ダイキンのエアコンに「C4」と表示され、どう対応すればよいか分からず困っていませんか。
暖房で風が出ない、冷房の効きが不自然といった症状とあわせて気づくこともあるコードです。
結論からお伝えすると、C4は室内機の熱交換器の温度を検知しているサーミスタに不具合が生じたことを検知した状態を示しています。
この温度は、暖房を始めたときに風を出すタイミングや、冷房時に熱交換器が凍らないようにする制御に使われています。
値が正しく届かないと、これらの判断ができなくなるため運転が止まります。
この記事では、C4が示している状態と熱交換器の温度が使われている場面、C9やA5との違い、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。
C4は室内熱交換器のサーミスタ不具合を示す
ダイキンのルームエアコンにおけるC4は、室内機やセンサーに関わるC系のエラーコードです。
公式の案内では、熱交換器の温度を検知しているサーミスタの不具合により停止した状態として説明されています。
対処として案内されているのは、運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、室内機基板やサーミスタの部品交換が想定される作業になります。
サーミスタは測る対象で分類できる
ダイキンのエラーコードには、サーミスタに関するものが複数あります。
混同しやすいのですが、何の温度を測っているかで整理すると分かりやすくなります。
| 分類 | 該当するコード | 測っているもの |
|---|---|---|
| 空気の温度 | C9、H9 | 室内機が吸い込む空気、外気 |
| 室内機の冷媒側 | C4 | 室内熱交換器の温度 |
| 室外機の冷媒側 | J3、J4、J5、J6、J8、J9 | 吐出管、ガス管、吸入管、熱交換器、液管 |
| 放熱フィン | P3、P4 | 室外機の放熱フィンの温度 |
| 圧縮機まわり | H5 | 圧縮機の過負荷サーミスタ |
C4は、室内機の冷媒側の温度を測っているグループに属します。
部屋の空気の温度を測るC9とは、同じ室内機の中にあっても役割が異なります。
熱交換器は、冷媒と室内の空気が熱をやり取りする部分です。
冷房中は冷たくなり、暖房中は温かくなります。
その温度を把握することが、運転の組み立てに欠かせません。
熱交換器の温度は何に使われているか
室内熱交換器の温度は、次のような判断に使われています。
- 暖房の開始時に、風を出してよいタイミングを判断する
- 冷房中に熱交換器が冷えすぎていないかを確認する
- 除湿運転の制御を行う
- 暖房中に霜取り運転へ入るかどうかの判断を補助する
このうち、利用者がもっとも実感しやすいのが暖房の開始時です。
暖房で最初に風が出ないのは正常な動作
暖房のスイッチを入れてもすぐに風が出ないという経験は、多くの方にあるはずです。
これは不具合ではなく、意図された動作です。
ダイキンでは、暖房運転時は冷風が出ないよう運転開始後すぐには風を出さず、室内機を暖めてから風を出すと案内しています。
このとき、機器は熱交換器の温度を見ながら「まだ冷たいから風は出さない」「十分温まったから送風を始める」と判断しています。
つまり、C4が対象とするサーミスタは、快適さに直結する制御を支えている部品だといえます。
温度が正しく分からなければ、暖房開始時に冷たい風が出てしまうかもしれませんし、逆にいつまでも風が出ないという状態にもなり得ます。
そうした不都合を避けるため、機器は運転を止めてC4を表示します。
なお、暖房中に途中で風が出なくなる場合は、設定温度への到達や霜取り運転といった正常な動作であることもあります。
エラーコードが表示されているかどうかが、正常な動作と不具合を分ける手がかりです。
確認の手順はダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で解説しています。
A5との関係を整理しておく
室内熱交換器の温度に関わるコードには、A5もあります。
両者は似ているようで、示している内容が違います。
| コード | 示している内容 | 立場 |
|---|---|---|
| C4 | 温度を測るサーミスタの不具合 | 測る側の問題 |
| A5 | 熱交換器の温度が下がりすぎた、または上がりすぎた | 測られた結果の問題 |
C4は温度計そのものが働いていない状態、A5は温度計が読み取った値が異常だった状態です。
そのため、確認する箇所も対応も変わります。
A5の場合はフィルターの汚れや放熱の条件を整えることで解消することがありますが、C4は環境の改善では変わりません。
サーミスタや配線、基板に原因があるため、点検が前提になります。
不具合が起きる背景
室内熱交換器のサーミスタは、熱交換器に接する位置に取り付けられた小さな部品です。
不具合が生じる要因としては、次のようなものが考えられます。
| 原因 | 内容 | 起こりやすい環境 |
|---|---|---|
| サーミスタ本体の劣化 | 長年の使用で素子の特性が変わる | 使用年数が長い機器 |
| 配線・コネクタの接触不良 | 振動や経年による緩み | 経年 |
| 結露水の影響 | 冷房時に生じる水分が接点に及ぶ | 排水経路が詰まりやすい環境 |
| ホコリ・油煙の付着 | 汚れが部品に堆積する | キッチンに近い、手入れの間隔が長い |
| 室内機基板の不具合 | 値を受け取る側が正しく処理できない | 経年、電圧の変動 |
室内機は屋内にあるため、雨や直射日光の影響は受けません。
一方で、冷房中は熱交換器の表面に結露が生じます。
排水の経路が詰まると水の行き場がなくなり、本来かからない場所へ及ぶことがあります。
水漏れの症状があるまま使い続けることは、こうした観点からも避けたいところです。
自分で試せることと避けたい操作
C4が表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。
- リモコンで運転を停止し、表示されているエラーコードを控える
- 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
- 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
- 室内機から水が垂れていないか、においに変化がないか確認する
- エアフィルターの汚れを確認する
- C4が出る前に、暖房の立ち上がりや冷房の効きに変化がなかったか思い出す
一方で、次の作業は避けてください。
- 室内機のカバーを外して熱交換器やサーミスタを確認する
- 配線を引っ張る、コネクタを差し直す
- 市販の洗浄スプレーを吹き出し口の奥へ噴射する
- 内部に水や洗浄剤を吹き付ける
- エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す
市販の洗浄スプレーは、噴射する位置によっては電装部分やセンサーに液体がかかることがあります。
サーミスタは細い配線でつながった小さな部品なので、無理に触れると断線させてしまうこともあります。
⚠️ 室内機から焦げたようなにおい、煙、パチパチという音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
通電を続けず、点検を依頼するまで運転を再開しないでください。
点検を依頼すべき判断の線引き
C4は、電源リセットで復旧しなければ点検が前提になるコードです。
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ連絡してください。
- 電源を入れ直してもC4の表示が消えない
- 復旧しても、日をおかずに再発する
- 暖房を入れても風が出ない状態が続く
- 暖房で冷たい風が出る
- 室内機から水が垂れている、においがする
依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。
- 室内機の型番(品番)と設置年
- C4が出始めた時期
- その前に気づいていた効き方の変化
- 電源リセット後にどうなったか
- 水漏れやにおいの有無
なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。
また、診断操作の途中で表示される数字を故障と勘違いしやすい点については、ダイキンエアコンのエラーコード00とは|故障か正常かの見分け方と対処法で整理しています。
賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。
修理の規模は比較的小さく済むことがある
C4で押さえておきたいのは、サーミスタが小さな部品だという点です。
| 原因の場所 | 想定される作業 |
|---|---|
| サーミスタ本体 | 部品の交換。冷媒の回収は不要な場合が多い |
| 配線・コネクタ | 接続の修正や配線の交換 |
| 室内機基板 | 基板の交換 |
圧縮機や熱交換器そのものの交換と違い、サーミスタの交換は冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
そのため、原因がサーミスタ本体であれば、修理の規模は比較的小さく収まる可能性があります。
一方、室内機の基板まで交換が必要になる場合は金額が上がります。
使用年数がおおむね8〜10年を超えている場合は、修理費と買い替え費用を並べて比較する段階といえます。
実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、点検の結果と見積もりを受け取ったうえで判断してください。
効き方が落ちているという症状もあわせて出ている場合は、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で原因を順に切り分けられます。
C4と間違えやすいエラーコードの違い
サーミスタに関わるコードは複数あり、測っている場所が異なります。
| コード | 測っている温度 | C4との違い |
|---|---|---|
| C4 | 室内熱交換器の温度 | 室内機の冷媒側 |
| C9 | 吸込空気の温度 | 部屋の空気の温度 |
| H9 | 外気温 | 屋外の空気の温度 |
| A5 | 熱交換器の温度が異常な値 | 測られた結果の異常 |
| J6 | 室外熱交換器の温度 | 室外機側の冷媒 |
C4とC9はどちらも室内機のサーミスタですが、C4が冷媒側、C9が空気側という違いがあります。
C9は部屋の温度を把握して設定温度と比べるために、C4は熱交換器の状態を把握して制御を組み立てるために使われています。
表示されたコードがC4で合っているか確信が持てない場合は、系統ごとの意味を一覧で確認しておくと整理しやすくなります。
ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説に、頭文字ごとの傾向をまとめています。
室内機の状態を保つためにできること
サーミスタそのものを手入れすることはできませんが、周囲の条件を整えることはできます。
- エアフィルターを定期的に清掃し、内部にホコリをためない
- 冷房や除湿を使ったあとは、内部クリーン機能で乾燥させる
- 水漏れやポタポタという音に気づいたら、早めに原因を確認する
- 市販の洗浄スプレーを内部の奥へ噴射しない
- キッチンに近い設置では、換気扇を併用して油煙の広がりを抑える
特に効果があるのが、冷房シーズンの終わりに内部を乾かしておくことです。
湿気がこもった状態で長期間放置されるのを防げば、接点の腐食という要因を減らせます。
においやカビの抑制にもつながるので、習慣にしておく価値があります。
よくある質問
Q1. C4は自分で直せますか?
電源プラグを抜いて1分ほど待ち、再度電源を入れて運転するところまでは利用者側で行えます。
これで復旧し、その後まったく再発しないのであれば、一時的な影響だった可能性があります。
ただし、サーミスタや配線の不具合であれば繰り返します。
サーミスタは細い配線でつながった小さな部品で、無理に触れると断線させてしまうため、室内機のカバーを外す作業は行わず点検を依頼してください。
Q2. 暖房を入れても風が出ません。C4が原因ですか?
エラーが表示されていないのであれば、正常な動作の可能性があります。
暖房運転では冷たい風が出ないよう、室内機が暖まってから風を出す仕組みになっています。
運転開始から3〜10分ほど待って風が出れば問題ありません。
一方、C4が表示されているのであれば、そのタイミングを判断するための温度が分からなくなっている状態です。
その場合は点検を依頼してください。
Q3. C4とA5はどう違うのですか?
立場が異なります。
C4は熱交換器の温度を測るサーミスタ自体の不具合、A5は測られた温度が下がりすぎた、または上がりすぎたという結果を示しています。
温度計が壊れているのがC4、温度計が読み取った値が異常だったのがA5、と考えると分かりやすくなります。
A5はフィルターの清掃などで解消することがありますが、C4は環境の改善では変わりません。
Q4. C9と表示されたこともあります。同じ不具合ですか?
測っている対象が異なります。
C4は室内熱交換器の温度、つまり冷媒側の温度を測るサーミスタの不具合を示しています。
一方C9は、室内機が吸い込む空気の温度、つまり部屋の空気の温度を測るサーミスタが対象です。
どちらも室内機の中にありますが、役割は別です。
両方のコードが出ている場合は、それぞれ記録して点検時に伝えてください。
Q5. C4が出たら買い替えになりますか?
その必要はありません。
サーミスタは小さな部品で、交換に冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
そのため、原因がサーミスタ本体であれば修理の規模は比較的小さく収まる可能性があります。
一方、室内機の基板まで交換が必要になる場合は金額が上がります。
点検で原因を切り分けてもらったうえで、使用年数とあわせて判断してください。
まとめ
ダイキンのエアコンに表示されるC4は、室内機の熱交換器の温度を検知しているサーミスタに不具合が生じたことを示すコードです。
この温度は、暖房開始時に風を出すタイミングや、冷房時に熱交換器が冷えすぎていないかの確認に使われています。
暖房を入れてすぐに風が出ないのは、冷たい風を出さないよう室内機が暖まるのを待っている正常な動作です。
C4が対象とするサーミスタは、その判断を支えている部品にあたります。
値が正しく分からなくなると、この制御が成立しなくなるため運転が止まります。
同じ室内機のサーミスタでも、C9が部屋の空気の温度を測るのに対し、C4は冷媒側の温度を測っています。
また、A5は測られた値が異常だった状態を示すもので、C4とは立場が異なります。
サーミスタは小さな部品で、交換に冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
C4が出た時点で買い替えを考える必要はないので、まずは電源を入れ直して様子を見たうえで、再発するようなら点検を依頼してください。

