MENU

リンナイの給湯器エラー901・900とは?|給排気閉塞の確認箇所と修理費用

リンナイ給湯器エラー901・900の給排気閉塞の確認箇所と修理費用を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

台風に備えて給湯器にシートをかけた翌日、お湯が出なくなって「901」が表示された。
あるいは、大雪が降った朝からリモコンに「900」が出たまま動かない——。
901や900は、こうした「機器の外側で起きたこと」がそのまま原因になっていることが多いコードです。
リンナイ自身も、給排気トップがブルーシート等で覆われていないか、冬季は煙突部が雪で埋まっていないかを確認するよう案内しています。
つまり、修理を呼ぶ前に屋外を見に行くだけで解決する可能性が高いエラーです。
この記事では、901・900・902・903・90の違い、確認すべき箇所、似ているが意味の異なる101との区別、そして修理費用の目安までを整理します。

目次

901・900が示しているのは「給排気閉塞異常」

リンナイの公式Q&Aでは、901について給湯側の給・排気閉塞異常を検知した場合に表示されると説明されています。
そのうえで、給排気トップ(煙突)部がブルーシート等で覆われていないか、冬季の場合は煙突部が雪で埋まっていないかを確認するよう案内されています。
塞がっている場合は原因を取り除き、原因が特定できない場合は修理を依頼するか設置事業者に相談するという流れです。

📎 出典:給湯器|エラーコード901 が表示|リンナイ

注目したいのは、メーカーが最初に案内しているのが「利用者が屋外で確認する」という行動だという点です。
多くのエラーコードでは、まず運転スイッチの入れ直しが案内されます。
それに対して900番台では、物理的に塞がっているものを探すことが先に来ています。

900・901・902・903・90の違い

同じ給排気閉塞でも、どの系統で検知したかによって表示される数字が変わります。

表示内容
900給・排気閉塞異常
901給湯側の給・排気閉塞異常
902風呂側の給・排気閉塞異常
903給・排気閉塞異常
90給・排気閉塞異常(2桁表示)

900は機種共通の表示で、内容と対処は901と同じ案内がされています。

📎 出典:給湯器|エラーコード900 が表示|リンナイ

902は風呂側で検知した場合の表示です。
おいだきを操作したときだけ出る、という現れ方をすることがあります。

📎 出典:給湯器|エラーコード902 が表示|リンナイ

903も同じ給排気閉塞異常で、確認事項も対処方法も共通です。

📎 出典:給湯器|エラーコード903 が表示|リンナイ

2桁表示の90については案内の書き方が少し異なり、運転スイッチを一度切って再操作する手順が示されています。
改善した場合はそのまま使用してよいとされ、改善しない場合は給・排気通路の閉塞や熱交換器の詰まりなどが考えられるとされています。

📎 出典:給湯器|エラーコード90 が表示|リンナイ

101(出力ダウン運転)との違い

給排気に関わるコードには101・100もありますが、意味が異なります。

表示状態お湯の使用
101・100出力ダウン運転。能力を落として運転を続けている使えるが、ぬるい・湯量が細い
901・900給排気閉塞異常。閉塞を検知して停止する使えない

101は「通りにくい」段階、901は「塞がっている」段階だと整理すると分かりやすくなります。
お湯がぬるいだけなら101、まったく出ないなら901という見分け方が実用的です。

公式が名指ししている2つの原因

リンナイの案内には、確認すべき対象が具体的に2つ挙げられています。
これは裏を返せば、実際に多い原因だということです。

ブルーシート・養生シートで覆っている

台風接近時に給湯器を保護しようとしてシートをかける、外壁塗装の養生で機器周辺を覆う、といったケースです。
機器を守るつもりの行動が、そのまま排気の出口を塞いでしまいます。

  • 台風・強風対策でシートをかけた
  • 外壁塗装や屋根工事の養生が給湯器にかかっている
  • 冬囲いで機器全体を覆った
  • 目隠しのために板やパネルを立てかけた

燃焼機器を運転したままシート等で覆うことは、排気が屋外へ出られなくなるため絶対に避けてください。
どうしても養生が必要な場合は、給排気口を塞がない形にするか、その間は機器を使用しない運用にします。

冬季の積雪で煙突部が埋まっている

積雪地では、給排気トップが雪に埋まることで同じ状態になります。

  • 屋根からの落雪が給湯器の前に積み上がった
  • 除雪した雪を機器の近くに寄せた
  • 吹きだまりになって排気口の高さまで積もった
  • 排気口の周囲だけ氷が張って塞がった

雪は一晩で状況が変わるため、「昨日まで使えていたのに今朝から使えない」という出方をしたら、まず排気口の周囲を掘り出して確認するのが先決です。

そのほかに塞がる要因

シートと雪以外にも、次のような原因があります。

要因起きやすい状況
落ち葉・枯れ枝周囲に樹木がある住宅、秋から冬
鳥の巣・虫の巣春から初夏、使用頻度が低い機器
ビニール袋・飛来物強風の翌日
荷物・段ボール収納場所として使ってしまっている
増築・目隠しフェンス設置後の外構工事
洗濯物・物干し竿排気の流れを妨げる位置に干している

このうち鳥の巣は見落とされがちです。
排気トップの内側に営巣されると外からは分かりにくく、原因が特定できないまま修理を呼ぶことになります。

給排気が塞がると何が起きるか

給湯器は、燃焼に必要な空気を取り込み、燃えたあとの排気を屋外へ押し出しています。
この経路が塞がれると、燃焼に必要な酸素が不足し、不完全燃焼につながります。

不完全燃焼は一酸化炭素の発生につながるため、機器はこれを検知した時点で運転を止めます。
901や900が表示されて使えなくなるのは、安全装置が正しく働いている状態です。

次の症状がある場合は、確認作業をする前に使用を中止してください。

  • ガスのにおいがする
  • 焦げ臭いにおいがする
  • 本体から煙が出ている
  • 頭痛や吐き気を感じる

これらに該当する場合はガス栓を閉めて窓を開けて換気し、その場を離れてガス会社またはリンナイへ連絡してください。

確認と対処の手順

安全上の異常がない場合は、次の順序で確認します。

  1. お湯の使用を止め、運転スイッチを「切」にする
  2. 屋外に出て、給湯器の給排気トップを目視で確認する
  3. シート・雪・落ち葉・飛来物など、塞いでいるものがあれば取り除く
  4. 本体の前後左右に密着している物があれば移動させる
  5. 運転スイッチを「入」に戻し、お湯を出して確認する

雪を取り除く際は、排気口の周囲だけでなく、その先の空間も確保してください。
出口が見えていても、周囲が雪の壁に囲まれていれば排気は流れにくくなります。

なお、給排気トップの内部に手を入れる、外装パネルを外すといった作業は行わないでください。
ガス機器の分解や部品交換には資格が求められます。

改善しない場合に疑われる箇所

外側の確認で解決しないときは、機器側に原因があります。

疑われる箇所起きていること
ファンモーター必要な風量を送れず、閉塞と同じ状態になる
電装ユニット圧力や風量の判定を正しく行えていない
給排気通路の内部外から見えない位置で異物や堆積物が詰まっている
熱交換器の目詰まり空気の通り道が狭くなっている
給排気管の施工不良配管の長さや曲がりが規定を超えている

最後の施工不良は、リフォームや機器交換の直後に出た場合に疑う項目です。
使い始めてすぐ901が出るようであれば、設置工事を行った業者への相談が近道になります。

修理費用の目安

リンナイは、保証期間終了後の出張修理料金の目安を公開しています。
給排気閉塞に関するコードでは、900・901・902・903・90のいずれも同じ金額が示されています。

表示修理料金の目安(税込)
900・901・902・903・9037,900円〜63,200円

考えられる故障箇所として挙げられているのは、ファンモーターと電装ユニットです。

あわせて、次の点も費用に影響します。

  • 訪問した結果、修理を行わなかった場合でも出張費や故障診断料が発生する
  • 高所や狭所など設置状況によって追加費用が生じることがある
  • 故障箇所が複数にわたる場合、目安金額を超えることがある

シートや雪が原因だった場合は、取り除くだけで復旧するため費用はかかりません。
出張費だけ払って「シートを外したら直りました」という結果になるのは避けたいところです。
連絡の前に屋外を一度見ておく価値が、他のコードより高いといえます。

修理と交換の判断基準

判断の軸になるのは使用年数です。
給湯器は設計上の標準使用期間が10年に設定されており、部品の保有期間も製造終了からおおむね10年です。

使用年数基本的な考え方
5年未満まず屋外を確認。改善しなければ修理を優先
5〜8年修理が現実的。ファンモーター交換の金額を確認する
8〜10年修理費が4万円を超えるなら交換と比較する
10年以上交換を軸に検討。ほかの部品も劣化が進んでいる

交換時期の考え方については給湯器の寿命は何年?交換時期の目安と見逃されやすいサインで整理しています。

リモコンに「88」や「888」が併せて表示されている機器は、すでに使用年数10年相当に達しているという合図です。
その意味はリンナイ給湯器のエラー88・888の解除方法|故障ではない?表示の意味と正しい対処で解説しています。

実際の費用は業者や工事条件によって変わるため、最終的には見積もりで確認してください。

再発を防ぐためにできること

このコードは、設置環境の管理でほぼ防げる部類です。

  • 給湯器の周囲30cm程度には物を置かない
  • 台風対策で機器を覆わない。どうしても必要なら使用を止める
  • 外壁塗装などの工事前に、養生の範囲を業者と確認する
  • 積雪地では、除雪した雪を給湯器の近くに寄せない
  • 屋根からの落雪が給湯器の前に落ちる位置なら、雪よけの設置を相談する
  • 春先に、排気トップ内部へ営巣されていないか確認する

とくに外構工事や外壁塗装のあとに出た場合は、工事内容と時期を業者に伝えてください。
養生の残りや新設したフェンスが原因であれば、機器の修理ではなく施工側の調整で解決します。

なお、火がつかない、途中で火が消えるといった症状は別のコードで表示されます。
点火しない場合の111・11はリンナイ給湯器のエラー11・111とは?点火不良の原因と正しい対処法、燃焼の途中で火が消える12はリンナイ給湯器のエラー12|途中失火が起きたときの意味と対処で解説しています。

よくある質問

Q1. 台風対策で給湯器にカバーをかけていました。これが原因ですか。

その可能性が高い状態です。
リンナイも、給排気トップがブルーシート等で覆われていないかを最初の確認事項として挙げています。
カバーを外し、給排気口の周囲に何もない状態にしてから運転スイッチを入れ直してください。
なお、燃焼機器を覆ったまま運転すると排気が屋外に出られなくなるため、養生が必要な期間は機器を使用しない運用にしてください。

Q2. 雪が原因の場合、どこまで除雪すればいいですか。

給排気トップの開口部が見えるだけでは不十分な場合があります。
排気は勢いよく出るものではないため、出口の先に空間が確保されていないと流れにくくなります。
開口部の前方と左右にも、ある程度の空間をつくるように雪をどけてください。
また、除雪した雪を給湯器の近くに積み上げると同じ状態を繰り返すため、置き場所にも注意が必要です。

Q3. 屋外を確認しても何も塞いでいません。次に何をすればいいですか。

外から見える範囲に原因がない場合、給排気トップの内部や機器内部に原因があると考えられます。
排気トップの内側に鳥の巣がある、内部に堆積物がたまっているといったケースは、外観では判断できません。
また、ファンモーターや電装ユニットの不具合でも同じ表示が出ます。
無理に分解せず、メーカーまたは設置業者に点検を依頼してください。

Q4. 901と902で違いはありますか。

異常の内容は同じで、901は給湯側、902は風呂側と検知した系統が異なります。
公表されている修理料金の目安も同額です。
902の場合はおいだきを操作したときに表示されることが多く、給湯は使えているのにおいだきだけできないという形で気づくことがあります。
どちらも確認すべき箇所は同じで、給排気トップが塞がれていないかを見てください。

Q5. 機器を交換したばかりなのに901が出ます。

設置直後に出る場合は、給排気管の施工条件を疑う余地があります。
配管の長さや曲がりの数が機種の規定を超えていると、風量が確保できず閉塞と同じ判定になることがあります。
この場合は機器の故障ではなく施工側の問題のため、工事を行った業者への連絡が近道です。
いつ設置したか、その後どのタイミングで表示が出たかを整理して伝えてください。

まとめ

リンナイ給湯器のエラー901・900は、給排気の経路が塞がれたことを検知して運転を止めた状態を示すコードです。
メーカー自身が、ブルーシートによる覆いと冬季の積雪を具体的な確認対象として挙げています。

  • 900・901・902・903・90はいずれも給排気閉塞異常
  • まず屋外で給排気トップを目視で確認する
  • 原因が外側にあれば、取り除くだけで復旧し費用もかからない
  • 燃焼機器を覆ったまま運転しない。養生中は使用を止める
  • 修理費用の目安は37,900円〜63,200円

このエラーは、機器の内部より先に外側を見るべき数少ないコードです。
「昨日まで使えていた」のであれば、その間に外で何が変わったかを思い出すことが解決への近道になります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次