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ダイキン製エアコンのエラーコードUHとは?別の部屋が原因で止まる理由

ダイキン製エアコンのエラーコードUHについて、別の部屋が原因で止まる理由を示した文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンに「UH」と表示され、心当たりがないまま止まってしまい困っていませんか。
自分の部屋のエアコンはきれいに使っているのに、なぜエラーが出るのか分からないという声が多いコードです。
結論からお伝えすると、UHは同じ室外機につながっている他の部屋の熱交換器が、冷えすぎたことを検知して停止した状態を示しています。
つまり、原因が自分の部屋ではなく、別の部屋にあるという点がこのコードの特徴です。
確認する場所を間違えると、いくら調べても原因にたどり着けません。
この記事では、UHが示している状態と他室が影響する仕組み、確認すべき順番、A5との違い、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。

目次

UHは他の室内機の温度低下を示すコード

ダイキンのルームエアコンにおけるUHは、室内機と室外機の全般に関わるU系のエラーコードです。
公式の案内では、同じ室外機に接続されている他の部屋の熱交換器の温度が低下しすぎたため停止した状態として説明されています。

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

対処として案内されているのは、運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、室内機基板や電気系統の部品交換が想定される作業になります。

対象になるのは1台の室外機に複数の室内機をつなぐ機種

UHが「他の部屋」を前提にしていることから分かるとおり、このコードは1台の室外機に複数の室内機を接続する機種で表示されます。
室内機1台と室外機1台をペアで使う一般的なタイプでは、そもそも他の部屋という概念が存在しません。

自宅の機器がこのタイプかどうかは、室外機を見ると判断できます。

  • 室外機1台から、配管が2系統以上出ている
  • 部屋の数に対して、室外機の台数が明らかに少ない
  • 複数の配管が束ねられて壁へ入っている

マンションのベランダのように室外機を置ける場所が限られる住宅で採用されることがあります。
設置スペースの制約から機種を検討している場合は、室外機が小さいエアコンはどれ?狭いベランダでも設置できるメーカーと機種をサイズ基準で解説も参考になります。

なぜ他の部屋の状態が自分の部屋に影響するのか

1台の室外機が複数の室内機をまかなう構成では、冷媒が1つの系統でつながっています。
室外機が送り出した冷媒を各部屋の室内機へ配分し、戻ってきた冷媒をまた室外機で処理する、という循環です。

そのため、どこか1つの室内機で異常な状態が起きると、系統全体のバランスが崩れます。
特に、ある室内機の熱交換器が冷えすぎている状態は、冷媒が適切に蒸発しないまま戻ってくることを意味します。
この状態が続くと圧縮機に負担がかかるため、機器は系統全体を守る目的で運転を止めます

つまりUHは、自分の部屋の室内機が壊れたことを知らせているのではなく、系統内のどこかで起きている異常を、たまたま自分の部屋のリモコンが表示しているという構図です。
この点を理解しておかないと、目の前の室内機ばかり調べて時間を使うことになります。

熱交換器の温度が下がりすぎる原因

では、室内機の熱交換器はどんなときに冷えすぎるのでしょうか。
主な要因を整理します。

原因内容起こりやすい状況
エアフィルターの目詰まり空気を取り込めず風量が落ち、熱を受け取れずに冷えすぎる手入れの間隔が長い部屋
吸い込み口・吹き出し口の閉塞空気の出入りが妨げられる家具やカーテンが近い、洗濯物を干している
極端に低い設定温度での連続運転冷やす力が過剰になる猛暑日に最低温度で長時間運転
風量を弱く固定している熱交換器を通る空気の量が足りない静音重視の設定で使い続けている
冷媒の配分の偏り系統内で冷媒が均等に流れていない機器側の要因。点検が必要

このうち、利用者側で対応できるものの筆頭がエアフィルターです。
ダイキンも、エアフィルターにホコリが付着すると室内機に空気を取り込みにくくなり、風量が弱くなると案内しています。

📎 出典:冷えない、冷たい風が出ない(ルームエアコン)|ダイキン工業

風量が落ちるということは、熱交換器の表面を通る空気が減るということです。
冷たくなった熱交換器が室内の空気から熱を受け取れないまま冷え続ければ、温度は下がりすぎていきます。

見落とされやすいのは使っていない部屋

UHで確認すべき対象は、自分がいる部屋だけではありません。
同じ室外機につながっているすべての部屋の室内機が確認の対象になります。

そして実際に見落とされやすいのが、次のような部屋です。

  • 子どもが独立して使わなくなった部屋
  • 来客用として普段は閉め切っている部屋
  • 物置のようになり、室内機の前に荷物を積んでいる部屋
  • 在宅時間の短い家族の部屋
  • 納戸や書斎など、面積が小さく冷えやすい部屋

使っていない部屋の室内機は、フィルター掃除の対象から外れがちです。
何年も手入れされていないまま、たまに運転されるという状態になっていることもあります。

また、面積の小さい部屋は設定温度に早く到達するため、熱交換器が冷えやすい傾向があります。
室内機の前に荷物が積まれていれば、空気の流れはさらに悪くなります。

家族が別々の部屋で使っている場合は、自分が知らないところで低い設定温度のまま運転されていることもあります。
UHが出たときは、まず家全体でどの室内機が動いているかを把握するところから始めてください。

確認する順番

UHが表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。

  1. 同じ室外機につながっている室内機が、どの部屋にあるかを確認する
  2. そのうち、どの室内機が運転中かを把握する
  3. すべての室内機のエアフィルターを外し、汚れを確認して清掃する
  4. 吸い込み口・吹き出し口の前に家具や荷物、洗濯物がないか確認する
  5. 極端に低い設定温度で運転している部屋がないか確認し、必要なら調整する
  6. 風量を弱く固定している場合は、自動に戻す
  7. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切り、1分ほど待ってから再開する

フィルターの手入れ方法は機種によって異なります。
自動お掃除機能付きの場合は、取扱説明書に沿ってダストボックスの手入れも行ってください。

📎 出典:エアフィルターのお手入れ方法(フィルター自動お掃除機能ありの場合)(ルームエアコン)|ダイキン工業

これらを行ってもUHが再発する場合は、冷媒の配分やセンサー、基板といった機器側の要因が考えられます。

一方で、次の作業は避けてください。

  • 室内機のカバーを外して熱交換器を確認する
  • 凍っているように見える部分にお湯や水をかける
  • 熱交換器のアルミフィンを工具やブラシで強くこする
  • エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す

熱交換器の表面は薄いアルミの板が並んだ構造で、力を加えるとすぐ変形します。
変形すると空気の通りが悪くなり、かえって冷えすぎを招くことにもなります。

⚠️ 室内機から焦げたようなにおい、煙、通常と違う異音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
状況が確認できるまで、運転を再開しないでください。

点検を依頼すべき判断の線引き

次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ点検を依頼する段階です。

  • すべての室内機のフィルターを清掃してもUHが再発する
  • 特定の部屋を運転すると必ず出る
  • 室内機の熱交換器に霜や氷が付いている
  • 冷房の効きが全体的に落ちている
  • 電源を入れ直しても表示が消えない

依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 室内機・室外機の型番(品番)と設置年
  • 室内機が何台つながっているか、どの部屋にあるか
  • UHが出たときに運転していた部屋の組み合わせ
  • フィルター清掃の実施状況
  • 症状が出やすい条件(猛暑日、複数台を同時運転したときなど)

「どの部屋を同時に使ったときに出るか」という情報は、原因の絞り込みに直結します。
可能であれば、発生した状況を数回分メモしておくと役立ちます。

なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。

📎 出典:エラーコードの確認方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。

賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。

UHと間違えやすいエラーコードの違い

熱交換器の温度に関わるコードは複数あり、対象としている室内機が異なります。

コード示している内容UHとの違い
UH他の部屋の熱交換器の温度低下原因が別の室内機側にある
A5熱交換器の温度が下がりすぎた、または上がりすぎた表示している室内機自身の温度
U0冷媒ガス不足の検知冷媒の量そのものが足りない
E3高圧圧力の上昇による停止圧力が下がらない状態
U4室内機と室外機の通信の不具合信号のやり取りができない状態

特に紛らわしいのがA5です。
どちらも熱交換器の温度に関わりますが、A5が自分の室内機、UHが他の室内機を指しているという違いがあります。
UHが出たときに自分の部屋ばかり調べても解決しないのは、このためです。

冷え方が弱いという症状が同時に出ている場合は、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安もあわせて確認すると、原因を順に切り分けられます。

表示されたコードがUHで合っているか確信が持てない場合は、系統ごとの意味を一覧で確認しておくと整理しやすくなります。
ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説に、頭文字ごとの傾向をまとめています。

複数の室内機を使う住宅で意識したいこと

UHの背景を理解すると、1台の室外機で複数の部屋をまかなう構成ならではの注意点が見えてきます。

  • フィルター掃除は、使っている部屋だけでなく全室分をまとめて行う
  • 使っていない部屋の室内機も、前に荷物を積まない
  • 同時に運転する部屋が多い日は、設定温度を極端に低くしない
  • 面積の小さい部屋では、風量を自動にして空気を循環させる
  • 年に一度は、普段使わない部屋の室内機も動かして状態を確認する

特に効果があるのが、フィルター掃除を全室まとめて行うことです。
1部屋だけを丁寧に手入れしても、他の部屋が目詰まりしていれば系統としての条件は変わりません。
シーズン前に家中の室内機をまとめて点検する習慣にしておくと、UHのような症状を避けやすくなります。

よくある質問

Q1. 自分の部屋のエアコンは問題ないのに、なぜUHが出るのですか?

UHは、同じ室外機につながっている他の部屋の熱交換器が冷えすぎたことを示すコードだからです。
1台の室外機が複数の室内機をまかなう構成では、冷媒が1つの系統でつながっています。
そのため、どこか1つの室内機で異常な状態が起きると、系統全体を守る目的で運転が止まります。
表示されているのはたまたま自分の部屋のリモコンというだけで、原因は別の部屋にあると考えて確認を進めてください。

Q2. どの部屋が原因かを特定する方法はありますか?

運転する部屋の組み合わせを変えて試すと、手がかりが得られます。
たとえば1部屋だけで運転したときは出ないのに、特定の部屋を加えると出るのであれば、その部屋に要因がある可能性が高まります。
そのうえで、該当する部屋のフィルターの汚れ、吹き出し口の障害物、設定温度を確認してください。
確認した内容は、点検を依頼する際にそのまま伝えられる材料になります。

Q3. 使っていない部屋のフィルターも掃除する必要がありますか?

必要です。
使用頻度が低い部屋ほどフィルター掃除の対象から外れがちで、何年も手入れされていないことがあります。
その状態でたまに運転されると、風量が落ちて熱交換器が冷えすぎる要因になります。
1部屋だけを丁寧に手入れしても系統としての条件は変わらないため、同じ室外機につながる室内機はまとめて確認してください。

Q4. 熱交換器に霜が付いています。溶かしてから使えば大丈夫ですか?

一時的に運転できるようになっても、原因が解消していなければ再発します。
また、お湯や水をかけて溶かす行為は、電装部分に水がかかるおそれがあるため避けてください。
まずは運転を停止し、フィルターの汚れや吹き出し口の状態を確認してください。
清掃しても霜が付く場合は、冷媒やセンサー、基板といった機器側の要因が考えられるため、点検を依頼してください。

Q5. UHが出たまま使い続けると、どうなりますか?

UHは系統を守るための停止なので、表示された時点ですぐ危険な状態になるわけではありません。
ただし、熱交換器が冷えすぎる状態が続くと、冷媒が適切に処理されないまま圧縮機へ戻ることになり、負担が積み重なります。
その結果、当初はフィルター清掃で済んだはずの状態が、部品交換を要する不具合へ発展することもあります。
再発が続く場合は、早い段階で点検を受けることをおすすめします。

まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるUHは、同じ室外機につながっている他の部屋の熱交換器が冷えすぎたことを検知して停止したコードです。
自分の部屋の室内機が壊れたことを知らせているわけではないため、目の前の機器だけを調べても原因にはたどり着けません。

確認の順番は、まず同じ室外機につながる室内機がどの部屋にあるかを把握することから始めます。
そのうえで、全室のエアフィルターを清掃し、吸い込み口や吹き出し口の障害物、極端に低い設定温度がないかを確かめてください。
特に、使っていない部屋の室内機は手入れの対象から外れがちなので、重点的に確認する価値があります。

清掃と環境の見直しを行ってもUHが再発する場合は、冷媒の配分やセンサー、基板といった機器側の要因が考えられます。
室内機を開ける作業や、霜にお湯をかけるといった対処は行わないでください。
どの部屋を運転したときに出るかを控えたうえで、販売店またはメーカーへ点検を依頼するのが確実です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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