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衣類乾燥機の電気代は1回いくら?ヒーター式とヒートポンプ式の差

ヒーター式とヒートポンプ式の衣類乾燥機を並べ、電気代の違いを紹介するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

雨の日や忙しい日に衣類乾燥機を使っていると、1回あたりの電気代がどれくらいかかっているのか気になりませんか。
毎日使うとなると、家計への影響も無視できないはずです。

結論から言うと、衣類乾燥機の電気代は乾燥方式によって大きく違い、ヒーター式とヒートポンプ式では2〜3倍の差があります。
5kgの洗濯物を乾かす場合、ヒーター式は1回あたり約50〜80円、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機なら約20〜30円が目安です。

この記事では、方式ごとの電気代を比べたうえで、浴室乾燥機や部屋干しとの比較、電気代を下げる使い方、そして安全に使うための注意点までを整理します。

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電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

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目次

方式別の電気代の目安

計算式は次のとおりです。

電気代 = 消費電力量(kWh)× 電力量の目安単価(円/kWh)

目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

乾燥機の電気代は、1回の乾燥で使う電力量(kWh)で決まります。
5kg前後の洗濯物を乾かす場合の目安は次のとおりです。

乾燥の方式1回の消費電力量の目安1回の電気代毎日使った場合の1か月
ヒーター式(衣類乾燥機単体)約1.5〜2.5kWh約47〜78円約1,400〜2,300円
ヒーター式(縦型洗濯乾燥機)約2.0〜3.0kWh約62〜93円約1,900〜2,800円
ヒートポンプ式(ドラム式洗濯乾燥機)約0.7〜1.0kWh約22〜31円約650〜930円
浴室乾燥機(電気式)約2.5〜4.5kWh約78〜140円約2,300〜4,200円

※31円/kWhで試算した参考値です。洗濯物の量・脱水の具合・室温によって変わります。

ヒートポンプ式は、ヒーター式の半分から3分の1程度の電気代で済みます。
毎日使えば、1か月で1,000円前後、年間では1万円以上の差になることがあります。

浴室乾燥機は、浴室という広い空間を温めながら乾かすため、衣類乾燥機より多くの電力を使います。
2〜3時間の運転で100円を超えることもあり、毎日使うと電気代への影響は大きくなります。

ヒーター式とヒートポンプ式の違い

電気代に差が出る理由は、熱のつくり方にあります。

比較項目ヒーター式ヒートポンプ式
熱のつくり方電気でヒーターを加熱し、温風を当てるエアコンと同じ仕組みで、空気の熱を移動させて除湿・加熱する
電気代高い安い(ヒーター式の半分〜3分の1程度)
乾燥温度高温比較的低温
衣類へのダメージ・縮み出やすい出にくい
本体価格安い高い
主な製品衣類乾燥機単体、縦型洗濯乾燥機ドラム式洗濯乾燥機の上位機種

ヒーター式は、ドライヤーのように電気で熱をつくるため、使った電力がそのまま熱になります。
ヒートポンプ式は、エアコンと同じように空気中の熱を移動させる仕組みのため、少ない電力で乾燥に必要な熱を得られます。

ただし、本体価格はヒートポンプ式のほうが大幅に高いため、乾燥をあまり使わない家庭では元が取れないことがあります。

乾燥の使用頻度ヒーター式とヒートポンプ式の年間の差
週1回約1,500〜2,500円
週3回約4,500〜7,500円
毎日約1万〜1万8,000円

※31円/kWhで試算した参考値です。

毎日乾燥まで使う家庭であれば、本体価格の差を数年で回収できる計算です。
一方、雨の日だけ使う程度なら、ヒーター式でも電気代の差はそれほど大きくなりません。
判断の目安は「ほぼ毎日乾燥まで回すかどうか」です。

洗濯機の乾燥機能と乾燥機単体の違い

洗濯から乾燥まで1台で済む洗濯乾燥機と、乾燥機単体を分けて使う場合では、電気代の考え方が少し違います。

縦型の洗濯乾燥機はヒーター式が主流で、乾燥の容量が洗濯の容量より小さいことが多くなります。
洗濯できる量をそのまま乾燥させようとすると、乾きにくく、時間も電気代もかかります。

乾燥機単体は、洗濯機と別に置くスペースが必要ですが、洗濯と乾燥を並行して進められるため、家族が多い家庭では時間の面で有利です。

洗濯機の温水機能のように、洗濯の段階で電気代が上乗せされる機能もあります。
温水機能の電気代や必要性については洗濯機の温水機能は本当に必要?メリット・デメリット・電気代・代替策まで徹底解説で解説しています。

部屋干しや浴室乾燥機と比べると

乾燥機を使わずに乾かす方法と比べてみます。

乾かし方1回(5kg程度)あたりの電気代の目安乾燥時間の目安
外干し0円天候しだい
部屋干し(自然乾燥)0円半日〜1日以上
部屋干し+サーキュレーター約2〜4円4〜6時間
部屋干し+除湿機(コンプレッサー式)約20〜35円3〜5時間
ヒートポンプ式乾燥機約22〜31円2〜3時間
ヒーター式乾燥機約47〜78円1.5〜3時間
浴室乾燥機(電気式)約78〜140円2〜4時間

※31円/kWhで試算した参考値です。

もっとも安いのは、サーキュレーターの風を当てる部屋干しです。
除湿機を使う部屋干しは、ヒートポンプ式の乾燥機とほぼ同じくらいの電気代になります。
浴室乾燥機は、乾燥の方法としてはもっとも電気代が高くなりやすい方法です。

浴室乾燥機の消費電力や、浴室の換気扇を使い続ける場合の電気代については換気扇は24時間つけっぱなし?場所別の電気代と正しい使い方で解説しています。
外干しで花粉やPM2.5が気になる場合の判断についてはPM2.5と洗濯物の関係|外干ししても大丈夫?判断基準と現実的な対策で整理しています。

ガス衣類乾燥機との違い

電気式のほかに、ガスで温風をつくるガス衣類乾燥機もあります。

比較項目電気式(ヒーター式)電気式(ヒートポンプ式)ガス衣類乾燥機
熱源電気電気ガス(送風・制御に電気)
乾燥時間中程度やや長い短い
ランニングコスト高い安いガス料金の単価によって変わる
設置置くだけ置くだけガス栓と排湿筒の工事が必要

ガス衣類乾燥機は、ガスの高温の温風で短時間に乾かせるのが特徴です。
ランニングコストは、都市ガスかLPガスか、契約しているガス料金の単価によって大きく変わります。
電気式との比較は、自宅のガスの料金単価で計算して判断してください。

設置にはガス栓と、湿気を屋外に出す排湿筒の工事が必要なため、賃貸や後付けではハードルが高くなります。
オール電化住宅への導入を考えている場合の条件については乾太くんはオール電化でも設置できる?後悔しないための現実的な判断基準で解説しています。

衣類乾燥機の電気代を下げる使い方

1. 脱水をしっかりかける

乾燥機の電気代は、衣類に含まれる水分の量で決まります。
乾燥の前に脱水の時間を長めにかけると、乾燥機が飛ばす水分が減り、乾燥時間と電気代が短縮されます。
脱水にかかる電力は乾燥よりはるかに小さいため、脱水を延ばすほうが効率的です。

2. 詰め込みすぎない

乾燥機に洗濯物を詰め込みすぎると、温風が行き渡らず、乾燥に時間がかかります。
乾燥の容量の7〜8割程度にとどめると、ムラなく短時間で乾きます。

3. 乾きにくいものと乾きやすいものを分ける

厚手のタオルやジーンズと、薄手のシャツを一緒に乾かすと、厚手のものに合わせて乾燥時間が延びます。
乾きやすいものは途中で取り出す、厚手のものだけ部屋干しにする、といった分け方で乾燥時間を短くできます。

4. フィルターをこまめに掃除する

糸くずフィルターや乾燥フィルターにほこりがたまると、空気の流れが悪くなり、乾燥効率が落ちます。
毎回の使用後にフィルターを掃除するのが基本です。
これは電気代だけでなく、安全のためにも欠かせない手入れです。

5. 乾燥は天候の悪い日に限る

毎日すべてを乾燥機にかけるより、晴れた日は外干しや部屋干しを組み合わせるほうが電気代は下がります。
「雨の日と、翌朝までに乾かす必要がある日だけ使う」といった基準を決めておくと続けやすくなります。

6. 夜間の料金が安いプランなら時間帯を選ぶ

夜間の単価が安い時間帯別プランを契約している場合は、夜間に乾燥機を使うと電気代が下がります。
ただし、就寝中に運転する場合は安全面の注意が必要です。
一般的な従量電灯プランでは、時間帯による単価の差はありません。

安全に使うための注意点

衣類乾燥機は高温の温風を使う家電なので、使い方を誤ると発火の原因になります。

糸くずフィルターや乾燥フィルターにほこりがたまったまま使い続けると、過熱して発火するおそれがあります。フィルターは毎回掃除してください。

次のような使い方も避けてください。

避けたい使い方理由
油のついた衣類をそのまま乾燥させる食用油や機械油、化粧品のオイルなどが残った衣類は、乾燥後の余熱で自然発火することがある
ゴムやスポンジ素材を乾燥させる熱で変形・劣化し、発火の原因になることがある
乾燥直後の衣類を積み重ねて放置する熱がこもり、油分が残っていると発火のおそれがある
排気口や吸気口をふさぐ熱がこもり、過熱や故障の原因になる

食用油や美容オイルが付いたタオルやエプロンは、洗濯しても油分が残ることがあり、乾燥機にかけると余熱で発火する事故が起きています。こうした衣類は乾燥機を使わず自然乾燥にしてください。

製品評価技術基盤機構(NITE)は、美容オイルや食用油、動物油などは水による洗濯でも完全には除去できず、乾燥中に酸化熱が発生して発火するおそれがあること、乾燥後に取り出したあとでも長時間放置すると残った油が酸化熱で発火するおそれがあることを示しています。
NITEの再現実験では、乾燥機から取り出して放置を始めてから2時間16分後に洗濯物が自然発火しました。

📎 出典:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)「洗濯物から発煙・発火~美容オイルなどが付着した洗濯物を洗濯し乾燥機を使用~」

もう一つ、ドラム式の洗濯乾燥機がある家庭で注意したいのが、子どもの閉じ込めです。
ドラム式は扉が閉まると内側から開けにくい構造のため、小さな子どもが中に入り込む事故が起きています。使わないときも扉を閉めておき、チャイルドロック機能があれば必ず使ってください。

また、就寝中や外出中に乾燥機を動かす場合は、万一の異常に気づけないリスクがあります。
乾燥終了のタイミングに在宅しているよう調整するのが安全です。

家族の人数と使い方で変わる年間の電気代

乾燥機の電気代は、1回あたりの金額より、使う頻度で大きく変わります。

家族構成と使い方ヒーター式の年間の目安ヒートポンプ式の年間の目安
一人暮らし・週2回約4,900〜8,100円約2,300〜3,200円
二人暮らし・週4回約9,800〜16,200円約4,600〜6,400円
4人家族・毎日1回約17,200〜28,500円約8,000〜11,300円
5人家族・毎日1.5回約25,700〜42,700円約12,000〜17,000円

※31円/kWhで試算した参考値です。

家族が多く毎日乾燥機を使う家庭では、ヒーター式とヒートポンプ式の差が年間2万円を超えることもあります。
この規模になると、乾燥機は冷蔵庫よりも電気代のかかる家電になります。
買い替えや使い方の見直しの効果が大きく出る家庭だと言えます。

買い替えを考えるタイミング

乾燥機にも寿命があります。
次のような状態になったら、買い替えを検討してください。

  • 以前より乾燥に時間がかかるようになった(フィルター掃除をしても改善しない)
  • 運転中に異音や焦げたにおいがする
  • 使用年数が長く、本体に記載された標準使用期間を過ぎている

乾燥に時間がかかるようになると、1回あたりの電気代も増えます。
毎日乾燥まで使う家庭では、ヒートポンプ式への買い替えで電気代が大きく下がる可能性があります。

よくある質問

Q1. 衣類乾燥機1回の電気代はいくらですか?

5kg前後の洗濯物を乾かす場合、ヒーター式の衣類乾燥機で約47〜78円、縦型洗濯乾燥機のヒーター乾燥で約62〜93円、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機で約22〜31円が目安です。
洗濯物の量や脱水の具合、室温によって変わります。
毎日使うと、ヒーター式は1か月で約1,400〜2,800円、ヒートポンプ式は約650〜930円になります。
方式による差が大きいため、自分の乾燥機の方式を確認するところから始めてください。

Q2. ヒートポンプ式はヒーター式よりどれくらい安いですか?

電気代は、ヒーター式の半分から3分の1程度です。
ヒートポンプ式はエアコンと同じように空気中の熱を移動させる仕組みのため、少ない電力で乾燥に必要な熱を得られます。
毎日乾燥まで使う場合、年間で1万〜1万8,000円程度の差になることがあります。
ただし、本体価格はヒートポンプ式のほうが大幅に高いため、週1回程度しか乾燥を使わないなら、電気代だけで元を取るのは難しくなります。
ほぼ毎日乾燥まで使うかどうかが判断の目安です。

Q3. 乾燥機と浴室乾燥機はどちらが安いですか?

一般的には、衣類乾燥機のほうが安くなります。
電気式の浴室乾燥機は、浴室という広い空間を温めながら乾かすため、1回あたり約78〜140円かかることがあります。
ヒーター式の衣類乾燥機は約47〜78円、ヒートポンプ式なら約22〜31円です。
浴室乾燥機は、洗濯物の量が多いときや、シワになりにくい干し方をしたいときには便利ですが、毎日使うと電気代への影響が大きくなります。

Q4. 乾燥機の電気代を安くする方法はありますか?

もっとも効果があるのは、乾燥の前に脱水をしっかりかけることです。
乾燥機の電気代は衣類の水分量で決まり、脱水にかかる電力は乾燥よりはるかに小さいためです。
あわせて、詰め込みすぎない、厚手と薄手を分けて乾かす、毎回フィルターを掃除する、といった工夫が有効です。
晴れた日は外干しや部屋干しを組み合わせ、乾燥機は天候の悪い日に限るだけでも、月の電気代は大きく変わります。

Q5. 乾燥機で火事になることはありますか?

あります。
フィルターにほこりがたまったまま使い続けると、過熱して発火するおそれがあります。
また、食用油や美容オイルが付いたタオルやエプロンは、洗濯しても油分が残ることがあり、乾燥機にかけると余熱で自然発火する事故が起きています。
フィルターは毎回掃除し、油分の付いた衣類は乾燥機を使わず自然乾燥にしてください。
乾燥直後の衣類を積み重ねたまま放置するのも避けてください。

まとめ

衣類乾燥機の電気代は、乾燥方式によって大きく違います。

  • 5kgの乾燥1回で、ヒーター式は約50〜80円、ヒートポンプ式は約20〜30円
  • 毎日使うと年間で1万円以上の差になる。ほぼ毎日乾燥まで使うならヒートポンプ式が有利
  • 浴室乾燥機は1回100円を超えることもあり、乾燥方法の中では電気代が高くなりやすい
  • 脱水をしっかりかける、詰め込みすぎない、フィルターを毎回掃除する
  • 油分の付いた衣類は乾燥機にかけない。フィルターのほこりは発火の原因になる

まずは自分の乾燥機の方式を確認し、乾燥の前に脱水を長めにかけるところから始めてみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

▼ 今の電気代とLooopでんきを比べてみる

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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