リンナイのガスファンヒーターのスイッチを入れたのに火がつかず、表示部に「11」が点滅して止まってしまった。
寒い日の朝や、帰宅してすぐ暖まりたいときに止まると、焦ってしまいますよね。
ただし、11は機器が「点火できなかった」と判断して、安全のために止まった表示です。
多くの場合、ガス栓やガスコードの状態を見直して、表示を解除し、再運転するところから確認が始まります。
この記事では、リンナイ公式の案内をもとに、エラー11の意味、最初に確認する3点、久しぶりに使うときに点火しにくい理由、数回試してよい範囲、点検を考える目安を整理します。
手元の表示と照らし合わせながら、順番に読み進めてください。
エラー11の意味|立消え安全装置が働いたサイン
リンナイは、エラー11を「立消え安全装置が作動している状態」と案内しています。
点火時に、バーナーに着火しなかったときなどに「11」が点滅します。
立消え安全装置は、火がついていないのにガスだけが出続けることを防ぐための仕組みです。
ガスファンヒーターは、スイッチを入れるとガスを出して点火し、炎がついたことを確認して運転を続けます。
炎が確認できないときは、安全のためにガスを止めます。
その結果として表示されるのが11です。
つまり11は、「壊れた」と断定する表示ではなく、「燃焼に必要な条件がそろわなかった」という合図です。
そのため、原因がガス栓の閉まり気味やガスコードの折れといった、機器の外側にあることも少なくありません。
最初の1分でやること
表示を見たら、次の順で確認します。
順番を守ると、無駄な操作を減らせます。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 表示の番号を控える | 2つの番号が交互に点滅する場合は、両方を控える |
| 2 | ガス栓が全開か確認する | 壁側と機器側の両方を見る |
| 3 | ガスコードの折れ・つぶれを確認する | 家具の脚や機器の下に挟まっていないか見る |
| 4 | 運転スイッチを1回押して点滅表示を解除する | 点滅したまま何度も押さない |
| 5 | 再運転して様子を見る | 1回試して、結果を確認する |
確認① ガス栓が全開になっているか
リンナイが最初に案内しているのは、ガス栓が全開になっているかの確認です。
ガス栓は、壁側にあるものと、機器につなぐガスコードの端にあるものがあります。
どちらかが半開きだと、ガスが十分に届かず、着火しないことがあります。
見落としやすいのは、次のような場面です。
- 掃除や模様替えのときに、つまみに手や物が当たって回ってしまった
- 前のシーズンの終わりに、ガス栓を閉めたままにしていた
- ガスコードを付け替えたあと、開け忘れた
ガス栓のつまみの向きは、機種や設置状況によって異なる場合があります。
全開の状態が分かりにくいときは、取扱説明書や、ガス会社・販売店に確認してください。
確認② ガスコードの折れ・つぶれ
次に見るのは、ガスコードです。
リンナイは、ガスコードが折れ曲がっていないかの確認を案内しています。
ガスコードは、強く曲がったりつぶれたりすると、ガスの流れが細くなるおそれがあります。
機器を動かした拍子に、くの字に曲がっていることもあります。
家具の脚で踏まれていたり、機器の下敷きになっていたりしないかも見ておきましょう。
折れ曲がりが見つかったら、まっすぐに戻して、無理のない取り回しにします。
ひび割れや傷みがある場合は、使い続けずに、ガス会社や販売店に相談してください。
確認③ 運転スイッチを1回押して解除し、再運転する
ガス栓とガスコードを確認したら、運転スイッチを1回押して、点滅表示を解除します。
そのうえで、再運転します。
ここで大切なのは、点滅したまま何度もスイッチを押さず、1回押して解除してから再運転することです。
解除の操作をしないと、表示が残ったままになり、運転が始まらないことがあります。
再運転して点火すれば、当面は様子を見ながら使えます。
それでも「11」が点滅する場合は、リンナイは機器故障の可能性があると案内しています。
シーズン初めや久しぶりの使用で点火しにくいとき
「去年の冬以来、はじめてつけたら11が出た」というのは、よくある場面です。
リンナイは、次の場合に、ガスコード内に空気が入っていて点火しにくいことがあると案内しています。
- シーズンの始め
- しばらくの間、運転しなかったあと
- ガスコードを付け外ししたあと
この場合は、数回運転操作をすると、ガスコード内の空気が抜けて、正常に作動します。
数回運転操作をしても改善しない場合は、機器本体の点検が必要になります。
ここでいう「数回」は、コード内の空気を抜くための操作です。
何度も繰り返してよいという意味ではないため、ガス栓とコードを確認したうえで、数回で改善しないなら、それ以上は続けないようにしてください。
プラグを抜き差ししたあとに点火しないとき
使用中に誤って電源プラグを抜いてしまい、差し込み直しても点火しない、という場面もあります。
リンナイは、点火時に機器内部の温度が異常に高いと、内部が冷えるまで作動しない構造になっていると案内しています。
そのため、数分待ってから、運転操作をします。
これで改善しない場合は、リンナイお客様センターに点検・修理を依頼してください。
プラグを抜いたあとに出る表示は、11とは別に、00が点滅することもあります。
停電やプラグ抜けのあとの表示は、リンナイ ガスファンヒーターのエラー00|停電後に出る表示の意味で解説しています。
ほかのガス機器が使えるかも確認する
ガス栓を開け直しても点火しないときは、問題が機器にあるのか、ガスの供給側にあるのかを切り分けます。
| 確認すること | 結果 | 考えられること |
|---|---|---|
| コンロなど、ほかのガス機器が使えるか | 使える | 供給は届いているため、機器側の確認へ進む |
| 同じ | 使えない | ガスメーターの遮断や、供給側の問題が考えられる |
| プロパンガスの場合の残量 | 少ない | ガス販売店に確認する |
ガスメーターが遮断している場合は、メーターの復帰操作が必要です。
やり方は、ガスメーターや各社の案内に従ってください。
供給側の問題が疑われるときは、ガス会社(プロパンガスは販売店)に連絡します。
自分で試す範囲と、使用を止める境目
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| ガス栓やコードを直して再運転したら点火した | 当面は使えます。続けて何度も出ないかを見ます |
| シーズン初めで、数回の操作で点火した | コード内の空気が抜けた可能性があります。以後は通常どおりです |
| 数分待ってから再運転したら点火した | 内部温度が下がったことで動いた可能性があります |
| 確認と数回の再運転をしても11が出る | 機器故障の可能性があります。使用を止めて点検を依頼します |
| コンロなど、ほかのガス機器も使えない | ガス会社(プロパンガスは販売店)に確認します |
ガスのにおいがするときは、再運転をせず、ガス栓を閉めて窓を開け、電気のスイッチや換気扇には触れずにガス会社へ連絡してください。
においの種類ごとの見分け方は、ガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介で整理しています。
エラー12との違い|点火しないのか、途中で消えるのか
11と並んでよく出るのが12です。
11は点火時に着火しない表示で、12は不完全燃焼防止装置と立消え安全装置が作動した表示です。
| 項目 | エラー11 | エラー12 |
|---|---|---|
| 主な場面 | 点火時に着火しない | 換気不十分、エアフィルターのほこり詰まり |
| 最初に見る場所 | ガス栓、ガスコード | 部屋の換気、エアフィルター |
| 再運転の前にすること | 運転スイッチを1回押して解除する | 換気とフィルター掃除をする |
12で止まったあとに再運転すると、今度は11が出ることもあります。
どちらも「燃焼に必要な条件が整っていない」という点でつながっているため、片方だけ直しても再発する場合があります。
12の詳しい確認手順は、リンナイ ガスファンヒーターのエラー12|途中で消えるときの確認と対処で解説しています。
リンナイのガスストーブ全体の表示は、リンナイ ガスストーブ エラー一覧|表示別の意味と自分でできる対処で確認できます。
11が繰り返すときの相談のしかた
確認と再運転をしても11が繰り返し出る場合は、点火まわりの部品に不具合がある可能性もあります。
その場合は、使用を止めて、点検を依頼します。
相談するときは、次の情報を手元に用意しておくと、話が早く進みます。
- 本体の銘板にある型番
- 表示された番号(11)と、いつから出ているか
- 使用年数と購入先
- 試したこと(ガス栓の確認、ガスコードの確認、再運転の回数、待った時間)
- ほかのガス機器が使えるかどうか
東京ガスや大阪ガスなど、ガス会社のブランドで販売された機器は、製造元がリンナイでも、まずそのガス会社の窓口に連絡してください。
賃貸で備え付けの機器の場合は、管理会社や大家さんの連絡先も先に確認しておくと安心です。
実際の修理料金や出張費は、修理員の案内によって決まります。
使用年数が長い機器では、修理と買い替えを並べて考えると判断しやすくなります。
寿命のサインは、ガスファンヒーターの寿命は何年?不調サインから交換判断までわかる徹底ガイドで整理しています。
シーズン前にやっておきたい準備
11を冬の真ん中で慌てて見ないために、使い始める前に次の点を確認しておくと安心です。
- ガスコードに、ひび割れ・傷み・つぶれがないか
- ガス栓がスムーズに開閉できるか
- 試運転をして、点火と運転が問題なくできるか
- 機器の前や周囲に、物が置かれていないか
試運転で11が出ても、シーズン初めはコード内の空気が原因のことがあります。
数回の運転操作で点火するかを見て、改善しなければ、寒くなる前に点検を依頼しておくと余裕を持って対応できます。
FAQ(よくある質問)
Q1. エラー11が出たとき、電源プラグを抜いたほうがよいですか?
リンナイの案内では、運転スイッチを1回押して点滅表示を解除し、再運転する手順が示されています。
まずは、ガス栓とガスコードを確認したうえで、この手順を行ってください。
プラグの抜き差しは、解除操作の代わりにはなりません。
なお、プラグを抜いたあとに差し込み直して点火しない場合は、内部が冷えるまで作動しない構造のため、数分待ってから操作します。
それでも点滅が続く場合は、機器故障の可能性があります。
Q2. 何回まで再運転を試してよいですか?
シーズン初めやコードの付け外しのあとは、リンナイが「数回」の運転操作を案内しています。
ただし、これはガスコード内の空気を抜くための操作です。
ガス栓とコードを確認したうえで、数回試しても点火しないなら、それ以上は繰り返さず、点検を相談してください。
繰り返し操作すると、原因が残ったままになってしまうためです。
Q3. ガス栓は開いているのに11が出るのはなぜですか?
ガスコードの折れやつぶれ、コード内の空気、機器側の不具合などが考えられます。
コンロなど、ほかのガス機器も使えない場合は、ガスメーターの遮断や、供給側の問題も考えられるため、ガス会社に確認してください。
いずれも確認して解決しないなら、点検を依頼する段階です。
Q4. 11のあとに12が出た場合は、どうすればよいですか?
12は、換気不足やエアフィルターのほこり詰まりで出る表示です。
窓を開けて十分に換気し、エアフィルターを掃除してから再運転します。
11と12が交互に出るときは、燃焼に必要なガスと空気のどちらも見直す必要があります。
それでも続く場合は、使用を止めて点検を依頼してください。
Q5. 修理を依頼するとき、何を伝えるとスムーズですか?
本体の銘板にある型番、表示された番号(11)、使用年数、試した対処(ガス栓の確認、コードの確認、再運転の回数)を伝えると、話が早く進みます。
ガス会社ブランドの機器の場合は、まずそのガス会社の窓口に連絡してください。
賃貸で備え付けの機器なら、管理会社への連絡も忘れずに行います。
まとめ
エラー11は、点火時に着火しなかったときに働く立消え安全装置の表示です。
まず、ガス栓が全開か、ガスコードが折れていないかを確認し、運転スイッチを1回押して解除してから再運転します。
シーズン初めやコードの付け外しのあとは、コード内の空気が原因で、数回の運転操作で点火することがあります。
プラグを抜いたあとは、内部が冷えるまで数分待つ必要があります。
確認と数回の再運転をしても改善しない場合や、ガスのにおいがある場合は、使用を止めて点検を依頼してください。

