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長府 暖房ボイラーのエラーE02とは?|異常燃焼で止まったときの確認

長府の暖房ボイラーのエラーE02と、異常燃焼で止まったときの確認を案内する文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が動いていたのに途中で止まり、リモコンにE02が点滅している。
燃料は入っているし、直前まで問題なく暖まっていた。
それでもこの表示が出たときは、燃料そのものより燃焼に必要な空気の流れと、排気の抜け方に目を向ける必要があります。
この記事では、長府製の石油暖房ボイラーにE02が表示されたときに何が起きているのかを整理し、まず確認すべき給排気筒まわりの見方、警報解除の手順、解除しても再発する場合に疑う部位、そして煙やにおいがあるときの対応までを解説します。

目次

E02は燃焼途中の異常燃焼による停止

E02は、燃焼の途中で異常燃焼を検知したことによる運転停止を示す表示です。
機器は燃焼中の状態を監視しており、正常な燃え方から外れたと判断すると運転を打ち切ります。

スクロールできます
表示内容解除メーカーが挙げる確認事項
E02燃焼途中の異常燃焼による運転停止リモコンの運転スイッチを「切」→「入」給排気筒または屋外排気筒の先端が塞がれていたり、囲われていないか

確認事項として排気側が名指しされている点が、他の燃焼系コードとの違いです。
火がつかない110・E1や、途中で消える120・E3は燃料側の条件が中心ですが、E02は空気と排気の通り道が最初の確認対象になります。
なお、同じ長府製でも石油給湯器では燃焼不良に別のコードが割り当てられているため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

まず確認するのは給排気筒の先端

屋外に出ている給排気筒、または排気筒の先端を見に行ってください。
確認するのは「ふさがれていないか」と「囲われていないか」の2点です。

確認する対象よくある状況対応
積雪除雪した雪を寄せた場所が排気筒の前になっている先端まわりの雪を取り除き、空間を確保する
落ち葉・鳥の巣・虫の巣秋から春にかけて先端に詰まる取り除く。高所は無理をしない
物置・自転車・タイヤ夏の間に置いたものがそのままになっている移動して距離をとる
雪囲い・目隠しフェンス後から設置したものが排気の抜けをふさいでいる開口を設けるか、位置を見直す
植栽生垣が伸びて先端を覆っている剪定する
外壁工事の養生シート工事期間中に給排気口が覆われる工事業者に確認し、覆われている間は使用しない

見落とされやすいのは、ふさがっているのではなく「囲われている」ケースです。
先端そのものは開いていても、周囲を壁や囲いで囲まれていると排気が滞留し、それを再び吸い込む状態になります。
この場合、風向きによって症状が出たり出なかったりするため、「風の強い日だけ止まる」という現れ方をすることがあります。

警報解除(リセット)の手順

閉塞の原因を取り除いてから、次の手順で解除します。

  1. 給排気筒・排気筒の先端まわりを確認し、障害物を取り除く
  2. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  3. 数秒おいて再び「入」にする
  4. リモコンのない機種は、温水ルームヒータ側の運転スイッチで同じ操作を行う

原因を確認しないまま解除を繰り返すことは避けてください。
排気が抜けない状態で燃焼を続けさせることになり、機器にとっても住まいにとっても好ましくありません。

屋内で煙のにおいがする、運転中に排気のにおいが室内に入ってくる、頭痛や吐き気を感じるといった場合は、ただちに運転を止めて窓を開け、換気をしたうえで販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

屋内設置型の機器で排気が漏れている可能性がある状態は、一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。

解除しても再発するときに疑うこと

給排気筒まわりに問題が見当たらないのに再発する場合、機器内部の状態を疑う段階です。
燃焼室やバーナーまわりへのすすの堆積、燃焼に必要な空気を送る送風機の能力低下、経年による部品の劣化などが候補になります。

灯油の質も無関係ではありません。
変質した灯油は燃え方が不安定になり、すすを発生させやすくなります。
判断の目安は灯油の使用期限はどれくらい?去年の灯油は使えるのか判断基準を解説にまとめています。

長期間使用した石油機器では、内部部品の劣化から異常な燃焼に至った事故も報告されています。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、長期使用によって内部部品の破損や消耗が生じ、着火不良から燃焼室内に未燃の灯油が充満して異常着火に至った事例を公表しており、着火不良や油漏れなどの症状がみられたら使用を中止して点検を受けるよう呼びかけています。
E02が繰り返し出る状態は、この「症状がみられる」段階にあたると考えて差し支えありません。

📎 出典:NITE 製品安全センター 長期使用の石油機器から出火(事故事例)

業者に依頼する判断基準

状況判断
積雪や物を取り除いて解除し、その後再発しない様子を見て使用可
障害物が見当たらないのにE02が出る点検を依頼
風の強い日に限って出る給排気筒の位置や囲いの状態を含めて点検を依頼
排気筒の出口や外壁にすすが目立つ使用を止めて点検を依頼
点火不良や失火のあとに出るようになった前段の原因を含めて点検を依頼
屋内で排気のにおいがする、煙が出るただちに運転を止め、換気して連絡

E02は、他の燃焼系コードに比べて安全上の重みが大きい表示です。
排気が正しく抜けない状態での燃焼は、すすの堆積だけでなく不完全燃焼にもつながります。
「解除すれば動くから」と使い続ける判断は避けてください。

屋内設置か屋外設置かで見る場所が変わる

石油暖房ボイラーには、屋外に据え付けるタイプと、屋内に設置して給排気筒を壁から出すタイプがあります。
どちらかによって、確認する場所と注意点が変わります。

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設置形態主に確認する場所注意点
屋外設置排気筒の先端、機器の周囲の積雪や物冬季は除雪の位置に注意する
屋内設置(給排気筒を壁貫通)屋外側の先端、屋内側の接続部排気が室内に漏れると一酸化炭素中毒のおそれがあります

屋内設置の機器では、給排気筒の接続部が外れていないかもあわせて確認してください。
接続が外れていることに気づいた場合は運転を再開せず、取り付けを依頼する必要があります。
なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機にも給排気に関する表示があり、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準にまとめています。

シーズン前に確認しておきたいこと

E02は真冬に出ることが多いものの、原因は夏から秋のうちに作られていることがあります。

  • 夏の間に給排気筒の近くへ物置や自転車を置いていないか
  • 生垣や植栽が伸びて先端を覆っていないか
  • 秋の落ち葉や鳥の巣が先端に入り込んでいないか
  • 前シーズンの灯油を持ち越していないか

暖房を本格的に使い始める前に一度試運転しておくと、こうした条件に気づけます。
気温が下がりきる前であれば、点検の予約も取りやすい時期です。

よくある質問

Q1. E02はどのくらい危険な表示ですか。

機器が異常燃焼を検知して停止した状態であり、燃焼系の表示のなかでは安全上の重みが大きい部類にあたります。
とはいえ、原因が積雪や置き物による一時的な閉塞であれば、取り除いて解除すれば正常に戻ります。
問題は、原因を確認しないまま解除を繰り返す使い方です。
排気が抜けない状態での燃焼は、すすの堆積や不完全燃焼につながるため、繰り返す場合は使用を止めて点検を依頼してください。

Q2. 給排気筒の雪は自分で取り除いてよいですか。

手の届く範囲で、先端まわりの雪を取り除く程度であれば所有者が行える作業です。
ただし高所や屋根からの落雪がある場所では無理をしないでください。
また、凍りついた雪を工具でたたいて割ると、排気筒の変形や接続部の緩みを招くおそれがあります。
除雪をするときは、雪を寄せる位置が排気筒の前にならないよう意識しておくと再発を防げます。

Q3. 風の強い日にだけE02が出ます。故障でしょうか。

風向きによって排気の抜け方が変わるため、特定の条件下でのみ症状が出ることがあります。
先端の周囲が囲われている、建物や塀との距離が近い、後から設置した雪囲いが影響しているといった要因が考えられます。
機器の不具合ではなく設置環境が原因である場合も多いため、周囲の状況を写真に撮っておくと相談しやすくなります。
排気筒の位置や向きの変更が必要と判断されることもあります。

Q4. 排気筒の出口の壁が黒くなっています。掃除すれば大丈夫ですか。

外壁の汚れを落とすことはできますが、それは症状の跡であって原因ではありません。
すすが付着しているということは、燃焼が不完全な状態で運転していた時間があったことを示しています。
内部にもすすが堆積している可能性があるため、清掃だけで済ませず点検を受けてください。
内部の清掃は分解をともなうため、所有者の作業範囲を超えます。

Q5. 何年くらい使った機器で出やすいのでしょうか。

E02は設置直後の機器でも、積雪や置き物による閉塞があれば表示されます。
一方で、設置から10年前後が経過した機器では、部品の劣化により燃焼が不安定になって表示されるケースが増えてきます。
点火不良や失火といった他の症状も併発している場合は、部品交換と機器交換の費用を比較して検討する時期といえます。
費用は機種や設置条件、地域によって変わるため、見積もりで確認するのが確実です。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示されるE02は、燃焼の途中で異常燃焼を検知したことによる停止です。
メーカーが確認事項として挙げているとおり、まず見るべきは給排気筒や屋外排気筒の先端がふさがれていないか、囲われていないかという点になります。
積雪、落ち葉、物置、雪囲い、伸びた植栽など、原因は屋外側にあることが多く、取り除いて解除すれば復帰するケースも少なくありません。
一方で、障害物が見当たらないのに再発する、すすが目立つ、風の強い日に限って出るという場合は、機器内部や設置環境に原因が残っています。
屋内で排気のにおいや煙を感じたときは、解除を試さず換気をして連絡することが最優先です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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