夜にお風呂を入れようとしたらリモコンに「C03」と出て湯はりが始まらない。
あるいは、湯はりは終わったのに浴槽のお湯がぬるく、「C05」と表示されている。
どちらもタンクのお湯が足りない、または温度が下がったことを知らせる表示で、部品の故障を示すコードではありません。
そのため、正しい操作をすればその場で解消できる場合がほとんどです。
ただし、対処の内容はC03とC05でまったく異なり、間違えると待ち時間だけが延びてしまいます。
この記事では、2つのコードの違い、それぞれの正しい操作、湯切れが起きる典型的な場面、繰り返すときに見直すべき設定、故障を疑うべき境目までを順に整理します。
結論:C03は沸き増し、C05は排水してから追いだき
先に対処だけ押さえておきます。
| コード | 状態 | 対処 |
|---|---|---|
| C03 | タンクの湯量・湯温が不足している | 「強制沸増し」を操作して湯量を確保してから使う |
| C05 | 湯はり後に浴槽の湯温が下がった | 浴槽の湯を少し排水し、「追いだき」を操作する |
C03はタンク側にお湯がない状態、C05は浴槽側の湯温が落ちた状態です。
この区別がついていれば、操作を迷うことはありません。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。
C03が表示される3つの場面
C03は「貯湯量不足検知」と呼ばれる表示です。
エコキュートは夜間に沸かしたお湯をタンクに貯めて日中に使う仕組みのため、使い切ってしまうとこの表示が出ます。
出やすいのは次の3つの場面です。
1日の使用量がタンク容量を超えた
来客が続いた、子どもが帰省した、シャワーの時間が長くなったといった日は、いつもより湯量を消費します。
370リットルのタンクでも、シャワー・洗い物・湯はりが重なれば夕方に残量が心細くなることがあります。
「深夜のみモード」で昼間に使った
沸き増しを夜間だけに限定する設定にしていると、昼間にお湯を使い切っても自動では沸き増しされません。
電気代を抑える目的で設定している家庭ほど、C03に遭遇しやすくなります。
冬場で必要な湯量が増えた
冬は水道水の温度が下がるため、同じ温度のお湯をつくるのに必要な熱量が増えます。
夏と同じ使い方をしていても、冬になると湯量が足りなくなるのはこのためです。
秋から冬にかけて急にC03が出始めた場合、故障ではなく季節要因である可能性が高いといえます。
C03の対処:強制沸き増しを操作する
対処は、リモコンの「沸増し」または「強制沸増し」を操作してタンクのお湯を確保することです。
- リモコンで「沸増し」「強制沸増し」に相当するボタンを操作する
- 沸き上げが始まったことを表示で確認する
- 必要な湯量が確保されるまで待つ
- 表示が消えてから湯はり・給湯を行う
沸き上げには時間がかかります。
外気温やタンクの残量によって変わりますが、満タンまで沸かすには数時間かかるのが一般的で、押してすぐお湯が使えるようになるわけではありません。
入浴前に残量表示を確認する習慣をつけておくと、直前になって慌てずに済みます。
注意点として、日中の沸き増しは深夜電力の時間帯から外れるため、電気料金プランによっては単価の高い時間帯の使用になります。
毎日のように沸き増しをしている場合は、あとで触れる設定の見直しを検討したほうが結果的に負担を抑えられます。
📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード
C05が表示される場面
C05は「湯張り後湯温低下検知」の表示です。
湯はりそのものは終わっているのに、浴槽のお湯の温度が設定より下がっていると判断された状態を指します。
多いのは次のような場面です。
- 湯はり後に長時間そのままにしていた
- 浴槽にふたをせず、浴室の換気を回し続けていた
- 冬場で浴室の室温が低く、湯温が早く下がった
- 湯はりの途中で水を足した
浴槽の湯量が満水に近い状態だと、追いだきで温め直そうとしても機器側が動作しにくくなります。
そのためコロナは、少し排水してから追いだきを操作するという手順を案内しています。
C05の対処:少し排水してから追いだき
- 浴槽の湯を少量(10cm程度を目安)排水する
- 排水栓を確実に閉め直す
- リモコンの「追いだき」を操作する
- 設定温度まで上がったことを確認する
排水を挟む理由は、追いだきで温め直す際に湯が膨張し、満水のままだと浴槽からあふれる可能性があるためです。
また、水位が高すぎると機器側が湯量を正しく判断できず、運転が進まないことがあります。
排水したあとに栓を閉め直したかどうかを必ず確認してください。
開いたまま追いだきを始めると、湯が減り続けて別の表示につながります。
なお、追いだきを行うとタンクのお湯の熱を使うため、残量が少ない状態ではC03に切り替わることがあります。
C05とC03が続けて出る場合は、まず沸き増しで湯量を確保してから追いだきを行う順番になります。
C05が出やすい家庭の共通点
C05は、浴槽の湯温が落ちやすい条件がそろったときに表示されます。
次のような環境では、同じ使い方でも表示の頻度が上がります。
家族の入浴時間が大きく離れている
最初の入浴から最後の入浴まで3時間以上空くと、その間に湯温は着実に下がります。
自動保温を使っていない場合や、保温時間の設定が短い場合はとくに顕著です。
浴室の断熱性能が低い
在来工法の浴室やタイル張りの浴室は、ユニットバスに比べて熱が逃げやすい傾向があります。
冬場は浴室そのものが冷えているため、湯はり直後から温度が下がり始めます。
換気扇を回したまま入浴している
湿気対策として換気を回し続けると、浴槽の湯面から熱が奪われます。
入浴中は止め、入浴後に回すという使い分けで湯温の低下を抑えられます。
浴槽にふたをしていない
もっとも影響が大きい要素です。
ふたを閉めるだけで湯温の低下は目に見えて緩やかになり、追いだきの回数そのものが減ります。
つまりC05は、機器の性能ではなく浴室の使い方で頻度が決まる表示といえます。
表示が出るたびに追いだきをするより、湯温が下がらない環境を整えるほうが手間も電気代も抑えられます。
湯切れを繰り返すときに見直す3点
C03が月に何度も出る場合、機器の異常ではなく設定と使い方の問題であることがほとんどです。
見直す順番は次のとおりです。
| 見直す項目 | 内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 運転モード | 「深夜のみ」から「おまかせ」に変更する | 使用量に応じて自動で沸き増しされる |
| 使う時間帯 | シャワーと湯はりの時間を分散させる | 短時間に集中する消費を避けられる |
| タンク容量 | 家族人数に対して容量が合っているか確認する | 根本的な不足の解消につながる |
もっとも効果が出やすいのは運転モードの変更です。
「おまかせ」に相当するモードは、直近の使用実績をもとに必要な湯量を学習して沸き上げます。
節電を意識して「深夜のみ」に固定している家庭では、まずここを戻すだけで表示が止まることがあります。
家族が増えた、子どもが成長してシャワー時間が延びたといった変化があると、設置当時に選んだ容量が合わなくなります。
エコキュートのタンク容量は一般に370リットル・460リットルなどの区分で用意されており、想定される家族人数の目安が機種ごとに示されています。
| タンク容量 | 想定される家族人数の目安 | 湯切れが起きやすい場面 |
|---|---|---|
| 300リットル前後 | 2〜3人 | 来客時、連続したシャワー |
| 370リットル前後 | 3〜5人 | 冬場の湯はりとシャワーの重なり |
| 460リットル前後 | 4〜7人 | 入浴時間が極端に分散した日 |
あくまで目安であり、実際の必要量は入浴スタイルや浴槽の大きさによって変わります。
設置当時と家族構成が変わっているかどうかが、容量を見直すべきかの判断材料になります。
容量の考え方や交換を検討する時期についてはエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
C03・C05のときに避けたい操作
表示を消そうとして、かえって遠回りになる操作があります。
ブレーカーを入れ直す
C03・C05は機器の異常を示すコードではないため、電源を入れ直しても湯量や湯温は変わりません。
表示が一時的に消えても、お湯が足りない状態は解消しておらず、使い始めれば同じ表示が出ます。
沸き増しを何度も押し直す
沸き上げはすでに始まっているため、ボタンを追加で押しても早くはなりません。
残湯量の表示が増えていくかどうかで進行を確認してください。
設定温度だけを上げる
給湯温度を上げれば一時的に熱いお湯が出ますが、タンクの湯を早く消費することになります。
湯量が足りていない状況では、かえって湯切れを早める方向に働きます。
湯切れと故障の見分け方
「お湯が出ない・ぬるい」という症状は湯切れ以外でも起こります。
切り分けの目安は次のとおりです。
| 症状 | 湯切れの可能性 | 別の原因の可能性 |
|---|---|---|
| 夕方以降だけお湯がぬるい | 高い | — |
| 沸き増し後は問題なく使える | 高い | — |
| 沸き増ししても湯温が上がらない | 低い | ヒートポンプ側の不具合 |
| 朝から一日中お湯が出ない | 低い | 断水・凍結・機器の不具合 |
| お湯は出るが勢いが弱い | 低い | 水圧の問題 |
沸き増しをしても状況が変わらない場合は、湯を沸かす側の異常が疑われます。
お湯そのものが出ない状況の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。
また、温度ではなく勢いが物足りない場合はエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法が該当します。
販売店・サービスセンターに連絡する判断基準
次の状況に当てはまる場合は、使い方の問題ではなく機器側の点検が必要です。
- 沸き増しを操作しても、数時間経ってもタンクの残量表示が増えない
- 使用量を減らしてもC03が毎日出る
- 追いだきを操作しても浴槽の湯温がまったく上がらない
- ヒートポンプユニットから普段と違う音がする、運転音がしない
- E・Hから始まる別のコードも同時に表示されている
貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
連絡する際は、表示されたコード・残量表示の状態・沸き増し操作の有無を伝えると、訪問前の判断が早くなります。
日常的に湯切れを防ぐ工夫
設定の見直しに加えて、日々の使い方でも湯切れの頻度は変わります。
- 入浴前にリモコンの残湯量表示を確認する習慣をつける
- 来客や帰省の予定がある日は、前日のうちに沸き増しをしておく
- 湯はりと食器洗い、洗濯の時間帯を重ねない
- 浴槽にふたをして湯温の低下を抑える
特に効果が大きいのが、使う前に残量を見る習慣です。
表示が少ない状態に気づいた時点で沸き増しを始めておけば、入浴のタイミングで待たされることがなくなります。
浴槽のふたも軽視できません。
ふたをせずに放置すると湯温の低下が早まり、追いだきの回数が増え、結果としてタンクの消費も増えます。
C05とC03の両方を抑える意味でも、入浴の合間はふたを閉めておくのが有効です。
よくある質問
Q1. C03が出たあと、どのくらい待てばお湯を使えますか?
沸き増しにかかる時間は、タンクの残量・設定温度・外気温によって変わります。満タンまで沸かす場合は数時間かかるのが一般的で、冬場は水温が低いぶんさらに時間を要します。入浴に必要な分だけであれば全量を待つ必要はなく、残湯量の表示が増えてきた段階で使い始められます。急ぐ場合は、シャワーの時間を短くするなど使用量を抑えながら様子を見てください。
Q2. C03は毎日出ています。故障ではないのでしょうか?
毎日出ている場合でも、多くは設定と使用量のバランスが原因です。まず運転モードが「深夜のみ」になっていないかを確認し、使用量に応じて沸き増しする設定へ切り替えてください。それでも改善せず、沸き増しをしてもタンクの残量が増えない場合は、沸き上げ側の不具合が疑われます。その段階で販売店またはサービスセンターへ連絡してください。
Q3. C05が出たとき、排水せずに追いだきしてはいけませんか?
浴槽が満水に近い状態で追いだきを行うと、温め直しの過程で湯があふれる可能性があります。またメーカーの案内でも、少し排水してから追いだきするよう説明されています。10cm程度を目安に湯を抜き、排水栓を閉め直してから操作してください。排水栓を開けたまま追いだきを始めると湯が減り続け、別の表示につながることがあります。
Q4. C05のあとにC03が出ました。どちらを先に対処すべきですか?
先にC03を解消してください。追いだきはタンクのお湯の熱を使って浴槽の湯を温め直す運転のため、タンク側に十分なお湯がないと成立しません。沸き増しを操作して湯量を確保し、残量表示が回復してから追いだきを行う順番になります。両方が続けて出る場合は、その日の使用量がタンク容量に対して多かったサインでもあるため、設定の見直しもあわせて検討してください。
Q5. 湯切れを防ぐために容量の大きい機種へ変えるべきでしょうか?
まずは運転モードと使い方の見直しを優先してください。「おまかせ」に相当するモードへの変更だけで解消する家庭も少なくありません。それでも日常的に足りない場合は、家族構成の変化に対して容量が合っていない可能性があります。設置から年数が経過しているなら、交換時に容量を見直すという判断が現実的です。買い替えの必要性は、修理や設置年数とあわせて総合的に検討してください。
まとめ
コロナのエコキュートに表示されるC03・C05は、どちらも故障ではなくお湯の状態を知らせる表示です。
対処が異なるため、まずどちらのコードなのかを確認することが出発点になります。
- C03はタンクの湯不足。「強制沸増し」で湯量を確保する
- C05は浴槽の湯温低下。少し排水してから「追いだき」を操作する
- 両方出た場合はC03の解消が先
- 繰り返す場合は運転モード・使う時間帯・タンク容量の順に見直す
沸き増ししても改善しない、残量表示が増えないといった場合は、使い方ではなく機器側の点検が必要な段階です。
表示されたコードと操作した内容を控えたうえで、販売店またはサービスセンターへ相談してください。

