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トヨトミ FF式ストーブのHHH1〜3とは?不完全燃焼通知の対処

トヨトミFF式ストーブのHHH1〜3と不完全燃焼通知の対処を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

トヨトミのFF式ストーブの表示部に、見慣れない「HHH1」「HHH2」「HHH3」といった表示が出て止まっていた——そんな場面で、何が起きているのか分からず戸惑っていませんか。
HHH1・HHH2・HHH3は、不完全燃焼防止装置が連続して作動したため、不完全燃焼通知機能が働いたことを示す表示です。
一度だけの作動ではなく「何度も続けて作動している」ことを知らせる表示で、このまま繰り返すと点火できなくなるHHH4へ進みます。
メーカーは換気と確認のうえでの再点火を案内していますが、同時に、原因を突き止めることが強く求められる段階でもあります。
この記事では、HHH1〜3が出たときの最初の行動、再点火の前にすべき確認と手順、E-61やHHH4との関係、販売店に相談すべき目安までを解説します。

  • HHH1〜3が示す「不完全燃焼通知機能」の意味と、HHH4との関係
  • 表示が出たときの換気・確認・再点火の手順
  • 繰り返すときに販売店へ相談する目安と、伝える内容
目次

HHH1〜3は不完全燃焼防止装置の連続作動を知らせる表示

結論から言うと、HHH1〜3は不完全燃焼防止装置が短い間に何度も作動したことを、ストーブが「通知」として知らせている表示です。
トヨトミはFF式・煙突式ストーブのHHH1・HHH2・HHH3について、不完全燃焼防止装置が連続作動して不完全燃焼通知機能がはたらいたものとし、部屋の換気をした後、ストーブ本体が十分に冷えてから機器の損傷や給排気筒のはずれなど異常のないことを確認して再点火するよう案内しています。

項目内容
表示HHH1・HHH2・HHH3
意味不完全燃焼防止装置が連続作動し、不完全燃焼通知機能が働いた
自分で対処できるか換気・冷却・確認のうえで再点火は可能(繰り返すときは販売店に連絡)
最初にすること部屋の換気と体調の確認
この先に進むとHHH4(再点火防止機能)が働き、点火できなくなる

📎 出典:トヨトミ公式サイト|FF式・煙突式ストーブ HHH1、HHH2、HHH3

「再点火できる表示」ではありますが、HHH1〜3が出た時点で、室内の空気が汚れる状態が繰り返し起きていたことになります。
表示を消して使い続けることを目的にせず、なぜ繰り返しているのかを確かめることが大切です。

まずは換気と体調の確認を

HHH1〜3が出たら、再点火のことを考える前に、次の行動をとってください。

  1. 運転スイッチを押して「切」にする(電源プラグはすぐに抜かない)
  2. 窓やドアを開けて、部屋を十分に換気する
  3. 頭痛・吐き気・めまい・体のだるさがないか、家族の様子も含めて確認する
  4. 症状がある人がいれば、すぐに屋外の新鮮な空気のある場所へ移動する
  5. 症状が重い、意識がもうろうとしている人がいる場合は、迷わず救急車を呼ぶ

一酸化炭素は、においも色もない気体です。
東京都保健医療局は、一酸化炭素は無味無臭で極めて毒性が強く、空気中の濃度が0.02%(200ppm)に上昇すると頭痛などが起こり、濃度が上がると吐き気やめまいなどの症状が進み、最悪の場合は死に至ると説明しています。

📎 出典:東京都保健医療局|一酸化炭素中毒に注意しましょう

HHH1〜3は不完全燃焼防止装置が「繰り返し」作動したことを示すため、1回だけの作動よりも、室内の空気が汚れた時間が長かった可能性があります。
ここ数日、ストーブを使っている部屋で頭痛やだるさを感じることが多かった場合は、医療機関で相談する際に暖房器具のことも伝えてください。

不完全燃焼防止装置の3つの段階

E-61などからHHH4までの流れ

トヨトミの取扱説明書では、不完全燃焼防止装置の働きが3つの段階で説明されています。
HHH1〜3は、その2段目にあたります。

スクロールできます
段階表示働き取扱説明書の処置
1E-61・E-62・E-63室内空気の汚れを検知して自動停止換気し、異常がないことを確認して再点火
2HHH1〜HHH3不完全燃焼防止装置が連続して作動したことを通知し、自動停止換気・確認のうえ、電源プラグを差し直して再点火(繰り返すときは販売店に連絡)
3HHH4さらに連続して作動したため、再点火防止機能が働いて自動停止以後の点火操作ができない(販売店に連絡)

取扱説明書では、HHH1からHHH3は、不完全燃焼通知機能の連続作動回数によって表示が変わると説明されています。
つまり、HHHのあとの数字が大きくなるほど、再点火できない状態(HHH4)に近づいているということです。

📎 出典:トヨトミ公式|FF式石油ストーブ FF-S36BT・FF-S45BT・FF-S55BT 取扱説明書(PDF)

本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
機種によって表示や段階の設定が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。

HHH1〜3が出るまでに起きていたこと

HHH1〜3が表示されるということは、それ以前に不完全燃焼防止装置が作動し、そのたびに再点火して使い続けていた可能性が高いということです。
たとえば、E-61が出たときに換気だけして再点火し、また止まって再点火し、ということを繰り返しているうちにHHH表示に切り替わった、という流れが考えられます。
この場合、E-61の段階で原因が取り除かれていなかったことになるため、これまでと同じ対処を続けるだけでは解決しません。

再点火の前に確認すること

換気と体調の確認が済んだら、本体が十分に冷えるのを待ってから、次の点を確認します。
トヨトミが案内している確認項目は「機器の損傷」と「給排気筒のはずれなど」ですが、繰り返し作動している原因を探すため、次の項目もあわせて見てください。

スクロールできます
確認項目見るところ異常があったとき
室内側の給排気筒本体背面から壁までの接続部に外れ・ゆるみ・つぶれがないか再点火せず販売店に相談
屋外の給排気筒トップ雪や氷、落ち葉などでふさがれていないか、変形していないかふさがりを取り除き、変形があれば販売店に相談
トップの周り積雪や物置、植木などで囲まれ、風がよどむ状態になっていないか周囲を片付ける
本体の損傷へこみや前面パネルの破損、のぞき窓のすすや破れがないか再点火せず販売店に相談
炎や排気の様子(これまで)炎が黄色っぽい、においがする、トップからすすが出ていたなどの変化販売店に相談
室内の状況同じ部屋でスプレーや可燃性ガスの出るもの、ほかの燃焼器具を使っていないか使用をやめてから再点火

トヨトミの取扱説明書では、給排気筒トップの周りが雪でふさがれたまま使用すると排ガスが室内に漏れて危険だと警告しているほか、風がよどむ場所では排ガスを再び吸い込んで不完全燃焼を起こすことがあるとしています。
積雪の多い地域では、屋根からの落雪や除雪した雪の山がトップの近くにできていないかもあわせて確認してください。
FF式の給排気の仕組みについてはFF式石油ストーブとは?仕組み・メリット・設置時の注意点まで徹底解説で詳しく解説しています。

再点火の手順

確認で異常が見つからなかった場合は、取扱説明書の案内に沿って次の手順で再点火します。

  1. 部屋の換気が十分にできていることを確認する
  2. 運転スイッチが「切」で、対流用ファンが止まっていることを確認する
  3. 本体と給排気筒が十分に冷えていることを確認する
  4. 電源プラグをコンセントから抜き、差し直す
  5. 運転スイッチを押して「入」にし、再点火する
  6. 点火後しばらくは、ストーブのそばで様子を見る

取扱説明書では、HHH1〜3の処置として、換気と確認を行ったあとに電源プラグを差し直して再点火するよう案内しています。
プラグを抜くのは、運転スイッチを「切」にして対流用ファンが止まってからにしてください。
なお、電源プラグを抜くと、機種によっては現在時刻やタイマーの設定がリセットされるため、必要に応じて設定し直してください。

再点火後に見ること

  • 再びE-61などの不完全燃焼の表示や、HHH表示が出ないか
  • 排ガスのにおいや、灯油が焦げたようなにおいがしないか
  • 目がしみる、頭が痛いといった症状がないか
  • 炎の色が青色中心で、ときどき黄色が混じる程度か
  • 屋外の給排気筒トップからすすが出ていないか

いずれかに当てはまる場合は、すぐに運転スイッチで消火し、換気したうえで販売店に連絡してください。

販売店に相談すべき目安

取扱説明書では、HHH1〜3の処置をしても繰り返し作動するときは、販売店に連絡するよう案内しています。
次のような場合は、再点火を重ねず、販売店に点検を依頼してください。

状況考えられること対応
確認で給排気筒の外れや損傷が見つかった排ガスが室内に漏れていた可能性再点火せず販売店に相談
再点火後、再び不完全燃焼の表示が出た原因が解消されていない使用を中止して販売店に相談
数字が進んでいる(HHH1からHHH2、HHH3へ)連続作動が続いている使用を控えて販売店に相談
屋外トップのふさがりなど思い当たる原因がない燃焼部や給排気経路の内部の異常販売店に点検を依頼
家族に頭痛などの症状が出ていた室内に排ガスが漏れていた可能性医療機関の受診と、販売店への連絡

HHH3まで進んでいる場合は、次にHHH4となって点火できなくなる一歩手前です。
思い当たる原因を取り除けていないなら、HHH4になる前に販売店に相談するのが賢明です。
販売店に連絡する際は、表示された番号と写真、型式と製造年、これまでにE-61などが何回くらい出ていたか、屋外トップの状態や天候を伝えると、点検がスムーズに進みます。
使用年数が長いストーブの場合は、石油ストーブの寿命は何年?故障との違いや交換の判断基準を徹底解説も判断の参考にしてください。

ファンヒーターのHHH表示とは対処が違う

同じトヨトミ製でも、石油ファンヒーターにもHHH1〜3の表示があります。
ファンヒーターは室内の空気を使って燃焼し、排ガスを室内に出す暖房機のため、公式サイトでは燃焼空気取入口(給気フィルター)の掃除と十分な換気をしてから再点火し、使用中は1時間に1〜2回換気するよう案内されています。

📎 出典:トヨトミ公式サイト|石油ファンヒーター HHH1 HHH2 HHH3

一方、FF式・煙突式ストーブは排ガスを屋外へ出す仕組みのため、確認の中心は給排気筒の外れや屋外トップの状態になります。
「HHH」という表示が同じでも、機器の種類によって確認する場所が異なるため、ご自宅の機器に合った情報を確認してください。
ファンヒーターの表示についてはトヨトミ石油ファンヒーターのエラーコード一覧|原因と対処法を徹底解説、FF式・煙突式ストーブのほかの表示についてはトヨトミ製 FF式・煙突式ストーブのエラーコード一覧|原因と正しい対処法を徹底解説で確認できます。

不完全燃焼を繰り返さないために日頃からできること

  • 給排気筒や排気筒の接続部の外れ・ゆるみ・つまり・腐食を、シーズンに1回以上点検する
  • 積雪期は、屋外の給排気筒トップが雪や氷でふさがれていないかをこまめに確認する
  • 給排気筒トップの周りに物を置かず、除雪した雪を積み上げない
  • E-61などの不完全燃焼の表示が一度でも出たら、原因を確かめてから使い続ける
  • ストーブを使う部屋で、スプレーや可燃性ガスが発生するものを使わない
  • 2年に1回程度、シーズン終了後などに販売店で定期点検を受ける

取扱説明書では、排気筒の接続部に使われているゴム製のリング(Oリング)は2〜3年で炭化することがあるとし、硬化や割れがあればにおいや排ガスが漏れるおそれがあるため交換するよう案内しています。
こうした部品の劣化は外から分かりにくく、繰り返し作動の原因になっていることもあるため、定期点検で見てもらうことが予防につながります。
あわせて、ストーブを使う部屋に住宅用の一酸化炭素警報器を設置しておくと、万一に気づくための備えになります。

よくある質問

Q1. HHH1が出ました。E-61とは何が違いますか?

どちらも不完全燃焼防止装置に関わる表示ですが、段階が異なります。
E-61(E-62・E-63を含む)は、不完全燃焼防止装置が作動したことを示す表示です。
HHH1〜3は、不完全燃焼防止装置が連続して作動したため、不完全燃焼通知機能が働いたことを示す表示で、繰り返し作動していることを知らせています。
トヨトミの取扱説明書では、HHH1〜3の処置として、換気と確認のうえ電源プラグを差し直して再点火し、繰り返し作動するときは販売店に連絡するよう案内されています。
HHH表示が出たときは、E-61の段階の原因が解消されていなかった可能性を考えてください。

Q2. HHHのあとの数字は何を意味していますか?

トヨトミの取扱説明書では、HHH1からHHH3は、不完全燃焼通知機能の連続作動回数によって表示が変わると説明されています。
数字が大きくなるほど、連続して作動した回数が多いことを示しています。
さらに連続して作動するとHHH4となり、再点火防止機能が働いて以後の点火操作ができなくなります。
HHH2やHHH3が表示されている場合は、HHH4に近づいている状態です。
換気と確認をしても原因が分からない場合は、HHH4になる前に販売店に相談することをおすすめします。

Q3. 電源プラグを差し直せば、元どおりに使えますか?

電源プラグの差し直しは、取扱説明書が案内している再点火の手順の一部です。
ただし、差し直しの前に、部屋の換気、本体の冷却、機器の損傷や給排気筒の外れなど異常がないことの確認を済ませる必要があります。
差し直すことで再点火できたとしても、不完全燃焼防止装置が繰り返し作動した原因が解消されたとは限りません。
再点火後に再び表示が出る場合は、それ以上操作を重ねず販売店に連絡してください。
プラグは、運転スイッチを「切」にして対流用ファンが止まってから抜くようにしてください。

Q4. 雪の日が続いてから、HHH表示が出るようになりました。

屋外の給排気筒トップが、雪でふさがれたり、周りに雪が積もって風がよどんだりしている可能性があります。
トヨトミの取扱説明書では、給排気筒トップの周りが雪でふさがれたまま使用すると、排ガスが室内に漏れて危険だと警告しています。
また、風がよどむ場所では排ガスを再び吸い込んで不完全燃焼を起こすことがあるとしています。
トップの周りを除雪し、落雪や雪の山がトップの近くにできていないか確認してください。
除雪後も繰り返す場合や、トップが雪に埋もれやすい位置にある場合は、設置位置も含めて販売店に相談してください。

Q5. ファンヒーターと同じように、1時間ごとの換気をすれば防げますか?

FF式・煙突式ストーブは、ファンヒーターと仕組みが異なります。
石油ファンヒーターは室内の空気で燃焼して排ガスを室内に出すため、使用中の定期的な換気が欠かせません。
一方、FF式ストーブは燃焼用の空気を屋外から取り込み、排ガスを屋外に出すため、正常であれば室内の空気は汚れません。
そのため、FF式でHHH表示が出る場合は、換気の回数ではなく、給排気筒の外れや屋外トップのふさがり、燃焼部の異常など、排ガスが室内に漏れる原因を探すことが重要です。
表示が出たときの換気は、安全を確保するための対応と考えてください。

まとめ

トヨトミのFF式・煙突式ストーブに表示されるHHH1・HHH2・HHH3は、不完全燃焼防止装置が連続して作動し、不完全燃焼通知機能が働いたことを示す表示です。
次のポイントを押さえて対応してください。

  • HHH1〜3は、不完全燃焼防止装置が繰り返し作動していることを知らせる表示
  • 表示が出たら、まず換気と体調の確認を行い、症状がある人がいれば屋外へ移動する
  • 本体が冷えてから、機器の損傷や給排気筒の外れ、屋外トップの状態を確認する
  • 異常がなければ、電源プラグを差し直して再点火し、しばらく様子を見る
  • 数字が進むほどHHH4(点火できない状態)に近づくため、繰り返すときは販売店に相談する
  • ファンヒーターのHHH表示とは確認する場所が異なる

HHH1〜3は、「このままではいけない」とストーブが知らせている段階の表示です。
表示を消すことより原因を取り除くことを優先し、心当たりがなければ早めに販売店の点検を受けてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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