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パナソニックエアコンのH70とは?日差しを先読みするセンサー

パナソニックエアコンのエラーコードH70と、日差しを先読みするセンサーについて示した文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

晴れた日の午後だけ部屋が暑くなる、雲の動きに合わせて温度が落ち着かない。
そんな違和感のあとにタイマーランプが点滅し、リモコンに「H70」と表示されている。
H70はパナソニックのエアコンで窓から入る日差しを捉えるセンサーの異常を示す診断コードです。
このセンサーには、他とは違う役割があります。
今どうなっているかではなく、これからどうなるかを予測するための部品だという点です。

目次

H70は「日差しが読めていない」状態

項目内容
診断コードの意味日射センサーの異常
捉えているもの窓から差し込む太陽の光と熱
主に疑われる原因センサーの断線・ショート、コネクタの接触不良、センサーの不具合
冷暖房への影響基本的にない
自分でできること診断コードの確認と本体リセットまで
表示が続く場合室内機の点検が必要で、修理依頼が前提

搭載されているかどうかは機種によって異なります。
すべての機種に付いている装備ではありません

機種によって搭載される機能が違う点は、他の診断コードでも同じです。
たとえば換気機能付きモデルでのみ表示されるコードもあり、パナソニックエアコンのH50とは?換気・排気ファン異常の意味と対処の判断で解説しています。

この記事はパナソニックの家庭用ルームエアコンを前提に解説します。
天井カセット型などの業務用パッケージエアコンは診断コードの体系が異なるため、設置業者または販売店にご確認ください。

室温が上がってからでは遅い

エアコンは室温を測って運転の強さを決めています。
ただしこの方法には、避けられない遅れがあります。

窓から日が差し込むと、床や壁、家具が温められます。
その熱がやがて空気に伝わり、室温として現れます。
つまり室温が上がったときには、すでに部屋には熱がたまっているということです

そこから冷やそうとしても、追いつくまでに時間がかかります。
その間、室内にいる人は暑さを感じることになります。

日射センサーは、この遅れを埋めるために置かれています。
日差しが強くなった時点で「これから室温が上がる」と見込み、先に運転を強めるという考え方です。

センサー捉えているもの性質
室温を測るセンサー今の空気の温度結果を見ている
日射センサー差し込む日差し原因を先に捉えている

逆に日が陰れば、これ以上熱が入らないと判断して運転を弱められます。
無駄な運転を減らすという意味では、省エネにもかかわる部品です。

H70で現れやすい症状

  • 晴れた日の午後だけ、部屋が暑く感じる
  • 雲が出たり日が差したりすると、温度が落ち着かない
  • 日が沈むと快適になる
  • 西日の入る時間帯に効きが追いつかない
  • 使い方は変えていないのに、電気代が増えた

時間帯や天候によって症状の出方が変わるのがH70の特徴です。
曇りの日や夜間は違和感がないため、故障だと気づきにくくなります。

最後の電気代についても補足します。
日が陰ったときに運転を弱める判断ができなければ、必要のない強さで運転を続けることになります。
その分が積み重なれば、負担として現れます。

診断コードは複数が順に表示されることがあります。
最初に「H00」が出て本来のコードを見落とすケースについてはパナソニックエアコンのH00とは?異常なしを示す診断コードと確認方法で解説しています。
コードは最後まで送って確認してください。

故障ではないケースとの見分け方

日射センサーが正常でも、環境によって捉え方が変わることがあります。

状況何が起きているか
厚手のカーテンで窓を覆っている差し込む光が減り、日射を捉えにくくなる
センサーの窓にホコリが付いている検知の精度が落ちる
本体の正面に背の高い家具がある光の届き方が変わる
窓の向きと本体の位置関係設置によって捉えやすさが変わる

ただし、これらは快適さの違和感を生むだけで、H70の表示にはつながりません
H70はセンサーの信号が正常な範囲を外れたときに出るコードだからです。

言い換えると、体感がおかしいだけでコードが出ていないのであれば環境要因を疑い、H70が表示されているのであればセンサー側を疑う、という切り分けになります。

なお、日差しそのものを遮ることは、暑さ対策としては有効です。
遮光カーテンやすだれで窓からの熱を減らせば、エアコンの負担そのものが軽くなります。
センサーの働きとは別の話として、あわせて検討する価値があります。

表示されたときにできること

利用者側でできるのは、診断コードの確認と本体リセットまでです。

  1. リモコンをエアコン本体に向けて「お知らせ」ボタンを押し、表示されたコードを書き留める(お知らせボタンがない機種は、診断ボタンや前面パネル内部の表示部で確認します)
  2. 本体前面にセンサーの窓がある場合は、乾いたやわらかい布で軽く押さえるように拭く
  3. リモコンで運転を停止する
  4. リモコンの「本体リセット」ボタンをつまようじなど先の細いもので押す。または電源プラグを抜く、エアコン専用ブレーカーを落とす
  5. 電源を入れ直し、日が差している時間帯に15分ほど運転して表示が消えるか確認する

📎 出典:エアコン本体のタイマーランプが点滅して、エラー表示「H**/F**」が出たら(パナソニック お客様サポート)

確認は、日が差している時間帯に行ってください
曇りの日や夜間に試しても、検知できているかどうかが分かりません。
晴れた日の日中を選ぶのが確実です。

診断コードの読み取り方や点滅そのものの意味については、パナソニックエアコンのタイマー点滅とは?意味と診断コードの確認方法で詳しく解説しています。

センサーの窓を強くこすらないでください。

表面に傷が付くと光の入り方が変わり、拭く前より精度が落ちることがあります。

アルコールやシンナーなどの溶剤も、曇りや変質の原因になるため使わないでください。

前面パネルを開けて内部の配線やセンサーを触る行為は避けてください。

室内機の内部には電装部品が集まっており、通電状態での接触は感電の危険があります。

またセンサーは決められた位置と向きで取り付けられており、動かすと正しく捉えられなくなります。

修理を依頼する判断の基準

状況判断
リセット後に表示が消え、その後も再発しない一時的な接触不良の可能性。様子を見てよい
リセットしても表示がすぐ戻るセンサーまたは配線側の不具合。修理を依頼する
日によって出たり出なかったりする接触が不安定な状態。点検を依頼する
晴れた日の効きが明らかに追いつかない生活への影響が出ている。点検を依頼する
その機能を目的に機種を選んだ本来の価値が損なわれている。点検を依頼する
焦げくさい、異音、ブレーカーが落ちるただちに使用を中止し、電源プラグを抜いてから連絡する

安全の面では、ただちに運転を止めなければならないコードではありません。
ただし日が陰ったときに運転を弱める判断ができない状態は、電気代という形で負担になっていきます。
繁忙期を避けて早めに点検を依頼するのが得策です。

保証と部品保有期間

① 保証期間

パナソニックのルームエアコンは、冷媒回路とそれ以外で保証期間が分かれています。

区分保証期間
冷媒回路(圧縮機・冷却器・凝縮器・本体配管など)5年
その他1年

📎 出典:エアコン サポート内「ルームエアコン保証期間のお知らせ」(パナソニック)

センサーや制御基板は、冷媒回路ではなく「その他」に含まれる部品です。
そのためメーカー保証は1年で切れている前提で考える必要があります
販売店独自の延長保証に加入していれば対象になることがあるため、購入時の書類を確認してみてください。

② 補修用性能部品の保有期間

パナソニックはエアコンの補修用性能部品の最低保有期間を10年と定めています。
起算点は購入日ではなく、その製品の製造を打ち切った時点です。

📎 出典:補修用性能部品の保有期間(パナソニック)

修理料金は交換部品と作業内容によって変わるため、この記事では具体的な金額を示しません。
症状と品番を伝えたうえで事前見積もりを取り、金額を把握してから判断してください。

修理か買い替えかの目安

使用年数判断の方向性
1年未満メーカー保証の対象。まず販売店・メーカーへ連絡する
1〜10年センサー交換であれば費用は抑えられることが多い。見積もりで判断する
10年以上部品供給が終了している可能性があり、買い替えを検討する時期

H70は冷暖房が使える状態を保ちやすいため、これだけを理由に買い替えを決める場面は少なくなります。
ただし原因が制御基板側だった場合は部品代が上がります。
見積もりの段階で、センサー側なのか基板側なのかを確認してください。

H70以外のコードが表示された場合は、パナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説で意味を確認できます。

よくある質問

Q. 晴れた日だけ暑く感じます。これがH70の症状ですか。

その可能性があります。
日射センサーは、日差しが強くなった時点で室温が上がることを見込み、先に運転を強めるために使われています。
この働きが失われると、室温が上がってから対応することになり、追いつくまでに時間がかかります。
曇りの日や夜間に違和感がないのであれば、日差しにかかわる部分が疑われます。

Q. 厚手のカーテンを閉めています。関係ありますか。

差し込む光が減るため、日射を捉えにくくなることはあります。
ただしこれは検知のしかたに影響する要因であって、H70の表示そのものの原因にはなりません。
コードが出ているのであれば、カーテンの開け閉めとは別に点検が必要です。
なお日差しを遮ること自体は暑さ対策として有効で、エアコンの負担を減らします。

Q. 冷暖房は効いています。放置してもよいですか。

安全の面では、ただちに止めなければならないコードではありません。
ただし日が陰ったときに運転を弱める判断ができなくなります。
必要のない強さで運転を続けることになり、電気代という形で負担が積み重なります。
繁忙期を避けて点検を依頼するかたちで問題ありません。

Q. 確認するときの注意点はありますか。

日が差している時間帯に運転して確認してください。
曇りの日や夜間に試しても、検知できているかどうかが分かりません。
晴れた日の日中、できれば日差しが窓から入る時間を選ぶのが確実です。
条件を変えて試すと、解決したと誤解しやすくなります。

Q. センサーだけを自分で交換できますか。

できません。
室内機の内部には電装部品が集まっており、無資格での作業は感電や機器の損傷につながります。
またこのセンサーは決められた位置と向きで取り付けられており、ずれると光を正しく捉えられなくなります。
メーカーの修理窓口または販売店へ依頼してください。

まとめ

H70は、窓から入る日差しを捉えるセンサーの異常を示す診断コードです。

このセンサーの役割は、今どうなっているかではなく、これからどうなるかを予測することにあります。
日が差し込むと床や壁が温められ、その熱がやがて空気に伝わって室温として現れます。
つまり室温が上がったときには、すでに部屋に熱がたまっているということです。

日射センサーは、この遅れを埋めるために置かれています。
日差しが強くなった時点で先に運転を強め、日が陰れば弱める。
快適さだけでなく、無駄な運転を減らすという意味でも働いています。

そのため症状は、晴れた日の午後だけ暑い、雲の動きで温度が落ち着かないという形で現れます。
曇りの日や夜間には違和感がないため、故障だと気づきにくいコードです。
確認するときは、日が差している時間帯を選んでください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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