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パナソニック エコキュートH78|追いだきが止まる時の確認手順

パナソニックのエコキュートH78で、追いだきが止まるときの確認手順を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

追いだきやお湯はりの途中で運転が止まり、リモコンに「H78」と表示されて困っていませんか。
H78は、浴そうのお湯を循環させるふろポンプに異常を検知したことを知らせる表示です。
ポンプそのものの不具合であれば修理が必要ですが、水位が足りない、循環口が詰まっているといった、確認すれば解消できる状態が背景にあることもあります。
この記事では、H78が示している状態と、自分で確認できる3か所、リセットの手順、そして点検を依頼する境目までを整理して解説します。

目次

H78は「ふろポンプの異常」を知らせる表示

ふろポンプは、浴そうのお湯を循環口から吸い込み、本体で温めて戻すという流れを担っています。
追いだき、保温、自動配管洗浄など、浴そうまわりの自動運転はこのポンプが動いて初めて成立します。

項目内容
表示H78
内容ふろポンプの回転異常。回らない、止まらない、水がない状態での運転など
関係する動作追いだき、保温、お湯はりの循環、配管洗浄
背景にあること水位不足、循環口の詰まり、配管内の空気、ポンプ自体の不具合
自分でできること水位・フィルター・配管の確認とリセットまで

ポンプは水を送るために作られているため、水がない状態で回ると内部を痛めます。
そのため機器は、空運転を検知した時点で停止する仕組みになっています。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。
なお、表示の意味や条件は機種によって異なる場合があるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。

自分で確認できる3か所

1.水位が循環口より上にあるか

追いだきや保温は、循環口からお湯を吸い込んで行います。
水位が循環口より下にあると、ポンプは空気を吸い込むことになり、正常に動けません。
残り湯を温め直そうとしたときや、浅めにお湯をためたときに起こりやすい状況です。
まずは浴そうの水位を確認し、循環口が完全に水面下に入るまでお湯を足してから操作し直してください。

2.循環口フィルターが詰まっていないか

循環口のフィルターに髪の毛や皮脂汚れがたまると、吸い込みが弱くなり、途中で停止しやすくなります。
取扱説明書でも、追いだきが短時間で止まる場合の確認事項として、浴そうフィルターの掃除が案内されています。
フィルターは工具なしで取り外して水洗いできるため、月に1回程度を目安に習慣づけてください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(故障かな?と思ったら)

3.ふろ配管に空気や汚れがたまっていないか

長期不在で水抜きをしたあとや、浴そうを空にしたまま長く使わなかったあとは、配管内に空気が残ることがあります。
また、入浴剤や皮脂汚れが配管内に堆積していると、流れが悪くなって停止の原因になります。
浴そうの水位を確保したうえで一度お湯はりを通し、あわせて配管洗浄運転を行ってみてください。

リセットの手順

確認と処置を済ませたら、次の順で操作します。

  1. 浴そうの水位を循環口より上まで確保する
  2. 循環口フィルターを外して水洗いし、取り付け直す
  3. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
  4. 約1分後に「入」に戻す
  5. 追いだきまたはふろ自動を操作し、正常に動くか確認する

原因が残ったままリセットしても、運転を始めた時点で同じ表示に戻ります。
処置を先に済ませるのが順番です。

表示が消えない場合、取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(異常表示について)

それでも表示が出るときに疑うところ

水位もフィルターも問題がないのにH78が続く場合は、ポンプまわりの部品が原因である可能性が高くなります。

症状考えられること対応の目安
追いだきを押すと数秒で止まるふろポンプの固着、モーターの不良販売店またはメーカーへ点検依頼
運転音がいつもより大きい、異音がするポンプ内部の異物、軸受けの摩耗点検依頼
循環口から水が出たり止まったりする配管の詰まり、エアかみが解消していない洗浄運転後も続くなら点検依頼
ほかの表示も一緒に出る制御基板や配線側の不具合使用を中止して点検依頼

判断の目安としては、水位を十分に確保し、フィルターを掃除した状態で2回以上繰り返すかどうかです。
条件を整えても再発するなら、自己対処の範囲を超えていると考えて点検を依頼してください。

表示が出ている間のお風呂の使い方

H78で止まるのは、追いだきや保温といった浴そうの循環をともなう運転です。
給湯そのものは使えることが多いため、次のように運用すれば入浴自体は可能です。

  • 追いだきの代わりに、蛇口やシャワーから直接お湯を足す
  • 家族が続けて入浴し、保温に頼らない
  • 浴そうのふたをこまめに閉めて湯温を保つ
  • 湯量を減らして、冷めにくい深さで使う

タンクのお湯を余分に使うことになるため、残湯量表示を確認しながら調整してください。

再発を防ぐお手入れ

  • 循環口のフィルターは月1回程度、取り外して水洗いする
  • ふろ配管の洗浄運転は6か月に1回を目安に行う
  • 入浴剤は、硫黄・酸・アルカリを含むものや、とろみ系・発泡系のものを避ける
  • 追いだきをする日は、水位が循環口より上にあることを確認してから操作する

配管洗浄には、1つ穴タイプの浴室配管に対応した洗浄剤が使えます。
汚れがたまってからでは落としきれないため、症状が出ていない時期から定期的に行うのが効果的です。

排水口側のぬめりや臭いが気になる場合は、お風呂の排水口が臭い!下水臭の原因別・掃除と予防の完全ガイドで掃除の手順を紹介しています。

修理と交換の考え方

ふろポンプの交換は、部品代と作業費がかかる修理です。
設置から年数が浅ければ修理で問題ありませんが、10年前後が経過している機器では、ポンプを交換した直後に別の部品が寿命を迎えることも珍しくありません。
点検の際に、原因の部品と費用、他に劣化している箇所がないかを確認し、残りの使用年数と比べて判断してください。
考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

よくある質問

Q1.H78が出ると、お湯はまったく使えなくなりますか。
A.止まるのは追いだきや保温など、浴そうのお湯を循環させる運転です。タンクにお湯が残っていれば、蛇口やシャワーからの給湯は使えるのが一般的です。浴そうにお湯をためたい場合も、蛇口から直接ためる分には支障ありません。ぬるくなったら足し湯で調整する形にすれば、点検までの間も入浴自体は続けられます。

Q2.水位が足りないだけで表示が出ることはありますか。
A.あります。追いだきや保温は循環口からお湯を吸い込むため、水位が循環口より下にあるとポンプが空気を吸い込みます。この状態が続くと空運転として検知され、運転が止まります。浅めにお湯をためた日や、残り湯が減っている状態で追いだきを押したときに起こりやすいので、まず水位を確認してみてください。

Q3.循環口フィルターはどのくらいの頻度で掃除すべきですか。
A.月1回程度を目安にすると、詰まりによるトラブルはかなり減ります。家族の人数が多い家庭や、入浴剤を使う頻度が高い家庭では、2週間に1回でも早すぎることはありません。フィルターは工具なしで取り外せ、歯ブラシと流水で洗える構造です。取り付けが甘いと吸い込み不良の原因になるため、最後まで確実に戻してください。

Q4.配管洗浄をすれば直る可能性はありますか。
A.汚れの堆積や空気のかみ込みが原因であれば、改善する可能性があります。洗浄運転と市販の配管洗浄剤を併用し、そのうえで水位を確保して追いだきを試してみてください。ただし、ポンプ自体が固着している場合や、モーターに不具合がある場合は洗浄では解決しません。2回以上繰り返すようであれば点検を依頼してください。

Q5.異音がしていますが、使い続けてもよいですか。
A.いつもと違う音がしている場合、ポンプ内部に異物がある、軸受けが摩耗しているといった状態が考えられます。その状態で運転を続けると、部品の損傷が進み、修理の範囲が広がる可能性があります。追いだきや保温の使用を控え、給湯だけで運用しながら、早めに販売店またはメーカーへ点検を依頼してください。

まとめ

H78は、浴そうのお湯を循環させるふろポンプに異常を検知したことを知らせる表示です。
まずは水位が循環口より上にあるか、循環口フィルターが詰まっていないか、配管に空気や汚れがたまっていないかを確認してください。
処置を済ませてから漏電しゃ断器を「切」にし、約1分後に「入」に戻して再度操作します。
条件を整えても2回以上繰り返す場合や、異音をともなう場合は、ポンプ側の不具合が考えられるため、販売店またはメーカーに点検を依頼しましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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