暖房が止まり、操作パネルに見慣れない表示が出て戸惑っていませんか。
サンポットのガスストーブに出るエラーコードは、大きく2種類に分かれます。
掃除や確認をして自分で再点火できるものと、使用を中止して連絡することが処置として案内されているものです。
この区別を先に知っておけば、直せない表示に時間をかけたり、逆に確認せずに点け直したりせずに済みます。
なかには、番号を見た時点ですぐ行動が必要なものもあります。
この記事では、全表示の意味と対応区分、症状から番号を探す方法、機種による違いまでを整理して解説します。
まず確認したい2つの分類
| 区分 | 該当する表示 | 対応 |
|---|---|---|
| 自分で確認・対処できる | E-00/E-04/E-11/E-12/E-14/E-15/E-18/E-21/E-22/E-36/E-38/FIL | 原因を取り除いて再点火操作 |
| 使用を中止して連絡 | E-16/E-31/E-32/E-35/E-44/E-61/E-62/E-70/E-72/E-76/E-90 | 運転を止めて販売店・営業所へ |
| すぐ行動が必要 | E-37/E-40/E-90 | 換気・退避のうえ連絡 |
この分類は、メーカーの公式情報に記載された処置の内容にもとづいています。
「使用を中止する」と案内されている表示には、使用者が行う確認項目そのものが設けられていません。
すぐに行動が必要な表示
次の3つが表示された場合は、原因を調べる前に行うことがあります。
E-37(ガス漏れ)
接続された警報器がガス漏れを検知した状態です。
火気を使わず、換気扇や照明などの電気のスイッチにも触れずに、窓や戸を開けて換気してください。
そのうえで屋外の安全な場所から、契約しているガス事業者に連絡してください。
E-40(CO検出)
排ガス漏れ、つまり一酸化炭素を検知した状態です。
運転を止めて換気し、その部屋から離れてください。
頭痛や吐き気、めまいを感じている人がいる場合は、換気より先に屋外へ出てください。
E-90(排気管抜け検知)
排気管が外れ、排ガスが室内側に出る可能性がある状態です。
運転を止めて換気し、点検を受けるまで使用しないでください。
外れている箇所が見えても、自分で押し込んで戻さないでください。
一酸化炭素は無色無臭で、においでは気づけません。
においがしないことは、安全である根拠になりません。
においから危険を判断する考え方はガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介で整理しています。
エラーコード一覧
| 表示 | 内容 | 対応区分 |
|---|---|---|
| E-00 | 停電安全装置(停電・電源プラグの抜け) | 通電を確認して再点火 |
| E-04 | 空だき防止装置(循環水の不足) | 水位を確認して補給、再点火 |
| E-11 | 立消え安全装置(点火せず/運転中に消火) | ガス栓・ガスメーターを確認 |
| E-12 | 立消え安全装置(E-11と同内容) | ガス栓・ガスメーターを確認 |
| E-14 | 過熱防止装置の作動 | 冷ましてから清掃・障害物の除去 |
| E-15 | 過熱防止装置の作動(E-14と同内容) | 冷ましてから清掃・障害物の除去 |
| E-16 | 室温異常 | 使用を中止して連絡 |
| E-18 | 温水過熱防止装置(温水回路の閉止・過熱) | 配管・カプラ・フィルタを確認 |
| E-21 | 給排気トップ閉そく検知(雪・飛来物・強風) | 先端の障害物を取り除く |
| E-22 | 転倒時ガス遮断装置(転倒・地震・衝撃) | 配管とガス漏れを確認して再点火 |
| E-31 | 室温サーミスタ断線 | 使用を中止して連絡 |
| E-32 | 室温サーミスタ短絡 | 使用を中止して連絡 |
| E-35 | 温水サーミスタ断線 | 使用を中止して連絡 |
| E-36 | 温水過熱防止装置(E-18と同内容) | 配管・カプラ・フィルタを確認 |
| E-37 | ガス漏れ警報器がガス漏れを検知 | 換気してガス事業者へ連絡 |
| E-38 | 警報器の電源が絶たれた | 警報器のプラグを確認して再点火 |
| E-40 | CO検出(排ガス漏れ) | 換気・退避のうえ連絡 |
| E-44 | 過熱防止サーミスタ断線 | 使用を中止して連絡 |
| E-61 | 燃焼用送風機異常 | 使用を中止して連絡 |
| E-62 | 対流用送風機異常 | 使用を中止して連絡 |
| E-70 | CPU異常(公式表記は「E-70 Err」) | 使用を中止して連絡 |
| E-72 | 擬似火炎 | 使用を中止して連絡 |
| E-76 | 異常信号受信 | 使用を中止して連絡 |
| E-90 | 排気管抜け検知 | 使用を中止して連絡 |
| FIL | フィルタサイン | 清掃・障害物の除去 |
E-11とE-12、E-14とE-15、E-18とE-36は、公式の記載内容が同じです。
検知の経路やタイミングの違いで番号が分かれているものとみられ、使用者が行う対応は変わりません。
症状から表示を探す
表示を見落とした、あるいは番号を控える前に消えてしまった場合は、症状から見当をつけられます。
| 症状 | 該当しやすい表示 |
|---|---|
| 点火しない | E-00/E-11・E-12/E-21/E-22/E-61 |
| 点火してもすぐ消える | E-11・E-12/E-72 |
| 温風が出ない、風量が落ちた | E-14・E-15/E-62/FIL |
| 床暖房やパネルが温まらない | E-04/E-18・E-36/E-35 |
| 警報器が鳴っている | E-37/E-40/E-38 |
| 表示が出たり消えたりする | E-70/E-76 |
| 地震や停電のあとに止まった | E-22/E-00/E-90 |
| 雪や強風の日に止まった | E-21 |
同じ症状でも、自分で対処できるものと使用中止のものが混ざっています。
たとえば「パネルが温まらない」では、E-04とE-18・E-36は確認して復帰できますが、E-35は使用中止です。
症状だけで判断せず、必ず表示された番号を確認してください。
自分で対処できる表示に共通する手順
- 運転スイッチを「切」にする
- 表示された番号を控える
- 機器が冷えるのを待つ(過熱で止まった場合)
- 番号に応じた確認と対処を行う
- 運転スイッチを「入」にして再点火操作を行う
- しばらく運転し、同じ表示が出ないか確かめる
点火しない状態で再点火操作を何度も繰り返さないでください。
2〜3回試して改善しない場合は、原因の確認に戻るか点検を依頼してください。
なお、E-11・E-12ではガスメーターが安全のためにガスを遮断していることがあります。
復帰の考え方はガスメーターのAC遮断とは?ACガス止めの原因と復帰方法を徹底解説で解説しています。
使用を中止する表示に共通する対応
- 運転スイッチを「切」にする
- 表示された番号を控える(写真に撮ると確実です)
- 本体の銘板で型番と製造年を確認する
- いつから、どんなタイミングで出るようになったかをメモする
- 販売店または最寄りの営業所に連絡する
- 修理までの間は運転しない
外装を開けて配線やコネクタを確認する作業は行わないでください。
ガス機器の内部にはガスの流路と電気の配線が集まっており、点検には資格と知識が必要です。
修理と入れ替えの判断は、使用年数と部品の供給状況が目安になります。
使用10年を超えている場合は、部品の供給が終了している可能性もあるため、依頼時に型番と製造年を伝えて見通しを聞いてください。
判断の考え方はガスストーブの寿命は何年?買い替え判断の目安と長く使うためのポイントで解説しています。
機種によって出ない表示があります
すべての表示が、どの機種にも出るわけではありません。
| 表示 | 対象となる機種 |
|---|---|
| E-04/E-18/E-35/E-36 | 床暖房や温水パネルを接続する温水暖房付きの機種 |
| E-37/E-38/E-40 | ガス漏れ警報器を接続した機種 |
| E-22 | 鍵付き操作パネルの機種では、緊急スイッチ作動の表示になります |
温風を出すだけの機種には温水回路がないため、温水にかかわる表示は出ません。
また、警報器を接続していない機種では、警報器にかかわる表示も出ません。
自宅の機器がどの構成かは、取扱説明書または設置した販売店で確認できます。
表示が消えても直っていない場合があります
電源を入れ直すと、一時的に表示が消えることがあります。
しかし、これは異常が解消したことを意味しません。
- 接点の状態によって、たまたま正常な値が返っている
- 換気によって室内の濃度が下がっただけ(E-37・E-40の場合)
- 熱が引いただけで、原因は残っている(E-14・E-15の場合)
使えたり使えなかったりする状態は、回復のサインではありません。
とくにE-70やE-76のように制御にかかわる表示では、症状が一貫しないこと自体が特徴です。
出たり消えたりする経緯も、点検時に伝えるべき情報になります。
表示を出しにくくするために
日常の手入れで減らせる表示もあります。
- エアーフィルタは月に一度を目安に確認する(FIL/E-14・E-15の予防)
- 吹出し口の前方や吸込み口の周囲に物を置かない
- 給排気筒の先端を、シーズン前と降雪のあとに確認する(E-21の予防)
- 雷が鳴りはじめたら運転を止め、電源プラグを抜く
- 除雪した雪を機器の周辺に積み上げない
メーカーは、雷による一時的な過電圧で電子部品が傷むことがあると説明しています。
NITEも、暖房器具の事故を防ぐための点検項目として、たまったほこりを取り除くことと、機器と周囲の壁や可燃物との距離を十分に確保することを挙げています。
なお、サンポットブランドの石油暖房機はエラーコードの体系が別で、同じ番号でも意味が異なります。
灯油の機種をお使いの場合はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準を参照してください。
よくある質問
Q1. 同じ番号でも石油ストーブとは意味が違うのですか。
違います。
サンポットブランドは石油暖房機とガス暖房機の両方を展開していますが、エラーコードの体系はそれぞれ別に定められています。
たとえばE-12は、ガスストーブでは立消え安全装置の作動を示しますが、石油暖房機では別の意味になります。
検索して見つけた情報が、自宅の燃料に合ったものかを確認してから読み進めてください。
Q2. 表示された番号を控える前に消えてしまいました。
症状から見当をつけることはできますが、確実ではありません。
同じ症状でも、自分で対処できる表示と使用中止の表示が混ざっているためです。
次に表示されたときは、写真に撮っておくと確実に伝えられます。
消えたあとも運転が不安定であれば、その状況を含めて点検を依頼してください。
Q3. 「使用を中止する」とありますが、暖房が使えないと困ります。
無効にして運転を続ける方法を探すべきではありません。
これらの表示は、燃焼を制御したり安全を確認したりする仕組みに問題が生じている状態を示しています。
修理までの間は、別の暖房機で室温を確保してください。
そのうえで、早めに点検の予定を押さえるのが現実的な進め方です。
Q4. 複数の番号が交互に表示されます。
出た番号はすべて控えておき、順番も含めて点検時に伝えてください。
制御にかかわる表示(E-70・E-76)が混ざっている場合、ほかの表示が正確に出ているかどうかも確認が必要になります。
どの表示がいつ出たかという記録は、原因の絞り込みに直接つながります。
自己判断でどれか一つに絞り込まないでください。
Q5. 修理を依頼するとき、何を伝えればよいですか。
本体の型番と製造年、表示されたエラー番号を正確に伝えてください。
あわせて、いつから出るようになったか、運転開始直後なのかしばらく経ってからなのか、異音やにおいがあるかを伝えると準備がしやすくなります。
直前に地震・落雷・停電・降雪があった場合や、掃除や模様替えをした場合も、その経緯が手がかりになります。
本体の銘板を写真に撮っておくと、電話口で読み上げる手間が省けます。
まとめ
サンポットのガスストーブに表示されるエラーコードは、自分で確認して再点火できるものと、使用を中止して連絡すべきものに分かれます。
この区別は公式の処置内容にもとづいており、「使用を中止する」とされている表示には、使用者が行う確認項目そのものが設けられていません。
E-37・E-40・E-90の3つは、原因を調べる前に換気や退避が必要になります。
一酸化炭素は無色無臭で、においがしないことは安全の根拠になりません。
表示が一時的に消えても、直ったとは限りません。
使えたり使えなかったりする状態が続く場合は、番号と型番、出るタイミングを控えたうえで点検を依頼してください。

