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リンナイ食洗機のエラー50・70はヒーター系|乾かない症状との関係

リンナイ食洗機のエラー50・70が示すヒーター系の異常と、食器が乾かない症状との関係を解説するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

最近になって食器が乾かなくなった、と思っていたら運転が止まり「50」または「70」と表示された。
番号だけでは何が起きているのか分からず、修理すべきか買い替えるべきか迷いますよね。
リンナイの食器洗い乾燥機に表示される50と70は、いずれも庫内の水を加熱するヒーター系の異常を示す表示です。
どちらも電源をいったん「切」にしてから再運転する手順で復帰する場合がありますが、改善しなければ部品交換をともなう修理になります。
この記事では2つの番号の違い、乾かない・洗い上がりが落ちたといった症状との関係、そして修理と買い替えを比べる基準までを整理します。

目次

エラー50と70の違い

リンナイの公式FAQでは、それぞれ次のように説明されています。

コード意味考えられる故障箇所
50器具内のヒーターの異常ヒーター
70ヒーター回路の異常ヒーター、電装ユニット

50は加熱する部品そのもの、70はヒーターに電気を送る回路側まで含めた範囲を指していると整理すると分かりやすいでしょう。
70では考えられる箇所に電装ユニットが挙げられており、基板側の不具合も視野に入ります。

📎 出典:リンナイ|食器洗い乾燥機|エラーコード50 が表示

どちらの番号でも、お客様での対処方法として案内されているのは電源をいったん「切」にしてから再運転することです。
改善しない場合は器具の故障の可能性があるとされています。
つまりユーザー側でできることは共通で、違いは修理時に交換される部品の範囲という理解で差し支えありません。

ヒーターが担っている2つの役割

食洗機のヒーターは、1つの運転の中で2回働きます。

工程ヒーターの役割
洗浄・すすぎ庫内の水を加熱し、油汚れが落ちる温度まで上げる
乾燥庫内の空気を温め、食器の水分を飛ばす

この構造から、ヒーターの不調は「乾かない」と「汚れが落ちない」の両方に現れることになります。
エラーが出る前の段階で、次のような変化に気づいていた方は少なくありません。

  • 運転が終わっても食器が濡れたままになっている
  • 以前より油汚れが落ちにくくなった
  • 運転時間が長くなった
  • 庫内が以前ほど熱くならない
  • プラスチック容器の水滴が残る

これらは、エラーに至る前の予兆として現れることがあります。
50や70が出たタイミングで思い返すと、数週間前から洗い上がりが落ちていたというケースは珍しくありません。

ただし、乾かない症状のすべてがヒーターの故障とは限りません。
乾燥ファンの異常(62)や、そもそも乾燥の仕様による見え方の違いもあります。
エラー番号が出ているかどうかが、切り分けの最初の手がかりになります。

まず試す復帰の手順

  1. 運転を停止し、電源を「切」にする
  2. ドアを開け、庫内の熱が下がるのを待つ
  3. 庫内に食器が残っていれば、ふきんやミトンを使って取り出す
  4. ヒーター周辺に食材のカスが落ちていないか目視する
  5. ドアを閉め、電源を「入」にして最初からスイッチ操作をやり直す

運転が止まった直後の庫内は高温です。
素手で庫内に触れるとやけどのおそれがあるため、時間をおいてから作業してください。

ここで運転が最後まで進めば、一時的な検知だったと考えられます。
一方、再運転してもすぐに50や70が出る場合は、部品交換をともなう修理が必要な段階です。

なお、ヒーター周辺に食材のカスや油分が付着していると、においの原因になります。
リンナイは、庫内のヒーターに食材の破片や油分が付き、熱されることでにおいが発生する場合があるとして、運転時に専用洗剤を多めに入れる対処を案内しています。

📎 出典:リンナイ|食器洗い乾燥機|乾燥中ににおいがする

においだけであれば故障ではないケースも多いのですが、エラーと同時に出ている場合は点検時に伝えておく情報になります。

焦げくさいにおいや煙があるときは使用を中止

次の症状をともなう場合は、エラー番号にかかわらず直ちに使用を中止してください。

  • 焦げたにおい、樹脂が溶けたようなにおいがする
  • 煙が出ている
  • 本体や電源プラグが異常に熱い
  • 焦げ跡や変色が見える

ヒーター系は発熱をともなう部位です。
再運転を繰り返してよい状態ではないため、運転を止めて販売店またはメーカーの窓口へ連絡してください。
床が濡れている状況で分電盤や電源プラグに触れるのも避けてください。

加熱・温度に関わる他のエラーとの位置関係

コード意味確認すべき対象
16庫内温度の異常給湯設備(電気温水器・ソーラー等)
31/32過熱防止センサーの故障安全装置そのもの
50器具内のヒーターの異常ヒーター
62乾燥ファンの異常乾燥ファン
70ヒーター回路の異常ヒーター・電装ユニット

16は設備側の条件が関係しうるエラーで、電気温水器やソーラーなど高温の水が接続されていないかの確認が入ります。
31・32は安全装置側、50・70は加熱側、62は送風側という整理になります。
「乾かない」という同じ症状でも、原因の部位は複数あるため、表示された番号を正確に把握しておくことが大切です。

修理費用の目安と買い替えの判断

リンナイは、エラー50について18,900円〜31,600円(税込)を公表しています。
70についても同水準の目安が示されています。
ただしこれは目安であり、実際の金額は訪問した修理員から案内されます。
訪問した場合は修理を行わなくても出張費や故障診断料が発生し、設置状況(高所・狭所など)や作業内容によっては追加費用が生じます。

使用年数症状判断の目安
5年未満単発で50または70修理が基本
5〜10年単発で50または70修理。ただし見積もりを確認
5〜10年乾燥不良も併発複数部品の可能性。総額で比較
10年以上単発で50または70補修用部品の在庫を確認して判断
10年以上他のエラーも併発買い替えを検討

使用期間が10年相当になると点検時期のお知らせが表示される設計になっており、この10年が一つの区切りになります。
ヒーターと電装ユニットの両方を交換する場合は費用が上がりやすく、修理費が本体交換費用の3分の1を超えるなら買い替えを比較するのが現実的なラインです。

食洗機はキッチンに組み込まれているため、本体の脱着が必要になると作業費が上振れします。
見積もりは部品代だけでなく、作業費を含めた総額で確認してください。
また、10年を大きく超えている場合は補修用部品の保有期間を過ぎていて修理できないこともあるため、点検時に部品の供給状況もあわせて確認しておくと二度手間になりません。

ヒーターに負担をかけない使い方

  • 爪楊枝や魚の骨は必ず取り除いてから入れる(ヒーターなどの故障の原因になります)
  • 油汚れの強い食器は、あらかじめ軽く落としてから入れる
  • ヒーター周辺に食材のカスが落ちていないか定期的に確認する
  • 月に1回程度、庫内洗浄を行う
  • 運転終了直後に次の運転を始めず、庫内の熱を抜く

庫内洗浄にはクエン酸や食酢、レモン水、または専用のクリーナーが使えます。
リンナイは、クエン酸なら20g、食酢・レモン水なら50ccを水槽内に入れ、標準コースで運転する方法を案内しています。

📎 出典:リンナイ|食器洗い乾燥機|庫内のお手入れの方法を教えてください。

重曹は水に溶け切る量に限界があり、溶け残りが故障の原因になるため使わないでください。
また、入れる食器そのものを選ぶことも庫内の負担を減らします。
素材ごとの扱いや向きは食洗機で陶器は洗える?傷むうつわの見分け方と入れ方で解説しています。
運転後に水が残っている状態が気になる場合は食洗機に水が溜まるのは故障?正常な残り水と排水不良の見分け方もあわせて確認してみてください。

よくある質問

Q1. 50と70で、修理費は変わりますか。

リンナイが公表している目安はいずれも18,900円〜31,600円(税込)の範囲です。ただし70は考えられる箇所にヒーターと電装ユニットの両方が挙げられているため、交換部品が増えると総額は上がりやすくなります。実際の金額は訪問した修理員から案内されるため、依頼時に表示された番号を伝えて概算を確認しておくとよいでしょう。設置状況によって作業費が加算される点もあわせて見ておいてください。

Q2. 乾かないだけでエラーは出ていません。これもヒーターの故障ですか。

断定はできません。乾燥しない症状は、ヒーター以外にも乾燥ファンの不具合や、食器の入れ方による水切れの悪さでも起こります。また、運転終了後も送風を続ける機能が搭載されている機種では、終了直後に取り出すと濡れているように見えることがあります。エラーが出ていない段階であれば、まず食器の入れ方と残菜フィルターの状態を確認し、改善しない場合に点検を検討してください。

Q3. 電源を入れ直したら直りました。そのまま使って大丈夫ですか。

運転が最後まで進み、その後も再発しないのであれば、そのまま使用して差し支えありません。ただし、以前より乾きが悪い・油汚れが落ちにくいといった変化が続いているなら、ヒーターの能力が落ちている可能性があります。エラーが再発する間隔が短くなっている場合も劣化が進んでいるサインです。完全に止まる前に点検を受けたほうが、食器が庫内に取り残される事態を避けられます。

Q4. 焦げくさいにおいがします。すぐ止めるべきですか。

樹脂が溶けたようなにおいや煙をともなう場合は、直ちに使用を中止して販売店またはメーカーへ連絡してください。一方、食材が焼けたようなにおいであれば、ヒーターに付着した食材の破片や油分が熱されている可能性があり、専用洗剤を多めに入れて運転する対処が案内されています。庫内を確認してヒーター周辺にカスが見当たらないのに焦げくさい場合は、使用を中止するほうが安全です。

Q5. 修理を依頼するとき、何を伝えればよいですか。

型式(RKW・RSWなどから始まる品番)、製造番号、表示された番号(50か70か)、そして併発している症状の4点を控えておいてください。とくに「乾かなくなった」「洗い上がりが落ちた」「庫内が以前ほど熱くない」といった変化は、ヒーター系の状態を判断する材料になります。いつ頃から変化を感じていたかもあわせて伝えると、劣化の進み方を踏まえた提案を受けやすくなります。

まとめ

リンナイの食洗機に表示される50と70は、どちらもヒーター系の異常を知らせるエラーです。
50は加熱する部品そのもの、70はヒーターに電気を送る回路や電装ユニットまで含めた範囲を指します。
まずは電源をいったん「切」にしてから再運転し、庫内の熱が下がってから操作してください。
改善しない場合は部品交換をともなう修理になるため、乾かない・汚れが落ちないといった併発症状も伝えたうえで、修理費の総額と使用年数を見比べて判断しましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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