MENU

ノーリツ給湯器エラー200とは?|運転してはいけない状態と修理の判断

濃紺の背景に「ノーリツ給湯器 エラー200とは? 運転してはいけない状態と修理の判断」と配置し、200を黄色で強調した文字だけのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「200」が点滅して給湯器が止まった。
数あるエラーコードのなかで、200は特別な扱いを受けている表示です。
ノーリツの故障表示一覧では、200について「危険な場合がありますので運転しないでください」と明記されています。
リセットして様子を見る、という選択肢が示されていない数少ないコードです。
この記事では、200が何を示しているのか、なぜ運転してはいけないのか、考えられる部品と費用、修理と交換の判断までを解説します。
なお、この記事の内容はガス給湯器・石油給湯機のどちらにも当てはまります。運転しないという処置も両方に共通で、修理参考料金だけが燃料によって異なります。

目次

200は「運転しないでください」と書かれた表示

200は給湯残火安全装置が作動したことを示します。
ノーリツの故障表示一覧では、処置として「サービスにご依頼ください」に加えて、危険な場合があるため運転しないよう記載されています。

エラーコードの多くは「運転スイッチを切/入してください」「〇〇を確認してください」といった対処から始まります。
200にはその段階がなく、いきなり運転停止と依頼が示されている点が、他のコードとの決定的な違いです。

20と表示される機種もある

表示意味200との関係
200給湯残火安全装置作動ふろ給湯器・給湯暖房機などの3桁表示
20残火安全装置作動給湯専用機などの2桁表示

どちらも「危険な場合がありますので運転しないでください」という同じ処置が示されています。

📎 出典:ノーリツ製品故障表示一覧|株式会社ノーリツ

140との違い

同じ「高温に関わる安全装置」でも、性格が少し異なります。

表示何が起きたか公式の案内
140本体内部で異常な高温を検知した修理が必要。使用中は高温のお湯が出ることがある
200残火安全装置が作動した修理が必要。危険な場合があり運転しない

140は「使うならやけどに注意」、200は「そもそも運転しない」という段階の違いです。
どちらもリセットで様子を見る対象ではありませんが、200のほうがより強い停止の指示になっています。

200が示している状態

ノーリツは200について、給湯機器の燃焼状態や給排気関連の不具合が考えられるとしています。

あわせて、空焚き防止装置についての説明が添えられています。
空焚き防止装置とは、機器内部または浴槽に水がない状態で燃焼させないよう、機器の損傷を防止するための装置です。

つまり200は、「燃焼まわりか給排気まわりで、想定していない状態が起きている」ことを機器が検知した結果ということになります。
どこが原因かは訪問して診断する必要があります。

📎 出典:給湯機器:エラー表示【200】が点滅|株式会社ノーリツ

運転はしないまま、周囲だけ確認しておく

給排気関連が挙げられているため、機器の外側の状態は見ておく価値があります。
ただし障害物を取り除いても、運転を再開してよいという意味ではありません。
点検を受けるまでは止めたままにしてください。

確認しておきたいのは次の点です。

  • 排気口の前に物置、自転車、ゴミ袋などを置いていないか
  • 落ち葉やビニール袋、鳥の巣などが吸排気部分に付着していないか
  • 積雪期に、雪が排気口の高さまで積もっていないか
  • 目隠しフェンスや増築で、以前より風の抜けが悪くなっていないか

給排気口がふさがれた状態で使用すると、不完全燃焼や異常着火につながるおそれがあります。
雪の多い地域では、自宅や隣家の屋根からの落雪でふさがれることもあります。

これらの情報は、訪問時に伝えると診断の助けになります。

📎 出典:寒波・凍結・積雪の場合|株式会社ノーリツ

考えられる故障部品と費用

ノーリツが挙げている部品は次のとおりです。

部品役割
ハイリミット異常な高温を検知して運転を止める
電装基板機器全体の動作を制御する
熱交換器(缶体)水をお湯に変える中心部分
バーナー燃料を燃やす部分

修理参考料金の目安は、ガス給湯器で30,000円〜55,000円程度(税込)、石油給湯機で27,500円〜55,000円程度(税込)とされています。
いずれも出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれます。
ただし実際の金額は訪問時の診断で決まり、故障箇所が複数あればこの範囲を超えることもあります。
修理をしない場合や対応できない場合でも、出張料と診断料はかかります。

費用の下限が高いことの意味

200の修理参考料金は、下限が3万円前後から始まります。
点火まわりのエラーが1万数千円からであることを考えると、最初から大きめの部品交換が想定されている表示だと分かります。

とくに熱交換器(缶体)は機器の中心部分にあたる部品で、ここに手を入れる場合は費用も作業も大きくなります。
交換との比較が現実的になりやすい理由がここにあります。

修理か交換かの分かれ目

使用年数考え方
〜7年程度修理で対応するのが基本
8〜10年程度修理費と交換費を並べて比較する
10年超交換を前提に検討する。部品がない可能性もある

ノーリツは製品を10年以上使用している場合、取り替えをすすめています。
10年を超えた製品では部品供給が終了している場合もあります。

熱交換器まわりの劣化が進んでいる機器では、本体からの水漏れが同時期に出ることもあります。
見分け方や放置したときの影響は給湯器の水漏れがポタポタ…水道代はどうなる?放置が危険な理由で整理しています。
交換時期の考え方は給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されがちなサインで解説しています。

依頼するときに伝えること

連絡の前に次を控えておくと、診断が早く進みます。

  • 給湯器本体の品名・型式名(本体前面のラベルに記載。リモコンの番号ではありません)
  • 200が出たのはいつか、今回が初めてか
  • 直前にどの機能を使っていたか(給湯、お湯はり、追いだき、暖房)
  • 排気口まわりに障害物や積雪がないか
  • 異臭、煙、異音がなかったか
  • おおよその使用年数、または製造年

「公式に運転しないよう書かれている表示なので止めている」と伝えると、状況が正確に共有できます。
お湯が使えない期間が生じるため、訪問日程の調整でも配慮されやすくなります。

その日の入浴は、銭湯や日帰り入浴施設の利用で代替できます。
洗い物や洗顔は、電気ケトルや電気ポットで沸かしたお湯で対応できます。

200と間違えやすい表示

表示意味200との違い
140・14過熱防止安全装置作動高温検知。使用中は熱いお湯に注意
101・102給排気異常(能力低下運転)能力を落として運転は続く
900点火前診断給気口・排気口の閉鎖を確認する
990番台燃焼異常(機器停止)使用年数によっては寿命の可能性
88・888点検時期のお知らせ故障表示ではなく、お湯は使える

101・102は「能力低下の状態で使用はできますが、安全のため点検を受けてください」という位置づけで、200とは扱いが違います。
200・20は、公式が運転しないよう明記している数少ないコードです。

88・888は日常の使用に支障がない表示です。
意味と解除の考え方はノーリツ給湯器のエラー888(88)解除方法で解説しています。

よくある質問

Q1. 200が出ましたが、リセットすれば使えますか?

使わないでください。
ノーリツの故障表示一覧では、200について危険な場合があるため運転しないよう記載されています。
他の多くのエラーと違い、使用者側で試す対処が示されていない表示です。
運転スイッチを「切」にしたまま、販売店またはメーカーへ連絡してください。

Q2. 排気口の前にあった物をどけたら使えますか?

障害物を取り除くことは有効ですが、それで運転を再開してよいという意味ではありません。
200は燃焼状態や給排気関連の不具合が考えられる表示で、原因の特定には訪問による診断が必要です。
確認した内容は、依頼時に伝えると診断の助けになります。
点検を受けるまでは、運転は止めたままにしてください。

Q3. 140と200はどちらが深刻ですか?

公式の案内としては200のほうが強い停止の指示になっています。
140は「修理が必要。使用中は高温のお湯が出ることがあるので火傷に注意」という書き方ですが、200は「危険な場合がありますので運転しないでください」と明記されています。
どちらもリセットで様子を見る対象ではありません。
いずれの場合も、使用を止めて点検を依頼するのが正しい対応です。

Q4. 修理費用はどのくらいかかりますか?

修理参考料金の目安は、ガス給湯器で30,000円〜55,000円程度、石油給湯機で27,500円〜55,000円程度(いずれも税込)とされています。
出張費(上限3,300円)と故障診断料が含まれた金額です。
熱交換器など大きな部品の交換になる場合は、この範囲を超えることもあります。
使用年数が10年を超えているなら、修理費と交換費を並べて比較する段階です。

Q5. 賃貸物件で200が出たら、どうすればよいですか?

まず貸主または管理会社へ連絡してください。
給湯器は建物側の設備として扱われることが多く、修理費の負担者があらかじめ決まっていることがあります。
その際、200がメーカー公式に「運転しないでください」と書かれている表示であることを伝えてください。
お湯が使えない期間が生じるため、代替手段についても相談しておくと安心です。

まとめ

200は、給湯残火安全装置が作動したことを示す表示です。
ノーリツが運転しないよう明記している、数少ないコードのひとつです。

最後に、対応の流れを整理します。

  • 200が出たら運転スイッチを「切」にし、そのまま使わない
  • リセットして様子を見る対象ではない
  • 給排気口まわりの状態は確認しておくが、取り除いても運転は再開しない
  • ふさがれた状態での使用は不完全燃焼につながるおそれがある
  • 考えられる部品はハイリミット、電装基板、熱交換器、バーナー
  • 修理参考料金は3万円前後からで、下限が高めに設定されている
  • 使用年数が10年を超えているなら、交換を前提に比較する

お湯が使えない不便さはありますが、代替手段はあります。
運転を再開せず、販売店またはメーカーへ連絡してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次