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パナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説

天井付近の壁に設置されたパナソニック製の壁掛けエアコン。吹き出し口のフラップが閉じ気味で、木目の天井とベージュの壁に調和している。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

パナソニックのエアコンにエラーコードが表示されて、どう対処すればいいかお困りではないでしょうか。
突然の表示に焦る気持ちはよくわかりますが、まずは落ち着いてコードの内容を確認することが大切です。

エラーコードはエアコン本体が「どこに異常があるか」を教えてくれるサインです。内容を把握することで、自分でできる対処と業者に依頼すべき修理を判断しやすくなります。

この記事では、パナソニック製ルームエアコン「エオリア」を中心に、FコードとHコードの全エラーを一覧でまとめ、それぞれの意味・修理費用の目安・確認の流れを解説します。

➡︎パナソニック公式HP:お客様サポートページ


目次

まず確認|パナソニックエアコンのエラーコードの見つけ方

エアコンに異常が起きると、室内機のタイマーランプが点滅してお知らせします。
このとき、リモコンまたは本体にエラーコードが表示されます。

なお、以下の点滅は故障ではありませんので、慌てて連絡しないようにご注意ください。

  • 運転ランプの点滅:霜取り運転中の正常動作です
  • おそうじランプの点滅 / ボックスお手入れランプの点灯:ダストボックスのお手入れ時期のお知らせです

エラーコードの確認方法

リモコンに「お知らせボタン」がある機種

エアコン本体に向けてリモコンの「お知らせボタン」を押すと、「ピピピピ…」と音が鳴り、リモコンの液晶表示部にエラーコードが表示されます。

リモコンに「お知らせボタン」がない機種(2024年以降のモデル)

運転を停止してから、リモコンの診断ボタンを先の細いもので押してください。その後「温度/しつど」または「温度」ボタンをゆっくり繰り返し押すと、コードがリモコンに順番に表示されます。エアコン本体のランプが全点灯し「ピピピピ…」と鳴ったときに表示されているものが、該当のエラーコードです。

リモコンに「お知らせボタン」がない機種(2023年以前のモデル)

エアコン本体の前面パネルを開けると、内部右側にエラーコード表示部があります。英数字3桁が1文字ずつ順に表示されます。

本体リセットを試してみる

タイマーランプが点滅した場合は、リモコンの本体リセットボタン(先の細いもので押す)を押してから、冷房や暖房の動作確認をしてみてください。

  • リセット後にランプの点滅が消えれば、そのまま使用できます
  • 再度点滅する場合は修理・点検が必要なサインです

ポイント 根本的な原因が解消されない限り、エラーコードは繰り返し表示されます。自己解決が難しいと感じたら、早めにパナソニックのサポート窓口またはお買い上げの販売店へご相談ください。


FとHで何が違うのか

コードの頭文字に、明確な区分があるわけではありません。
ただし傾向として、次のように整理できます。

頭文字傾向
F冷媒回路や電源、保護動作にかかわるものが多い
Hセンサー、通信、可動部、付加機能にかかわるものが多い

重要なのは頭文字ではなく、数字まで含めた正確なコードです
「Fから始まる番号だった」という伝え方では、点検の際に絞り込めません。
数字まで控えてください。

対応の優先順位で分ける

一覧を見る前に、どの程度急ぐべきかを把握しておくと判断しやすくなります。

① すぐに運転を止めるべきコード

次のコードは、原因を調べるより先に運転を停止し、電源を落とす対応が優先されます。

コード理由
F85・F91冷媒の漏れが検知されている。換気を優先する
H20ヒーターへの通電を切れなくなっている可能性がある
H35結露水があふれる直前の状態
H73着火しない、または燃焼中に火が消えた

またコードにかかわらず、焦げくさいにおいがする、異音がする、ブレーカーが繰り返し落ちる場合は、ただちに使用を中止して電源プラグを抜いてください

② 自分で試せることがあるコード

次のコードは、掃除や片づけ、設定の見直しで改善する可能性が残っています。

コード試せること
F17・H98・H99フィルターの清掃、風量と設定温度の見直し
F83・F95・F96・H74室外機まわりの障害物・カバー・汚れの除去
F98・F90電源環境の確認、他の家電を止めての切り分け
H25お手入れ後の取り付け直し
H56ルーバーに当たっている障害物の除去
H59センサー窓の清掃、視界をさえぎる家具の移動
H85ルーターの再起動、接続設定のやり直し
H48集中リモコンのID再登録

室外機まわりの確認については室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドもあわせてご覧ください。

③ 据え付けや工事が原因で出るコード

次のコードは、経年の故障として突然出るものではありません。
据え付け・移設・増設の直後であれば、連絡先はメーカーではなく工事を行った業者になります

コード疑われること
F14電圧仕様の合わないヒーターが接続されている
F15・H96バルブの開け忘れ
H12・H13室内機と室外機の能力の組み合わせが合わない
H38機種の組み合わせが適合していない
H39配管と通信線の対応がずれている
H49ユニット間のコネクタの接続不良
H77給気ホース長の設定が入っていない

先にメーカー修理を手配すると、機器に故障が見つからず費用の負担者をめぐって話がこじれやすくなります。

④ 冷暖房そのものには影響しないコード

次のコードは、冷房や暖房は使える状態を保ちます。
緊急性は高くありませんが、その機能は働いていない状態が続きます。

コード影響する範囲
H25・H26・H67・H86空気清浄、イオン、ナノイー、ホコリ検知
H43・H44・H50換気
H60・H61・H62・H63・H64・H65・H75・H76・H77加湿・給気
H31・H59・H69・H70・H83・H84快適さにかかわる制御
H85・H79通信・スマートフォン連携

これらの機能は機種の価格に含まれているものです
働かないまま使い続けるのは、選んだときに支払った分を手放していることになります。

Fから始まるエラーコード一覧

コード内容
F11冷暖切換異常
F13・F14室内ヒーターの断線/異電圧接続
F15室外低圧異常
F16冷房除湿の切換異常
F17室内氷結異常
F18ドライ回路または室内弁の異常
F83冷媒加熱器の温度過昇保護
F85冷媒センサーによる漏れ検知
F86蓄熱三方弁サイクルの異常
F90PFC保護
F91冷凍サイクル異常(ガス漏れ)
F93圧縮機の回転異常
F94・F97吐出圧力/圧縮機温度の過昇保護
F95冷媒異常による高圧保護
F96トランジスタモジュールの温度過昇保護
F98総合電流保護
F99DCピーク動作異常

Hから始まるエラーコード一覧(H00〜H20)

コード内容
H00故障記憶なし
H11室内外通信異常
H12・H13総合/分岐の能力ランク異常
H14室内吸込温センサーの異常
H15室外圧縮機温センサーの異常
H16室外CT断線異常
H17・H18室外吸入温・飽和温センサーの異常
H19室内ファンモータロック異常
H20室内ヒーターの制御回路異常

Hから始まるエラーコード一覧(H21〜H50)

コード内容
H21・H22フロートスイッチの動作異常
H23・H24室内熱交換器温センサーの異常
H25空気清浄の異常
H26イオン発生器の異常
H27外気温センサーの異常
H28・H29室外熱交換器温センサーの異常
H30室外吐出温センサーの異常
H31室内湿度センサーの異常
H32室外熱交換器出口温センサーの異常
H34電装品放熱板温センサーの異常
H35室内ドレン水逆流の異常
H36・H37室外ガス側/液側配管温センサーの異常
H38ブランド不一致
H39システム系の異常
H40室内熱交換器温/バーナー給気温センサーの異常
H43・H44給排切替ダンパーの異常
H48集中リモコンの異常
H49無線ユニットと分岐ユニット間の通信異常
H50換気・排気ファンモーターの異常

Hから始まるエラーコード一覧(H51〜H70)

コード内容
H51フィルターそうじノズルの異常
H52フィルターそうじ動作の異常
H53・H54冷媒加熱器・蓄熱ヒーター系の異常
H56ルーバーの動作異常
H59赤外線センサーの異常
H60・H61収着/給気ファンモーターのロック異常
H62給気ユニットダンパーの異常
H63・H64収着/給気ファン側センサーの異常
H65高分子収着材の回転異常
H67ナノイー発生器の異常
H69間取り・床温・温冷感センサーの異常
H70日射センサーの異常

Hから始まるエラーコード一覧(H73〜H99)

コード内容
H73着火不良または失火
H74熱交換器の温度上昇異常
H75加湿ヒーターの異常
H76・H77給気ホース出口センサー/ホース長未設定
H78・H79ソフトウェア/IoTモジュール書込みの異常
H80蓄熱三方弁温センサーの異常
H83・H84温冷感マイコンにかかわる通信異常
H85無線LANアダプターとの通信異常
H86ホコリセンサーの異常
H87冷媒センサーの異常
H92ソフトウェア内部の異常
H96冷媒循環の異常(弁の開け忘れ)
H97室外ファンモーターのロック異常
H98室内高圧過昇保護
H99室内熱交換器の凍結保護

本体リセットの基本

多くのコードでは、いったん電源を落として入れ直すことで、一時的な誤検知が解消されるか確認できます。

  1. リモコンをエアコン本体に向けて「お知らせ」ボタンを押し、表示されたコードを書き留める
  2. リモコンで運転を停止する
  3. リモコンの「本体リセット」ボタンをつまようじなど先の細いもので押す。または電源プラグを抜く、エアコン専用ブレーカーを落とす
  4. 電源を入れ直し、症状が出ていた条件で運転して再現するか確認する

確認は、症状が出ていた条件に合わせて行ってください
暑い日の日中に出ていたなら日中に、寒い日に出ていたなら気温の低い時間帯に。
条件を変えて試すと再現せず、解決したと誤解しやすくなります。

リセットが向かないコードもある

すべてのコードでリセットが有効なわけではありません。

コード理由
H87安全にかかわる部品のため、本体リセットでは解除されない
H20通電を切れない状態で運転を繰り返すべきではない
H73着火しないまま燃料が送られ続けるおそれがある
H75ヒューズが切れていれば電源の入れ直しでは戻らない
H77・H96設定やバルブの状態が変わらないため結果は同じ

これらは1回試して変わらなければ、繰り返さずに連絡へ進んでください。

保証と部品保有期間

修理を検討する前に、この2点を確認しておくと判断がぶれません。

① 保証期間

パナソニックのルームエアコンは、冷媒回路とそれ以外で保証期間が分かれています。

区分保証期間
冷媒回路(圧縮機・冷却器・凝縮器・本体配管など)5年
その他1年

📎 出典:エアコン サポート内「ルームエアコン保証期間のお知らせ」(パナソニック)

この区分は、コードによって適用の可否が変わる重要な情報です

原因となる部位区分
圧縮機、冷媒の通る弁や配管冷媒回路(5年)
温度センサー、制御基板、ファンモーター、ヒーターその他(1年)

たとえば圧縮機にかかわるF93では、購入から5年以内であれば無償で対応される可能性があります。
一方、センサー系のコードは1年で保証が切れている前提で考える必要があります。

なお、放熱妨害やフィルターの手入れ不足による停止は機器の故障ではないため、保証以前に修理の対象になりません。
出張料だけを負担することにならないよう、自分で試せる範囲を先に確認してください。

② 補修用性能部品の保有期間

パナソニックはエアコンの補修用性能部品の最低保有期間を10年と定めています。
起算点は購入日ではなく、その製品の製造を打ち切った時点です。

📎 出典:補修用性能部品の保有期間(パナソニック)

使用年数が10年に近い機器では、部品が確保できず修理そのものを断られることがあります。
問い合わせの際に品番を伝えれば、修理対応が可能かどうかを確認できます。

修理を依頼するときに伝えること

伝える情報の質が、そのまま点検にかかる時間と費用に影響します。

  • 表示された診断コード(数字まで正確に)
  • どんな条件のときに症状が出るか(時間帯、外気温、運転モード)
  • 運転開始からどれくらいで止まるか
  • 最近エアコンに工事をしたか(据え付け、移設、修理)
  • 自分で試したことと、その結果
  • 冷暖房が効いているかどうか
  • 購入時期、保証書、機器の品番

とくに「自分で試したことと、その結果」は伝え忘れやすい情報です
室外機まわりを片づけた、フィルターを掃除した、他の家電を止めて試した。
これらを伝えておけば、同じ確認から始めずに済みます。

賃貸住宅で備え付けのエアコンであれば、まず管理会社か大家さんへ連絡してください。
入居者が独自に修理を手配すると、費用の扱いをめぐって後から食い違いが生じることがあります。

修理か買い替えかの目安

使用年数判断の方向性
1年未満メーカー保証の対象。まず販売店・メーカーへ連絡する
1〜5年冷媒回路が原因なら保証が使える可能性がある
5〜10年見積もり金額と買い替え費用を比較する
10年以上部品供給が終了している可能性があり、買い替えを検討する時期

判断に迷ったときは、修理費用が新品購入費用の半分を超えるかどうかを一つの線引きにすると整理しやすくなります。

ただし、買い替えを決める前に確認しておきたい点があります。
電気環境や据え付けが原因のコードでは、買い替えても同じことが起こり得ます
F98のように電源電圧が関係するもの、H38のように組み合わせが問題のものが該当します。
機器の問題なのかどうかを切り分けてから判断してください。

なお、水漏れをともなう場合は原因が複数考えられます。
エアコンから水が垂れる原因とは?今すぐ確認すべきポイントと正しい対処判断もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. コードが複数表示されます。どれが本当の原因ですか。

診断コードは履歴として複数記録されていることがあり、順に表示されます。
最初に出た「H00」は異常なしを示すもので、その後に本来のコードが続きます。
判断できない場合は、表示されたコードをすべて控えて点検時に伝えてください。
複数のコードが出たという事実そのものが、原因の絞り込みに役立ちます。

Q. リセットしたら消えました。修理は必要ないですか。

コードによります。
一時的な誤検知であれば、それで解消されることはあります。
ただしコネクタの接触不良のように、接触が不安定な状態が残っている場合は再発します。
数日から数週間のうちに繰り返すようであれば、点検を依頼してください。

Q. 冷暖房は使えています。放置してもよいですか。

コードによって答えが変わります。
付加機能にかかわるものであれば緊急性は高くありませんが、保護にかかわる部品の異常であれば話が違います。
守る役割の部品が働いていない状態では、本来なら止まるべき場面で止まれません。
該当するコードの解説ページで、性質を確認してください。

Q. 何度もリセットして使い続けても大丈夫ですか。

おすすめできません。
リセットは一時的な誤検知を解除する操作であり、部品の不具合を直すものではありません。
とくに圧縮機が回れない状態や、通電を切れない状態で運転を繰り返すと、当初より修理の規模が大きくなることがあります。
2回試して同じコードが出るようなら、そこで区切って点検を依頼してください。

Q. 業務用のエアコンでも同じコードですか。

このページは家庭用のルームエアコンを前提としています。
天井カセット型などの業務用パッケージエアコンは、診断コードの体系が異なります。
同じ番号でも意味が違う場合があるため、設置業者または販売店にご確認ください。
機器の銘板にある品番を伝えると、どちらに該当するかを判断してもらえます。

まとめ

パナソニックのエアコンでタイマーランプが点滅したら、まず診断コードを確認してください。
運転ランプやおそうじランプの点滅は正常な動作で、診断コードとは関係ありません。

コードを確認するときは、数字まで正確に控えることと、最後まで送って確認することの2点が大切です。
最初に「H00」が出て、本来知りたいコードを見落とすケースがあります。

そのうえで、対応の優先順位を押さえてください。
冷媒漏れや通電にかかわるコードは、原因を調べるより先に運転を止める対応が優先されます。
一方で、フィルターの清掃や室外機まわりの片づけで改善するコードもあります。

そして据え付けや移設の直後に出たコードは、機器の故障ではなく作業の抜けである可能性があります。
その場合の連絡先は、メーカーではなく工事を行った業者です。

連絡の前に、購入時期と保証書、機器の品番、そして自分で試したことの結果をそろえておいてください
冷媒回路が原因であれば5年、それ以外は1年という保証の区分も、判断を左右する情報になります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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