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長府 暖房ボイラーのエラー720・E07・E2とは?|残り火検知が出たとき

長府の暖房ボイラーのエラー720・E07・E2と、残り火検知が出たときのテーマを示す文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房を入れた直後に運転が止まり、リモコンに720やE2が点滅している。
火を使った覚えがないのに「残り火」と説明されても、何が起きているのか想像しにくい表示です。
この警報は、機器が燃焼を始めようとした段階で炎があると判断し、点火動作に進まずに停止したことを意味します。
この記事では、720・E07・E2が示している状態、火を使っていないのに炎が検知される理由、石油給湯器のE2との違い、警報解除の手順、そして再発したときに疑う部位と点検を依頼する境目までを解説します。

目次

720・E07・E2は燃焼開始前の炎の検知

この3つのコードは、いずれも燃焼開始前に残り火を検知したことによる運転停止を示しています。
石油暖房ボイラーは、炎の有無を常に見張る部品を備えています。
点火動作に入る前の時点で「炎がある」と判定されると、そのまま灯油を送るのは危険なため、点火せずに停止します。

表示内容表示される場面
720燃焼開始前の残り火検知による運転停止3桁数字で表示する機種
E07同上英数字で表示する機種
E2同上英数字で表示する機種(リモコンのない機種では温水ルームヒータ側に表示)

注意したいのは、同じ長府製でも石油給湯器ではE2の意味が異なる点です。
給湯器のE2は燃焼停止後の残り火検知として整理されており、暖房ボイラーの「燃焼開始前」とは検知するタイミングが違います。
お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

火を使っていないのに炎が検知される理由

このエラーで戸惑うのは、実際に炎が残っているとは限らないところです。
考えられるのは大きく2つで、本当に燃え残りがある場合と、検知する側が炎があると判定している場合に分かれます。

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分類起きていること状況の例
実際に燃え残りがある前回の運転で燃焼室に灯油が残り、くすぶっている点火不良や失火のあとに再点火を繰り返していた
熱や光を炎と判定している停止直後で燃焼室が高温、すすやタールが赤熱している運転停止からすぐに再運転した
検知部の汚れ・劣化炎を見張る部品にすすが付着し、正常な判定ができない長年清掃していない、燃焼が不安定な状態が続いていた
電気的な要因配線の接触不良や基板側の判定不良一度解除しても短期間で再発する

このうち家庭で影響を減らせるのは、上の2つです。
特に運転を停止した直後に入れ直した場面で表示されたのであれば、燃焼室の熱が下がるのを待ってから運転するだけで再現しなくなることがあります。
一方、下の2つは分解や測定をともなうため、点検の領域になります。

警報解除(リセット)の手順

720・E07・E2は、リモコン操作で解除できる分類の表示です。

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. しばらく間をおいてから、再び「入」にする
  3. リモコンのない機種は、温水ルームヒータ側の運転スイッチで同じ操作を行う(機種によっては熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す方法が指定されています)

手順そのものは他のコードと同じですが、この表示ではすぐに入れ直さず、少し間をおいてから操作するほうが確実です。
燃焼室の温度が下がる前に再運転すると、同じ判定が繰り返される場合があります。

機器から煙が出ている、焦げたにおいや油のにおいがする、のぞき窓の内側が明らかに赤いといった状態であれば、解除操作を行わず、運転を止めたまま販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

解除したあとに見ておきたいこと

解除して正常に運転できた場合でも、次の点を確認しておくと再発の予兆に気づけます。

  • 運転中や停止後に、以前より強いにおいがしないか
  • 排気筒の出口や周囲の壁にすすが付いていないか
  • 点火してから暖まるまでの時間が長くなっていないか
  • 直前に110・E1(点火しない)や120・E3(失火)が出ていなかったか

最後の項目は特に重要です。
点火不良や失火を解除しながら使い続けていた機器では、燃焼室に燃え残りが生じやすくなります。
残り火検知はその結果として現れることがあり、根本の原因は前段の警報と同じ場所にあると考えられます。

再発するときに疑う部位

解除しても短い間隔で720やE2が出る場合、機器側の要因を疑う段階です。
点検では、炎を見張る部品の汚れや劣化、燃焼室内のすすの堆積、配線の接触不良、制御基板の判定などが順に確認されます。
すすの堆積が背景にある場合は、清掃だけでなく、なぜ燃焼が不安定になったのかまで見ておく必要があります。
同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機でも、燃焼と炎の検知に関する表示は同様の考え方で整理されており、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準にまとめています。
灯油の質が落ちていた、給排気が十分に抜けていなかったといった条件が残っていれば、清掃してもまた同じ状態に戻るためです。
灯油の判断基準は灯油の使用期限はどれくらい?去年の灯油は使えるのか判断基準を解説にまとめています。

点火不良・失火との関係を整理する

残り火検知は単独で起こることもありますが、他の燃焼系エラーと連動して現れる場合があります。
直前にどのコードが出ていたかで、疑う場所が変わります。

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直前の状況想定される流れ優先して確認すること
点火不良(110・E01・E1)が続いていた着火できないまま送油された灯油が燃焼室に残った灯油の残量と質、送油経路
失火(120・E03・E3)が出ていた燃焼が不安定ですすが発生し、赤熱が炎と判定された給排気筒の閉塞、灯油の質
特に前触れなく出た停止直後の再運転、または検知部の汚れ・劣化間をおいて再運転し、再現するかを見る
解除しても短時間で再発する検知部や配線、基板側の要因点検を依頼

前段の警報が出ていた場合は、そちらの原因を解消しない限り残り火検知も繰り返します。
720やE2だけを見て解除を続けるのではなく、その前に何が起きていたかを合わせて伝えることが、点検を一度で終わらせる近道になります。

業者に依頼する判断基準

状況判断
停止直後に入れ直して表示され、間をおいた再運転では出ない様子を見て使用可
解除後は正常に運転し、その後数日出ていない経過を見ながら使用可
1日に何度も表示される点検を依頼
点火不良や失火のあとに出るようになった前段の原因を含めて点検を依頼
排気筒まわりにすすが目立つ、においが強くなった使用を止めて点検を依頼
煙が出る、焦げたにおいがする運転を止めて速やかに連絡

残り火検知は、症状として分かりにくいぶん後回しにされがちです。
ただし背景に燃焼の不安定さがある場合、放置すればすすの堆積が進み、点火不良や異常燃焼につながる可能性があります。
同じ表示が続く段階で連絡しておくほうが、結果として短い作業で済みます。

再発を防ぐための使い方

日常でできることは多くありませんが、次の3点を意識すると発生を抑えられます。

  • 運転を止めた直後に入れ直さず、少し時間をおく
  • 点火不良や失火が出た段階で原因を確認し、解除と再点火を繰り返さない
  • シーズンをまたいだ灯油を使わず、給排気筒まわりの障害物を取り除いておく

いずれも、燃焼室に燃え残りをためないという一点に集約されます。
燃焼が安定している機器では、残り火検知はそもそも起こりにくいと考えてよいでしょう。

よくある質問

Q1. 火を使っていないのに「残り火」と表示されるのはなぜですか。

炎を見張る部品が「炎がある」と判定したときに表示されるためで、実際に炎が残っているとは限りません。
停止直後で燃焼室が高温だった、すすが赤熱していた、検知部が汚れていて正常な判定ができなかった、といった要因でも表示されます。
特に運転を止めてすぐ入れ直した場面では、熱の影響で判定されることがあります。
少し間をおいて運転すると再現しない場合は、この可能性が高いと考えられます。

Q2. 解除すれば普通に使えています。放置してよいですか。

一度きりで再発しないのであれば、様子を見ながら使用して差し支えない場合が多いです。
ただし、1日に何度も出る、点火不良や失火のあとから出るようになったという場合は、燃焼の状態そのものに原因が残っていると考えられます。
その状態を続けると、燃焼室に燃え残りやすすがたまりやすくなります。
発生した日と状況を控えておくと、点検を依頼するときの手がかりになります。

Q3. 給湯器のE2と同じ意味と考えてよいですか。

同じ長府製でも、暖房ボイラーと石油給湯器ではコードの割り当てが異なります。
暖房ボイラーのE2は燃焼開始前の残り火検知ですが、給湯器のE2は燃焼停止後の残り火検知として整理されています。
検知するタイミングが違うため、確認する内容も同じではありません。
使用している機器のカテゴリと型番に対応した情報で確認してください。

Q4. 燃焼室のすすは自分で掃除できますか。

燃焼室内部の清掃は、カバーや部品の取り外しをともなうため所有者の作業範囲を超えます。
無理に開けると部品の破損や取り付け不良につながり、次の運転で別の不具合を招くおそれがあります。
所有者が行えるのは、給排気筒の先端まわりの障害物を取り除く、機器の周囲を片づけるといった範囲までです。
内部の清掃が必要な状態であれば、点検とあわせて依頼してください。

Q5. 電源コンセントを抜けば解除できますか。

機種によっては、リモコンのない構成で熱源機本体の電源コンセントを5秒以上抜いて差し直す方法が指定されています。
一方でリモコンのある機種では、運転スイッチの入切で解除する仕様です。
どの機種でも電源を抜けばよいというわけではないため、取扱説明書で自分の機種の手順を確認してください。
なお、煙やにおいがある状況では電源操作そのものを避け、運転を止めたまま連絡することが優先されます。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される720・E07・E2は、燃焼を始める前の段階で炎が検知されたことによる停止です。
実際に燃え残りがある場合もあれば、燃焼室の熱やすすの赤熱、検知部の汚れが判定に影響している場合もあります。
解除はリモコンの運転スイッチの入切で行えますが、すぐに入れ直さず少し間をおくことがポイントです。
1日に何度も表示される、点火不良や失火のあとから出るようになったという場合は、燃焼の状態そのものに原因が残っていると考えて点検を依頼してください。
煙やにおいをともなうときは操作をせず、運転を止めたまま連絡することが最も安全な対応です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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