MENU

長府 暖房ボイラーのエラー740・760・E90・E8とは?|通信異常の対処

長府の暖房ボイラーのエラー740・760・E90・E8と、通信異常の対処を案内する文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が動かず、リモコンに740やE8が表示されている。
リモコンの操作を受け付けない、表示が乱れるといった症状をともなうこともあります。
このグループは、リモコンと制御基板の間で情報のやり取りが成立しなくなったことによる運転停止です。
機器そのものが壊れているとは限らず、両者をつなぐ配線側に原因があることもあります。
この記事では、4つのコードの違い、通信が途切れる要因、電源の入れ直しで復帰する場合としない場合、そして点検を依頼する目安までを解説します。

目次

4つのコードの違い

スクロールできます
表示対象解除の方法
740熱源機リモコンと基板の間の通信異常電源コンセントを5秒以上抜いたあと、再度差し込む
760熱源機リモコンと基板の間の通信異常同上
E90熱源機リモコンと基板の間の通信異常電源コンセントを差し直す
E8リモコンまたはヘッダーボックスと制御基板の間の通信が途絶えた熱源機本体の電源コンセントを5秒以上「切」にしたあと、再度「入」にする

E8だけは、リモコンに加えてヘッダーボックスとの通信も対象に含んでいます。
複数の暖房端末へ温水を分配するヘッダーボックスを備えた設置では、この点が切り分けの手がかりになります。
なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なるため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

リモコンと基板は信号線でつながっている

リモコンは、設定した温度や運転の指示を制御基板へ伝え、機器の状態を受け取って表示しています。
このやり取りは、両者をつなぐ配線を通じて行われます。

つまり、通信異常が起きるのは次のいずれかです。

  • リモコン側に不具合がある
  • 制御基板側に不具合がある
  • 両者をつなぐ配線や接続部に不具合がある

機器本体が正常でも、配線1本の接触不良で運転できなくなることがあるのがこのグループの特徴です。
逆に言えば、部品交換をともなわずに解決する可能性も残されています。

通信が途切れる要因

要因内容
配線の断線・接触不良経年による劣化、コネクタの緩み
端子部の腐食湿気や結露の影響を受けた
ねずみなどによるかじり屋外や床下の配線が損傷した
施工時の不具合接続が確実でない、規定外の配線が使われている
落雷や停電電源側の乱れが制御に影響した
リモコン本体の不具合表示や操作に異常をともなうことがある
制御基板の不具合他の基板系の表示も出ることがある

寒冷地では、配線が通っている場所の温度差が大きく、結露が生じやすい環境になります。
また、屋外や床下を通る部分は動物による損傷を受けることもあります。
設置から年数が経った機器では、部品そのものより配線側の劣化が原因になっているケースも少なくありません。

電源を入れ直す手順

  1. 機器の周囲に油のにおいや焦げたにおいがないことを確認する
  2. 熱源機本体の電源コンセントを抜く
  3. 5秒以上そのままにする
  4. コンセントを差し直す
  5. リモコンの表示が正常に戻ったことを確認してから運転する

5秒以上という時間は、内部に残った電気が抜けきるまでの目安です。
一時的な通信の乱れであれば、これで復帰することがあります。
操作は2回程度までにとどめてください。

機器のまわりに油のにおいがする、煙が出ている、配線が露出しているといった場合は、電源操作を行わず、運転を止めたまま販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

復帰する場合としない場合

状況考えられること
入れ直して復帰し、その後も正常一時的な通信の乱れだった可能性
入れ直しても表示が消えない配線の断線、リモコンまたは基板の不具合
復帰するが繰り返し出る接触不良、または劣化が進行している
特定の天候や時間帯に出やすい結露や温度変化の影響が疑われる
落雷や停電のあとから出るようになった電源側の乱れが影響した可能性

繰り返すパターンには、状況の共通点が隠れていることがあります。
「冷え込んだ朝に出やすい」「風の強い日に出た」といった心当たりがあれば、点検を依頼するときに伝えてください。

リモコン側か基板側かの見分け

所有者が確実に切り分けることはできませんが、次の点は手がかりになります。

  • リモコンの表示自体がまったく点灯しない
  • 表示は出るが操作を受け付けない
  • 表示が乱れる、ちらつく
  • 特定の姿勢や場所で症状が変わる

これらは点検で確認される内容と重なります。
症状を控えておくと、訪問時の診断が早く進みます。
なお、リモコンの配線を自分で外したり付け直したりすることは避けてください。
規定外の配線を使うと通信が成立せず、別の不具合を招くおそれがあります。

ヘッダーボックスを接続している場合

E8はヘッダーボックスとの通信も対象に含みます。
熱源機とは別に箱状の機器が設置され、そこから複数の配管が分かれているようであれば、ヘッダーボックス(HDB-401・402・403・404・803・804など)を備えた設置に該当する可能性があります。

この構成では、熱源機とヘッダーボックスをつなぐ配線も通信の経路に含まれます。
記憶回路異常を示す730でも、ヘッダーボックスを接続している場合は両方の電源コンセントを抜くよう案内されています。
ヘッダーボックスの有無は、点検を依頼するときに必ず伝えたい情報です。

業者に依頼する判断基準

状況判断
電源を入れ直して復帰し、その後再発しない経過を見ながら使用可
入れ直しても表示が消えない点検を依頼
数日のうちに繰り返し出る点検を依頼
リモコンの表示や操作に異常がある症状を伝えて点検を依頼
落雷や停電のあとから出るようになった状況を伝えて点検を依頼
他の基板系の表示も出ているまとめて点検を依頼
配線の損傷が見える、焦げたにおいがある運転を止めて速やかに連絡

修理の内容と費用の考え方

原因によって、対応の範囲は大きく変わります。

原因対応
コネクタの緩み・接触不良接続の直し
配線の断線・損傷配線の補修または引き直し
リモコンの不具合リモコンの交換
制御基板の不具合基板の交換

配線の接触不良であれば比較的簡単に済むこともあり、基板交換となれば費用は大きくなります。
そのため、このグループは点検してみないと費用の見当がつきにくい表示といえます。
費用は機種、部品の在庫状況、設置条件、地域によって変わるため、作業前に見積もりで確認してください。
設置から10年前後が経過している場合は、機器交換の費用と比較して判断するのが現実的です。

点検までの間の暖房について

これらの表示が出ている間、その機器は運転できません。
暖房シーズン中は訪問や部品の手配までに日数がかかることもあるため、設置工事の不要な暖房器具を一時的に併用する家庭もあります。
使用する場合は、換気を欠かさないこと、可燃物を近づけないことなど、その器具の注意事項に従ってください。
古い機器を出して使うときは状態の確認も必要で、判断の目安は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?にまとめています。

よくある質問

Q1. 740と760とE90は違うエラーですか。

いずれも熱源機リモコンと基板の間の通信異常を示しており、内容は共通しています。
表示形式が異なるのは、機種やリモコンの世代の違いによるものです。
解除の方法も、電源コンセントを抜いて差し直すという点で共通しています。
どの表示が出ていたかは、点検を依頼するときに伝えると機種の特定に役立ちます。

Q2. E8だけ内容が違うのはなぜですか。

E8は、リモコンに加えてヘッダーボックスと制御基板の間の通信も対象に含んでいるためです。
複数の暖房端末へ温水を分配するヘッダーボックスを備えた設置では、その間の配線も通信の経路になります。
熱源機とは別に箱状の機器があり、そこから複数の配管が分かれているようであれば該当する可能性があります。
点検を依頼する際は、その構成であることを伝えてください。

Q3. リモコンを交換すれば直りますか。

原因がリモコン本体にあれば改善しますが、配線や基板側に原因がある場合は交換しても解決しません。
通信異常は、リモコン・配線・基板のいずれでも起こり得るためです。
点検では、どこで通信が途切れているかを確認したうえで対応が決まります。
自己判断で部品だけを用意しても、そのまま使えるとは限りません。

Q4. 配線を自分でつなぎ直してもよいですか。

避けてください。
リモコンと基板をつなぐ配線は、規定の種類や接続方法が決められています。
規定外の配線を使ったり、接続が確実でなかったりすると通信が成立せず、別の不具合を招くおそれがあります。
また、通電したまま作業すれば感電の危険もあります。

Q5. 冷え込んだ朝にだけ出ます。

温度差によって結露が生じ、端子部の状態が一時的に変わることがあります。
また、配線の被覆が劣化していると、温度変化で接触の状態が変わることもあります。
特定の条件で繰り返し出るというのは、原因を絞り込むうえで有力な情報です。
いつ、どんな天候のときに出たかを控えておき、点検の際に伝えてください。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される740・760・E90・E8は、リモコンと制御基板の間で通信が成立しなくなったことによる停止です。
E8だけはヘッダーボックスとの通信も対象に含むため、その構成であるかどうかが切り分けの手がかりになります。
一時的な通信の乱れであれば、電源コンセントを5秒以上抜いて差し直すことで復帰することがあります。
復帰しない場合は、リモコン・配線・基板のいずれかに原因があり、点検してみないと費用の見当がつきにくい表示でもあります。
冷え込んだ朝に出やすいといった条件の心当たりは有力な手がかりになるため、控えておいて点検時に伝えてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次