前日のお湯を残しておいて、翌朝「ふろ自動」を押したらリモコンに「C02」と表示され、そのまま運転が始まらない。
お湯はたしかに浴槽に入っているのに動かないため、機器の不調を疑ってしまう方も多い表示です。
ただしC02は、コロナのエコキュートが「浴槽に残り湯がある状態で湯はりを指示された」と判断したことを知らせるお知らせ表示です。
部品の故障を示すコードではなく、メーカーの案内でも残り湯を排水してから操作をやり直すよう説明されています。
とはいえ「残り湯を捨てずに温め直したい」「排水したのに表示が消えない」といった場面では、何をどう操作すればよいのか迷いやすいところです。
この記事では、C02が表示される仕組み、正しい操作手順、残り湯を活かしたい場合の選択肢、排水しても消えないときに疑うべき点までを順に整理します。
結論:残り湯を抜いてから「ふろ自動」を操作する
C02が表示されたときの正しい対応は、浴槽の残り湯を排水し、空になった状態で改めて「ふろ自動」を押すことです。
リモコンでの特別な解除操作や、ブレーカーの入れ直しは必要ありません。
手順は次の3つだけです。
- 浴槽の排水栓を開け、残り湯を完全に抜く
- 排水栓を確実に閉め直す
- 改めて「ふろ自動」を操作する
これで表示は消え、通常どおり湯はりが始まります。
一般的な家庭用浴槽(180〜200リットル程度)であれば、排水にかかる時間はおおむね5〜10分です。
排水中に浴槽の底や循環口まわりを軽く流しておくと、次の湯はりまでの流れがスムーズになります。
排水が終わったら、栓を閉め直したかどうかを必ず目で確認してください。
残り湯を抜いたあと栓を戻し忘れると、今度は湯がたまらないまま別の表示が出ることになります。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。
なぜ残り湯があると追いだきできないのか
「残り湯を温め直すのが追いだきではないのか」と感じる方も多い部分です。
ここは、追いだき運転と自動湯はり運転の違いを分けて考えると理解しやすくなります。
| 運転 | 動作 | 前提となる浴槽の状態 |
|---|---|---|
| ふろ自動(自動湯はり) | 設定量のお湯を入れ、設定温度・水位まで仕上げる | 浴槽が空であること |
| 追いだき | 浴槽のお湯を循環させて温め直す | 循環口より上まで湯がある |
| 高温さし湯・足し湯 | 熱いお湯や湯を継ぎ足して温度・量を補う | 湯が入っている状態 |
C02は、このうち「ふろ自動」を残り湯のある浴槽に対して実行しようとしたときに表示されます。
自動湯はりは、送り出したお湯の量と浴槽の水位の上がり方を照合しながら進む運転です。
あらかじめ湯が入っていると、この基準がずれてしまい、設定どおりの湯量・温度に仕上げられません。
また、一晩置いた残り湯は温度が下がったうえに水位も蒸発などで変化しています。
これをタンクの熱だけで設定温度まで戻そうとすると効率が悪く、機器側は湯はりのやり直しを促す判断をします。
故障ではなく、運転の前提条件が整っていないことを知らせていると捉えるのが実態に近い表示です。
残り湯を使いたい場合にできること
「水道代がもったいないので、残り湯を温め直して使いたい」という場合、選択肢は限られます。
機種と湯の状態によって、次のように整理できます。
- 循環口より十分に上まで湯があり、量も足りている → 「追いだき」ボタンで温め直せる場合がある
- 湯量が減っている → 「足し湯」や「高温さし湯」で量と温度を補う
- 前日の湯で、温度も量も大きく落ちている → 排水して湯はりをやり直す
注意したいのは、「ふろ自動」を押す限りC02は繰り返し出るという点です。
残り湯を使いたいときに押すべきなのは「ふろ自動」ではなく、「追いだき」または「足し湯」のボタンになります。
ボタンの名称と配置は機種によって異なるため、自宅のリモコンの表記を一度確認しておくと迷いません。
📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード
なお、残り湯を洗濯に使っている家庭では、洗濯が終わってから浴槽を空にするまでを一連の流れにしておくと、翌日の湯はり時にC02が出にくくなります。
給湯タイプによってC02の出方は変わる
同じコロナのエコキュートでも、給湯タイプによって浴槽まわりの自動機能は異なります。
自宅がどのタイプかを把握しておくと、C02が出る場面も判断しやすくなります。
| タイプ | 湯はり | 追いだき・保温 | C02の出やすさ |
|---|---|---|---|
| フルオート | 自動 | 自動追いだき・自動保温・足し湯 | 出やすい |
| オート | 自動 | 手動での追いだき・保温 | 出る場合がある |
| 給湯専用 | 手動(蛇口から) | なし | 基本的に該当しない |
C02は自動湯はり機能を持つタイプで表示されるコードです。
給湯専用タイプは蛇口を開いて浴槽に湯をためる方式のため、この表示が出る場面はほとんどありません。
フルオートタイプでとくに表示が出やすいのは、自動保温を長時間かけている家庭です。
保温が効いている間は湯温がある程度保たれるため、翌朝まで「まだ使える」と感じて浴槽を空にしないまま、次の湯はりを操作してしまう流れが生まれます。
保温時間の設定は機種により調整できる場合があるため、生活リズムに合わせて見直すと表示の頻度を抑えられます。
排水したのにC02が消えないときに確認すること
残り湯を抜いたつもりでも表示が続く場合、浴槽側に湯や水が残っていると機器が判断している可能性があります。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| 排水後すぐに操作した | 配管内に湯が残っている場合があるため、数分置いてから再操作する |
| 浴槽に少量の水が残っている | 循環口の高さより下でも検知することがあるため、完全に抜く |
| 排水栓の閉め直しを忘れた | 湯はりが進まず別の表示につながる |
| 循環口フィルターが汚れている | 水位の検知が安定しないことがあるため清掃する |
特に見落としやすいのが、排水した直後に操作してしまうケースです。
浴槽が空に見えても、ふろ配管の内部にはお湯が残っています。
排水後は2〜3分ほど置いてから「ふろ自動」を押すと、判定が安定しやすくなります。
それでも改善しない場合は、水位センサーやふろ配管側の不具合が疑われます。
湯はりそのものが進まない症状に変わっている場合は、C01やE23といった別のコードが表示されていないかも確認してください。
似ている表示との見分け方
C02は、浴槽まわりの他のコードと混同されやすい表示です。
症状の出方で切り分けられます。
| コード | 表示される状況 | 対応 |
|---|---|---|
| C02 | 残り湯がある状態で「ふろ自動」を押した | 残り湯を排水して操作し直す |
| C01 | 湯はりを始めたが水位が上がらない | 排水栓・循環口を確認する |
| C03 | タンクの湯量・温度が不足している | 強制沸増しで湯量を確保する |
| C05 | 湯はり後に湯温が下がった | 少し排水してから追いだきする |
「浴槽に湯があるのに動かない」ならC02、「湯を入れているのにたまらない」ならC01という整理が、もっとも実用的な見分け方です。
C03は浴槽ではなくタンク側の問題で、昼間に大量のお湯を使った後や「深夜のみモード」の設定中に出やすい表示です。
お湯そのものが出ない状況についてはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で切り分け方を解説しています。
何度も繰り返すときに見直したいこと
C02が毎日のように表示される場合、機器ではなく使い方の習慣に原因があることがほとんどです。
次の3点を見直すと頻度は下がります。
入浴後に浴槽を空にするタイミングを決める
就寝前に抜く、朝の洗濯後に抜く、といった形で家庭内のルールにしておくと、押し間違いが起きにくくなります。
家族で操作するボタンを共有しておく
残り湯を温め直したい人が「ふろ自動」を押してしまうのが典型的なパターンです。
追いだきと自動湯はりの違いを共有しておくだけで解消します。
保温機能の設定を見直す
自動保温を長時間かけ続けると、翌朝まで湯が残りやすくなります。
保温時間を短めに設定しておくと、翌日の湯はり時に残り湯が問題になりにくくなります。
C02のときにやらないほうがよい対処
表示を消そうとして、かえって状況を悪くしてしまう操作があります。
「ふろ自動」を何度も押し直す
残り湯がある限り判定は変わらないため、押すたびに同じ表示が出ます。
機器が壊れたわけではないので、ボタンを連打しても状況は進みません。
漏電遮断器を入れ直す
貯湯タンクのブレーカーを落として復帰させる方法は、通信異常など一部のコードでは有効ですが、C02には効果がありません。
浴槽の状態が変わっていなければ、電源を入れ直した直後に同じ表示が出ます。
熱いお湯を足して温度だけ上げようとする
残り湯に高温さし湯を続けると、湯量が増えすぎて浴槽からあふれる原因になります。
温度と湯量のどちらを補いたいのかを分けて考え、量が足りていないなら足し湯、温度だけを上げたいなら追いだきを選びます。
浴槽の掃除を後回しにする
残り湯を抜いたあと、浴槽や循環口の汚れをそのままにして湯はりをすると、フィルターの目詰まりから別のコードにつながることがあります。
販売店・サービスセンターに連絡する判断基準
C02自体は修理を要する表示ではありませんが、次の状況では点検を依頼したほうが確実です。
- 浴槽を完全に空にして時間を置いても、毎回C02が出る
- 湯はり・追いだき・足し湯のいずれの操作も進まない
- 浴槽の水位表示と実際の水位が明らかに食い違っている
- 貯湯タンクや配管の周辺に水たまりがある
貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
連絡の際は、表示されたコード・押したボタン・浴槽の状態を伝えると、訪問前に原因の目星がつきやすくなります。
設置から10年前後が経過し、ほかの不具合も重なっている場合は、修理と交換の比較も検討の段階です。判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
残り湯を扱うときの衛生面の注意
残り湯を翌日まで置く習慣がある場合、配管とお湯の衛生も意識しておきたいところです。
追いだき配管は浴槽の湯を循環させるため、皮脂汚れや入浴剤の成分が内側に残りやすい構造になっています。
- 追いだき配管の洗浄は月1回程度を目安にする
- 循環口フィルターは月1〜2回外して洗う
- 残り湯を長時間そのままにしない
入浴剤は種類によって配管に残りやすいものがあります。
使えるタイプと避けたい成分はエコキュートで入浴剤は使える?使えるタイプ・NG成分と安全な使い方とはで整理しています。
また、残り湯を一晩置いた場合、湯温は季節や浴槽の断熱性能によって大きく変わります。
浴槽にふたをしていても、冬場は翌朝までに室温近くまで下がることがあり、追いだきで設定温度まで戻すにはそれなりの電力を使います。
「残り湯を温め直すほうが必ず安い」とは限らない点は、判断材料として押さえておきたいところです。
湯温がぬるい程度なら追いだき、冷え切っているなら入れ替えという線引きにしておくと、無理なく使い分けられます。
よくある質問
Q1. C02が出たとき、リモコンで解除操作は必要ですか?
必要ありません。浴槽の残り湯を排水し、排水栓を閉めてから改めて「ふろ自動」を操作すれば表示は消えます。C02は故障を知らせるコードではなく、運転の前提条件が整っていないことを伝えるお知らせ表示のためです。ブレーカーを落として入れ直す必要もありません。排水後すぐに操作すると判定が安定しないことがあるため、2〜3分置いてから押すとスムーズです。
Q2. 残り湯を捨てずに温め直す方法はありますか?
浴槽の循環口より十分に上まで湯があれば、「ふろ自動」ではなく「追いだき」ボタンを使うことで温め直せる場合があります。湯量が減っている場合は「足し湯」や「高温さし湯」で量と温度を補う方法もあります。ただし前日の湯で温度も量も大きく落ちている場合は、効率の面でも衛生の面でも、排水して湯はりをやり直すほうが結果的に無駄が少なくなります。
Q3. 浴槽を空にしたのにC02が消えません。故障でしょうか?
すぐに故障と判断する必要はありません。排水直後はふろ配管の内部にお湯が残っており、機器が残り湯ありと判断することがあります。2〜3分置いてから操作し直してください。それでも毎回表示される場合は、水位センサーやふろ配管側の不具合が疑われます。浴槽の水位表示と実際の水位が食い違っているようであれば、販売店またはサービスセンターへ連絡してください。
Q4. 毎日のようにC02が出ます。機器に負担はかかりますか?
C02が表示された時点で運転は始まらないため、その表示自体が機器に大きな負担をかけることはありません。ただし、表示のたびに操作をやり直すのは手間になりますし、原因を確認しないまま湯はりを繰り返すとタンクの湯を余分に消費します。入浴後に浴槽を空にするタイミングを家庭内で決めておくと、繰り返しを防げます。
Q5. 残り湯を洗濯に使っています。湯はりとの兼ね合いはどうすればよいですか?
洗濯で残り湯を使う場合は、洗濯が終わった時点で浴槽を空にし、排水栓を閉め直すところまでを一連の流れにしておくと確実です。浴槽に湯を残したまま次の湯はりを操作するとC02が表示されるため、洗濯と入浴の時間帯が近い家庭ほど、順番を決めておく効果が大きくなります。排水栓の閉め忘れは別の表示につながるため、あわせて確認してください。
まとめ
コロナのエコキュートに表示されるC02は、残り湯がある状態で自動湯はりを指示したことを知らせるお知らせ表示です。
故障ではないため、浴槽を空にして操作をやり直せば解決します。
- 対処は「残り湯を排水 → 排水栓を閉める → ふろ自動を操作」の3手順
- 残り湯を使いたいときは「ふろ自動」ではなく「追いだき」「足し湯」を選ぶ
- 排水直後は判定が安定しないため、2〜3分置いてから操作する
- 空にしても毎回出る場合は水位センサー側の不具合を疑う
入浴後に浴槽を空にするタイミングを家庭内で決めておくことが、もっとも確実な再発防止策になります。

