地震のあとにキッチンへ行ったら火が消えていて、操作部に「22」が点滅している。
あるいは揺れた覚えもないのに「40」が出て、どのバーナーも点かない。
どちらも地震に関わる感震器という部品にまつわる表示ですが、22は機能が正しく働いた状態、40は部品側の異常を検知した状態という違いがあります。
さらに、地震のあとに火がつかない場合は、コンロだけでなくガスメーター側が止めている可能性もあります。
この記事では、22と40それぞれの意味と復帰手順、そしてコンロとガスメーターのどちらを先に確認すべきかを整理します。
22と40は「揺れ」に関わる別々の表示
どちらも感震器という、揺れを検知する部品に関係しています。
ただし、意味するところは正反対です。
| 表示 | 意味 | 性質 |
|---|---|---|
| 22 | 感震停止機能が働いて消火した | 安全機能が正常に作動した状態 |
| 40 | 感震器の断線を検知した | 部品や配線の異常が疑われる状態 |
22は復帰操作で元どおり使えることがほとんどですが、40は簡単な操作で直らなければ修理が必要になります。
まずは表示されている番号を正確に確認してください。
エラー22:感震停止機能が働いた
リンナイの公式Q&Aでは、エラー22は感震停止機能が働いた際に表示されるものとされ、ガスコンロを利用中に震度4以上の揺れを検知した際に表示されると説明されています。
調理中に地震が起きたとき、鍋が倒れたり衣服に引火したりする事態を防ぐため、機器側が自動で消火する仕組みです。
復帰までの手順
揺れが収まり、周囲の安全を確認してから操作してください。
- 倒れた鍋や散乱物を片づけ、こぼれた油や食材を取り除く
- ガスのにおいがしないか確認する(においがある場合は点火操作をしない)
- 点火ボタンを消火の位置まで戻す(AC100V電源タイプは電源の入切でも復帰します)
- 再度点火ボタンを押し、正常に点火するか確認する
揺れのあとにガスのにおいがする場合は、点火操作をせず、ガス栓と元栓を閉めて換気してください。
換気扇や照明のスイッチには触れないようにします。
スイッチの開閉時に出る火花で引火するおそれがあるためです。
判断の手順はガス臭いときの原因と対処法|危険を防ぐための安全チェックポイントにまとめています。
揺れた覚えがないのに22が出る場合
感震器は一定以上の振動を検知して働くため、地震以外の強い振動が引き金になることもあります。
近くでの解体工事や道路工事、大型車両の通行、キッチンの引き出しを強く閉めた衝撃などが該当します。
また、震度は地域ごとに発表される代表値なので、発表が震度3でも、建物の階数や構造によっては実際にコンロが受けた揺れが大きいことがあります。
いずれの場合も、復帰操作で正常に点火できるなら故障ではありません。
ただし、日常的な操作のたびに22が出るようであれば、感震器の感度異常が疑われます。
地震のあと火がつかないときはガスメーターも確認する
コンロ側を復帰させても点火しない場合、ガスメーター(マイコンメーター)がガスを止めている可能性があります。
ここで押さえておきたいのが、コンロとガスメーターでは作動する震度が違うという点です。
| 止めているもの | 作動の目安 | 復帰の方法 |
|---|---|---|
| コンロの感震停止機能 | 震度4以上の揺れを検知 | 点火ボタンを消火位置に戻して再点火 |
| ガスメーター(マイコンメーター) | 震度5相当以上の地震など | メーターの復帰ボタンを操作する |
日本ガス協会は、震度5相当以上の地震などの非常時にはガスメーターの安全装置が作動してガスを止め、表示ランプが赤く点滅すると案内しています。
このときはガス漏れの疑いもあるため、ガス臭くないかを十分に確認し、ガス臭い場合は復帰操作をせずガス事業者へ連絡することとされています。
つまり、震度4程度の地震ならコンロだけが止まり、震度5相当以上ならメーターも止まっている、という見当がつきます。
コンロの表示を消しても点かないときは、給湯器など他のガス機器が使えるかを確かめてください。
すべて使えないならメーター側です。
メーターの表示の読み方はガスメーターの見方を完全解説|数字・表示・ランプ・遮断理由とは?で解説しています。
メーターの復帰ボタンを押したあとは、約3分間そのまま待つ必要があります。
すぐにコンロを使うと、メーターがガス漏れと判断して再び遮断することがあります。
なお、地震以外にも、長時間の使用を検知してメーターが遮断することがあります。
この仕組みについてはガスメーターのAC遮断とは?ACガス止めの原因と復帰方法を徹底解説で詳しく扱っています。
エラー40:感震器の断線を検知した
リンナイの公式Q&Aでは、エラー40はガスコンロの感震器の断線を検知した際に表示されるものと説明されています。
対処としては、AC100V電源タイプの場合は一度コンセントを抜いて再操作すること、それ以外の場合は再度点火ボタンを押して点火するか確認することが案内されています。
それでも改善しない場合は、器具の故障やその他の不具合の可能性があるとされ、考えられる故障箇所として感震器や電装ユニットが挙げられています。
電源タイプ別の確認手順
同じ40でも、機器の電源方式によって最初にやることが変わります。
ご自宅のコンロがどちらかを確認してください。
| 電源タイプ | 見分け方 | 最初にやること |
|---|---|---|
| AC100V電源タイプ | キッチン下のコンセントに電源プラグが挿さっている | コンセントを抜き、1分ほど置いてから挿し直す |
| 乾電池タイプ | 本体前面や側面に電池ケースがある | 点火ボタンを消火位置に戻し、再点火を試す |
乾電池タイプで改善しない場合は、乾電池を一度抜いて数分置き、新しいアルカリ乾電池を入れ直してみてください。
電圧が下がった状態では、検知回路が正常に働かないことがあります。
ここまで試しても40が消えないときは、感震器そのものか、つながっている配線・基板側の不具合が疑われます。
感震器は内部部品のため、分解して確認しようとしないでください。
40が出ると火が使えなくなることがある
40は、安全装置そのものが正常に働いているか分からない状態を示しています。
そのため機種によっては、コンロバーナーもグリルも点火できなくなる仕様になっています。
「掃除もしたのにどのバーナーも点かない」という場合は、バーナー側ではなく表示されている番号を確認することが解決への近道です。
エラーコードが出ていない状態で点火しない場合の見方はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断で整理しています。
修理を依頼する目安
22と40では、依頼すべきタイミングが異なります。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 地震後に22が出て、復帰操作で使える | 故障ではない | 感震停止機能が正常に働いたため |
| 揺れがないのに22が頻繁に出る | 点検を依頼する | 感震器の感度異常が疑われるため |
| 40が電源の入切・電池交換で消えた | 経過を見て使用を続けてよい | 一時的な誤検知の可能性があるため |
| 40が消えず、点火もできない | 修理を依頼する | 感震器または電装ユニットの不具合が疑われるため |
| 地震後にガスのにおいや異音がある | 使用を中止して連絡する | 安全確認が最優先のため |
使用年数から見た修理と交換の判断
ガス機器には、安全上支障なく使用できる期間として設計標準使用期間が定められています。
家庭用のガスコンロではおおむね10年に設定されており、この期間を過ぎると経年劣化による不具合が起こりやすくなります。
感震器や電装ユニットの交換は、部品代に加えて出張費と技術料がかかります。
使用10年を超えている機器で40が出た場合は、修理費用と本体交換費用を並べて比較してから決めるのが現実的です。
また、補修用部品の保有期間を過ぎている機種は修理そのものができないことがあります。
型式を控えたうえでメーカーに確認しておくと、話が早く進みます。
よくある質問
Q1. 地震のあと、コンロを使う前に確認することは何ですか?
まず、ガスのにおいがしないかを確認してください。
においがある場合は点火操作をせず、ガス栓と元栓を閉めて窓を開け、ガス事業者へ連絡します。
このとき、換気扇や照明のスイッチには触れないでください。
においがなければ、倒れた鍋や散乱した物を片づけ、コンロ周辺やガス管の接続部に外れやゆがみがないかを目視で確認します。
異常がなければ、点火ボタンを消火位置に戻してから再点火してください。
Q2. 感震停止機能は解除できますか?
解除はできません。
調理中の地震による火災を防ぐための安全機能であり、利用者の操作で無効にできない仕様になっています。
揺れを検知して消火したあとは、周囲の安全を確認してから再点火することで通常どおり使えます。
なお、地震のたびに毎回止まるのは正常な動作です。
揺れの覚えがないのに頻繁に止まる場合だけ、感震器の感度異常を疑って点検を相談してください。
Q3. エラー40が出たまま使い続けても大丈夫ですか?
40は感震器の断線を検知した状態で、地震時に自動消火できない可能性がある状態を示しています。
機種によってはそもそも点火できなくなりますが、点火できる場合でもそのまま使い続けることは避けてください。
安全装置が働かないまま調理中に地震が起きると、火災につながるおそれがあります。
電源の入切や電池交換で消えない場合は、早めにメーカーの修理窓口へ相談してください。
修理までの間は、コンロの使用を控えるのが安全です。
Q4. コンロは復帰したのに、給湯器も使えません。
コンロと給湯器の両方が使えない場合は、ガスメーター側で遮断されている可能性が高くなります。
震度5相当以上の地震では、マイコンメーターが自動的にガスを止めるためです。
メーターの表示ランプが赤く点滅していないか確認してください。
ガスのにおいがなく、機器にも異常がなければ、復帰ボタンを操作することでガスが使えるようになります。
復帰操作をしても再び止まる場合は、繰り返さずにガス事業者へ連絡してください。
Q5. 揺れていないのに22が出たら故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。
感震器は振動を検知する部品なので、近隣の工事や大型車両の通行、強い衝撃でも作動することがあります。
また、発表される震度は地域の代表値であり、建物の階数や構造によって実際の揺れ方は変わります。
復帰操作で正常に点火できるなら、そのまま使って差し支えありません。
一方、引き出しを閉めただけで止まるなど日常的に頻発する場合は、感度異常が疑われるため点検を相談してください。
まとめ
リンナイのビルトインコンロに表示されるエラー22は、震度4以上の揺れを検知して感震停止機能が働いたサインです。
周囲の安全とガスのにおいを確認したうえで、点火ボタンを消火位置に戻せば復帰できます。
一方の40は感震器の断線を検知した状態で、AC100V電源タイプはコンセントの抜き差し、乾電池タイプは再点火や電池交換を試し、それでも消えなければ修理を依頼してください。
地震のあとにコンロも給湯器も使えない場合は、震度5相当以上でガスメーターが遮断している可能性があるため、メーターの表示を確認してから復帰操作に進みましょう。

