寒くなって床暖房やパネルヒーターを入れたら動かず、リモコンに「113」や「123」が点滅している。
お湯は普通に出るので、どこが悪いのか判断しにくい状況です。
113と123は、暖房やふろ追いだき側の燃焼が止まったことを知らせる表示で、ガスや灯油の供給が止まっている場合と、機器内部の部品に不具合がある場合に分かれます。
とくに123は、運転スイッチを入れ直すだけで復帰することがあります。
この記事では、確認する順番と、ガス機・石油機それぞれの対処、修理が必要と判断されたときの費用の目安、そして暖房が動かない他の原因との切り分けまでを解説します。
113と123は暖房・ふろ側の燃焼に関する表示
ノーリツは113について、燃焼が途中で止まったときに出る表示だとしています。
ガス機で他のガス機器が使える場合は、給湯器本体内部の暖房またはふろ追いだきの初期点火系統に部品不具合の可能性があるとされています。
番号の並びとしては、113が火をつける段階、123がついた炎が消えた段階に対応します。
| 表示 | 状態 |
|---|---|
| 113 | 暖房・ふろ追いだき側の点火・初期燃焼でつまずいた |
| 123 | 暖房側で一度ついた炎が途中で消えた |
123はまず運転スイッチの入れ直しから
123については、ノーリツは運転スイッチを「切」にし、再度「入」にしてエラー表示が出なければ使用できるとしています。
ここで復帰するなら、その時点で対応は完了です。
このとき、床暖房や浴室暖房乾燥機など暖房端末側の運転も一度「切」にしてから操作すると、確実に立ち上げ直せます。
表示が消えない、あるいはすぐ再発する場合は次に進んでください。
給湯とお風呂は使えることが多い
113・123で止まるのは暖房側です。
機種によってはふろ追いだきも同時に止まりますが、蛇口やシャワーのお湯は通常どおり使えることがほとんどです。
そのため、その日の生活がすべて止まるわけではありません。
ガス給湯器の場合の確認手順
ノーリツは、まず給湯器以外のガス機器(ガスコンロなど)が使えるかを確認するよう案内しています。
| 確認結果 | 考えられること | 次にすること |
|---|---|---|
| 他のガス機器も使えない | ガスの供給が止まっている | ガスメーター・ガス栓・残量・契約状況を確認 |
| 他のガス機器は使える | 暖房・ふろ追いだきの初期点火系統の部品不具合 | 修理訪問が必要 |
マイコンメーターが遮断している場合は、家じゅうのガス栓を閉めてから復帰ボタンを押し、表示が消えるまで数分待つのが一般的な流れです。
復帰の手順はシャワーを出しっぱなしにしたらガスが止まった|原因と正しい復帰手順で整理しています。
コンロも使えない状態で給湯器の修理を呼ぶと、出張料と診断料だけがかかることになります。
この確認は必ず先に済ませてください。
石油(灯油)給湯機の場合の確認手順
灯油を燃料とする機器では、オイルタンクの中身を確認します。
ノーリツは、灯油切れや、オイルタンクに溜まった水を機器が吸い込んで燃焼不具合が起きている可能性を挙げています。
| タンクの状態 | 試すこと |
|---|---|
| 灯油がなくなっていた | 半分以上補給し、灯油タンクのエア抜きを行う |
| 灯油は十分ある | 屋外設置用灯油タンクの水抜きを試す |
| 設置したばかり | 送油管に空気が残っている。エア抜きを行う |
補給は必ず半分以上を目安にしてください。
量が少ないと給湯器へ灯油を送るための圧力が不足し、点火できないことがあります。
灯油タンクの水抜きが必要な理由
灯油は十分入っているのに症状が出る、という場合に効いてくるのが水抜きです。
オイルタンクに水がたまる原因として、次の2つが挙げられています。
- タンク内の温度変化によって、タンク内の空気に含まれる水蒸気が結露する
- 雨の日の給油などで、タンク内部に水が入る
水の混じった灯油を使うと機器の故障につながるため、定期的な水抜きが必要です。
水抜きには、結露水だけでなくタンク内にたまったサビやゴミを排出する役割もあります。
暖房シーズンに入る前に一度行っておくと、113や123の発生を減らせます。
修理が必要と判断されたとき
設置直後かどうかで連絡先が変わる
見落とされやすいのがこの分岐です。
ノーリツは123について、購入や設置から間もない場合は販売店・設置業者へ連絡するよう案内しています。
今まで問題なく使用していた場合は、給湯器本体内部の点火・燃焼系統の不具合が考えられ、修理が必要になります。
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 設置・工事から間もない | 販売店・設置業者 |
| これまで問題なく使えていた | メーカーまたは販売店(修理) |
| 賃貸物件 | まず貸主・管理会社 |
設置直後の症状は、施工に関わる要因である可能性があるため、工事を行った業者に見てもらうほうが早く解決します。
考えられる部品と費用の目安
挙げられている部品は、燃料によって違います。
| 燃料 | 考えられる故障部品 |
|---|---|
| ガス | 点火プラグ、フレームロッド、イグナイタ、ガス電磁弁、電装基板 |
| 石油 | フレームロッド、フォトトランジスタ(CdS)、電極棒、点火トランス、電磁ポンプ、電装基板、バーナー |
修理参考料金の目安は、ガス給湯器で15,000円〜55,000円程度(税込)、石油給湯機で14,500円〜110,000円程度(税込)とされています。
いずれも出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれます。
ただし実際の金額は訪問時の診断で決まり、故障箇所が複数あればこの範囲を超えることもあります。
修理をしない場合や対応できない場合でも、出張料と診断料はかかります。
石油給湯機は部品点数が多く、費用の幅が大きくなります。
見積もりの段階で、どの部品を交換する想定かを確認しておくと納得しやすくなります。
修理か交換かの分かれ目
判断の軸は使用年数です。
10年を超えた製品では部品供給が終了している場合があります。
| 使用年数 | 考え方 |
|---|---|
| 〜7年程度 | 修理で対応するのが基本 |
| 8〜10年程度 | 修理費と交換費を並べて比較する |
| 10年超 | 交換を前提に検討する。部品がない可能性もある |
判断の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
使い続けてよいかの判断
123は運転スイッチの入れ直しで復帰することがあり、一度きりで再発しないのであれば、そのまま使用して差し支えありません。
ただし、次の症状をともなう場合は使用を止めてください。
排気口の周りが黒くすすけている、燃焼中に異臭や煙が出る、炎が赤くゆらいでいるといった状態は、不完全燃焼の疑いがあります。
また、給湯器の周囲でガスのにおいがする場合は復帰操作を行わず、窓を開けて換気し、ガス栓を閉めて契約しているガス事業者へ連絡してください。
短い間隔で繰り返す場合も、点火まわりの部品が弱ってきているサインと考えるのが現実的です。
暖房が動かない他の原因との切り分け
同じ「暖房が動かない」でも、原因の系統によって表示が変わります。
| 表示 | 止まっている場所 | 自分でできること |
|---|---|---|
| 113・123 | 暖房・ふろ側の燃焼 | ガス供給の確認、灯油の補給・水抜き |
| 043 | 暖房水(不凍液)の不足 | 販売店・メーカーへ補充を依頼 |
| 003 | 停電による運転の中断 | 暖房端末を全部切ってから熱源機を入れ直す |
| 163 | 暖房の温度コントロール不能 | 点検の依頼 |
| 173 | 暖房回路の漏水検知 | 点検の依頼 |
| 88・888 | 点検時期のお知らせ | 通常どおり使用できる |
113・123は「火がつかない・消えた」、043は「暖房水が足りない」という違いです。
シーズン初日に出たのであれば043、使用中に急に止まったなら113・123の可能性が高くなります。
88・888は日常の使用に支障がない表示です。
意味と解除の考え方はノーリツ給湯器のエラー888(88)解除方法で解説しています。
よくある質問
Q1. お湯は出るのに床暖房だけ動きません。故障ですか?
給湯器の内部では、蛇口へお湯を送る系統と暖房用の系統が別に動いているため、暖房側だけが止まることがあります。
まず運転スイッチを「切」にしてから「入」にし、表示が消えるか確認してください。
消えない場合は、ガスコンロに火がつくかを見ます。
コンロが使えるなら暖房側の点火や燃焼に関わる部品の不具合が疑われるため、点検の依頼が必要です。
Q2. 113と123は何が違いますか?
どちらも暖房やふろ側の燃焼に関する表示で、確認する手順はほぼ共通です。
番号の並びとしては、113が火をつける段階、123がついた炎が途中で消えた段階に対応します。
123はスイッチの入れ直しで復帰することがあるため、まずそれを試す価値があります。
どちらも解消しない場合は、点火・燃焼系統の不具合として点検を依頼する流れになります。
Q3. 給湯器を交換したばかりで113が出ました。
設置や工事から間もない場合は、メーカーではなく販売店・設置業者へ連絡してください。
施工に関わる要因である可能性があり、工事を行った業者のほうが状況を把握しているためです。
石油機であれば、送油管に空気が残っていることも考えられます。
この場合も自分でエア抜きを試すより、販売店・工事店に見てもらうほうが確実です。
Q4. 灯油は十分入っているのに113が出ます。
タンク内にたまった水を吸い込んでいる可能性があります。
屋外設置のタンクは、内部の温度変化による結露や、雨の日の給油によって水が入り込むことがあります。
水の混じった灯油は燃焼不具合や機器の故障につながるため、屋外設置用灯油タンクの水抜きを試してください。
水抜きは結露水だけでなく、タンク内のサビやゴミを排出する役割もあるため、暖房シーズン前の実施をおすすめします。
Q5. 暖房が使えないあいだ、部屋を暖める方法はありますか?
温水式の床暖房やパネルヒーターは熱源機が止まると使えないため、別の暖房機器で代替することになります。
エアコン、電気ストーブ、石油ファンヒーターなどが現実的な選択肢です。
燃焼を伴う暖房機器を室内で使う場合は、1時間に1〜2回を目安に換気を行ってください。
浴室暖房乾燥機も止まっている場合は、入浴前に浴室の床や壁にシャワーで湯をかけて温めると、脱衣所との温度差を和らげられます。
まとめ
113と123は、暖房やふろ追いだき側の燃焼が止まったことを知らせる表示です。
確認の順番は決まっているので、上から試していけば切り分けられます。
最後に、対応の流れを整理します。
- まず運転スイッチを「切」→「入」にして、表示が消えるか確認する
- 消えない場合、ガスコンロなど他のガス機器に火がつくかを見る
- 他のガス機器も使えないなら、メーター・ガス栓・LPガス残量・契約状況を確認する
- 石油機なら、灯油を半分以上補給してエア抜き、十分あるならタンクの水抜きを試す
- 設置・工事から間もない場合は、メーカーではなく販売店・設置業者へ連絡する
- すす・異臭・赤い炎をともなう場合は使用を止めて点検を依頼する
- 「暖房水が足りない」043との違いを、点滅している数字で切り分ける
暖房シーズン前にタンクの水抜きを済ませておくと、発生そのものを減らせます。
判断に迷うときは、メーカーや販売店の窓口に相談してください。

