リモコンに「140」が点滅してお湯が止まった。
他のエラーと同じようにリセットすれば直る、と考えたくなりますが、140は扱いが違います。
140は給湯器本体の内部で異常な高温を検知し、過熱防止安全装置が働いたときに出る表示です。
ノーリツは、使用中は高温のお湯が出ることがあるとして、やけどへの注意を呼びかけています。
この記事では、140が出たときにすぐ止めるべき理由、熱いお湯に触れてしまったときの応急処置、修理と交換の判断、依頼時に伝えるべきことまでを解説します。
なお、この記事の内容はガス給湯器・石油給湯機のどちらにも当てはまります。ノーリツは140について燃料別の案内を分けておらず、どちらも修理が必要としています。
140は異常な高温を検知して止まった状態
給湯器には、内部の温度が異常に上がったときに運転を止める安全装置が組み込まれています。
140は、その過熱防止安全装置が働いたことを示す表示です。
つまり140は、機器が「これ以上は危ない」と判断して自ら停止した結果です。
安全装置が正常に働いた証拠でもありますが、その前段に高温になる原因があるということでもあります。
14やE38と表示される機種もある
| 表示 | 意味 | 140との関係 |
|---|---|---|
| 140 | 過熱防止安全装置作動 | ふろ給湯器・給湯暖房機などの3桁表示 |
| 14 | 同上 | 給湯専用機などの2桁表示 |
| E38 | 過熱防止装置作動 | 表記が異なるが内容は同じ |
どの表記でも、対応は変わりません。
ノーリツは140についても14についても、修理が必要としています。
使用中に高温のお湯が出ることがある
ここがもっとも注意すべき点です。
ノーリツは、140が出ている状態での使用中は高温のお湯が出ることがあるとして、やけどに注意するよう明記しています。
温度を制御する仕組みが正常に働いていない可能性があるためです。
蛇口をひねった瞬間に設定より熱いお湯が出る、という状況は、とっさに手を引くことができません。
とくに小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、意識してお湯を使わせないようにしてください。
リセットで消えても使い続けてはいけない
多くのエラーは、運転スイッチの入れ直しや電源プラグの抜き差しで復帰します。
140も、一時的に表示が消えることがあります。
しかし表示が消えたことと、高温になった原因が解消したことは別です。
ノーリツは140・14のいずれについても「修理が必要」としており、使用者側で行える対処は案内されていません。
判断としては次のようになります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 140が出た | 使用を止め、修理を依頼する |
| リセットしたら消えた | それでも点検を受けるまでは使わない |
| 何度も繰り返し出る | 内部の劣化が進んでいる可能性が高い |
その日の入浴は、銭湯や日帰り入浴施設を利用する、電気ケトルでお湯を沸かすといった方法で代替できます。
やけどのリスクを負ってまで、無理に使い続ける理由はありません。
熱いお湯に触れてしまったときの応急処置
万が一に備えて、対処を知っておいてください。
やけどは医学用語で熱傷といい、皮膚障害の程度は接触する熱源の温度と接触時間によって決まります。
非常に高温のものであれば、短時間の接触でもやけどになります。
応急処置の要点は次のとおりです。
- できるだけ早く冷やす
- 服の上から熱湯がかかった場合は、無理に脱がさずそのまま冷やす
- 水ぶくれは破らない
- 深いやけどや広範囲のやけどは、早期に医療機関で診察を受ける
深いやけどや広範囲のやけどで重症の場合は全身状態が悪化して命に関わることがあるため、専門施設での治療が必要になります。
重症でなくても、適切な治療が行われないとキズあとが残ることがあります。
迷ったら医療機関を受診してください。
原因はどこにあるのか
ノーリツは140について、原因となる部品の内訳を公表していません。
訪問して診断する必要があるとしています。
そのため、この表示から自分で原因を絞り込むことはできません。
インターネット上には具体的な部品名を挙げた解説もありますが、機種や状況によって異なるため、断定的に受け取らないほうが安全です。
ただし、傾向として押さえておきたいことはあります。
140は使用年数が10年前後の機器で出やすいとされ、ノーリツも製品を10年以上使用している場合は取り替えをすすめています。
経年による内部の劣化が背景にあるケースが多いということです。
給湯器まわりでは、水漏れなど他の経年サインが同時期に出ることもあります。
本体からの水漏れが気になる場合は給湯器の水漏れがポタポタ…水道代はどうなる?放置が危険な理由もあわせて確認してください。
修理か交換かの分かれ目
140は、修理と交換の比較が現実的になりやすい表示です。
| 使用年数 | 考え方 |
|---|---|
| 〜7年程度 | 修理で対応するのが基本 |
| 8〜10年程度 | 修理費と交換費を並べて比較する |
| 10年超 | 交換を前提に検討する。部品がない可能性もある |
10年を超えた製品では部品供給が終了している場合があります。
修理できたとしても、他の部品が同時期に寿命を迎える可能性は残ります。
「直したのに半年後にまた別のエラーが出た」という展開は、年数が経った機器では珍しくありません。
1回の修理費だけでなく、その後2〜3年でかかる見込みも含めて比べてください。
判断の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで整理しています。
なお、実際の費用は機種・設置条件・地域によって変わります。
交換を検討する場合は、複数の見積もりを比べて判断してください。
依頼するときに伝えること
連絡の前に次を控えておくと、診断が早く進みます。
- 給湯器本体の品名・型式名(本体前面のラベルに記載。リモコンの番号ではありません)
- 140が出たのはいつか、今回が初めてか
- リセットして復帰したかどうか
- 設定より熱いお湯が出た場面があったか
- 給湯だけか、おふろや暖房も止まっているか
- おおよその使用年数、または製造年
「設定より熱いお湯が出た」という情報は、優先度の判断材料になります。
やけどのリスクがある状態だと伝われば、訪問日程の調整でも配慮されやすくなります。
140と間違えやすい表示
| 表示 | 意味 | 140との違い |
|---|---|---|
| 161 | 給湯出湯温度異常 | 設定どおりの温度にならない |
| 200 | 給湯残火安全装置作動 | 危険な場合があり運転しない |
| 661 | バイパス水量サーボ異常 | 設定より高い温度が出るおそれがある |
| 101・102 | 給排気異常(能力低下運転) | 給排気がふさがれている疑い |
| 88・888 | 点検時期のお知らせ | 故障表示ではなく、お湯は使える |
140・200・661は、いずれも高温や安全に関わる表示です。
これらが出ている場合は、リセットして様子を見るのではなく、点検の依頼を優先してください。
88・888は日常の使用に支障がない表示です。
意味と解除の考え方はノーリツ給湯器のエラー888(88)解除方法で解説しています。
よくある質問
Q1. 140が出ましたが、リセットしたら消えました。使ってよいですか?
点検を受けるまでは使用を控えてください。
表示が消えても、内部が高温になった原因が解消したわけではありません。
ノーリツは140について修理が必要としており、使用者側で行える対処は案内されていません。
使用中に高温のお湯が出ることがあるため、やけどのリスクを考えると使い続ける判断はすすめられません。
Q2. 自分でできる対処はありますか?
ありません。
140は給湯器本体の内部で異常な高温を検知したことを示す表示で、外側の要因を取り除いて解決するタイプのエラーではないためです。
本体のカバーを外して内部を確認する行為も避けてください。
できるのは運転を止め、点検を依頼することだけです。
Q3. 給湯器を10年以上使っています。修理と交換のどちらがよいですか?
10年を超えている場合は、交換を前提に比較する段階です。
部品供給が終了していて修理できないことがあり、修理できたとしても他の部品が同時期に寿命を迎える可能性が残ります。
1回の修理費だけでなく、その後2〜3年でかかる見込みも含めて比べてください。
訪問時に、修理した場合の見通しもあわせて聞いておくと判断しやすくなります。
Q4. 修理までのあいだ、お湯を使う方法はありますか?
銭湯や日帰り入浴施設の利用が現実的です。
洗い物や洗顔であれば、電気ケトルや電気ポットで沸かしたお湯で対応できます。
給湯器の運転スイッチは「切」にしたままにしておいてください。
暖房も同じ機器から取っている場合は、エアコンや電気ストーブなど別の手段が必要になります。
Q5. 賃貸物件で140が出たら、どうすればよいですか?
まず貸主または管理会社へ連絡してください。
給湯器は建物側の設備として扱われることが多く、修理費の負担者があらかじめ決まっていることがあります。
その際、140が過熱に関わる表示であること、高温のお湯が出るおそれがあることを伝えてください。
安全に関わる内容だと分かれば、対応の優先度が上がります。
まとめ
140は、給湯器の内部が異常な高温になり、過熱防止安全装置が働いたことを示す表示です。
安全装置が正しく働いた結果ですが、その前段に原因があるため、点検が必要になります。
最後に、対応の流れを整理します。
- 140が出たら使用を止め、運転スイッチを「切」にする
- リセットで消えても、点検を受けるまでは使わない
- 使用中に高温のお湯が出ることがあるため、やけどに注意する
- 熱湯に触れたらすぐに冷やし、服は無理に脱がさず、必要なら医療機関を受診する
- 自分で原因を絞り込むことはできない。カバーを開けない
- 使用年数が10年を超えているなら、交換を前提に比較する
- 依頼時は「設定より熱いお湯が出た」かどうかを伝える
その日の入浴は別の方法で代替できます。
やけどのリスクを負ってまで使い続けず、メーカーや販売店へ連絡してください。

