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トヨトミ FF式ストーブのE-61・62・63とは?換気後の再点火手順

トヨトミFF式ストーブのE-61・E-62・E-63と換気後の再点火手順を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

トヨトミのFF式ストーブが止まり、表示部に「E-61」「E-62」「E-63」のいずれかが出ていた——そんな場面で、すぐに点け直してよいのか迷っていませんか。
E-61・E-62・E-63は、不完全燃焼防止装置が作動したことを示す表示です。
メーカーは、部屋を換気し、本体が十分に冷えてから機器の損傷や給排気筒の外れなどがないことを確認して再点火するよう案内しています。
つまり、手順を守れば自分で再点火できる表示ですが、室内の空気が汚れた可能性を知らせる表示でもあるため、換気と確認を省くことはできません。
この記事では、E-61・E-62・E-63が出たときの最初の行動、確認のポイントと再点火の手順、繰り返したときに進むHHH表示の仕組み、販売店に相談すべき目安までを解説します。

  • 表示が出たときに最初にすべき換気と体調の確認
  • 再点火の前に確認するポイントと、再点火後に見ること
  • 繰り返すとHHH表示に進む仕組みと、販売店に相談する目安
目次

E-61・62・63は不完全燃焼防止装置が作動したことを示す表示

結論から言うと、E-61・E-62・E-63はストーブ周辺の室内の空気に汚れを検知し、不完全燃焼による危険を防ぐために運転を止めたことを知らせる表示です。
トヨトミはFF式・煙突式ストーブのE-61・62・63について、不完全燃焼防止装置が作動したものとし、部屋の換気をした後、ストーブ本体が十分に冷えてから、機器の損傷や給排気筒のはずれなど異常のないことを確認して再点火するよう案内しています。

項目内容
表示E-61・E-62・E-63
意味不完全燃焼防止装置が作動した
自分で対処できるか可能(換気・冷却・確認のうえ再点火)
最初にすること部屋の換気と体調の確認
販売店に相談する目安確認で異常が見つかった、再点火後も繰り返す、HHH表示が出た

📎 出典:トヨトミ公式サイト|FF式・煙突式ストーブ E-61,62,63

トヨトミの公式サイトでは、E-61・E-62・E-63を1つの項目にまとめ、同じ意味・同じ処置として案内しています。
3つのうちどの番号が出ても、以下で紹介する手順は共通です。

まずは換気と体調の確認を

E-61・E-62・E-63は自分で再点火できる表示ですが、表示が出た時点で室内の空気が汚れていた可能性があります。
再点火のことを考える前に、まず窓を開けて部屋を換気することが最優先です。

  1. 運転スイッチを押して「切」にする(電源プラグは抜かない)
  2. 窓やドアを開けて、部屋を換気する
  3. 頭痛・吐き気・めまい・体のだるさがないか、家族の様子も含めて確認する
  4. 症状がある人がいれば、すぐに屋外の新鮮な空気のある場所へ移動する
  5. 症状が重い、意識がもうろうとしている人がいる場合は、迷わず救急車を呼ぶ

一酸化炭素は、においも色もない気体です。
東京都保健医療局は、一酸化炭素は無味無臭で極めて毒性が強く、空気中の濃度が0.02%(200ppm)に上昇すると頭痛などが起こり、濃度が上がると吐き気やめまいなどの症状が進み、最悪の場合は死に至ると説明しています。

📎 出典:東京都保健医療局|一酸化炭素中毒に注意しましょう

体調に異変がある人がいる場合は、ストーブの確認は後回しにして、全員の安全を確保してください。

不完全燃焼防止装置の仕組みと、段階的に進む表示

室内の空気の汚れを検知する装置

トヨトミの取扱説明書では、不完全燃焼防止装置について、運転中にストーブ本体近辺の室内空気に汚れが発生した場合、不完全燃焼による危険を防止するため自動的に運転を停止する装置と説明されています。
FF式ストーブは、燃焼用の空気を屋外から取り込み、排ガスを屋外に出す仕組みのため、正常であれば室内の空気は汚れません。
そのため、室内の空気の汚れが検知されたということは、排ガスが室内に漏れた、または燃焼が乱れた可能性があるということです。

繰り返すとHHH表示に進む

取扱説明書では、不完全燃焼防止装置の働きが3つの段階で説明されています。

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段階表示働き対応
1E-61・E-62・E-63室内空気の汚れを検知して自動停止換気し、異常がないことを確認して再点火
2HHH1〜HHH3不完全燃焼防止装置が連続して作動したことを通知して自動停止(連続作動回数によって表示が変わる)換気・確認のうえ、電源プラグを差し直して再点火(販売店に相談)
3HHH4さらに連続して作動したため、再点火防止機能が働いて自動停止以後の点火操作ができない(販売店に相談)

📎 出典:トヨトミ公式|FF式石油ストーブ FF-S36BT・FF-S45BT・FF-S55BT 取扱説明書(PDF)

つまり、E-61・E-62・E-63は「最初の警告」にあたる表示です。
原因を取り除かないまま再点火を繰り返すと、HHH表示を経て、最終的には点火できない状態になります。
E-61などが一度出たら、次に同じことが起きないよう原因を探ることが大切です。

本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
機種によって表示の番号や段階の設定が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。

E-60との違い

同じ不完全燃焼防止装置に関わる表示でも、E-60はメーカーが修理を案内している表示で、換気後に再点火してよい表示ではありません。
表示部の数字を見間違えると対応を誤るおそれがあるため、「60」なのか「61」「62」「63」なのかを必ず確認し、写真に撮っておくと安心です。
それぞれの表示の意味はトヨトミ製 FF式・煙突式ストーブのエラーコード一覧|原因と正しい対処法を徹底解説で確認できます。
なお、同じトヨトミ製でも石油ファンヒーターは表示の意味が異なるため、ファンヒーターをお使いの場合はトヨトミ石油ファンヒーターのエラーコード一覧|原因と対処法を徹底解説を参照してください。

再点火の前に確認すること

換気と体調の確認が済んだら、本体が十分に冷えるのを待ってから、次の点を確認します。
トヨトミが案内している確認項目は「機器の損傷」と「給排気筒のはずれなど」ですが、原因を探る意味で、次の表の項目をひととおり見ておくと安心です。

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確認項目見るところ異常があったとき
室内側の給排気筒本体背面から壁までの接続部に外れ・ゆるみ・つぶれがないか再点火せず販売店に相談
屋外の給排気筒トップ雪や氷、落ち葉などでふさがれていないか、変形していないかふさがりを取り除き、変形があれば販売店に相談
トップの周り物置や積雪、植木などで囲まれ、風がよどむ状態になっていないか周囲の物を片付ける
本体の損傷本体のへこみ、前面パネルの破損、のぞき窓のすすや破れがないか再点火せず販売店に相談
室内の状況同じ部屋でスプレーや可燃性ガスの出るもの、ほかの燃焼器具を使っていなかったか使用をやめてから再点火

屋外の給排気筒トップはとくに注意

積雪の多い地域では、屋外の給排気筒トップが雪でふさがれることが、不完全燃焼の表示につながるきっかけになりやすいポイントです。
トヨトミの取扱説明書では、給排気筒トップの周りが雪でふさがれたまま使用しないよう警告し、ふさがれていると運転中に排ガスが室内に漏れて危険だとしています。
また、風がよどむような場所では、排ガスを再び吸い込んで不完全燃焼を起こすことがあるとしています。
屋根からの落雪や、除雪した雪の山がトップの近くにできていないかも確認してください。
FF式の給排気の仕組みはFF式石油ストーブとは?仕組み・メリット・設置時の注意点まで徹底解説、煙突式の排気の仕組みは煙突式石油ストーブとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説で詳しく解説しています。

室内でのスプレーや燃焼器具の使用

取扱説明書では、ストーブを使用している部屋で、可燃性ガスが発生するもの(ガソリン、ベンジン、シンナー)やスプレーを使用しないよう注意しています。
不完全燃焼防止装置は室内の空気の汚れを検知する装置のため、表示が出る直前に同じ部屋でこうしたものを使っていなかったかも振り返ってください。
心当たりがある場合は、使用をやめて十分に換気してから再点火します。

再点火の手順と、再点火後に見ること

確認で異常が見つからなければ、次の手順で再点火します。

  1. 部屋の換気が十分にできていることを確認する
  2. 本体と給排気筒が十分に冷えていることを確認する
  3. 確認で見つかった雪のふさがりなどを取り除く
  4. 運転スイッチを押して「入」にし、再点火する
  5. 点火後しばらくは、ストーブのそばで様子を見る

再点火したあとは、次の点に注意してください。

  • 再びE-61・E-62・E-63が表示されないか
  • 排ガスのにおいや、灯油が焦げたようなにおいがしないか
  • 目がしみる、頭が痛いといった症状がないか
  • 炎の色が青色中心で、ときどき黄色が混じる程度か
  • 屋外の給排気筒トップからすすが出ていないか

いずれかに当てはまる場合は、すぐに運転スイッチで消火し、換気したうえで販売店に連絡してください。
取扱説明書でも、使用中ににおいがしたり目がしみたりする場合は、給排気筒やパッキン部から排ガスが漏れていることが考えられ危険なため、使用をやめて販売店に相談するよう案内されています。

販売店に相談すべき目安

E-61・E-62・E-63は自分で再点火できる表示ですが、次のような場合は販売店に点検を依頼してください。

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状況考えられること対応
確認で給排気筒の外れや損傷が見つかった排ガスが室内に漏れていた可能性再点火せず販売店に相談
再点火後、しばらくして同じ表示が出た原因が解消されていない使用を中止して販売店に相談
数日おきに表示が出る給排気経路や燃焼部の劣化販売店に点検を依頼
HHH1〜HHH3が表示された不完全燃焼防止装置が連続して作動している換気・確認のうえ販売店に相談
HHH4が表示された再点火防止機能が働き、点火できない販売店に修理を依頼
家族に頭痛などの症状が出ていた室内に排ガスが漏れていた可能性医療機関の受診と、販売店への連絡

販売店に連絡する際は、表示された番号と写真、型式と製造年、表示が出たときの状況(天候、燃焼の強さ、屋外トップの状態、室内でスプレーなどを使っていたか)を伝えると、点検がスムーズに進みます。

不完全燃焼を防ぐために日頃からできること

  • 給排気筒や排気筒の接続部の外れ・ゆるみ・つまり・腐食を、シーズンに1回以上点検する
  • 積雪期は、屋外の給排気筒トップが雪や氷でふさがれていないかをこまめに確認する
  • 給排気筒トップの周りに物を置かず、除雪した雪を積み上げない
  • 燃焼中に排ガスのにおいがする、トップからすすが出ているといった変化に注意する
  • ストーブを使う部屋で、スプレーや可燃性ガスが発生するものを使わない
  • 2年に1回程度、シーズン終了後などに販売店で定期点検を受ける

取扱説明書では、排気筒の接続部に使われているゴム製のリング(Oリング)が2〜3年で炭化することがあり、硬化や割れがあればにおいや排ガスが漏れるおそれがあるため交換するよう案内しています。
接続部の部品の劣化は外から分かりにくいため、定期点検で見てもらうことが予防につながります。
あわせて、ストーブを使う部屋に住宅用の一酸化炭素警報器を設置しておくと、万一に気づくための備えになります。

よくある質問

Q1. E-61が出ました。換気すればすぐに再点火してもいいですか?

換気だけでなく、本体の冷却と異常の確認もしてから再点火してください。
トヨトミは、部屋の換気をした後、ストーブ本体が十分に冷えてから、機器の損傷や給排気筒のはずれなど異常のないことを確認して再点火するよう案内しています。
換気の間に、家族に頭痛や吐き気などの症状がないかも確認してください。
本体が冷えたら、室内側の給排気筒の接続部や屋外の給排気筒トップに外れやふさがりがないかを見て、異常がなければ再点火します。
再点火後もしばらくはそばで様子を見てください。

Q2. E-61・E-62・E-63で、意味や対応は違いますか?

トヨトミの公式サイトでは、E-61・E-62・E-63を1つの項目にまとめ、いずれも不完全燃焼防止装置が作動したものとして、同じ処置を案内しています。
どの番号が出た場合も、換気と体調の確認、本体の冷却、機器の損傷や給排気筒の外れがないことの確認をしてから再点火するという手順は共通です。
販売店に相談する際は、どの番号が表示されたかをそのまま伝えると、点検の手がかりになります。
表示部の写真を撮っておくと、番号の伝え間違いを防げます。

Q3. E-61を何度かリセットして使っていたら、HHHと表示されました。

HHH1〜HHH3は、不完全燃焼防止装置が連続して作動したことを知らせる通知機能の表示です。
トヨトミの取扱説明書では、換気と確認を行ったうえで電源プラグを差し直して再点火し、処置をしても繰り返し作動するときは販売店に連絡するよう案内されています。
さらに連続して作動するとHHH4となり、再点火防止機能が働いて点火できなくなります。
E-61の段階で原因が解消されていなかった可能性が高いため、HHH表示が出た時点で販売店に相談し、給排気経路や燃焼部の点検を受けてください。

Q4. 雪の多い日にだけE-62が出ます。

屋外の給排気筒トップが雪でふさがれている可能性があります。
トヨトミの取扱説明書では、給排気筒トップの周りが雪でふさがれたまま使用すると、運転中に排ガスが室内に漏れて危険だと警告しています。
また、風がよどむ場所では排ガスを再び吸い込んで不完全燃焼を起こすことがあるとしています。
雪の日は屋外のトップの状態をこまめに確認し、落雪や除雪した雪の山でふさがれないようにしてください。
除雪しても繰り返す場合や、トップの設置位置そのものが雪に埋もれやすい場合は、販売店に相談すると安心です。

Q5. FF式ストーブなのに、なぜ換気が必要なのですか?

FF式ストーブは、正常に使っていれば排ガスを屋外に出すため、室内の空気を汚しません。
ただし、E-61・E-62・E-63が出たということは、不完全燃焼防止装置が室内の空気の汚れを検知したということです。
給排気筒の外れや屋外トップのふさがり、燃焼の乱れなどで、排ガスが室内に漏れていた可能性があります。
一酸化炭素はにおいも色もないため、表示が出たときは「FF式だから大丈夫」と考えず、まず換気をしてください。
日頃から換気が不要な暖房であっても、表示が出たときだけは例外と考えておくと安心です。

まとめ

トヨトミのFF式・煙突式ストーブに表示されるE-61・E-62・E-63は、不完全燃焼防止装置が作動したことを示す表示です。
手順を守れば自分で再点火できますが、次のポイントを必ず押さえてください。

  • 表示が出たら、まず換気と体調の確認を行い、症状がある人がいれば屋外へ移動する
  • 本体が十分に冷えてから、機器の損傷や給排気筒の外れ、屋外トップのふさがりを確認する
  • 異常がなければ再点火し、しばらくはにおいや炎の様子を見守る
  • 原因を取り除かずに繰り返すと、HHH表示を経て点火できない状態になる
  • E-60は修理が必要な表示なので、番号を見間違えないよう写真に撮っておく
  • 繰り返す、確認で異常が見つかった、HHH表示が出たといった場合は販売店に相談する

E-61・E-62・E-63は、不完全燃焼の危険を早い段階で知らせてくれる表示です。
換気と確認を丁寧に行い、同じ表示を繰り返さないよう原因を取り除いてから使い続けてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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