リモコンに「H29」や「H66」と表示され、酸素入浴の機能が使えなくなって困っていませんか。
どちらも酸素入浴の機能を備えた機種で出る表示で、H29はふろ配管の接続、H66は酸素を送るファンに関係しています。
特にH29は施工に起因していることが多く、連絡先を間違えると余計な出張費がかかることもあります。
この記事では、H29とH66が示している状態と酸素入浴の仕組み、どこへ連絡すべきかの判断、利用者ができる確認とリセット、そして通常の入浴への影響までを整理して解説します。
H29とH66が示している状態
| 表示 | 示している状態 | 主に疑うところ |
|---|---|---|
| H29 | ふろ配管の往き管と戻り管が逆に接続されているため、酸素運転ができない | 配管の接続(施工) |
| H66 | 酸素ファンが作動しない | ファンやリード線、コネクタの不具合 |
酸素入浴は、ふろ配管を通して浴そうのお湯に細かな気泡を送り込む機能です。
そのため、お湯が正しい向きに流れていることと、空気を送るファンが動くことの両方がそろって初めて成立します。
H29は前者、H66は後者が満たされていない状態だと考えると整理しやすくなります。
なお、表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。
H29は施工に起因することが多い
ふろ配管の往きと戻りが入れ替わっている状態は、使っているうちに自然に起こるものではありません。
次のような場面のあとに表示が出た場合は、工事の内容を疑うのが自然です。
- エコキュートを新しく設置した直後
- 機器を移設したり、入れ替えたりした直後
- 浴室のリフォームで、ふろ配管や循環口を触ったあと
- 循環口のアダプターを交換したあと
この場合、メーカーの修理を呼んでも「配管の接続を直してください」という結論になり、出張費だけが発生することがあります。
工事の直後であれば、まず作業を担当した施工店へ連絡するのが正しい順番です。
連絡の際は、いつどんな工事をして、そのあとどの機能が使えなくなったのかを時系列で伝えてください。
H66はファン側の不具合
H66は酸素ファンが動かない状態を示しており、コネクタの抜けやファン本体の不具合が考えられます。
長く使っていなかった機能を久しぶりに操作したときに表面化することもあります。
いずれも本体内部の部品のため、点検と部品交換は業者の対応になります。
利用者ができること
まず試せるのは電源の入れ直しです。
- 酸素運転を止める
- 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
- 約1分後に「入」に戻す
- 表示が消えるか、酸素運転が動くかを確認する
あわせて、次の2点も確認しておくと切り分けの材料になります。
- 浴そうの水位が循環口より上にあるか
- 循環口のフィルターに髪の毛や皮脂汚れが詰まっていないか
フィルターは工具なしで取り外して水洗いできます。
取扱説明書でも、ふろの動作が安定しない場合の確認事項として浴そうフィルターの掃除が案内されています。
貯湯ユニットのカバーを開けて、ファンや配線に触れないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートのおそれがあります。
また、ふろ配管の接続を自分で入れ替えるといった作業も避けてください。
酸素運転が使えない間のお風呂
H29やH66で使えなくなるのは、酸素入浴に関する運転です。
お湯はりや追いだき、保温といった通常の機能は使えることが多いため、入浴そのものは続けられます。
- お湯はりと追いだきはいつもどおり使う
- 酸素運転のボタンは操作しない
- 湯温や湯量に違和感があれば、あわせて業者に伝える
あわせて気をつけたいのが、浴そうのお湯を何日もはり続けないことです。
酸素入浴を使う家庭は同じお湯を長く使う運用になりやすく、機種によっては、長期間はり続けた状態で酸素運転を行うとU55が表示されることがあります。
見た目に変化がなくても、日数が経ったお湯は雑菌が増えやすく、配管内にも汚れが残ります。
浴そうのお湯は早めに抜き、配管洗浄を定期的に行ってください。
排水口まわりのぬめりや臭いが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドで掃除の手順を紹介しています。
表示が消えないときの止め方
取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。
給湯やお湯はりが問題なく使えている場合は、無理に電源を落とさず、そのまま連絡して日程を調整するほうが生活への影響を抑えられます。
連絡するときに伝えること
| 伝える内容 | なぜ必要か |
|---|---|
| 表示されているコード(H29かH66か) | 疑う場所が配管か部品かで分かれる |
| 直近の工事の有無と時期 | H29では施工が原因の可能性が高い |
| 使えない機能と使える機能 | 酸素運転だけか、他も止まっているか |
| しゃ断器を入れ直した結果 | 一時的な不具合かどうかの判断材料 |
| 機器の品番と設置年 | 部品の手配と保証の確認 |
工事の直後であれば施工店、それ以外であれば販売店またはメーカーの修理窓口、という切り分けで連絡先を選んでください。
修理と交換の考え方
H29で配管の接続を直すだけであれば、作業自体は限られた範囲で収まります。
H66でファンや配線を交換する場合は、部品代と作業費がかかります。
酸素入浴は付加機能のため、設置から10年前後が経過している機器では、この機能のためだけに修理費用をかけるかどうかという判断も出てきます。
給湯やお湯はりに問題がないのであれば、機能を使わないまま使い続けるという選択も現実的です。
交換の検討時期はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。
よくある質問
Q1.H29が出ましたが、お風呂には入れますか。
A.酸素入浴の運転ができないだけで、お湯はりや追いだき、保温といった通常の機能は使えることが多く、入浴自体に支障はありません。ただし、ふろ配管の接続に関わる表示のため、他の機能にも影響が出ていないかは確認しておいてください。湯量が安定しない、追いだきの効きが悪いといった症状があれば、あわせて業者に伝えましょう。
Q2.設置してすぐにH29が出ました。どこに連絡すればよいですか。
A.まず工事を担当した施工店へ連絡してください。ふろ配管の往きと戻りが逆に接続されている状態は、使用中に自然に起こるものではなく、施工の内容に起因している可能性が高いためです。メーカーの修理窓口へ先に連絡すると、点検の結果「配管の接続を直してください」となり、出張費だけが発生することもあります。
Q3.浴室のリフォーム後に表示が出ました。関係はありますか。
A.関係している可能性があります。浴室の改修でふろ配管や循環口のアダプターを触った場合、接続の向きが入れ替わることがあります。リフォームを担当した業者に、いつどの工事を行い、そのあとどの機能が使えなくなったのかを伝えて確認してもらってください。エコキュート側の故障と決めつけないことがポイントです。
Q4.H66はリセットで直りますか。
A.一時的な検知の乱れであれば、漏電しゃ断器を約1分「切」にして入れ直すことで復旧する場合があります。ただし、ファン本体の不具合やコネクタの抜けが原因のときは、入れ直しても同じ表示に戻ります。復旧しない場合や、数日で再発する場合は、部品の点検が必要なため販売店またはメーカーへ連絡してください。
Q5.酸素入浴を使わなければ、修理しなくても問題ありませんか。
A.給湯やお湯はりが正常に使えているのであれば、当面はその運用でも大きな支障はありません。ただし、H29のように配管の接続に関わる表示の場合は、他の機能にも影響が及んでいる可能性があります。設置直後であれば無償で直せることも多いため、放置せず、まずは状況を確認してもらうことをおすすめします。
まとめ
H29はふろ配管の往きと戻りが逆に接続されていること、H66は酸素ファンが作動しないことを知らせる表示です。
H29は設置や浴室リフォームの直後に出ることが多く、その場合はメーカーではなく工事を担当した施工店へ連絡するのが正しい順番です。
利用者ができるのは、漏電しゃ断器を約1分「切」にして入れ直すことと、水位と循環口フィルターの確認までです。
酸素運転が使えなくても通常の入浴は続けられるので、慌てず、直近の工事の有無を整理したうえで連絡先を選んでください。

