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パロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧|表示の読み方と対処

パロマ ビルトインコンロのエラーコード一覧と、表示の読み方・対処を示す文字のみのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

調理の途中でブザーが鳴り、コンロの表示部に見慣れない数字が点滅して、火が消えてしまった——そんな場面で戸惑っていませんか。
パロマのビルトインコンロに表示される数字は、機器が壊れたことを示すものばかりではありません。
むしろ大半は、安全装置が正常に働いて自動的にガスを止めたという「作動のお知らせ」です。
ただし、なかには使用を中止してガス栓を閉めるべき表示も混ざっています。
この記事では、パロマ公式の取扱説明書に記載されている内容を軸に、エラーコードの読み方、自分で解除できる表示と修理を依頼すべき表示の境目、そして機種によって表示されるコードが変わる理由までを整理します。

目次

パロマのコンロはエラーをどう表示するのか

パロマのビルトインコンロは、異常や安全装置の作動を検知すると、ブザーを鳴らしながら操作部の表示部に数字を点滅させます。
表示される場所は、多くの機種でコンロタイマーやグリルタイマーの時間が出るタイマー表示部です。

2桁のコードと1桁の数字が交互に出る

ここがパロマの表示のいちばんの特徴です。
パロマ公式の取扱説明書には、エラーコードは「00」「02」などの2桁の数字と、「0」「1」などの発生部位を表す1桁の数字が交互に表示されると明記されています。
つまり画面に出ている数字は「エラーの種類」と「どこで起きたか」の2つが交互に切り替わっているということです。
「02」と「5」がパッパッと入れ替わって表示されているのを見て、「025というエラー?」と受け取ってしまう方が少なくありませんが、これは02というエラーがグリル(5)で起きているという意味になります。

機種によっては、2桁と1桁が交互ではなく「025」のように3桁続けて表示されるタイプもあります。
この場合も上2桁がエラーの種類、下1桁が発生部位という読み方は変わりません。

発生部位を表す数字の意味

パロマ公式の取扱説明書では、発生部位の数字は次のように定義されています。

数字発生部位
0電子部品
1左コンロ
3右コンロ
4後コンロ
5グリル

📎 出典:パロマ ビルトインコンロ 取扱説明書(PD-600WS/NTP-600WS/PD-509WS/PKD-509WS)

気づかれたかもしれませんが、この並びには「2」がありません。
3口コンロの配置がそのまま番号になっているわけではなく、左が1、右が3、後ろが4という飛び番の割り当てになっています。
ここは覚えにくいところなので、エラーが出たときは数字を丸暗記せず、この表を見返すつもりでいたほうが確実です。

なお、この割り当ては上記の取扱説明書に記載されているものです。
パロマは全機種に共通する一覧表を公開していないため、シリーズや製造年によって表示体系が異なる可能性があります。
お手元の機器の取扱説明書に発生部位の一覧があれば、そちらを優先してください。

「2は右コンロ」という説明との食い違い

インターネット上には、パロマの発生部位を「0=全部位、1=左コンロ、2=右コンロ、3=後コンロ、5=グリル」と説明しているページが複数あります。
これは上記の公式取扱説明書の記載とは一致しません。
公式の割り当てでは右コンロは3であり、2は使われていないためです。

パロマのコンロで「2」が表示されているように見える場合は、発生部位ではなくエラーコード側の数字を見ている可能性があります。
落ち着いて、2つの数字が交互に切り替わっているかどうかを確認してみてください。
そのうえで、必ずお手元の機器の取扱説明書に記載された一覧を優先してください。

表示は15分で消える

もうひとつ実務上とても大事な点があります。
パロマ公式の取扱説明書には、エラー表示は15分後に消灯すると記載されています。
つまり放っておくと証拠が消えてしまうということです。

修理を依頼する際は、エラーコードと発生部位の両方を伝えることが求められます。
表示が出ているうちに、次の3点をメモかスマートフォンの写真で残しておいてください。

  • 交互に表示されている2つの数字(例:02と5)
  • どの操作ボタンやランプが点灯・点滅していたか
  • そのときに何をしていたか(揚げ物の途中、グリルで魚を焼いていた、点火操作をした直後など)

この3点がそろっていると、サービスセンターでの受付から実際の修理までが目に見えて早くなります。

自分で解除できるエラーコード

ここからは、安全装置が作動したことを知らせる表示を見ていきます。
いずれも機器の故障ではないため、原因を取り除いて操作ボタンを戻せば、そのまま使い続けられるケースがほとんどです。

00|消し忘れ消火機能が働いた

点火したまま一定時間が経過し、安全のために自動消火した状態です。
パロマ公式の取扱説明書では、使用開始から約120分(カスタマイズ機能やあんしんモードで設定した時間)が経過して自動消火した場合に表示されると説明されています。
あわせて、異常過熱防止機能(早切れ防止機能)が作動してから約30分が経過して自動消火した場合も同じ00が使われます。

「そんなに長くつけていないのに」と感じる場合は、機器側で時間が短く設定されている可能性があります。
パロマのコンロには、消し忘れ消火までの時間をワンタッチで約120分から約30分に短縮する「あんしんモード」があり、カスタマイズ機能を使えば10〜90分の範囲で10分刻みに変更することもできます。
中古住宅や賃貸に入居した場合、前の入居者の設定がそのまま残っていることも考えられます。
煮込み料理の途中で毎回止まってしまうようなら、あんしんモードの設定状態を確認してみてください。

対処は簡単です。
操作ボタンを押し戻して消火の位置にしてください。
続けて調理する場合は、少し時間をおいてから改めて点火します。

なお、コンロを点火したまま120分近く放置していたということは、鍋の中身が空焚きに近い状態になっている可能性もあります。
鍋やフライパンは相当な高温になっているため、素手で触らないでください。

02|過熱・焦げつき・グリルの高温を検知した

パロマのエラーコードのなかで、最も表示される機会が多いのがこの02です。
公式の取扱説明書によると、02は複数の安全機能に共通して使われています。

作動した機能よくある状況
調理油過熱防止装置(天ぷら油過熱防止機能)揚げ物中に油の温度が上がり続けた
焦げつき消火機能煮物の水分がなくなり鍋底が焦げついた
グリル過熱防止機能グリルの空焼き、連続使用、食材が少ない状態での加熱

炒め物などで異常過熱防止機能(早切れ防止機能)の自動調節が約30分続いて消火した場合は、02ではなく00になります。

発生部位の数字を見れば、コンロ側かグリル側かはすぐに判別できます。
グリルで作動した場合は、取扱説明書に記載のとおり、エラーコード「02」とグリルを表す「5」が交互に表示されます。

対処は原因によって少し変わります。
コンロ側の場合は、やけどに注意しながら少し時間をおき、温度が下がってから再点火してください。
天ぷら油過熱防止機能が作動した直後は、すぐ点火操作をしても操作ボタンから手を離した時点で火が消えてしまうことがあります。
これも故障ではなく、油の温度が十分に下がっていないというサインです。

グリル側の場合は、操作ボタンを消火の位置に戻したうえで、庫内が冷めるまで約5分待ってから再点火してください。
魚を続けて焼くときにこの5分を惜しんで再点火すると、また02で止まります。
連続使用のときは間を約5分あける、と覚えておくと余計なやり直しが減ります。

02が頻発する場合、疑うべきは機器よりも先に鍋と温度センサーです。
鍋底が反っていたり、焦げや汚れが付着していたりすると、センサーが実際より高い温度を検知して早めに消火してしまいます。
底が平らで、調理物を含めて250g以上ある鍋を使い、センサーの上面と鍋底が密着しているかを確認してください。
土鍋・耐熱ガラス鍋・圧力鍋は熱が伝わりにくく、揚げ物調理には適していません。

03|鍋なし検知機能が働いた(搭載機種のみ)

鍋を置いていない状態を検知して自動消火した状態です。
鍋なし検知機能を搭載しているクレア・アバンセなどの機種で表示されます。

この機能は、鍋がない状態では点火せず、調理中に鍋を持ち上げると自動で弱火になり、その状態が続くと消火します。
炒め物でフライパンをあおる調理をしていると作動しやすくなります。

鍋を置いて再点火すれば復帰します。
鍋を置いているのに作動する場合は、鍋底の変形や汚れでセンサーが正しく検知できていない可能性があります。
底が平らな鍋に替えて改善するかを確認してください。
それでも繰り返す場合は、ガス栓を閉めて修理を依頼します。

06|乾電池の交換時期

電池の消耗を知らせる表示です。
機種によってはコードではなく、電池ケースの上にある電池交換サインの点滅・点灯で知らせます。

パロマ公式の取扱説明書では、電池交換サインが点滅した段階が交換時期、さらに消耗して点灯に変わると機器が使用できなくなる、と段階が分けて説明されています。
点滅のうちに交換しておけば、調理の途中で使えなくなる事態は避けられます。

使用する電池は単1形のアルカリ乾電池1.5V×2個で、交換の目安は約1年です。
ここで注意したいのが電池の種類と状態です。
マンガン乾電池は容量が小さいため消耗が早く、充電池も推奨されていません。
また、買い置きの電池は自己放電で性能が落ちていることがあり、入れ替えた直後にまた電池交換サインが点くことがあります。
2個とも同じ銘柄の新品にそろえるのが確実です。

電池の消耗は、コードが出る前に別のかたちで現れることもあります。
点火はするのに操作ボタンから手を離すと消えてしまう、点火操作をしても火花が飛ばない、といった症状は電池切れの典型です。
修理を呼ぶ前に、まず新品のアルカリ乾電池を試してみてください。

11|点火時に着火しなかった

点火操作をしたのにバーナーに火がつかなかったことを知らせる表示です。
取扱説明書では、炎の吹き消えや点火しなかった場合に表示されると説明されています。

再点火を急がないでください。
点火しないまま操作を繰り返すと、バーナーの周囲に未燃焼のガスがたまります。
公式の対処も、周囲にガスがなくなるのを待ってから再点火する、というものです。
換気をしながら少し待ち、それから改めて点火操作をしてください。
特にグリルは庫内にガスがこもりやすいので、顔を近づけての点火操作は避けます。

繰り返し11が出る場合、確認する順番は次のとおりです。

  1. 乾電池が消耗していないか(最も多い原因)
  2. ガス栓が全開になっているか
  3. バーナーキャップの炎口が煮こぼれや水滴で目詰まりしていないか
  4. バーナーキャップやごとくに浮き・傾きがないか、裏返しになっていないか
  5. 電極(点火プラグ)や炎検出部が濡れたり汚れたりしていないか

意外に多いのが4番です。
掃除のあとにバーナーキャップを戻した際、凸部が電極の真上に来ていなかったり、後部の突起がバーナー本体の切り欠きにはまっていなかったりすると点火しません。
「掃除をしてから点火しなくなった」という場合は、まずここを疑ってください。

朝一番や長期間使っていなかったあとに点火しにくいのは、ガス配管内に空気が残っているためで、異常ではありません。
何度か点火操作を繰り返せば点きます。

12|立消え安全装置が働いた

一度ついた火が途中で消えたことを検知して、自動的にガスを止めた状態です。
取扱説明書では、炎の吹き消えや煮こぼれなどで安心・安全機能が働き自動消火した場合と説明されています。

心当たりを探すなら、次のような状況です。

  • 吹きこぼれた煮汁がバーナーにかかった
  • 換気扇や窓からの風、扇風機の風が直接当たった
  • グリル扉やシンク下の扉を勢いよく開閉した
  • 弱火で使っているときに周囲で空気が動いた

対処は11と同じく、周囲にガスがなくなるのを待ってから再点火することです。
吹きこぼれた場合は、再点火の前にバーナーキャップの汚れを拭き取っておくと、そのまま11に移行するのを防げます。

風が原因のときは、機器の設置環境そのものを見直す価値があります。
公式の取扱説明書でも、窓から吹き込む風や冷暖房機器・扇風機の風を機器に当てないよう求められています。
安心・安全機能が正しく働かなくなる可能性があるためです。

22|感震停止機能が働いた

地震や大きな衝撃を検知して自動消火した状態を示す表示です。
すべての機種に搭載されている機能ではなく、感震機能を持つ機種で表示されます。

まず確認すべきは、コンロではなく周囲の状況です。
ガス臭さを感じる場合は、点火操作をせず、ガス栓とメーターのガス栓を閉め、窓を開けて換気し、ガス事業者へ連絡してください。
このとき換気扇のスイッチや電源プラグは操作しないでください。
火花で引火するおそれがあります。

異常がなければ、操作ボタンを消火の位置に戻してから改めて点火操作をすれば復帰します。
なお、震度5相当以上の揺れではガスメーター側の安全装置が建物全体のガスを遮断します。
その場合はコンロだけの問題ではないため、ガスメーターの復帰操作が必要です。
コンロを操作しても他のガス機器もまったく使えない、という状況ならメーター側を確認してください。

再点火しても22が繰り返し出る場合は、感震器そのものの異常が考えられます。
ガス栓を閉めて修理を依頼してください。

修理の依頼が必要なエラーコード

ここから先は、部品の故障を知らせる表示です。
利用者側で解消できるものではありません。
公式の取扱説明書でも、部品が故障している場合はガス栓を閉め、使用を中止して連絡するよう案内されています。

これらの表示が出たときは、だましだまし使い続けないでください。
温度センサーや過熱防止装置は、油の発火や異常過熱を防ぐための安全装置そのものです。
その故障を知らせる表示が出ている状態で使い続けることは、安全装置を外して調理するのと変わりません。

表示内容の目安
24高温炒め(センサー解除)スイッチの異常
31コンロバーナーの温度センサーの故障
32・33グリルの過熱防止センサーの故障
34・35天板表示部・温度センサーの故障
40感震器の断線を検知
60冷却ファンの故障
76電子部品間の通信エラー
50・51・79・80・81バルブ・モーター・電磁弁の故障
53・70・71・72・73基板などの電子部品の故障

このうち60と76については、一度電源(操作ボタン)を戻して操作をやり直すと復帰する場合があります。
一時的な誤検知であれば、それで解消することがあるためです。
それでも同じ表示が出るようなら、ガス栓を閉めて修理を依頼してください。

24・31・32・33・34・35のようなセンサー系の表示は、乾電池を新品に交換したうえで再操作し、それでも再現するかどうかを確認します。
電池の電圧が下がっているとセンサーの動作が不安定になり、故障と紛らわしい挙動を示すことがあるためです。
新品電池でも同じ表示が出るなら故障とみて差し支えありません。

なお、上の表は機種によって異なります。
パロマは全シリーズ共通のエラーコード一覧を公開していないため、お手元の取扱説明書に載っていないコードが表示されることもあります。
その場合の対応は公式に明記されており、取扱説明書に記載のないエラーコードが表示されたときは、使用を中止しガス栓を閉めたうえで点検・修理を依頼するのが正しい手順です。

数字ではない表示で知らせる機種もある

パロマのコンロがすべて2桁の数字でエラーを表示するわけではありません。
表示部の仕様によって、知らせ方が変わります。

「H」が表示されるタイプ

グリル庫内が高温になっていることを示す表示です。
グリルを消し忘れた、連続で使用した、といった場面で出ます。
対処は02のグリル側と同じで、庫内が冷めるまで待ってから再点火します。
数字ではないため「故障のアルファベット表示」と思われがちですが、内容としては高温のお知らせです。

ランプの点滅回数で知らせるタイプ

タイマー表示部を持たない機種では、エラーランプの点滅回数で内容を伝えます。
点滅回数と意味の目安は次のとおりです。

点滅内容の目安対処
1回点滅消し忘れ消火機能の作動操作ボタンを戻して再点火
2回点滅立消え・調理油過熱防止・焦げつき消火・グリル過熱防止の作動火を消し、しばらく待ってから再操作
3回点滅電子部品の故障ガス栓を閉めて修理を依頼

数字表示の機種と対応させると、1回点滅が00、2回点滅が02や12、3回点滅が部品故障系にあたります。
点滅回数を数えるときは、点滅と点滅のあいだに少し長い間隔が入ります。
その間隔を1セットの区切りとして数えてください。

ブザーだけが鳴っている場合

自動消火したあとに操作ボタンを戻し忘れると、1分ごとに「ピー・ピー・ピー」とブザーが鳴り続けます。
これは操作ボタン戻し忘れお知らせ機能であり、エラーではありません。
押したままになっている操作ボタンを消火の位置に戻せば止まります。

また、火力が自動で弱火から強火に切り替わるときに「ピピッ」と鳴るのは火力切り替えお知らせ機能で、これも異常ではありません。
音が気になる場合は、カスタマイズ機能でお知らせ音をなしに設定できます。

表示されるコードは機種によって変わる

エラーコードの一覧を調べていると、サイトによって載っているコードの数が違うことに気づきます。
これは情報の精度の問題というより、パロマのコンロは機種によって搭載している安全機能が異なるためです。
搭載していない機能のエラーコードは、そもそも表示されません。

分かりやすいのが、鍋なし検知機能と感震停止機能です。
パロマ公式の製品ページによると、最上位機種のクレアには安心・安全機能として鍋なし検知機能と感震停止機能がいずれも搭載されています。
鍋なし検知機能は、鍋がない状態では点火せず、調理中に鍋を持ち上げると自動で弱火にする機能と説明されています。

📎 出典:CREA[クレア](株式会社パロマ 製品情報)

一方、標準機種の取扱説明書のエラーコード一覧には、これらに対応するコードは載っていません。
機能がないので当然です。

機能搭載状況
調理油過熱防止装置・立消え安全装置全機種(法令で義務づけ)
消し忘れ消火機能・焦げつき消火機能全機種
鍋なし検知機能クレア・アバンセなど搭載機種のみ
感震停止機能クレア・アバンセなど搭載機種のみ

したがって、他機種の一覧に載っているコードが自分の機器に出ないのは正常ですし、逆に一覧にないコードが出ることもあり得ます。
後者の場合の対応は公式に定められており、使用を中止しガス栓を閉めたうえで点検・修理を依頼する、が正しい手順です。

なお、パロマ・リンナイ・ノーリツの3社はコードの数字の並びがよく似ています。
00・02・06・11・12といった主要な番号はほぼ共通しており、各社が独自に持つコードだけがずれています。
一覧を作る側がメーカーをまたいで転記すると、この差分が混ざってしまうことがあります。

お使いの機器のメーカーと機種を確認したうえで、その取扱説明書を見るのがいちばん確実です。
メーカー名と器具名は、ビルトインコンロなら機器内部の背面または右側面に貼られた銀色の銘板に記載されています。
機種によっては、前面の電池ケースのふたを開けたところに機器情報シールが貼ってあります。

修理と交換、どちらを選ぶか

エラーが部品故障によるものだった場合、次に悩むのが修理か買い替えかという判断です。
ここは費用だけでなく、部品の供給状況で決まってしまう部分があります。

設計上の標準使用期間は10年

パロマの取扱説明書には、機器の設計上の標準使用期間は10年であり、製造後10年経過したら点検または取り替えを勧める旨が記載されています。
この標準使用期間は、一般社団法人日本ガス石油機器工業会が定めたガイドラインをもとに算出されたものです。
標準的な使用条件で、安全上支障なく使用できる年数の目安と考えてください。

補修用性能部品の保有期間は5年

一方で見落とされやすいのが部品の保有期間です。
パロマの取扱説明書には、補修用性能部品は製品の製造打ち切り後5年間保有すると記載されています。
公式のよくあるご質問でも、テーブルコンロ・ビルトインコンロは製造終了後5年間、BL認定品のみ製造終了後10年間と説明されています。

ここは他サイトが「コンロの部品保有期間は10年」と書いていることが多い部分ですが、パロマの公式表記は5年(BL認定品は10年)です。
給湯器の7年とも異なります。
つまり、製造終了から年数が経った機種は、標準使用期間の10年に達する前に部品が手に入らなくなることがあり得るということです。

製造年月は銘板や機器情報シールで確認できます。
「18・08−123456」のような表記であれば、2018年8月製造という意味になります。

判断の目安

以上を踏まえると、線引きは次のように整理できます。

状況判断の目安
使用7年未満・単一箇所の故障修理で対応できる可能性が高い
使用7〜10年・故障が1箇所修理費と部品供給を確認したうえで判断
使用10年以上交換を前提に検討したほうが結果的に安く済むことが多い
別々の箇所で故障が続いている経年劣化が進んでいるため交換を検討
部品供給が終了している修理不可のため交換

パロマ公式のよくあるご質問でも、使用年数の目安はテーブルコンロで5〜7年程度、ビルトインコンロで7〜10年程度とされており、7年を経過している場合は買い替えの検討も勧められています。
長期使用による経年劣化が原因の場合、複数箇所が同時に傷んでいることがあり、修理が高額になったり困難になったりする点も理由として挙げられています。

📎 出典:ガスコンロ|よくあるご質問|お客様サポート|Paloma

修理費用は、部品代・作業費・出張費の合計で決まります。
どの部品を交換するかによって幅が大きいため、実際の金額は点検後の見積もりで確認してください。
判断に迷う場合は、点検の段階で「この機種の部品はあと何年供給されるか」を確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。

修理を依頼するときに伝えること

パロマ公式の取扱説明書では、点検・修理を依頼する際に伝える内容として次の項目が挙げられています。

  1. 品名・器具名(電池ケースふたの裏側などに表示)
  2. 現象(できるだけ詳しく)
  3. 購入日・ガス種
  4. 住所・氏名・電話番号
  5. 訪問希望日

これに加えて、エラーコードと発生部位の表示を伝えるよう求められています。
先に触れたとおり表示は15分で消えるため、この2つは真っ先に控えておくべき情報です。

ガス種は、都市ガスとLPガスで機器が異なるため必ず聞かれます。
銘板の器具名の下に記載されているほか、電池ケースふたの裏側の機器情報シールでも確認できます。

なお、修理受付はパロマサービスコールセンター(0120-193-860)で24時間受け付けています。
賃貸住宅や集合住宅の場合は、先に管理会社や大家さんに連絡するのが原則です。
設備として備え付けられているコンロは、費用負担の扱いが契約によって変わるためです。

よくある質問

Q1. エラーコードが消えたのですが、そのまま使っても大丈夫ですか。

パロマのエラー表示は15分後に自動で消灯する仕様です。
表示が消えたことは、原因が解消したことを意味しません。
消し忘れや吹きこぼれなど、心当たりのある原因がはっきりしている場合は、そのまま使って問題ありません。
一方、思い当たる原因がないのに表示が出た場合や、同じ表示が繰り返し出る場合は、部品の異常が進行している可能性があります。
点検を依頼したほうが安全です。

Q2. 表示が「025」なのか「02」と「5」なのか判別できません。

数字の切り替わり方で見分けられます。
交互表示のタイプは、2桁と1桁が一定の間隔でパッパッと入れ替わり、3桁が同時に並ぶことはありません。
3桁表示のタイプは、3つの数字が並んだまま点滅します。
どちらの場合も、意味は「02というエラーがグリルで発生した」で同じです。
サービスセンターに伝える際も、見えたとおりに「02と5が交互に出ている」「025と出ている」と説明すれば問題ありません。

Q3. 電池を交換したのに、すぐまた電池切れのサインが出ます。

買い置きの乾電池を使った可能性があります。
未使用でも使用推奨期限を過ぎた乾電池は、自己放電によって短期間で消耗します。
またマンガン乾電池は容量が小さく、Siセンサー付きコンロでは寿命が極端に短くなります。
新品の単1形アルカリ乾電池を2個とも同じ銘柄でそろえて交換してください。
それでも数日で消耗する場合は、機器側で電流が流れ続けている可能性があるため点検を依頼してください。

Q4. グリルを使うと毎回途中で消えてしまいます。故障でしょうか。

グリルタイマーによる自動消火の可能性が高いといえます。
パロマのグリルは安全のため、最大約15分で自動消火する仕様になっています。
15分で焼き足りない場合は、もう一度点火してください。
15分に満たないうちに消えてエラー表示が出る場合は、グリル過熱防止機能の作動が考えられます。
庫内が冷めるまで約5分待ってから使用してください。

Q5. 説明書に載っていない番号が表示されました。どうすればよいですか。

取扱説明書に記載のないエラーコードが表示された場合の対応は、公式に定められています。
使用を中止し、ガス栓を閉めたうえで、購入した販売店またはパロマへ点検・修理を依頼してください。
自己判断で電源を入れ直して使い続けることは避けてください。
連絡の際は、表示された数字と発生部位、そして表示が出たときの状況を伝えると受付がスムーズです。

まとめ

パロマのビルトインコンロに表示される数字は、2桁のエラーコードと1桁の発生部位が交互に出る仕組みです。
発生部位は0が電子部品、1が左コンロ、3が右コンロ、4が後コンロ、5がグリルで、2は使われていません。

00・02・03・06・11・12・22は安全装置や便利機能が働いたことを知らせる表示であり、原因を取り除けば使い続けられます。
一方、24・31・32・33・34・35・40・50番台・60・70番台・76などは部品の故障を示すため、ガス栓を閉めて修理を依頼してください。
安全装置の故障を知らせる表示が出た状態での使用は避けるべきです。

判断に迷ったときの基準は、表示が出た理由に心当たりがあるかどうかです。
心当たりがあれば作動、なければ故障を疑う。
この見方でおおむね切り分けられます。

そして表示は15分で消えます。
気づいた時点でエラーコードと発生部位を控えておくことが、その後の対応を最も早くします。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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