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長府 暖房ボイラーのエラー120・E03・E3とは?|途中で火が消えるとき

長府の暖房ボイラーのエラー120・E03・E3と、途中で火が消える症状を示す文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房は動き始めたのに、しばらくすると止まってしまい、リモコンに120やE3が点滅している。
点火はできているのに運転が続かないという状況は、火がまったくつかない場合とは原因の見方が変わります。
この表示は燃焼の途中で炎が消えたこと、いわゆる失火を機器が検知して停止したという合図です。
この記事では、長府製の石油暖房ボイラーに120・E03・E3が表示されたときに何が起きているのかを整理し、点火不良との見分け方、家庭で確認できる範囲、警報解除の手順、そして点検を依頼すべき境目までを解説します。

目次

120・E03・E3は燃焼途中の失火を知らせている

この3つのコードは、いずれも燃焼の途中で炎が消えたことによる運転停止を示しています。
機器は運転中も炎を検知し続けており、燃焼が途切れたと判断すると灯油の供給を止めて停止します。
放置すれば未燃の灯油が燃焼室にたまり続けるため、その前に運転を打ち切る仕組みです。

表示が3種類あるのは異常の内容が異なるからではなく、機種やリモコンの世代によって表示形式が違うためです。

表示内容表示される場面
120燃焼途中の失火による運転停止3桁数字で表示する機種
E03同上英数字で表示する機種
E3同上英数字で表示する機種(リモコンのない機種では温水ルームヒータ側に表示)

なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なり、機種によってはE3が感震器の作動を指す場合があります。
お湯まわりで表示が出たときは長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

点火不良(110・E01・E1)との違い

同じ燃焼系の警報でも、110やE1は「そもそも火がつかなかった」状態、120やE3は「火はついたが続かなかった」状態です。
どちらも灯油の流れが原因になりやすい点は共通していますが、失火は給排気経路の異常でも起きるという違いがあります。

状況表示されやすいコード疑う場所
運転を開始しても炎が立たない110・E01・E1灯油の残量、送油経路
一度は燃焼し、数分から数十分で停止する120・E03・E3灯油の残量・質、給排気経路
燃焼中に異常燃焼として停止するE02給排気筒・排気筒の先端の閉塞

運転してすぐ止まるのか、しばらく暖まってから止まるのかを覚えておくと、点検を依頼するときの説明がしやすくなります。

まず確認したい5つのポイント

メーカーが確認事項として挙げているのは、燃料切れ・油タンクへの水の混入・油ストレーナーの詰まり・送油バルブの閉止です。
失火の場合はこれに給排気経路が加わります。

スクロールできます
確認する場所見るポイント該当したときの対応
油タンクの残量運転中に底をついていないか給油する。給油直後は復帰まで時間がかかることがあります
タンク底の水・沈殿物水抜き栓から出る液が濁っていないか水が出る場合は自分で処理せず点検を依頼
油ストレーナーカップ内にゴミや汚れがたまっていないか清掃または交換
送油バルブ中途半端に開いた状態になっていないか全開の位置にしてから警報解除
給排気筒・排気管先端が雪や落ち葉、物置や囲いでふさがれていないか障害物を取り除く。囲いは風の通り道を確保する

失火で見落とされやすいのが給排気側です。
点火に必要な空気は足りていても、燃焼が続くうちに排気がうまく抜けなくなると炎が維持できなくなります。
積雪地では、除雪した雪を寄せた場所がちょうど排気筒の前になっていた、というケースが起こりがちです。
また、風の強い日にだけ症状が出る場合は、排気の抜け方が風向きの影響を受けている可能性があります。

警報解除(リセット)の手順

原因側の確認を済ませてから、次の手順で解除します。

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. 数秒おいて再び「入」にする
  3. リモコンのない機種は、温水ルームヒータ側の運転スイッチで同じ操作を行う

解除しても再び失火する場合、再点火を試すのは2回程度までにとどめてください。
失火のたびに燃焼室には燃え残った灯油が残り、次の点火時に異常燃焼を起こす要因になります。

運転中に煙が出る、焦げたにおいがする、機器のまわりに油だまりがあるといった場合は、警報解除も再点火も行わず、運転を止めたまま販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

灯油の質が原因になっているケース

給油しても失火が続く場合、灯油そのものの状態を疑う段階です。
シーズンをまたいで保管した灯油は、光や温度の影響で徐々に変質します。
変質した灯油は着火性が落ち、点火はできても燃焼を維持できず途中で消えるという症状が出やすくなります。
判断の目安は灯油の使用期限はどれくらい?去年の灯油は使えるのか判断基準を解説にまとめています。

水の混入も同様です。
タンク内で灯油と水は分離し、水は底にたまります。
残量が減るほど吸い上げやすくなるため、タンクを空に近い状態まで使い切らない運用が予防になります。
残量が3分の1を切ったら給油する習慣にしておくと、失火と点火不良の両方を減らせます。

繰り返すと解除できなくなる

長府の暖房ボイラーには、着火ミスや途中失火が規定回数を超えると作動する再点火防止機能があります。
作動すると130やP9が表示され、この状態はリモコン操作では解除できません。
点検・修理を依頼しない限り運転を再開できないため、失火を繰り返している段階で原因を確認しておくことが大切です。
なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機も、表示は異なりますが再点火を重ねない考え方は共通しています。
そちらの表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準で解説しています。

失火のあとに機器まわりで確認したいサイン

失火が起きた機器は、燃焼が不安定なまま運転していた可能性があります。
解除して動き出したあとも、次のような変化がないかを一度見ておくと安心です。

  • 排気筒の出口や周囲の壁に、黒い汚れやすすが付いていないか
  • 運転中のにおいが以前より強くなっていないか
  • 燃焼音が不規則になったり、途中で変化したりしていないか
  • 機器の下や配管の接続部が濡れていないか

すすの付着は、燃焼に必要な空気が不足していたか、灯油の質が落ちていたことを示すサインと考えられます。
すすは一度たまると内部にも堆積し、次の失火や異常燃焼を招きやすくなります。
外から見て分かるほど付着している場合は、解除して使えていても点検を依頼する目安になります。

業者に依頼する判断基準

状況判断
給油や障害物の除去で解決し、その後再発しない様子を見て使用可
解除しても同じ日に2回以上失火する点検を依頼
運転してから停止するまでの時間が回を追うごとに短くなる使用を止めて点検を依頼
タンクの水抜きから水や濁った液が出る自分で処理せず点検を依頼
130・P9に変わった解除できないため点検・修理を依頼
煙、すす、焦げたにおい、油漏れがある運転を止めて速やかに連絡

失火が続いている機器は、燃焼が不安定なまま運転している状態です。
暖房が使えるうちは後回しにしがちですが、すすの堆積は次のトラブルにつながるため、早い段階での点検が結果的に負担を減らします。

冬本番の前に確認しておきたいこと

失火は真冬の夜間に起きることが多く、そのタイミングでは修理の手配にも時間がかかります。
シーズンが始まる前に、次の3点を確認しておくと発生を減らせます。

  • 前シーズンの残り灯油を持ち越していないか
  • 油ストレーナーに汚れがたまっていないか
  • 給排気筒の先端の周囲に、夏の間に物や植木が置かれていないか

試運転は気温が下がりきる前に行うのが理想です。
不具合が見つかっても、修理の予約が取りやすい時期に対応できます。

よくある質問

Q1. 120とE3は違うエラーですか。

内容は同じで、どちらも燃焼途中の失火による運転停止を示しています。
表示形式が異なるのは機種やリモコンの世代の違いによるもので、確認する項目や解除の方法も共通です。
リモコンのない機種では温水ルームヒータ側の表示部にE3が出ることがあるため、どこに表示されているかもあわせて確認してください。
ただし石油給湯器では同じE3でも意味が変わる場合があるので、機器のカテゴリを取り違えないことが大切です。

Q2. 暖まってきたころに止まります。温度設定が高すぎるのでしょうか。

失火は設定温度の高さで起きるものではないため、設定を下げても解決しません。
一定時間運転してから止まる場合は、燃焼が進むにつれて条件が変わる要素、つまり灯油の供給量や給排気の抜け方に原因があることが多くなります。
給排気筒の先端がふさがれていないか、風の強い日に限って起きていないかを確認してみてください。
温度が上がって停止する動作は、サーモスタットによる正常な運転停止であり、警報表示はともないません。

Q3. 給排気筒に積もった雪は、自分で取り除いてもよいですか。

先端まわりの雪を取り除く程度であれば、所有者が行える範囲です。
ただし高所の場合や、屋根からの落雪の危険がある場所では無理をしないでください。
また、凍りついた雪を工具でたたいて割ると、排気筒を変形させたり接続部を緩めたりするおそれがあります。
排気管が外れていることに気づいた場合は運転を再開せず、取り付けを依頼してください。

Q4. 一度解除すれば普通に使えています。放置してよいですか。

一度きりで再発しないのであれば、様子を見ながら使用して差し支えない場合が多いです。
一方で、週に何度か出る、寒い日に限って出るというように再現性がある場合は、原因が残っていると考えられます。
失火を繰り返すうちに再点火防止機能が作動し、自分では解除できない状態になることもあります。
発生した日と状況を控えておくと、点検を依頼するときに原因の特定が早くなります。

Q5. 灯油を入れ替えれば直りますか。

変質した灯油が原因であれば改善が期待できますが、タンク内に残った古い灯油や沈殿物が混ざったままでは効果が限られます。
また、抜き取った灯油の処分方法にも注意が必要で、排水口や地面に流すことはできません。
量が多い場合は購入した販売店に相談するのが確実です。
入れ替えても失火が続くようであれば、燃料ではなく機器側の部品に原因があると考えて点検を依頼してください。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される120・E03・E3は、いずれも燃焼途中に炎が消えたことを知らせる同じ内容の警報です。
火がつかない110やE1と違い、灯油側の条件に加えて給排気経路の状態も原因になり得る点が特徴といえます。
確認する順番は、灯油の残量と質、タンク底の水、油ストレーナー、送油バルブ、そして給排気筒まわりの障害物です。
解除はリモコンの運転スイッチの入切で行い、再点火は2回程度にとどめてください。
繰り返すほど再点火防止機能が作動しやすくなり、自力で復帰できる範囲から外れていきます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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