シャワーやお風呂を使っている最中に、急にお湯が水に変わり、リモコンに「12」が点滅した——
リンナイの給湯器でこの表示が出ると、「壊れたのかな」「このまま使って大丈夫?」と不安になりますよね。
エラー12は、燃焼の途中で火が消える「途中失火(とちゅうしっか)」を検知して、給湯器が安全のために止まったサインです。
原因の多くはガス供給の一時的なトラブルや悪天候で、自分で確認できるケースもあります。
ここでは表示の意味、まず確認すべきこと、自分でできる対処と業者に頼む目安を整理します。
エラー12・121・122・123は同じ「途中失火」のサイン

エラー12は、一度着火したあとに、燃焼の途中で炎が消えてしまったことを知らせる表示です。
給湯器は炎が消えた状態でガスを出し続けると危険なため、安全装置が働いてすぐに運転を止めます。
つまりエラー12は「故障」そのものではなく、まず安全に停止した結果として表示されるものです。
リモコンによって「12」と2桁で出る場合と、「121」「122」「123」と3桁で出る場合があります。
数字の桁数が違っても、示している意味は同じ「途中失火」です。
| 表示のされ方 | 主な機種タイプ |
|---|---|
| 12(2桁) | 給湯専用タイプ |
| 121・122・123(3桁) | ふろ給湯器・給湯暖房機など |
桁数の違いは、本体やリモコンの仕様差によるものと考えて問題ありません。
リンナイの公式Q&Aでも、「12」「121」「122」「123」は同じ案内としてまとめられています。
なお、似た番号のエラー11・111は「そもそも点火できなかった(点火不良)」を示すもので、途中失火のエラー12とは症状が異なります。
点火の段階でつまずくのが11系、いったんついた火が途中で消えるのが12系、と整理すると分かりやすいです。
エラー11・111については、リンナイ給湯器のエラー11・111とは?点火不良の原因と正しい対処法で詳しく解説しています。
まず確認:ほかのガス機器は使えますか?
エラー12が出たとき、原因が「給湯器側」なのか「ガス供給側」なのかを見分ける最初のポイントが、ガスコンロやガスファンヒーターなど、ほかのガス機器が使えるかどうかです。
リンナイの公式案内も、この確認から切り分ける手順になっています。
| ほかのガス機器 | 考えられる範囲 | まず試すこと |
|---|---|---|
| 使える | 給湯器側の一時的な要因の可能性 | 運転スイッチを切って再操作(リセット) |
| 使えない | ガス供給側の可能性(ガス欠・メーター遮断・配管のエア抜き不足など) | ガスメーターや残量を確認 |
| ほかに機器がなく分からない | まずは切り分けできないため様子見 | リセットして改善するか確認 |
ほかのガス機器も同時に使えない場合は、給湯器の故障ではなく、ガスの供給が止まっている可能性が高くなります。
この場合はガスメーター(マイコンメーター)の遮断やガス切れを疑い、無理に給湯器だけをいじらないようにしましょう。
エラー12が起きる主な原因

途中失火が起こる背景には、いくつかの典型的なパターンがあります。
- ガス供給の一時的なトラブル:LPガスの残量切れ、ガスメーターの安全遮断、ガス栓が半開など。都市ガスでも、地震や大量使用をきっかけにメーターが遮断されることがあります。
- 強風・悪天候:給排気口に強い風が吹き込み、燃焼中の炎があおられて消えることがあります。台風の日や、冬の季節風が強い日に一時的に出やすい傾向があります。
- 燃焼・センサー系の汚れや劣化:炎を感知するフレームロッドや燃焼部にすすなどが付着すると、炎を正しく検知できず「失火」と判断してしまう場合があります。使用開始から10年前後で増えやすい要因です。
- 給排気口のつまり:排気口に雪・落ち葉・虫の巣などが詰まって空気が不足すると、燃焼が不安定になることがあります。
一度きりで再発しないなら、強風やガスメーターの一時遮断など「その場限りの要因」だったケースが多く見られます。
一方、リセットしてもすぐ再発する場合は、燃焼系の部品やセンサーの点検が必要なサインと考えられます。
自分でできる対処
安全に確認できる範囲で、次の順に試してみてください。
- 運転スイッチを切り、数分おいてから再操作(リセット)する。一時的な不具合であれば、これで復帰することが多いです。
- ガスメーターを確認する。ランプが赤く点滅していたら、復帰ボタンを押して指示どおりに復帰操作を行う。
- LPガスの場合は残量を、都市ガス・LPガス問わずガス栓が全開になっているかを確認する。
- ほかのガス機器が使えるかを確認し、給湯器側かガス供給側かを切り分ける。
- 強風や大雨のときは、天候が落ち着いてからもう一度使ってみる。
リセットと基本的な確認で復帰し、その後も問題なく使えるようであれば、一時的な失火だったと考えて差し支えありません。
⚠️ ガス臭がする、すすっぽい臭い・異臭がする、目がチカチカするなどの症状があるときは、リセットを繰り返さず、ただちに使用を中止してください。
窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉めたうえで、ガス会社・供給元に連絡しましょう。
不完全燃焼やガス漏れの疑いがある状態で使い続けるのは危険です。
業者に依頼すべき判断の目安

以下に当てはまる場合は、自己判断で使い続けず、点検・修理を依頼するのが安全です。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| リセットしてもすぐに再発する/何度も繰り返す | 燃焼系・センサーの点検が必要な可能性 |
| ほかのガス機器も使えない | ガス供給側の問題。まずガス会社へ連絡 |
| 設置から10年前後で頻発している | 経年劣化のサイン。点検・交換の検討時期 |
| ガス臭・すす・異音・異臭を伴う | 使用を中止し、すぐに相談 |
エラー12は原因が一つに絞りにくく、部品交換まで必要かどうかは、実際に点検してみないと判断できないケースがほとんどです。
費用を正確に知りたい場合は、点検時に見積もりを確認するのが確実です。
なお、リモコンに「88」または「888」が一緒に表示される場合は、設置から10年相当が経過して点検時期を知らせるサインが出ている状態です。
詳しくはリンナイ給湯器のエラー88・888の解除方法|故障ではない?表示の意味と正しい対処を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. エラー12はリセットすれば直りますか?
一時的なガス供給トラブルや強風による失火であれば、運転スイッチを切って数分おき、再操作(リセット)することで復帰することが多いです。ただし、リセット後すぐに再発する場合や、繰り返し表示される場合は、燃焼系やセンサーの点検が必要なサインです。無理に何度もリセットを繰り返さず、点検を検討してください。
Q2. エラー12とエラー11は何が違うのですか?
エラー11・111は「そもそも点火できなかった(点火不良)」を示す表示で、エラー12・121・122・123は「一度ついた火が燃焼の途中で消えた(途中失火)」を示す表示です。点火の段階でつまずくのが11系、着火後に火が消えるのが12系、と考えると区別しやすくなります。どちらも安全のための停止で、燃焼に関わる表示です。
Q3. ほかのガス機器も使えないときはどうすればいいですか?
給湯器だけでなくガスコンロなども使えない場合は、給湯器の故障ではなく、ガスの供給が止まっている可能性が高いと考えられます。ガスメーター(マイコンメーター)が安全遮断していないか、ガス切れやガス栓の閉まりがないかを確認してください。復帰操作をしても改善しない場合は、ガス会社・供給元に連絡しましょう。
Q4. 何度もエラー12が出るのは故障でしょうか?
リセットしてもすぐ再発したり、頻繁に表示されたりする場合は、フレームロッドなど炎を感知する部品や燃焼部の劣化・汚れが疑われます。特に設置から10年前後の機器では起こりやすくなります。安全に関わる部分のため、自分で分解せず、点検・修理を依頼するのが安心です。
Q5. 冬や強風の日にエラー12が出やすいのはなぜですか?
給排気口に強い風が吹き込むと、燃焼中の炎があおられて消えることがあり、これが途中失火として検知される場合があります。台風や冬の季節風が強い日に一時的に出やすいのはこのためです。天候が落ち着いたあとに再操作して問題なく使えるようであれば、一時的な要因だったと考えられます。
まとめ
リンナイ給湯器のエラー12(121・122・123)は、燃焼の途中で火が消える「途中失火」を知らせる安全停止のサインです。
まずは、ほかのガス機器が使えるかどうかで「給湯器側」か「ガス供給側」かを切り分け、運転スイッチを切って再操作するリセットを試してみましょう。
一度で復帰してその後問題がなければ、強風やガスメーターの一時遮断といった一時的な要因だったケースが多く見られます。
一方、リセットしてもすぐ再発する、ほかのガス機器も使えない、設置10年前後で頻発する、ガス臭や異音を伴うといった場合は、自己判断で使い続けず点検・修理を依頼してください。
安全に関わる表示だからこそ、無理をせず、状況に応じて確認と相談を使い分けることが大切です。

