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電気毛布の電気代は一晩いくら?つけっぱなしの注意点と賢い使い方

電気毛布を敷いたベッドと温度調節器を描き、一晩の電気代やつけっぱなしの注意点を示したサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

寒い夜に電気毛布をつけたまま寝ていて、電気代がどれくらいかかっているのか気になっていませんか。
エアコンを朝までつけるより安いのか、それとも意外にかかっているのか、判断がつかない方も多いはずです。

結論から言うと、電気毛布の電気代は温度設定「中」で1時間あたり1円前後、一晩8時間つけっぱなしでも数円程度です。
暖房器具の中で、もっとも電気代の安い部類に入ります。
ただし、つけっぱなしで寝る使い方には、電気代とは別の注意点があります。

この記事では、電気毛布の電気代を種類と温度設定ごとに整理したうえで、エアコンとの比較、体と安全のための正しい使い方までを解説します。

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目次

電気毛布の電気代の目安

計算式は次のとおりです。

電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)

目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

電気毛布の本体には「定格消費電力 55W」「75W」などと表示されています。
これはヒーターがフルに動いているときの値で、温度が上がると通電が止まり、下がるとまた入る仕組みのため、実際の平均はこれより低くなります。

温度設定平均消費電力の目安1時間一晩(8時間)1か月(8時間×30日)
弱約10〜15W約0.3〜0.5円約2.5〜3.7円約74〜112円
中約20〜30W約0.6〜0.9円約5.0〜7.4円約149〜223円
強約40〜55W約1.2〜1.7円約9.9〜13.6円約298〜409円

※31円/kWhで試算した参考値です。製品の大きさ、室温、使い方によって変わります。

「中」で毎晩8時間使っても、1か月で150〜220円程度です。
ひと冬(11月〜3月の約150日)でも、1,000円前後に収まります。

敷き毛布と掛け毛布の違い

電気毛布には、体の下に敷くタイプと、体にかけるタイプ、両方に使える兼用タイプがあります。

種類定格消費電力の目安特徴
敷き毛布約50〜60W背中から温める。熱が上に逃げにくい
掛け毛布約70〜80W体全体を覆う。面積が大きいぶん消費電力も大きめ
掛け敷き兼用約70〜80W季節や好みで使い分けられる
ひざ掛けタイプ約40〜50Wデスクワークやソファで使う

電気代の面では、敷き毛布のほうが効率がよいとされます。
暖かい空気は上に移動するため、体の下から温めると熱が布団の中にとどまりやすいからです。
敷き毛布の上に普段の掛け布団をかければ、少ない電力で布団全体が温まります。

掛け毛布は面積が大きいぶん消費電力もやや大きくなりますが、それでも1時間あたり2円程度までです。
どちらを選んでも電気代の差は小さいので、寝心地の好みで選んで問題ありません。

エアコンや他の暖房と比べると

就寝時の暖房として、電気毛布と他の器具を比べてみます。

就寝時の暖房消費電力の目安一晩(8時間)の電気代
電気毛布(中)約20〜30W約5〜7円
湯たんぽ(電気で沸かす)お湯を沸かす分のみ約3〜5円
電気敷きパッド(中)約20〜40W約5〜10円
こたつ(中)約100〜160W約25〜40円
エアコン暖房(6畳・弱めの安定運転)約200〜400W約50〜100円
オイルヒーター(弱〜中)約500〜700W約124〜174円

※31円/kWhで試算した参考値です。

電気毛布は、エアコンを一晩つけておく場合の10分の1以下の電気代です。
寝ている間の暖房を電気毛布に置き換えるだけで、ひと冬で数千円単位の差がつくことがあります。

ただし、電気毛布が温めるのは布団の中だけで、部屋の空気は冷えたままです。
朝起きたときに部屋が寒い、室温が下がりすぎて結露が増える、といった点は別に考える必要があります。

いちばんおすすめの使い方:寝る前に温めて切る

電気毛布をもっとも効率よく、安全に使う方法は、寝る30分〜1時間前に電源を入れて布団を温め、寝るときに切るか「弱」にすることです。

この使い方には、次の利点があります。

  • 布団に入った瞬間から暖かい
  • 寝ている間の電気代がほぼゼロになる
  • 体が温まりすぎず、自然な眠りにつきやすい
  • 低温やけどや脱水の心配が小さくなる

人の体は、眠りにつくときに体の内部の温度が少し下がることで、深い眠りに入りやすくなるとされています。
布団の中がずっと温かいままだと、この体温の変化が妨げられ、眠りが浅くなることがあります。
朝まで強い設定でつけっぱなしにするより、寝入りだけ温めるほうが、電気代と睡眠の両方にとって合理的です。

多くの電気毛布には、一定時間で自動的に切れるタイマーや、「室温に合わせて自動調整」する機能があります。
こうした機能を使えば、切り忘れを防げます。

つけっぱなしで寝るときの注意点

どうしてもつけたまま寝たい場合は、次の点に注意してください。

低温やけど

電気毛布のように、それほど熱くないものでも、同じ場所に長時間触れ続けると低温やけどを負うことがあります。
製品評価技術基盤機構(NITE)は、44℃では3〜4時間以上、50℃では2〜3分で低温やけどになるといわれていると注意を呼びかけています。

📎 出典:独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター 注意喚起資料(低温やけど ほか)

低温やけどは、痛みを感じにくいまま皮膚の奥まで損傷が進むことがあります。つけっぱなしで寝る場合は、温度設定を「弱」にしてください。
とくに、皮膚の感覚が鈍くなりやすい高齢者、糖尿病などで感覚が低下している方、寝返りが打ちにくい方、乳幼児は注意が必要です。

脱水

布団の中が温かいまま一晩過ごすと、気づかないうちに汗をかいて体の水分が失われます。
朝起きたときにのどが渇く、体がだるいといった症状がある場合は、温度設定が高すぎる可能性があります。
寝る前にコップ1杯の水を飲んでおくのも一つの方法です。

乳幼児・ペット

乳幼児は体温調節が未熟で、自分で暑さを訴えたり、布団から出たりすることができません。
乳幼児への使用は、取扱説明書の指示に従い、基本的には避けてください。
ペットも同様に、暑くなっても逃げられない状況をつくらないよう注意が必要です。

火災と故障を防ぐための注意点

電気毛布は内部に電熱線が通っているため、扱い方を誤ると発熱や発火の原因になります。

避けたい扱い方理由
折りたたんだり丸めたりしたまま通電する電熱線が重なり、局所的に過熱する
重いものを載せたまま使う熱がこもり、電熱線に負荷がかかる
コントローラーを布団の中に入れるコントローラーの温度センサーが誤作動する、熱がこもる
電源コードを踏む・引っ張る・折り曲げる断線や発熱の原因になる
濡れたまま使う故障や感電の原因になる

電熱線が折れ曲がったり重なったりした状態で使い続けると、過熱して焦げたり発火したりするおそれがあります。焦げたにおい、部分的に異常に熱い箇所、コントローラーの変色などがあれば、すぐに使用を中止してください。

シーズンの始めに出したときは、次の点を確認してから使ってください。

  • 毛布の表面に焦げや変色がないか
  • 電源コードやプラグに傷や変形がないか
  • コントローラーが正常に動くか
  • 電源を入れたときに、異常な熱さやにおいがないか

洗濯とお手入れ

多くの電気毛布は、コントローラーを外せば洗濯機や手洗いで洗えます。
ただし、洗い方は製品によって異なります。

  • 洗濯表示と取扱説明書を必ず確認する
  • コントローラーは絶対に濡らさない
  • 洗ったあとは完全に乾かしてから使う(乾燥機は使用不可の製品が多い)
  • 乾燥が不十分なまま通電しない

完全に乾いていない状態で電源を入れると、故障や事故の原因になります。
陰干しで丸一日以上かけて乾かすのが基本です。

また、ダニ退治機能のある製品は、高温運転でダニを減らせます。
この機能を使う間は消費電力が上がりますが、使用時間は数時間程度なので、電気代への影響は小さく済みます。

シーズンオフのしまい方

使わない季節になったら、次の手順でしまってください。

  • 洗濯して完全に乾かす
  • 電源プラグを抜き、コントローラーを外す
  • 電熱線を傷めないよう、ゆるく畳むか、丸めて保管する
  • 上に重いものを載せない

保管中に強く折りたたんだり、重いものの下敷きにしたりすると、電熱線が傷んで次のシーズンに不具合が出ることがあります。

使わない季節は、電源プラグを抜いておけば待機電力もかかりません。
待機電力について、抜いてよいものとそうでないものの線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。

電気毛布を選ぶときのポイント

これから電気毛布を選ぶ場合、電気代の差は小さいので、使い勝手と安全機能で選ぶのがおすすめです。

確認するポイント内容
サイズシングル・セミダブルなど、布団の大きさに合っているか
敷き・掛けの種類敷きなら効率重視、掛けなら全身を覆いたい場合
丸洗いの可否洗濯機で洗えるか、手洗いのみか
タイマー一定時間で自動的に切れる機能があるか
室温センサー室温に合わせて温度を自動で調整する機能があるか
ダニ退治機能高温運転でダニを減らす機能があるか

安全面で重視したいのは、タイマーと室温センサーです。
タイマーがあれば、寝る前に温めて自動で切れる使い方が手間なくできます。
室温センサーがあれば、明け方に冷え込んだときだけ温度を上げるなど、必要以上に温めすぎない運転になります。

ひざ掛けタイプは、デスクワークやリビングでの使用に向いています。
在宅勤務で足元が冷える場合、電気ストーブの代わりに電気ひざ掛けを使うと、電気代は数十分の一になります。

実際の電気代を測る方法

電気毛布の電気代は、温度設定と室温で大きく変わります。
自分の使い方でいくらかかっているかを知りたい場合は、コンセントの間に挟むワットモニターで一晩測ってみてください。
「強」と「弱」で一晩ずつ比べると、温度設定による差がはっきり分かります。

冬の電気代全体を下げるには

電気毛布の電気代はひと冬で1,000円前後なので、電気毛布自体を節約する余地はほとんどありません。
冬の電気代の大部分は、エアコンや電気ストーブなどの暖房と、給湯が占めています。

電気毛布を上手に使って効果が出るのは、次のような置き換えです。

  • 夜間のエアコン暖房を切り、電気毛布で寝る
  • 寝る前の部屋を暖めすぎず、布団の中だけを温める
  • デスクワーク中の足元の電気ストーブを、電気ひざ掛けに替える

電気代の大きい暖房を、電気毛布で置き換えられる場面を探すことが、冬の電気代を下げる近道です。
電気料金そのものは燃料価格の影響で変わります。
その仕組みは原油価格が高騰すると電気代はどうなる?知らないと損する家庭への影響で解説しています。

買い替えを考えるタイミング

電気毛布にも寿命があります。
次のような状態になったら、買い替えを検討してください。

  • 使用年数が長く、本体に記載された標準使用期間を過ぎている
  • 温まり方にムラがある、一部だけ温まらない
  • コントローラーの表示や操作に不具合がある
  • 生地が傷んで、電熱線の位置がずれている感触がある

電熱線は、長年の使用や洗濯、折りたたみで少しずつ傷んでいきます。
電気代は安くても、古い電気毛布を無理に使い続けるのは避けてください。

よくある質問

Q1. 電気毛布を一晩つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?

温度設定「中」で8時間つけっぱなしにした場合、電気代は5〜7円程度です。
「弱」なら3円前後、「強」でも10〜14円程度に収まります。
電気毛布に表示されている50〜80Wといった消費電力は最大値で、実際には温度が上がると通電が止まる仕組みのため、平均の消費電力はずっと低くなります。
毎晩8時間「中」で使っても、1か月で150〜220円程度です。
暖房器具の中で、もっとも電気代の安い部類に入ります。

Q2. 電気毛布とエアコン、どちらをつけて寝るほうが安いですか?

電気毛布のほうが大幅に安くなります。
電気毛布は一晩で5〜7円程度、6畳用のエアコンを弱めに一晩つけた場合は50〜100円程度です。
寝ている間の暖房を電気毛布に置き換えると、ひと冬で数千円単位の差になることがあります。
ただし、電気毛布は布団の中しか温めないため、部屋の空気は冷えたままです。
朝の寒さや結露が気になる場合は、起きる少し前にエアコンのタイマーを入れるなど、組み合わせて使うと快適です。

Q3. 電気毛布をつけっぱなしで寝ても大丈夫ですか?

電気代の面では問題ありませんが、体への影響に注意が必要です。
同じ場所に長時間触れ続けると、それほど熱くなくても低温やけどを負うことがあります。
NITEは、44℃では3〜4時間以上、50℃では2〜3分で低温やけどになるといわれていると注意を呼びかけています。
また、布団の中が温かいまま一晩過ごすと、汗をかいて脱水になることもあります。
おすすめは、寝る前に温めておき、寝るときに切るか「弱」にする使い方です。
つけっぱなしにする場合も、温度は「弱」にしてください。

Q4. 敷き毛布と掛け毛布はどちらが電気代は安いですか?

敷き毛布のほうが、消費電力がやや小さく、効率もよいとされます。
暖かい空気は上に移動するため、体の下から温めると熱が布団の中にとどまりやすいからです。
定格消費電力は敷き毛布が50〜60W、掛け毛布が70〜80W程度が目安です。
ただし、実際の電気代の差は一晩で数円程度なので、どちらを選んでも家計への影響はほとんどありません。
寝心地の好みや、掛け布団との組み合わせで選んでかまいません。

Q5. 電気毛布は洗濯できますか?

多くの製品は、コントローラーを外せば洗濯機や手洗いで洗えます。
ただし、洗い方は製品によって異なるため、洗濯表示と取扱説明書を必ず確認してください。
コントローラーは絶対に濡らさず、洗ったあとは完全に乾かしてから使うことが大切です。
乾燥機が使えない製品が多いので、陰干しで丸一日以上かけて乾かしてください。
乾ききっていない状態で電源を入れると、故障や事故の原因になります。

まとめ

電気毛布の電気代は、温度設定「中」で1時間あたり1円前後、一晩つけっぱなしでも数円程度です。

  • 表示の50〜80Wは最大値で、実際の平均消費電力はずっと低い
  • 敷き毛布のほうが熱が逃げにくく効率がよい
  • 夜間のエアコン暖房を電気毛布に置き換えると、ひと冬で数千円の差がつくことがある
  • おすすめは、寝る前に温めて寝るときに切るか「弱」にする使い方
  • つけっぱなしは低温やけどや脱水に注意。折りたたんだまま通電しない

電気毛布自体の電気代を気にする必要はほとんどありません。
むしろ、電気代の大きい夜間の暖房を電気毛布に置き換えられないかを考えてみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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