おいだきボタンを押したのに、しばらくして運転が止まり「252」が表示された。
浴槽のお湯はぬるいままで、何度やり直しても同じところで止まってしまう——。
252や25は、ふろ水流スイッチという部品の故障を示すコードです。
おいだきに関わるコードは複数あり、症状が似ているために混同されやすい領域でもあります。
この記事では、252・25が何を指しているのか、症状の近い632や642とどう見分けるのか、確認すべき箇所、そして修理費用の目安までを整理します。
252・25が示しているのは「ふろ水流スイッチの故障」
リンナイの公式Q&Aでは、エラー「25」「252」についてふろ水流スイッチの故障が発生した場合に表示されると説明されています。
利用者側の対処方法としては、運転スイッチを一度切って再操作することが案内されています。
改善しない場合は、ふろ水流スイッチや電装ユニットの故障の可能性があるとされています。
公式が「故障」という言葉を使っている点は、このコードの性質をよく表しています。
水位や汚れといった使い方の問題ではなく、部品側に原因があると想定された表示だということです。
ふろ水流スイッチとは何をしている部品か
おいだきは、浴槽のお湯を給湯器に取り込み、温め直してから浴槽へ戻すという流れで行われます。
このとき機器は「本当にお湯が流れているか」を確認しながら加熱します。
流れていないのに燃焼すれば、配管の中の水だけが過剰に熱せられてしまうためです。
その確認を担っているのがふろ水流スイッチです。
内部にはパドル(羽根)のような部分があり、水の流れによって動くことで通水を検知します。
この部品が正しく働かないと、機器は安全のためにおいだきを止めます。
そのため252では、次のような症状が出ます。
- おいだきを押しても始まらない
- 始まってもすぐに止まる
- 浴槽のお湯が設定温度まで上がらない
- 自動運転が途中で終了する
一方で、蛇口やシャワーへお湯を送る経路は別系統です。
給湯は問題なく使えるのに、おいだきだけができないという状態になります。
632・642との見分け方
おいだきに関わるコードは複数あり、公式の説明も少しずつ違います。
まず全体像を整理します。
| 表示 | 公式の説明 | 性質 |
|---|---|---|
| 632 | おいだきの水流スイッチの異常を検知 | 水位や汚れの確認が先に案内される |
| 252・25 | ふろ水流スイッチの故障 | 部品故障として案内される |
| 642 | ふろポンプの回転を検知しない | お湯を動かすポンプ側の問題 |
632については、リンナイが確認事項として浴槽内のお湯が循環アダプタを十分に隠れるくらいあるか、循環アダプタのフィルタが汚れていないかを挙げています。
つまり632は、使い方や手入れで解消する可能性が残されているコードです。
水位が低い、フィルターが詰まっているといった状態でも表示されます。
一方の642は、ふろポンプの回転を検知しない場合の表示です。
公式には、修理が完了するまでのあいだの対応方法として、おいだきは使えないものの給湯は使用できることが案内されています。
3つを簡単に言い分けると、次のようになります。
- 632:お湯が流れているか確認できない。まず水位と汚れを見る
- 252:流れを検知する部品そのものが壊れている
- 642:お湯を動かすポンプが回っていない
252が表示されている場合、水位を増やしてもフィルターを掃除しても改善しないことがほとんどです。
それでも確認する価値はありますが、期待できる範囲は632より狭いと考えてください。
水位や循環アダプタの確認方法はリンナイ給湯器のエラー632|おいだきの水流スイッチ異常の確認で詳しく解説しています。
確認と対処の手順
部品故障が想定される表示ではありますが、念のため次の順序で確認します。
- 浴槽のお湯が循環アダプタを十分に隠す高さまであるか確認する
- 循環アダプタのフィルターを外して、髪の毛や皮脂汚れを落とす
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 数十秒ほど置いてから「入」に戻す
- もう一度おいだきを操作して、動作するか確認する
これで正常に戻り、その後まったく再発しないのであれば、一時的な検知だった可能性があります。
一方、同じところで止まる状態が続くのであれば、部品側の不具合と考える段階です。
なお、次の症状がある場合は再操作を試さず、使用を中止してガス会社またはリンナイへ連絡してください。
- ガスのにおいがする
- 焦げ臭いにおいがする
- 本体から煙が出ている
修理までのあいだ、お風呂はどうするか
252が出ておいだきが使えない場合でも、給湯そのものは使えることがほとんどです。
そのため、蛇口から浴槽にお湯をためて入浴する方法が現実的な選択になります。
- 入浴の直前にお湯をためる
- 家族が続けて入る場合は、時間を空けずに入る
- 冷めた場合は、高温のお湯を足して温度を上げる
- 残り湯を翌日温め直すことはできない
ためている間は自動で止まらないため、その場を離れないようにしてください。
浴槽からあふれると、床や階下に影響することがあります。
改善しない場合に疑われる箇所
| 疑われる箇所 | 起きていること |
|---|---|
| ふろ水流スイッチ | パドルが動かない、戻らない |
| スイッチ内部への異物 | 湯垢や繊維くずが動作を妨げている |
| 配線・コネクタ | 接触不良で信号が届かない |
| 電装ユニット | 信号を処理する回路側の不具合 |
ふろ水流スイッチは、浴槽のお湯が直接通る場所にある部品です。
そのため、入浴剤の成分や皮脂汚れ、湯垢が長年のあいだに蓄積し、動作に影響することがあります。
毎日おいだきを使う家庭では、その分だけ通水回数が積み重なります。
いずれの箇所も点検には機器の分解が必要です。
ガス機器の分解や部品交換には資格が求められるため、利用者が自分で開けて確認することはできません。
修理費用の目安
リンナイは、保証期間終了後の出張修理料金の目安を公開しています。
| 表示 | 修理料金の目安(税込) |
|---|---|
| 252・25 | 16,500円〜49,500円 |
下限の16,500円は水流スイッチのみの交換、上限側は電装ユニットの交換まで含んだ場合を想定した金額と考えられます。
おいだき系のトラブルとしては、比較的軽く済む可能性が残っている水準です。
ポンプの交換が必要になる642では下限が33,000円からなので、それと比べると負担は小さくなります。
あわせて、次の点も費用に影響します。
- 訪問した結果、修理を行わなかった場合でも出張費や故障診断料が発生する
- 高所や狭所など設置状況によって追加費用が生じることがある
- 故障箇所が複数にわたる場合、目安金額を超えることがある
修理と交換の判断基準
判断の軸になるのは使用年数です。
給湯器は設計上の標準使用期間が10年に設定されており、部品の保有期間も製造終了からおおむね10年です。
| 使用年数 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 5年未満 | 修理を優先。保証が残っていれば無償対応の可能性もある |
| 5〜8年 | 修理が現実的。金額次第では十分に選べる |
| 8〜10年 | 修理費が3万円を超えるなら、本体交換と比較する |
| 10年以上 | 交換を軸に検討。部品の在庫がない場合もある |
252は修理費用が抑えられる可能性があるため、使用年数が浅い機器では修理を選びやすいコードです。
一方で10年前後の機器では、水流スイッチを交換しても、その後にポンプや燃焼系の不具合が続けて出ることがあります。
交換時期の考え方については給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されやすいサインで整理しています。
リモコンに「88」や「888」が併せて表示されている機器は、すでに使用年数10年相当に達しているという合図です。
その意味はリンナイ給湯器のエラー88・888の解除方法|故障ではない?表示の意味と正しい対処で解説しています。
実際の費用は業者や工事条件によって変わるため、最終的には見積もりで確認してください。
再発を防ぐためにできること
おいだき系のトラブルは、日常の手入れで頻度を下げられる部分があります。
- 循環アダプタのフィルターを月に1回程度掃除する
- 入浴剤は、取扱説明書で使用可とされているものを選ぶ
- にごり湯タイプや硫黄成分を含む入浴剤の使用可否を確認する
- 残り湯を洗濯に使う場合、循環アダプタより下まで抜かない
- 浴槽の水位を、循環アダプタが十分に隠れる高さに保つ
入浴剤の種類は、見落とされやすいわりに影響が出やすい部分です。
成分によっては配管内に残りやすく、長期的に通水経路の汚れにつながります。
おいだき機能付きの浴槽で使えるかどうかは、入浴剤側の表示にも記載されています。
よくある質問
Q1. 252が出ていますが、シャワーは使えます。故障ですか。
給湯とおいだきは別の系統のため、片方だけ使えなくなることがあります。
252はふろ水流スイッチの故障として案内されているコードで、おいだきに関わる部分に問題が起きている状態です。
シャワーが使えるのは正常な動作なので、そちらを心配する必要はありません。
運転スイッチの入れ直しで改善しなければ、点検を依頼する段階です。
Q2. 632と252の違いは何ですか。
どちらもおいだきの通水に関わるコードですが、公式の案内が異なります。
632では浴槽の水位や循環アダプタのフィルターの確認が先に案内され、使い方や手入れで解消する可能性が残されています。
一方252は、ふろ水流スイッチの故障として説明されており、部品側に原因があると想定されています。
そのため252では、水位を増やしても改善しないことが多くなります。
Q3. フィルターを掃除したら直りました。もう大丈夫ですか。
一時的に通水が改善して、表示が消えたと考えられます。
ただし252は部品の故障として案内されているコードのため、根本的に解消したとは限りません。
しばらく使ってみて、再び同じ表示が出るようであれば点検を依頼してください。
数日から数週間の間隔で繰り返す場合は、部品の劣化が進んでいると考えられます。
Q4. おいだきが使えないあいだ、追い焚きの代わりはありますか。
蛇口から浴槽にお湯をためる方法が現実的です。
お湯が冷めた場合は、高温のお湯を足して温度を上げる形になります。
前日の残り湯を温め直すことはできないため、入浴の直前にためるようにしてください。
自動では止まらないので、ためている間はその場を離れないようにしてください。
Q5. 修理を依頼するとき、何を伝えるとスムーズですか。
表示された数字(252・25・632・642の区別)、どの操作をしたときに出たか、症状の内容、頻度の4点が役立ちます。
「おいだきを押すと数分で止まる」「まったく始まらない」など、止まり方を具体的に伝えると原因の絞り込みが早くなります。
水位やフィルターを確認した結果も、あわせて伝えてください。
本体側面や下部に記載された型式と製造年も控えておくと、部品の在庫確認が短時間で済みます。
まとめ
リンナイ給湯器のエラー252・25は、ふろ水流スイッチの故障を示すコードです。
おいだきの通水を検知する部品に問題が起きており、おいだきだけが使えない状態になります。
- 給湯やシャワーは通常どおり使えることがほとんど
- 632は水位や汚れで解消する余地があるが、252は部品故障寄り
- 642はポンプ側の問題で、修理費の水準も上がる
- 修理費用の目安は16,500円〜49,500円と、おいだき系では軽い部類
- 修理までは、蛇口でためて入浴する運用になる
同じ「おいだきができない」でも、表示された数字によって原因も費用も変わります。
まずリモコンの数字を正確に控えることが、無駄のない対応につながります。

