MENU

リフォームの工期の目安とは?|2026年は資材の納期遅延にも要注意

リフォーム工事中の室内に資材や工程表を配置し、2026年の工期と資材の納期遅延への注意を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

「トイレの交換に、まさか2週間もかかるとは思わなかった」「キッチンの工事中、思ったより長く不便な生活が続いた」——リフォームの工期は、費用と同じくらい、実際に体験してみないと実感が湧きにくいテーマです。

特に2026年以降は、資材の供給事情によって、想定していたスケジュールが崩れるケースも増えています。

この記事では、工事内容別の工期の目安と、スケジュールを立てる際に押さえておきたいポイントを整理して解説します。

目次

工事内容別の工期の目安

工事の規模・内容によって、工期は大きく異なります。あくまで目安として、次のように整理できます。

工事内容工期の目安
温水洗浄便座の設置半日〜1日
トイレ全体の改装1〜3日
洗面化粧台の交換半日〜1日
ガス給湯器の交換半日〜1日
システムキッチンの交換(同一レイアウト)3〜5日
システムキッチンの交換(レイアウト変更あり)1〜2週間
システムバスの交換3〜7日
内装全体のリフォーム(床・壁・天井)2週間〜1か月程度
増築・大規模改修1〜3か月程度

単体の設備交換であれば数日程度、複数箇所をまとめて行う大規模なリフォームになると、1か月を超えることも珍しくありません。
ここに記載した日数は、あくまで施工作業そのものにかかる期間の目安であり、契約から着工までの準備期間は含まれていません。

工期に影響する要因

工期は、次のような要因によって、当初の見込みより延びることがあります。

  • 繁忙期かどうか:3〜4月(新生活シーズン)、9〜10月(下半期スタート)は依頼が集中しやすく、着工までの待機期間が長くなる傾向がある
  • 解体後に想定外の劣化が見つかる:壁や床を解体した際に、構造材の腐食やシロアリ被害等が見つかると、補修工事が追加され、工期が延びる
  • 天候:外壁・屋根など屋外の工事は、天候不良により作業が中断されることがある
  • 資材の納期:注文した設備・建材の納品が遅れると、着工・完成のスケジュール全体に影響する

特に近年は、最後に挙げた「資材の納期」が工期に影響するケースが目立っています。

具体例で見る工期遅延の影響

実際にどのような場面で工期が延びるのか、キッチンリフォームを例に考えてみましょう。
当初、契約から2週間後の着工、着工から1週間での完成を予定していたとします。
ところが、注文したシステムキッチンの納品がメーカー側の事情で1か月遅れることになった場合、着工自体が1か月先送りになり、完成時期もそのまま後ろ倒しになります。
工事そのものの日数は変わらなくても、「納品待ち」の期間が加わることで、契約から完成までのトータル期間は大きく延びることがあります。
このようなケースに備え、契約前の段階で、希望する製品の納期見込みを業者に確認しておくことが、スケジュールのずれを最小限に抑えるポイントになります。

2026年は資材の納期遅延に要注意

2026年は、中東情勢の緊迫化に伴うナフサ(石油化学製品の基礎原料)不足の影響で、住宅設備メーカー各社が一部製品の受注停止・納期未定を発表する事態が起きています。
たとえば、ユニットバスやトイレの一部製品について、大手メーカーが新規受注の停止や納期未定を発表したことが報じられました。
希望する設備の納品が遅れれば、その分、着工や完成の時期も後ろ倒しになります。
特にユニットバス・トイレ・キッチンなど、メーカー在庫に左右されやすい設備を交換する予定がある場合は、契約前の段階で、担当業者に最新の納期状況を確認しておくことを強くおすすめします。
ユニットバスの受注停止やトイレの納期未定に関する詳しい経緯については、当サイトのユニットバスが受注停止になった原因とは「トイレが納期未定に」でも取り上げていますので、あわせてご確認ください。

仮住まいが必要になるケース

工事内容によっては、工事期間中、自宅に住み続けられない場合があります。

  • 水回り全体を同時に工事する場合:キッチン・浴室・トイレを同時に使えなくなる期間が生じることがある
  • 内装全体・全面リフォームの場合:家全体が工事の対象になり、生活スペースを確保できないことがある
  • 大規模な増築・構造に関わる工事の場合:建物の安全性や騒音・粉じんの観点から、一時的な退去が必要になることがある

仮住まいが必要かどうかは、工事の規模・範囲によって大きく変わるため、契約前に業者へ確認しておくことが重要です。
仮住まいが必要な場合、その費用も含めてリフォーム全体の予算に組み込んでおく必要があります。予算の立て方については、リフォームの予算はどう決める?失敗しない立て方で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

スケジュールを立てる際のポイント

工期を踏まえてリフォームのスケジュールを立てる際は、次の点を意識するとよいでしょう。

  1. 繁忙期を避けられるか検討する:スケジュールに余裕があれば、繁忙期を外すことで着工までの待機期間を短縮できる可能性がある
  2. 資材の納期を早めに確認する:契約前の見積もり段階で、希望する設備の納期見込みを確認しておく
  3. 完成希望日から逆算して契約する:入学・引っ越し等、動かせない予定がある場合は、余裕を持ったスケジュールで契約を進める
  4. 追加工事が発生した場合の影響も想定しておく:解体後に想定外の工事が必要になった場合、工期がどの程度延びる可能性があるか、事前に確認しておく

これらのポイントを一つひとつ確認していくと手間に感じるかもしれませんが、特に3と4は、後になって「聞いていなかった」というトラブルに直結しやすい項目です。時間をかけてでも、契約前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

契約書に工期の取り決めを明記しておくことも重要です。工期変更時の取り決めについては、リフォーム契約書のチェックポイント|口約束の「追加工事」で揉めないためにで詳しく解説していますので、契約前にあわせてご確認ください。

よくある質問

Q. トイレのリフォームはどれくらいの工期がかかりますか?
A. 便座の交換のみであれば半日〜1日、トイレ全体の改装であれば1〜3日程度が目安です。ただし、床材の張り替えを伴う場合や、配管の状態によっては、これより長くなることがあります。

Q. キッチンリフォームの工期はどれくらいですか?
A. 同じレイアウトへの交換であれば3〜5日程度、対面式への変更などレイアウト変更を伴う場合は1〜2週間程度が目安です。給排水・電気配線の工事が加わると、さらに日数がかかることがあります。

Q. なぜ2026年は工期が延びやすいのですか?
A. 中東情勢の緊迫化に伴うナフサ不足の影響で、住宅設備メーカー各社が一部製品の受注停止・納期未定を発表しています。希望する設備の納品が遅れると、その分、着工・完成の時期も後ろ倒しになる可能性があります。

Q. 工事中は仮住まいが必要になりますか?
A. 水回り全体を同時に工事する場合や、内装全体・大規模な増築を行う場合は、仮住まいが必要になることがあります。工事の規模・範囲によって異なるため、契約前に業者へ確認しましょう。

Q. 工期を短くする方法はありますか?
A. 繁忙期(3〜4月、9〜10月)を避けて依頼する、在庫状況の良い製品・型番を選ぶ、といった工夫で、着工までの待機期間を短縮できる場合があります。工期を優先したい場合は、その旨を契約前に業者へ伝え、対応可能な選択肢を相談してみましょう。

Q. 工期が延びた場合、費用は変わりますか?
A. 契約書に工期変更時の取り決めが明記されているかによります。天候や資材納期など、業者の責任によらない事情で工期が延びる場合の扱いは、契約時に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

リフォームの工期は、単体の設備交換であれば数日、大規模な改修であれば1か月以上と、工事内容によって大きく異なります。
繁忙期や解体後の想定外の劣化に加えて、2026年はナフサ不足による資材の納期遅延という新たなリスクも重なっているため、契約前に最新の納期状況を確認しておくことが、これまで以上に重要になっています。
希望する完成時期がある場合は、余裕を持ったスケジュールで契約を進め、仮住まいの要否や追加工事が発生した場合の影響まで、あらかじめ業者と相談しておくことをおすすめします。
工期は目に見えにくい要素であるだけに、後回しにされがちですが、費用や仕様と同じくらい、契約前にしっかり確認しておくべき項目です。「思っていたより時間がかかった」という後悔を防ぐためにも、納期に関する不安要素は、契約前の段階で解消しておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次