トヨトミの石油ストーブの芯を交換しようとすると、「第123種」「第24種」「第33種」など、番号の違う芯が並んでいて、どれを選べばよいか迷いやすいと思います。
トヨトミの耐熱芯は、「第○種」という種類ごとに寸法と適合機種が決まっているので、自分のストーブの型番がどの種類に当たるかを確認することが、交換の第一歩です。
見た目が似ていても、種類が違えば、寸法も、取付の手順も、芯の高さも変わります。
この記事では、トヨトミの公式資料をもとに、耐熱芯の種類、適合機種の見方、取付手順の違い、タイプ別の考え方を解説します。
トヨトミのストーブの芯は、タイプで扱いが変わる
| タイプ | 芯の扱い |
|---|---|
| 対流形(レインボー、スタンダード、GEAR MISSIONなど) | 芯式の機種が中心。耐熱芯が流通している |
| 反射形(ダブルクリーン、シングル燃焼、電池レスなど) | 芯式の機種が中心。耐熱芯が流通している |
| FF式・煙突式 | 機種によって異なる。取扱説明書で確認し、基本は販売店・メーカーに相談 |
| 石油ファンヒーター | 同上 |
※機種によって異なります。
必ず、お持ちの機種の取扱説明書で確認してください。
トヨトミのシリーズ全体は、トヨトミの石油ストーブの特徴を解説した記事で紹介しています。
芯の基本は、石油ストーブの芯とは何かを解説した記事をご覧ください。
トヨトミのカタログを見ると、対流形・反射形のなかには、見た目の違うシリーズが何種類もあります。
しかし、芯の種類は、シリーズごとにばらばらに決まっているわけではなく、いくつかの共通の芯を、複数の機種で使い回す形になっています。
そのため、「シリーズ名」ではなく「型番」から、芯の種類を引くのが正確です。
耐熱芯の種類(メーカー資料より)
トヨトミは、耐熱芯ごとに、取扱いの資料を公開しています。
ここでは、3種類の資料から、種類・寸法・適合機種の例を整理します。
| 種類 | 呼び寸法 | 規格 | 適合機種の例 | 芯の高さ(標準) |
|---|---|---|---|---|
| 第123種(普通筒しん) | φ65×2.5 | JIS S 2038 | RR-GER25、TTS-123 | 約6mm |
| 第24種(普通筒しん) | φ105×3.5 | JIS S 2038 | KR-47A、K3-GM1、TTS2-24(替しん参照番号) | 約8mm(参照①の機種)/約7mm(参照②の機種) |
| 第33種(普通筒しん・TTS-33) | φ85×2.5 | JIS S 2038 | RS系、RC系、NRC系、HRC系、NRS系、NT系など | 約8mm |
※いずれも「からやき可」と記載されています。
最新の適合機種は、各資料(メーカー公式ページ)で確認してください。
寸法から分かること
呼び寸法の「φ」は筒の直径、「×」の後ろは芯の厚さです。
この数字から、炎が出る部分の長さ(円周)を計算できます(当サイト計算)。
| 種類 | 直径 | 円周(直径 × 3.14) | 第123種との比 |
|---|---|---|---|
| 第123種 | 65mm | 約204mm | 1.0倍 |
| 第33種 | 85mm | 約267mm | 約1.3倍 |
| 第24種 | 105mm | 約330mm | 約1.6倍 |
円周は、芯の上端で気化した灯油が燃える長さを表します。
つまり、第24種は、第123種の約1.6倍の長さで燃えることになり、その分、火力の大きいストーブ向けです。
トヨトミの公式ページの畳数の目安と照らすと、第123種が使われるGEAR MISSIONのRR-GER25は木造6〜7畳クラス、第24種が使われるダブルクリーンのKR-47Aは木造12畳クラスで、芯の大きさの順番と、畳数の順番が一致していることが分かります。
第123種|RR-GER25などの小型対流形
呼び寸法φ65×2.5の芯で、GEAR MISSIONの対流形(RR-GER25)が適合機種として挙げられています。
芯の大きさとしては小さい部類で、6〜7畳クラスの小型ストーブ向けです。
第24種|KR-47Aなどの大きめの対流形
呼び寸法φ105×3.5の芯です。
ダブルクリーンの対流形(KR-47A)の参照番号が挙げられており、芯の高さは参照①の機種で約8mm、参照②の機種で約7mmと、機種によって異なります。
具体的な機種名の一覧は、資料の本文には含まれていないため、型式表で確認が必要です。
第33種|反射形の幅広い機種
呼び寸法φ85×2.5の芯です。
適合機種の型式表には、次のように多くの反射形の型番が挙がっています。
| 系統 | 型番の例 |
|---|---|
| RS系 | RS-D29D、W29E、W29F、W290、W30F、G30F、W30G、W30H、G300、DW29F |
| RC系 | RC-W36G、W320、DW320、W360、W3600、W3601 |
| NRC系 | NRC-W3616E4、W3617E5、W3618E6、W3619E7、W3621E9 |
| HRC系 | HRC-W360 |
| NRS系 | NRS-W3015E3、W3016E4、W3017E5 |
| NT系 | NT-D29D、W29E、W29F、W290、D320 |
※一部の機種のみを掲載しています。購入前に、必ず機器の型式の呼びが一致しているか確認してください。
そのほかの芯
通販サイトの一覧には、次のような芯も掲載されています。
| 商品名 | 適合機種の例 |
|---|---|
| 耐熱芯第23種 | RB-25C、RB-25D |
| 耐熱芯 第124種 | KS-52A |
| RS-W30F用替え芯 | RS-W30F |
価格の目安は、石油ストーブの芯交換の料金を解説した記事で紹介しています。
適合機種の確認方法
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 本体のラベルで、型番を確認する |
| 2 | 取扱説明書や、トヨトミの耐熱芯の資料で、適合する「第○種」を確認する |
| 3 | 適合表に型番があるか確認し、芯を購入する |
同じ「反射形」でも、型番によって適合する芯の種類が違います。「RSだから第33種」といった推測は避け、必ず型式表で確認してください。
芯の高さを測る「しん高さ確認ゲージ」は、芯に同梱されている場合があります。
型番が見つからない場合は、本体の底面や背面、タンクの取り付け部の近くのラベルを探します。
ラベルがはがれているときは、メーカーの窓口に、シリーズ名や色、購入時期を伝えて相談すると、型番の特定を手伝ってもらえることがあります。
取付手順の違い
トヨトミの資料では、芯の取付手順に、共通する流れと、機種ごとの違いがあります。
| 項目 | 第123種 | 第24種 | 第33種 |
|---|---|---|---|
| 芯調節器の蝶ナット | 3本 | 4本 | 4本(対角線上に均等に締める) |
| ガイドピン | 3か所 | 3か所 | 3か所 |
| 高さの確認 | ゲージで約6mm | ゲージで約7〜8mm(機種による) | ゲージで約8mm |
| 特記事項 | 芯をいっぱいに上げて確認 | 参照①と②で手順が異なる | ぐるんPa(RS-G30F・G300)はハンドルを外す |
共通する流れ
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 消火し、十分に冷まして、乾電池を外す |
| 2 | 対震自動消火装置を作動させ、芯を下げる |
| 3 | 本体の止めねじを外して、本体を持ち上げる |
| 4 | 残った灯油を抜き、置き台などを清掃する |
| 5 | 芯調節器の蝶ナットを外し、古い芯を引き抜く |
| 6 | 新しい芯を軽く折り、ガイドピンを差し込んで、なじませる |
| 7 | 蝶ナットを均等に少しずつ締める |
| 8 | 芯の高さを、ゲージで確認する |
| 9 | 対震自動消火装置が2〜3回確実に作動するか確認する |
| 10 | 本体と燃焼筒を戻し、給油後20分以上待って点火する |
実際の手順は、機種と芯の種類で異なります。必ず、芯に同梱の説明書と、取扱説明書に従ってください。
一般的な芯交換の流れは、石油ストーブの芯交換のやり方を解説した記事で紹介しています。
蝶ナットを「均等に」締める理由
表の中で、蝶ナットの締め方が「対角線上に均等に、少しずつ」と繰り返し書かれているのには理由があります。
芯調節器は、芯を全周で支える部品で、片側だけ強く締めると、芯の高さが場所によってばらつきます。
高さがばらつけば、炎の高さも不揃いになり、片燃えやすすの原因になります。
また、トヨトミの注意書きには、蝶ナットを無理に回すと、ねじ山をつぶすおそれがある、とも書かれています。
力任せに回さず、手の感覚で、少しずつ締めてください。
トヨトミの資料に共通する注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 灯油の状態 | 変質・不純・水の混じった灯油は、異常燃焼や故障の原因になり、芯の寿命が短くなる |
| 給油後の待ち時間 | 給油後20分以上待ってから点火する。芯に灯油が十分吸い上がる前に点火すると、芯を傷める |
| 芯の上端 | 糸のほつれ程度を整えるにとどめ、はさみで先端を切らない |
| 作業時の安全 | 消火・冷却・乾電池の取り外しを行い、手袋などの保護具を着用する |
| 動作確認 | 対震自動消火装置で、芯が確実に下がるか2〜3回確認する |
| 蝶ナット | 無理に回すと、ねじ山をつぶすおそれがある |
| 廃棄 | 交換した芯は乾燥させてからビニール袋に入れて廃棄。灯油の廃棄は販売店に相談 |
灯油の変質は、変質した古い灯油の見分け方を解説した記事で紹介しています。
給油後に20分以上待つ理由
芯は、灯油を毛細管現象で吸い上げて燃やす部品です。
新しい芯や、しばらく使っていない芯は、乾いた状態にあり、灯油が上端まで届くまでに時間がかかります。
上端まで灯油が届く前に点火すると、乾いた部分が直接焼けて、芯が傷んでしまいます。20分以上という待ち時間は、芯を傷めず、安定した炎を得るための最低限の目安です。
急いでいるときでも、この時間は守ってください。
芯の交換の目安
トヨトミの資料には、交換時期の具体的な年数や使用時間の記載はありません。
次のような状態が見られたら、交換を検討してください。
| 状態 | 内容 |
|---|---|
| 上下の動きがスムーズでない | 汚れや傷みの可能性 |
| 芯の高さが揃っていない | 片燃えの原因になる |
| 上端がほつれている | 傷みの可能性 |
臭いや点火しにくさが続く場合は、芯だけでなく、灯油の質や本体内部の汚れ、機器の使用年数も関係している可能性があります。
FF式・煙突式・石油ファンヒーターの場合
トヨトミの石油ファンヒーターは芯を使わない気化式です。FF式(FR・FFシリーズ)、煙突式(HRシリーズ)は、電子制御で燃焼する機種が多く、使用者が芯を交換する前提でない場合があります。
火が弱い、点火しないといった症状は、芯以外が原因のこともあります。
エラー表示が出た場合は、表示の意味を確認してから相談してください。
| 症状・状況 | 考え方 |
|---|---|
| 停電後に再点火しない(E-0など) | 安全のため、停電後は自動で再開しない機種がある。取扱説明書の手順で再点火する |
| 点検時期の表示(88 88など) | 点検や清掃の時期を知らせる表示のことがある。取扱説明書で確認する |
| 点火できない | 燃料切れ、給排気筒のつまり、電源など、芯以外の原因を確認する |
| 給油ランプが点滅する | 灯油の量やタンクのセット状態を確認する |
どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。
よくある質問
Q1. トヨトミの芯の「第○種」とは何ですか?
耐熱芯の種類を表す番号で、種類ごとに寸法と適合機種が決まっています。
たとえば、第123種はφ65×2.5、第24種はφ105×3.5、第33種はφ85×2.5です。
Q2. 自分のストーブに合う芯は、どう調べますか?
本体のラベルで型番を確認し、トヨトミの耐熱芯の資料にある適合機種の型式表で、一致する種類を探してください。
Q3. 芯の高さは、どのくらいにしますか?
芯の種類と機種によって異なります。
資料では、第123種は約6mm、第33種は約8mm、第24種は機種により約7〜8mmと記載されています。
付属のゲージで確認してください。
Q4. 交換後は、すぐ点火していいですか?
給油後20分以上待ってから点火するよう記載されています。
灯油が芯に十分吸い上がる前に点火すると、芯を傷めます。
Q5. トヨトミのFF式の芯は、自分で交換できますか?
機種によって異なります。
使用者が交換する前提でない場合があるため、取扱説明書で確認し、基本は販売店・メーカーに相談してください。
まとめ
トヨトミの芯交換では、型番から適合する「第○種」の耐熱芯を確認することが出発点です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 芯の種類 | 第123種(φ65×2.5)、第24種(φ105×3.5)、第33種(φ85×2.5)など |
| 円周の比較 | 第123種を1.0とすると、第33種は約1.3倍、第24種は約1.6倍(当サイト計算) |
| 適合の確認 | 型番を型式表と照らし合わせる |
| 芯の高さ | 種類・機種で異なる(約6〜8mm)。ゲージで確認 |
| 取付手順 | 蝶ナットの本数などが種類で違う。同梱説明書に従う |
| 共通の注意 | 給油後20分以上待つ。先端を切らない。対震装置を確認 |
| FF式・ファンヒーター | 基本は販売店・メーカーに相談 |
まずは、本体のラベルで型番を確認し、適合する耐熱芯の種類を探してみてください。

