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パナソニック エコキュートH84〜H86|ミスト機能の異常と対応

パナソニックのエコキュートH84〜H86で、ミスト機能の異常と対応について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンにH84やH85、H86と表示され、ミストが使えなくなって困っていませんか。
これらは、ミスト機能を備えた機種で出る表示で、ミストの温度を測るセンサーや、温度を調整する混合弁に関わるものとして案内されています。
このうちH86には、給水元栓やミストの接続バルブといった、自分で確認できる項目も含まれています。
この記事では、3つのコードが示している状態、やけどに注意すべき理由、確認の手順、そして点検を依頼する目安までを解説します。

目次

H84・H85・H86が示している状態

表示示している状態主に疑うところ
H84ミストの温度を測るセンサーが断線または短絡したセンサー、リード線、コネクタ
H85ミスト混合弁の原点となる位置を検出できない混合弁、リード線、コネクタ
H86ミストの供給温度が想定から外れている断水や元栓の閉まり、バルブ、センサー

H84とH85は部品側の不具合が中心ですが、H86は水が届いていないことが背景にある場合があります。
対処として、断水からの復帰、給水元栓を開けること、ミストの接続バルブを開けることが挙げられているためです。
なお、表示の意味や条件は機種によって異なるため、お使いの機種の取扱説明書に記載がある場合はそちらが優先です。
エラーコード全体の分類を確認したい場合は、パナソニック エコキュート エラーコード一覧|原因と対処法を簡単解説もあわせてご覧ください。

まず安全の確認から

ミストは、細かい霧状のお湯を浴室に噴き出す機能です。
温度の調整が正しく働かない状態では、想定より高い温度のミストが出るおそれがあります。

表示が出ている間は、ミスト機能の使用を止めてください。
霧は肌に直接当たるため、湯温の異常に気づきにくく、シャワーよりも危険が大きくなります。
小さな子どもや高齢の家族がいる家庭では、点検が済むまでミストを使わない運用にしてください。
通常のシャワーや浴そうへのお湯はりは、湯温を確かめながらであれば使えることが一般的です。

H86で自分に確認できること

H86が出ている場合は、水が正しく届いているかを先に確認します。

  • 台所や洗面所で水が出るか(断水していないか)
  • 給水元栓が「開」になっているか
  • 浴室にあるミストの接続バルブが開いているか
  • 浴室のリフォームや点検のあと、バルブが閉じたままになっていないか

給水元栓は、貯湯ユニットの近く、給水配管との間にあります。
ミストの接続バルブは、浴室側の配管に設けられていることが多く、機種や施工によって位置が異なります。
見当たらない場合は、無理に探して配管を動かさず、設置した工事店に位置を確認してください。

断水や水道工事のあとにこの表示が出た場合は、復旧を待ってから操作し直してみてください。

利用者ができるリセット

確認を済ませたら、次の手順で操作します。

  1. ミストの運転を止める
  2. 給水元栓とミストの接続バルブが開いていることを確認する
  3. 貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にする
  4. 約1分後に「入」に戻す
  5. 表示が消えるか、ミストが正常に動くかを確認する

浴室や貯湯ユニットのカバーを開けて、センサーや弁、配線に触れないでください。
内部には200Vの電圧がかかる部分があり、感電やショートのおそれがあります。

表示が消えない場合、取扱説明書では、給水元栓を閉め、配線用しゃ断器と貯湯ユニットの漏電しゃ断器を「切」にしたうえで販売店に連絡するよう案内されています。
ただし冬季は例外で、凍結のおそれがある時期はしゃ断器や凍結予防ヒーターを切らずに連絡してください。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(こんな表示が出たら…)

出やすい場面

場面起こりやすいこと
浴室のリフォームや点検の直後接続バルブが閉じたまま、配線の接続不良
断水や水道工事のあと水が届かない、配管内のごみ
久しぶりにミストを使ったとき弁の固着、部品の劣化が表面化
設置から年数が経過センサーや混合弁の経年劣化

ミストは毎日使う機能ではないため、久しぶりに操作したときに表示が出るというケースが目立ちます。
長く動かしていなかった弁が渋くなっている場合、リセットのあと数回操作すると安定することもあります。
それでも繰り返すなら、部品側の劣化が進んでいると考えてください。

ミストが使えない間の入浴

  • ミスト機能は使わず、通常のシャワーや浴そうへのお湯はりで過ごす
  • 湯温は手で確かめてから使う
  • 浴室が冷える時期は、浴そうのふたを開けて蒸気で暖めるなどで代用する
  • 湯量や湯温に別の違和感があれば、あわせて記録しておく

給湯そのものに症状が出ている場合は、原因がミスト側だけにとどまっていない可能性があります。
その切り分け方はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

業者に伝えること

  • リモコンに表示されているコード(H84・H85・H86のどれか)
  • 給水元栓とミストの接続バルブを確認した結果
  • 断水や浴室の工事など、直近の出来事
  • ミスト以外の機能(給湯、お湯はり、追いだき)が使えるかどうか
  • 前回ミストを使ったのはいつごろか
  • 機器の品番と設置年

ミストは搭載されていない機種も多いため、ミスト機能付きであることを最初に伝えると、部品の手配や担当者の割り当てがスムーズになります。

📎 出典:パナソニック ヒートポンプ給湯機 取扱説明書(異常表示について)

修理と交換の考え方

センサーやコネクタの不具合であれば、部品の交換で収まります。
ミスト混合弁の交換となると、部品代と作業費でまとまった費用になります。
ミストは付加機能のため、設置から10年前後が経過している機器では、この機能のためだけに修理費用をかけるかどうかという判断も出てきます。
給湯やお湯はりに問題がないのであれば、ミストを使わないまま使い続けるという選択も現実的です。
交換の検討時期はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングにまとめています。

よくある質問

Q1.H86が出ましたが、給湯は普通に使えます。急いで修理すべきですか。
A.給湯やお湯はりが正常であれば、生活への影響は限られます。ただし、ミストの温度調整が正しく働かない状態では、想定より高い温度のミストが出るおそれがあります。表示が出ている間はミスト機能を使わないでください。まずは給水元栓と接続バルブを確認し、それでも解消しなければ点検の日程を調整しましょう。

Q2.ミストの接続バルブはどこにありますか。
A.浴室側の配管に設けられていることが多く、機種や施工の内容によって位置が異なります。浴室の点検口の内側や、配管が壁から出ている付近を確認してみてください。見当たらない場合は、配管を無理に動かさず、設置を担当した工事店に位置を確認してください。次回のトラブルに備えて、場所を控えておくと役立ちます。

Q3.久しぶりに使おうとしたら表示が出ました。
A.長く動かしていなかった弁が渋くなっているケースがあります。給水元栓と接続バルブを確認したうえで、漏電しゃ断器を入れ直し、数回操作して様子を見てください。それで安定するようであれば、そのまま使える場合もあります。繰り返すようなら、部品の劣化が進んでいる可能性があるため点検を依頼してください。

Q4.浴室のリフォーム後に出ました。どこに連絡すればよいですか。
A.まずはリフォームを担当した業者へ連絡してください。ミストの接続バルブが閉じたままになっている、配管や配線の接続が正しくないといった、施工に起因する可能性があるためです。メーカーの修理窓口へ先に連絡すると、点検の結果「バルブを開けてください」となり、出張費だけが発生することもあります。

Q5.ミストを使わなければ、修理しなくても問題ありませんか。
A.給湯やお湯はりが正常に使えているのであれば、当面はその運用でも大きな支障はありません。ただし、表示が出たままだと他の異常に気づきにくくなります。使わない選択をする場合も、一度点検を受けて原因を確認し、他の部品に影響がないかを見てもらっておくと安心です。

まとめ

H84・H85・H86は、ミストの温度を測るセンサーや、温度を調整する混合弁まわりの異常を知らせる表示です。
温度の調整が正しく働かない状態では想定より高い温度のミストが出るおそれがあるため、表示が出ている間はミスト機能を使わないでください。
H86については、断水の有無、給水元栓、ミストの接続バルブという確認項目があり、ここで解消することもあります。
確認しても表示が続く場合は、センサーや混合弁の不具合が考えられるため、ミスト機能付きであることを伝えたうえで点検を依頼しましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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