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ノーリツ給湯器エラー002とは?|浴槽を空にしてやり直す水位設定の手順

濃紺の背景に「ノーリツ給湯器 エラー002とは? 浴槽を空にしてやり直す水位設定の手順」と配置し、002を黄色で強調した文字だけのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ふろ自動のボタンを押したら、リモコンに「002」が点滅して止まってしまった。
給湯器を新しくした直後や、停電があった翌日に出ることが多い表示です。
002は部品が壊れたことを示すエラーではなく、機器が浴槽の水位をうまく覚えられなかったことを知らせる表示です。
そのため、正しい手順でもう一度お湯はりをやり直せば、修理を呼ばずに解消できることがほとんどです。
この記事では、002が出る仕組みと解除の手順、やり直しても湯量が合わないときの水位リセット、混同されやすい表示との違いまでを解説します。
なお、この記事の内容はガス給湯器・石油給湯機のどちらにも当てはまります。水位の設定はふろ機能の仕組みによるもので、燃料の違いによって手順は変わりません。

目次

002は「浴槽の大きさを覚えられなかった」という表示

ふろ自動でお湯はりをするには、機器がその浴槽の形と大きさを把握している必要があります。
そのため多くの機種は、最初の自動お湯はりのときに水位を計測し、その結果を記憶します。
一度覚えてしまえば、次からは残り湯があっても設定した量まで足せるようになります。

ノーリツは002について、ふろ自動による水位の不具合が考えられるとしたうえで、初めて自動お湯はりを行った際に浴槽が空の状態ではなかった可能性を挙げています。
浴槽に残り湯がある状態で計測を始めると、水位がどこから上がり始めたのかを正しく測れません。
その結果、機器が「基準が取れなかった」と判断して002を表示します。

なぜ最初のお湯はりだけ浴槽を空にする必要があるのか

水位の計測は、ゼロの状態からどれだけ上がったかを見る作業です。
出発点があいまいだと、そこから先の数値もすべてずれます。
最初の1回だけ浴槽を空にするよう案内されているのは、この基準づくりのためです。

この基準づくりが終われば、以降は残り湯があってもふろ自動が使えます。
毎回浴槽を空にする必要はありません。

02やE2Lと表示される機種もある

リモコンの仕様によって、表記が変わります。

表示意味002との関係
002水位設定不良台所リモコンなどの3桁表示
02同上浴室リモコンなどの2桁表示
E2L水位設定不良表記が異なるが内容は同じ

E2Lが表示される機種では、浴槽の水を抜いたあとに電源プラグの抜き差しを挟んでから、ふろ自動運転を行う手順が案内されています。

002が出やすい場面

心当たりがあるかどうかで、原因の見当がつきます。

直前の出来事起きていること
給湯器やリモコンを交換した直後水位の記憶がまだない状態で、残り湯のある浴槽にお湯はりをした
引っ越して初めてふろ自動を使った前の住人の設定が引き継がれておらず、初回計測になった
停電があった記憶していた水位の情報が正確に保持されなかった
ブレーカーを落として作業した上と同じ理由
浴槽を交換・リフォームした覚えている大きさと実際の浴槽が合わなくなった

「機器を触った直後」または「電気が切れた直後」に出ていれば、002はほぼこの仕組みによるものと考えて差し支えありません。

解除の手順

ノーリツが案内している手順は2段階です。

ステップ1|まず表示を消す

もう一度ふろ自動スイッチを押します。
これでエラー表示自体は消えます。
ただし、この時点では水位の記憶ができていないため、根本的な解決にはなっていません。

ステップ2|浴槽を空にしてふろ自動をやり直す

次にお湯はりをするとき、浴槽に残り湯や水がまったくない状態にしてから、ふろ自動を押します。
これが実際の解除操作です。

作業のポイントは次のとおりです。

  • 排水栓を開けて浴槽の水を完全に抜き、栓を閉め直す
  • 洗い場から浴槽へ水が入らないよう、シャワーは止めておく
  • 浴槽のふたは開けたままでも閉めたままでもかまわないが、途中で開け閉めしない
  • お湯はりが終わるまで、浴槽の湯を使ったり足したりしない

途中で何度かお湯はりが止まることがありますが、これは水位を測っている動作なので、完了するまでそのまま待ってください。
止まったからといってボタンを押し直すと、計測がやり直しになります。

この操作が終われば、以降は浴槽に残り湯があってもふろ自動が使えます。

E2Lが表示される機種では、浴槽の水を抜いたあとに電源プラグをいったん抜き、差し直してからふろ自動を行ってください。

やり直しがうまくいかない原因

手順どおりにしたつもりでも、次のような状態だと計測が正しく終わりません。

状態起きること
排水栓が完全に閉まっていない水位が上がりきらず、計測が完了しない
洗い場の水が浴槽に流れ込んでいる想定より速く水位が上がり、基準がずれる
途中でボタンを押し直した計測が中断され、最初からやり直しになる
途中で入浴した・湯を汲み出した水位が変動し、正しい値が取れない
断水や給水元栓の閉まりで水量が不足お湯はりが進まず、別のエラーに切り替わることがある

やり直しは、家族が浴室を使わない時間帯に行うのが確実です。
所要時間は通常のお湯はりと同程度ですが、途中の停止を含めるとやや長くかかります。

📎 出典:暖房機器:エラー表示【002】が点滅|株式会社ノーリツ

停電のあとに002が出たとき

停電が絡んでいる場合は、002の前にリモコン全体の状態を確認しておくと手戻りがありません。

ノーリツによれば、使用中に停電になると運転は停止し、お湯は水に変わりますが、給湯器本体に影響はありません。
復電後はリモコンまたは本体操作部の運転スイッチを「入」にします。
このとき温度設定や時刻表示が初期設定に戻っている場合は、あわせて再設定が必要です。
時刻がずれていると、自動保温やタイマー予約の動作も意図とずれます。

なお停電中は、外気温が下がったときに機器内を保温するヒーターが働きません。
冬季に長時間の停電があった場合は、凍結による破損に注意が必要です。

停電の直後は003という別の表示が出ることもあります。
002と003は原因の系統が違うため、点滅している数字をよく確認してください。

📎 出典:停電の場合|株式会社ノーリツ

やり直しても湯量が思いどおりにならない場合

浴槽を空にしてふろ自動をやり直したのに、湯量が多すぎる、または少なすぎるという場合があります。
この場合は、まずリモコンのふろ湯量の設定値を確認します。

RC-Jシリーズのリモコンでは、ふろ湯量の目盛り横に数字が表示され、工場出荷時の初期設定は「6」です。
運転スイッチが「入」のときに、ふたの中にあるふろ湯量スイッチの「+」または「-」を押すと現在の数字を確認でき、そのまま増減もできます。
浴槽の大きさによって同じ数字でも仕上がりの高さが変わるため、数字を変えて数回試すのが基本です。

数字を変えても水位が変わらないとき

湯量の設定を変えても水位が変わらない場合、機器が浴槽の大きさを判断できていない可能性があります。
この場合は水位リセットという操作があります。

項目内容
所要時間完了まで約30分以上
リセット後しばらく様子を見る
オートタイプの場合リセット前に浴槽を空にし、再度自動お湯はりを行う

操作方法はリモコンの型番によって異なるため、取扱説明書で手順を確認してください。
型番は浴室リモコンの右下部に「RC-」から始まる形で記載されています。

📎 出典:RC-Jタイプ:湯量が希望通りにならず安定しない|株式会社ノーリツ

オートタイプとフルオートタイプで動きが変わる

水位の扱いは、機器のふろ機能のタイプによっても差があります。

タイプ残り湯があるときの動き
フルオート(全自動)タイプ循環アダプターより低い位置の残り湯も量を把握でき、設定湯量に近づけて足せる
オート(自動)タイプ循環アダプターより低い残り湯の量は把握できず、設定した湯量をそのまま足す

オートタイプでは、残り湯があるとふろ自動でも設定どおりの水位にならないことがあります。
また残り湯が循環アダプターより高い位置にある場合、ふろ自動を押してもお湯は増えません。
これは002とは別の、機種の仕組みによる挙動なので、水位設定をやり直しても変わりません。
タイプごとの違いはシャワーを出しっぱなしにしたらガスが止まった|原因と正しい復帰手順でも触れています。

循環フィルターの詰まりも水位の検知に影響する

見落とされやすいのが、浴槽側の循環アダプターのフィルターです。
フィルターに髪の毛などの異物が詰まっていると、循環時の水量が足りないと判断され、水位を正しく読めなくなります。

掃除の手順は次のとおりです。

  1. リモコンのふろ運転スイッチを「切」にする
  2. フィルターの側面を持ち、左に回して取り外す
  3. フィルターの表面を歯ブラシでこすり、水洗いして目詰まりを落とす
  4. 循環アダプターの本体側も歯ブラシで湯垢を洗い流す
  5. アダプター側の△印とフィルターの△印を合わせ、止まるまで右に回して取り付ける

水位設定をやり直す前にフィルターを掃除しておくと、条件をそろえた状態で計測できます。

📎 出典:循環アダプターのお手入れ(強制循環式の場合)|株式会社ノーリツ

それでも002が消えないとき

正しい手順でやり直しても002が出続ける場合は、水位を検知する部品側の不具合が疑われます。
この段階からは自分で対処できる範囲を超えるため、点検を依頼してください。

依頼するときは、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 給湯器本体の型式と製造年月(本体前面のラベルに記載。リモコンの番号ではありません)
  • 002が出始めたきっかけ(機器の交換、停電、浴槽のリフォームなど)
  • 浴槽を空にしてふろ自動をやり直したかどうか
  • 循環フィルターを掃除したかどうか

「空の浴槽でやり直しても消えない」と伝えられると、操作起因の可能性を除外した状態から診断を始められます。

使用年数も判断材料になります。
10年を超えた製品は部品供給が終了している場合があり、修理より交換のほうが現実的なこともあります。
判断の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。

002と間違えやすい表示

表示意味002との違い
003運転中の停電停電そのものを知らせる表示
032ふろ自動の湯量が貯まらない排水栓やフィルターが原因。水位の記憶とは別
632ふろ循環不良追いだきができない。水位不足やフィルター詰まりが原因
88・888点検時期のお知らせ故障表示ではなく、お湯はりも通常どおりできる

88・888は日常の使用に支障がない表示です。
意味と解除の考え方はノーリツ給湯器のエラー888(88)解除方法で解説しています。

よくある質問

Q1. 002が出ているとき、お湯やシャワーは使えますか?

使えます。
002はふろ自動の水位設定に関する表示で、蛇口やシャワーへお湯を送る給湯の系統とは別だからです。
追いだき機能も、浴槽に十分な水位があれば使えることがあります。
その日の入浴は、蛇口から浴槽にお湯を張れば問題なく行えます。

Q2. 毎回、浴槽を空にしてからふろ自動を押す必要がありますか?

必要ありません。
浴槽を空にする必要があるのは、機器が水位の基準を覚えるための1回だけです。
その計測が正常に完了すれば、次からは残り湯がある状態でもふろ自動が使えます。
もし毎回002が出るようであれば、計測が完了していないか、水位を検知する部品側に不具合がある可能性があります。

Q3. お湯はりの途中で止まりました。失敗ですか?

失敗とは限りません。
水位を計測しているあいだは、お湯はりが何度か止まることがあります。
これは正常な動作なので、完了の合図があるまでそのまま待ってください。
途中でボタンを押し直したり浴槽の水を触ったりすると計測がやり直しになるため、終わるまで手を出さないのが確実です。

Q4. 給湯器は替えていないのに、急に002が出ました。

停電やブレーカー操作の心当たりがないか確認してください。
短時間の停電でも、記憶していた水位の情報が正確に保持されないことがあります。
浴槽を交換した、洗い場のリフォームで浴槽の形が変わったといった場合も、覚えている大きさと実際が合わなくなって出ることがあります。
いずれの場合も、浴槽を空にしてふろ自動をやり直す手順で解消できます。

Q5. 賃貸物件で002が出たら、自分で操作してよいですか?

浴槽を空にしてふろ自動をやり直す操作は、通常の使い方の範囲なので行って問題ありません。
循環フィルターの掃除も日常のお手入れに含まれます。
ただし、やり直しても消えず修理が必要になった場合は、先に貸主または管理会社へ連絡してください。
賃貸では給湯器が建物側の設備として扱われることが多く、修理費の負担者があらかじめ決まっていることがあります。

まとめ

002は、機器が浴槽の水位を覚えられなかったことを知らせる表示です。
部品の故障を示す番号ではないため、手順どおりにやり直せば解消することがほとんどです。

最後に、対応の流れを整理します。

  • ふろ自動スイッチをもう一度押して表示を消す
  • 次のお湯はりのときに、浴槽を完全に空にしてからふろ自動を押す
  • 途中で止まっても触らず、完了まで待つ
  • E2L表示の機種は、水を抜いたあとに電源プラグの抜き差しを挟む
  • 停電が原因の場合は、温度設定や時刻表示の再設定もあわせて行う
  • 湯量が合わないときは、ふろ湯量の数字を変え、それでも変わらなければ水位リセットを検討する
  • 正しくやり直しても消えない場合は、水位を検知する部品側の不具合が疑われる

一度覚えさせてしまえば、以降は残り湯があっても普段どおり使えます。
やり直しても改善しないときは無理をせず、メーカーや専門業者に点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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