チャーハンを強火で炒めていた最中や、フライパンを空焼きしていたときに火が消え、操作部に「14」が点滅する。
エラー14は、温度センサー過熱防止機能が働いて火を止めたことを知らせる表示です。
鍋底の温度を見張っているセンサーそのものが、想定を超える高温になった状態を検知しています。
同じ「熱くなりすぎた」系の表示でも、02とは働いている機能が違うため、確認する場所も変わります。
この記事では、14が出やすい調理の場面と正しい再点火の手順、02との違い、そして冷ましても繰り返す場合に故障を疑う目安までを整理します。
エラー14は温度センサーが高温になったことを示す表示
リンナイの公式Q&Aでは、エラー14は温度センサー過熱防止機能が働いた際に表示されるものと説明されています。
対処としては、点火ボタンを元の位置に戻し、機器が冷めてから再度点火して確認するよう案内されています。
それでも改善しない場合は、器具の故障やその他の不具合の可能性があるとされています。
表示が出た時点でバーナー周辺はかなりの高温になっています。
五徳や天板に触れる前に、必ず冷めるのを待ってください。
エラー02との違い
02と14はどちらも温度に関係する表示ですが、見張っている対象が異なります。
違いを押さえておくと、確認すべき箇所を間違えずに済みます。
| 表示 | 働いた機能 | 主な引き金 |
|---|---|---|
| 02 | 調理油過熱防止・焦げつき消火・空焚き防止など | 鍋底の温度が設定値に達した |
| 14 | 温度センサー過熱防止機能 | センサー自体が想定を超える高温になった |
02は「調理中の鍋が熱くなりすぎた」段階で働くのに対し、14はセンサー周辺そのものが耐えられる温度を超えかけている段階の表示です。
そのぶん、02より深刻な熱のこもり方をしていると考えたほうがよく、冷ます時間も長めに取る必要があります。
「14-1」「14-3」など、あとに続く数字はエラーの場所
機種によっては、14のあとに1桁の数字が交互に表示されます。
これは不具合の種類ではなく、どのバーナーで起きたかを示す情報です。
| 表示 | 示している場所 |
|---|---|
| 14-1 | 標準バーナー |
| 14-2 | 小バーナー(ビルトインコンロの場合) |
| 14-3 | 強火力バーナー |
| 14-5 | グリル |
強火力バーナーで出ることが多いのは、炒め物や中華鍋を使う調理に使われやすいためです。
同じバーナーだけで繰り返す場合は、そのバーナーの温度センサーに原因が絞られます。
再点火までの手順
14が出たあとは、すぐに点火し直しても再び消えることがほとんどです。
センサーの温度が下がりきっていないためです。
次の順序で進めてください。
- 点火ボタンを消火の位置まで戻す(戻さないと表示が消えず、次の点火も受け付けません)
- 鍋やフライパンをバーナーから下ろし、天板の上に置いたままにしない
- 10〜15分ほど待ち、五徳と温度センサーが十分に冷めるのを待つ
- 冷めてから、温度センサーの表面に焦げや油が付いていないか確認する
- 汚れがあれば硬く絞った布で拭き取り、乾いてから再点火する
02のときより待ち時間を長めに取るのがポイントです。
空焼きに近い状態が続いていた場合、鍋だけでなく五徳やバーナー本体にも熱が蓄えられています。
熱い鍋を天板に置いたままにすると、その熱がセンサーに伝わり続けて、いつまでも復帰できません。
冷ますために水をかけたり、濡れ布巾を天板に置いたりしないでください。
急激な温度変化でガラストップが割れたり、部品を傷めたりするおそれがあります。
エラー14が出やすい場面
高温炒め・センサー解除を使っているとき
リンナイの機種には、あぶり・高温炒め(センサー解除)と呼ばれる機能があります。
通常は約250℃で自動的に温度調節されるところを、約290℃まで引き上げて調理できる機能です。
ただし、これはセンサーを無効にするものではありません。
リンナイの公式Q&Aでも、この機能を使っていても一定温度以上に達すれば安全のため自動消火し、スイッチを押してから連続して約30分使った場合も自動消火すると案内されています。
つまり、高温炒めモードで炒め続けているときは、通常より14が出やすい状態にあります。
中華鍋を振りながらの調理や、フライパンの強い予熱を続けたときに消えるのはこのためです。
この場合はセンサーが正しく働いた結果なので、故障ではありません。
一度冷ましてから、火力を少し落として再開してください。
空焚き・鍋なしでの加熱
鍋を載せずに点火した、あるいは中身が空のフライパンを予熱し続けた場合、熱を吸収するものがないためセンサー周辺の温度が急激に上がります。
油ならしや鉄鍋の焼き込みのように、意図して空焼きをする調理では14が出やすくなります。
また、水分が完全に蒸発した鍋をそのまま加熱し続けた場合も同様です。
空焚きは鍋そのものの変形や塗装の劣化にもつながるため、焦げ臭さや煙が出ている場合は、すぐに火を止めて換気してください。
においから異常を見分ける方法はガスコンロから臭いがする原因と対処法とは?ガス臭・焦げ臭・異臭を徹底解説で解説しています。
鍋の形状や大きさが合っていない
温度センサーは、鍋底に密着して温度を読み取る仕組みです。
底が反ったフライパン、丸底の中華鍋、極端に小さい鍋を使うとセンサーが正しく接触せず、実際の鍋底温度と検知温度がずれてしまいます。
とくに、鍋底が浮いた状態ではセンサーが直接炎にあぶられる形になり、短時間で高温に達します。
底が平らで、バーナーの径に合った大きさの鍋に替えると、こうした早切れは起こりにくくなります。
センサーの汚れ・動きの固着
温度センサーは、ばねで押し上げられて鍋底に接する構造になっています。
焦げや油が固まって上下に動かなくなると、鍋底との密着が悪くなり、熱がこもって高温を検知しやすくなります。
冷めた状態で表面を硬く絞った布で拭き取り、指で軽く押して上下に動くかを確認してください。
動きが渋い場合は、周囲に付いた焦げをブラシで落とします。
無理に引き抜いたり角度を変えたりすると、かえって検知が不安定になるため触れすぎないよう注意してください。
冷ましても繰り返す場合の判断
エラー14は、正常な安全動作として出ることも、部品の不具合で出ることもあります。
次の基準で切り分けてください。
| 状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 高温炒め中に出て、冷ませば正常に使える | 故障ではない | 設計どおりに温度上昇を検知したため |
| 冷ましてから点火してもすぐ14が出る | 修理を依頼する | 温度センサーや電装ユニットの不具合が疑われるため |
| 弱火や湯沸かしでも出る | まず掃除、改善しなければ修理 | センサーの汚れか感度異常が考えられるため |
| 鍋を載せていないのに出る | 修理を依頼する | 温度を正しく検知できていない可能性があるため |
| 煙や焦げ臭さ、異音を伴う | 使用を中止して連絡する | 燃焼や部品の異常が疑われるため |
温度センサーを押し込んだ状態で固定したり、動かないようテープで留めたりしてはいけません。
安全装置が働かなくなり、天ぷら油火災につながるおそれがあります。
修理を依頼する際は、型式と、どのバーナーで何回目に出たかを控えておくと話が早く進みます。
使用年数から見た修理と交換の判断
ガス機器には、安全上支障なく使用できる期間として設計標準使用期間が定められています。
家庭用のガスコンロではおおむね10年に設定されており、この期間を過ぎると経年劣化による不具合が起こりやすくなります。
温度センサーは、日常的に高温にさらされる消耗部品です。
使用10年前後で、掃除しても通常の調理で14が出るようになった場合は、修理費用と交換費用を並べてから決めるのが現実的です。
同じ時期に別の部品も寿命を迎えることが多く、修理を重ねるより結果的に安く収まる場合があります。
買い替える場合の古い機器の扱いはガスコンロの捨て方・処分方法を徹底解説|費用・手順・注意点まとめにまとめています。
よくある質問
Q1. エラー14が出たあと、どのくらい待てば再点火できますか?
10〜15分を目安にしてください。
02のときよりやや長めに取るのは、14がセンサー周辺により強い熱がこもった状態を示しているためです。
待つあいだは鍋やフライパンを天板から下ろしておいてください。
熱い調理器具を載せたままだと、その熱がセンサーに伝わり続けて温度が下がりません。
十分に冷ましたはずなのに点火してすぐ14が出る場合は、センサー側の不具合が疑われるため修理を相談してください。
Q2. 高温炒めモードを使うと必ず14が出ますか?
必ず出るわけではありませんが、通常の調理より出やすい状態にはなります。
この機能はセンサーを無効化するものではなく、自動調節を始める温度を約250℃から約290℃へ引き上げるものだからです。
それ以上の温度に達すれば安全のため消火しますし、連続使用が約30分を超えた場合も自動消火します。
炒め物の途中で消えるのが気になる場合は、鍋を予熱しすぎない、食材を入れる前に強火で放置しないといった使い方で頻度を減らせます。
揚げ物調理では、発火の危険があるためこの機能を使わないでください。
Q3. 空焼きや油ならしをしたいのですが、途中で消えてしまいます。
鍋を空のまま加熱すると熱を吸収するものがないため、短時間で温度が上がり、安全機能が働きます。
これは機器の異常ではなく、設計どおりの動作です。
中火以下で短時間ずつ加熱し、間に冷ます時間を挟むと、途中で消えにくくなります。
また、鉄鍋の焼き込みのように高温での空焼きが必要な調理は、家庭用のSiセンサーコンロでは想定されていません。
メーカーが推奨していない使い方を無理に続けると、センサーの劣化を早めることになります。
Q4. 14と12はどう違うのですか?
14は、温度センサー周辺が高温になったことを検知して消火した状態を示します。
一方12は、燃焼中に炎が消えて立消え安全装置が働いた状態です。
14は「熱くなりすぎて止めた」、12は「炎が消えたのでガスを止めた」という違いになります。
確認する場所も異なり、14は温度センサーと鍋の相性、12は立消え安全装置の汚れやガス栓の開き具合が中心です。
表示された番号に応じて、確認する箇所を切り替えてください。
Q5. 温度センサーは自分で交換できますか?
温度センサーは、利用者が交換することを前提とした部品ではありません。
五徳やバーナーキャップのように取り外して洗える部品とは異なり、内部の配線とつながっています。
無理に外すと配線を傷めたり、取り付け位置がずれて正しく検知できなくなったりするおそれがあります。
自分でできるのは、表面の汚れを拭き取る範囲までと考えてください。
掃除しても改善しない場合は、型式を控えたうえでメーカーの修理窓口に相談するのが確実です。
まとめ
リンナイのビルトインコンロに表示されるエラー14は、温度センサー過熱防止機能が働いて火を止めたことを示すサインです。
高温炒めモードでの調理、空焚きに近い加熱、底が反った鍋の使用、センサーの汚れといった場面で出やすくなります。
まずは点火ボタンを消火位置に戻し、鍋を下ろして10〜15分ほど冷ましてから、センサーの汚れを確認して再点火してください。
冷ましても点火してすぐに再表示される、弱火の調理でも出るといった場合は、使用年数を踏まえて修理か交換の相談に進みましょう。
点火自体ができない場合の見方はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断で解説しています。

