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セラミックパネルヒーターとは?パネルヒーターとの違いと選び方

セラミックパネルヒーターの外観と、一般的なパネルヒーターとの違いや選び方を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

「セラミックパネルヒーター」という言葉で検索すると、似た名前でも、まったく違うタイプの商品が出てきます。
一つは、薄いパネル形状で温風を出す「パネル型のセラミックファンヒーター」です。
もう一つは、風を出さず、パネルの面から熱を放つ「パネルヒーター」です。

この記事では、セラミックパネルヒーターという言葉が指す二つのタイプ、それぞれの特徴、選ぶときの基準を整理します。
メーカーの仕様を例に、向く使い方も確認します。

目次

結論:「パネル型で温風」と「パネルから放射」の二つを区別して選ぶ

名前が似ていても、暖め方が違います。

項目パネル型のセラミックファンヒーターパネルヒーター(輻射式)
暖め方ファンで温風を出すパネルの面から熱(遠赤外線)を放つ
風ありなし
音ファンの音があるほぼ無音
暖まるまで数秒〜数十秒数分
消費電力1,200W前後が多い100W台〜1,200W
向く使い方近くを、すぐ暖めたい静かに、足元や近くを暖めたい

「すぐ暖まりたい」ならパネル型のファンヒーター、「静かに長く使いたい」ならパネルヒーターが向きます。

パネル型のセラミックファンヒーター

形がパネルのように薄い、セラミックファンヒーターです。
山善の大風量パネルセラミックファンヒーター(ワイドタイプ、DSF-SU121)は、次の仕様です。

項目内容
消費電力1,200W
サイズ(幅×奥行×高さ)46×13.3×36.3cm(薄さ約11cm)
重さ約2.9kg
風量パワフル、強、弱
人感センサー約2m、約60度、約1分後に温風停止
温度センサー16・19・22・25・28℃から選べる
エコモード約40%の節電

📎 出典:大風量パネルセラミックファンヒーター(ワイドタイプ)|山善

横幅のある吹出口から、広い面で風が出る設計です。
薄いため、ソファの横や、家具のすき間にも置きやすくなっています。
中身はセラミックファンヒーターと同じで、運転音や風の性質も、ファンヒーターと同じ特徴です。

パネルヒーター(輻射式)

パネルヒーターは、風を出さず、パネルの表面から出る熱で暖めます。
遠赤外線を使い、人や物の表面を直接暖める仕組みで、暖められたものからの熱も、体に伝わります。

スクロールできます
機種の例消費電力特徴
アイリスオーヤマ デスクパネルヒーター160W強運転でパネル表面が約55℃/約1.7kg/6時間で自動OFF
パナソニック 遠赤外線パネルヒーター1,200W400/800/1,200Wと自動/約16.1kg/1時間の切タイマー

アイリスオーヤマのデスクパネルヒーターは、電気代が1時間あたり約4〜5円と案内され、足元の暖房として、消費電力を抑えやすい設計です。
パナソニックの遠赤外線パネルヒーターは、1,200Wの大きなタイプで、本体も大きく重くなっています。
販売状況は変わるため、購入前に、メーカーの公式ページで現行品かを確認してください。

風が出ないので、ほこりを巻き上げにくく、運転音もほぼありません。

二つのタイプの比べ方

比べる点パネル型ファンヒーターパネルヒーター
暖まる速さ速い時間がかかる
静かさファンの音があるほぼ無音
乾燥風が当たると感じる人もいる風がないため感じにくい
ほこり吸込口のほこりに注意ほこりを巻き上げにくい
電気代1,200Wで1時間約37円160Wで約5円(機種による)
暖める範囲風が届く範囲パネルの近く
向く場所脱衣所、トイレ、ソファの前デスク下、書斎、静かな部屋

どちらが優れているかではなく、使う場面によって向き不向きが分かれます。
短時間でさっと暖めたいなら、ファンヒーター型。
座って長く作業する場所を静かに暖めたいなら、パネルヒーターが向きます。

パネルヒーターの注意点

パネルヒーターは、風が出ない分、安全面の考え方が少し変わります。

注意点内容
パネルの熱さ強運転で表面が約55℃になる機種がある/触れ続けない
低温やけどパネルに足を密着させると、低温やけどの恐れがある
距離足とパネルの間に、適度な距離をとる
可燃物布団、ひざ掛け、衣類を近づけない
暖まるまで数分かかるので、早めにつける
設置平らで安定した場所に置く

表面温度が約55℃というのは、触れ続けると低温やけどを起こす可能性がある温度です。
足を直接当てるのではなく、数cm離して使ってください。

電気代の目安

出力が違うため、電気代の差は大きくなります。
単価を31円/kWhとして、計算します。

機種の例1時間1日4時間 × 20日
パネルヒーター(160W)約5円約400円
パネル型ファンヒーター(エコモード、約40%節電)約22円約1,780円
パネル型ファンヒーター(1,200W)約37円約2,980円

パネルヒーターは、足元だけを暖める用途なら、電気代を大きく抑えられます。
ただし、暖められる範囲は、パネルの近くに限られます。

選ぶときのチェック項目

チェック項目確認すること
タイプ温風か、輻射か
消費電力使う時間と、電気代の許容範囲
サイズ・重さ置き場所と、持ち運びやすさ
切タイマー・自動OFF切り忘れ対策があるか
転倒OFF付いているか
表面温度パネルの熱さの目安が示されているか
現行品かメーカーの公式ページで販売中か

使う場面の組み合わせ例

パネル型のファンヒーターと、パネルヒーターは、どちらかを選ぶだけでなく、組み合わせて使う方法もあります。

場面組み合わせ理由
在宅勤務の部屋デスク下にパネルヒーター静かに、足元を暖め続けられる
脱衣所パネル型のファンヒーター入浴前に短時間で暖める
ソファの前パネル型のファンヒーター座るとすぐ暖かくなる
書斎の長時間作業パネルヒーター静かで、風の乾燥が少ない

使う場面と時間に合わせて、二つを使い分けると、電気代も抑えやすくなります。

パネルヒーターの置き方

パネルヒーターは、置き方で暖かさと安全性が変わります。

ポイント内容
足との距離数cm離す/密着させない
パネルの向き足に向ける
周囲布団やひざ掛けをかぶせない
設置面平らで安定した床に置く
コード足で引っかけない位置に通す

パネルの表面が熱くなるため、ひざ掛けなどをかぶせると、熱がこもります。
パネルの上や前に、物を置かないようにしてください。

選び方の流れ

二つのタイプで迷ったときは、次の順番で考えると、決めやすくなります。

質問はいの場合いいえの場合
すぐ暖まりたいかパネル型のファンヒーター次の質問へ
静かな部屋で使うかパネルヒーター次の質問へ
長時間つけておきたいか出力の小さいパネルヒーターどちらでもよい
風が苦手かパネルヒーターどちらでもよい

どちらにも当てはまる場合は、短時間はファンヒーター、長時間はパネルヒーターと、使い分ける方法もあります。
使う場面ごとに一台ずつ持つ必要はなく、最も使う場面に合わせて選べば十分です。

ファンのないセラミックヒーターとの関係

パネルヒーターの中には、セラミックを使ったファンのないタイプもあります。
ダイキンのセラムヒートは、ファンなしで遠赤外線を放射するタイプで、0.25〜1.1kWの出力と案内されています。

特徴内容
暖め方遠赤外線の輻射
風出ない
首振り上下左右に約70度の機種がある
速暖モード暖まりを早める機能がある

ダイキンは、ファンで温風を出すハイブリッドタイプも用意しています。
輻射式の静かさと、温風の速さを、一台で両立させる考え方です。

電気代と暖まり方の考え方

パネルヒーターは、電気代が安い反面、暖まり方も穏やかです。

項目パネルヒーターパネル型ファンヒーター
電気代の傾向小さい大きい
暖まる速さゆっくり速い
体感の質やわらかい暖かさ風の暖かさ

電気代と速さは、同時には満たしにくい関係です。
どちらを優先するかを決めると、選びやすくなります。

よくある質問

Q1. セラミックパネルヒーターとは、何のことですか?

呼び方が統一されておらず、パネル型のセラミックファンヒーターと、パネルヒーターの両方を指して使われます。
商品ページで、風が出るかどうかを確かめてください。

Q2. パネルヒーターは、部屋全体を暖められますか?

暖められません。
パネルの近くを暖める暖房で、足元や、近くの人に向いています。

Q3. パネルヒーターは、安全ですか?

風が出ないため、ほこりを巻き上げにくい利点があります。
ただし、パネルが熱くなるため、触れ続けないよう注意してください。

Q4. パネルヒーターは、電気代が安いですか?

出力が小さい機種なら、安く済みます。
アイリスオーヤマのデスクパネルヒーター(160W)は、1時間あたり約4〜5円と案内されています。

Q5. どちらを選べばよいか迷ったときは、どう決めればよいですか?

すぐに暖まりたいなら温風タイプ、静かに足元を暖めたいならパネルヒーターです。
使う場所と時間で決めてください。

まとめ

セラミックパネルヒーターという言葉は、二つのタイプを指すため、まず暖め方の違いを確かめることが大切です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
二つのタイプパネル型のファンヒーター(温風)と、パネルヒーター(輻射)
ファンヒーター型速く暖まる/ファンの音がある
パネルヒーター静か/暖まるまで時間がかかる/出力が小さい機種は電気代が安い
注意点パネルの表面温度に注意し、低温やけどを避ける
電気代の目安160Wで1時間約5円、1,200Wで約37円(31円/kWh)

まずは、すぐ暖めたいか、静かに使いたいかを決め、その条件に合うタイプから選んでみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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