセンターの回収ボックスを利用する
  • 割らないように、購入時のケースや新聞紙に包んで出す

蛍光灯を割ってしまった場合は、窓を開けて換気し、破片を素手で触らないようにしてください。
処分の方法は自治体によって異なるため、住んでいる市区町村のゴミの分別案内で確認してください。

賃貸の場合

賃貸では、照明器具が備え付けの場合と、自分で用意した場合で対応が変わります。

**自分で用意したシーリングライト**
自由にLEDに替えられます。
引っ越しの際も持ち出せるため、無駄になりません。

**備え付けの照明器具**
電球の交換は入居者が行えることが多い一方、器具の交換は管理会社や大家の許可が必要です。
直付けの器具の交換には工事が伴うため、勝手に行うと原状回復の対象になることがあります。
蛍光灯が手に入りにくくなってきた場合は、管理会社に相談してください。

電気代を下げる効果の大きさ

照明のLED化は確実に効く対策ですが、家全体の電気代に占める照明の割合は1割前後です。
LEDに替えれば照明の電気代はおおむね半分前後になりますが、家全体では数パーセントの削減という規模感になります。

より大きく電気代を下げたい場合は、エアコンや冷蔵庫など消費電力の大きい家電の使い方も見直してください。
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よくある質問

Q1. 蛍光灯をLEDに替えると電気代はどれくらい安くなりますか?

同じ明るさで比べると、消費電力はおおむね半分前後になります。
12畳のリビングのシーリングライトを毎日6時間点けている場合、蛍光灯なら年間約6,100円、LEDなら約3,100円で、年間3,000円前後の差になります。
8畳用なら年間約2,400円、直管形の40形1本なら年間約1,200円の差です。
家全体で蛍光灯を何か所も使っている場合は、年間数千円から1万円近くの差になることがあります。
差が大きいのは点灯時間の長いリビングなので、交換するならそこから始めるのが効率的です。

Q2. 蛍光灯は2028年から使えなくなるのですか?

使えなくなるわけではありません。
水俣条約を受けて禁止されるのは、一般照明用の蛍光ランプの製造と輸出入です。
今使っている蛍光灯を使い続けることや、在庫品を売り買いすることは禁止されていません。
ただし、製造が止まれば交換用のランプは徐々に手に入りにくくなり、価格が上がることも考えられます。
切れたときに替えが見つからない事態を避けるため、計画的にLEDへの切り替えを進めることが勧められています。

Q3. 蛍光灯の器具のまま、ランプだけLEDに替えてもよいですか?

できますが、注意点が多い方法です。
NITEは、蛍光灯器具の点灯方式に合わないLEDランプを取り付けるなどの不適切な交換で、発煙や発火の事故が起きていると注意を呼びかけています。
ランプだけを交換する場合は、器具の点灯方式に対応したLEDランプを選び、パッケージの注意事項を守って作業し、交換後に異常がないか確認してください。
また、器具そのものが古いと内部の部品が劣化しているため、使用年数が10年を超えている場合は器具ごとの交換を検討してください。
迷ったら器具ごと交換するのが安全です。

Q4. LEDシーリングライトへの交換は自分でできますか?

天井に引掛シーリングなどの配線器具があれば、基本的に工事は不要で、自分で交換できます。
リビングや寝室のシーリングライトは、この方式で取り付けられていることが多くなっています。
一方、天井に配線器具がなく、器具が直付けされている場合は、電気工事業者に依頼する必要があります。
直付けの器具の配線をつなぎ替える作業には電気工事士の資格が必要で、無資格での作業は感電や火災の原因になります。
取り外す前に、天井の取り付け部分の形を確認してください。

Q5. 交換した蛍光灯はどうやって捨てればよいですか?

住んでいる自治体の分別ルールに従って処分してください。
蛍光灯には水銀が含まれているため、「有害ごみ」「水銀含有物」などとして、通常の不燃ゴミとは分けて回収している自治体が多くなっています。
家電量販店やホームセンターの回収ボックスを利用できる場合もあります。
割れると破片でけがをしたり水銀が飛散したりするおそれがあるため、購入時のケースや新聞紙に包んで出してください。
万一割れた場合は、窓を開けて換気し、破片を素手で触らないようにしてください。

まとめ

LEDは同じ明るさの蛍光灯に比べて消費電力がおおむね半分前後で、交換すれば照明の電気代は確実に下がります。

  • 差がもっとも大きいのはリビングのシーリングライト。12畳なら年間3,000円前後
  • シーリングライトの交換は3〜4年で元が取れる計算で、LEDは寿命も長い
  • 一般照明用の蛍光灯は2027年末までに製造・輸出入が段階的に終了する(使い続けること自体は可能)
  • 交換は器具ごとが基本。ランプだけ替える場合は点灯方式の組み合わせを必ず確認する
  • 直付けの器具の交換は電気工事業者に依頼する

蛍光灯が切れてから慌てるより、点灯時間の長いリビングから計画的に替えていくのがおすすめです。
まずは天井の取り付け部分を確認し、自分で交換できるかどうかを見てみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

▼ 今の電気代とLooopでんきを比べてみる

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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