使わなくなった石油ストーブは、普通のごみとして出せるのか迷う人が多い家電です。
「どの方法があるのか」「費用はいくらか」「灯油が残っているときはどうするか」と悩むことも少なくありません。
この記事では、石油ストーブの処分方法の種類と、準備することを整理します。
出し方や料金は自治体や店舗で異なります。お住まいの自治体の案内を、必ず確認してください。
あわせて、不用品回収のトラブル相談件数や、処分費用の例を、増え方や差額として計算し、当サイトの表にしましたので、ぜひご参考ください。
処分方法の4つの種類
| 方法 | 内容 | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 申し込み、処理券の購入、排出 | 何ゴミか・出し方 |
| 家電量販店の引き取り | 店によって条件が異なる | 家電量販店での処分 |
| 買取・フリマ・譲渡 | まだ使える場合 | 買取 |
| 不用品回収業者 | 許可の確認が必要 | 無料回収の注意 |
なお、家電リサイクル法の対象は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。石油ストーブは、この4品目に入っていません。
処分前の準備
| 準備 | 内容 |
|---|---|
| 灯油を抜く | タンクと本体の灯油を抜く。自治体は、灯油を抜いて出すよう案内している |
| 電池を抜く | 点火用の乾電池を使う対流式・反射式は、乾電池を外す |
| 灯油の処分 | 灯油は危険物。購入した石油販売店などに相談 |
| 冷めていることを確認 | 使用直後は高温。十分に冷ます |
| 付属品をまとめる | ガード、置台、しんなど。自治体の区分を確認 |
灯油が残ったままの石油ストーブは、引き取ってもらえない場合があります。運搬するときは、油タンクの灯油を抜くのが基本です(手順の詳細は機種ごとに確認)。抜いた灯油は、古い灯油の処分の記事をご覧ください。こぼれたときは、当サイトの灯油がこぼれたときの記事で対処を整理しています。
灯油の量と重さの目安
残った灯油の重さは、灯油の比重を約0.8kg/Lとして計算できます(当サイト計算。
タンク容量は例)。
| タンク容量(例) | 満タンの灯油の重さ |
|---|---|
| 3.6L | 約2.9kg |
| 3.7L | 約3.0kg |
| 4L | 約3.2kg |
灯油が満タンでも、重さは3kg前後です。
ただ、運搬中に傾けると、こぼれて衣類や床を汚したり、引火の原因になったりします。灯油を抜かずに運ぶのは避けて、必ず抜いてから運んでください。
準備のチェックリスト
| 順番 | 内容 | 済 |
|---|---|---|
| 1 | 使用を終えて、本体が冷めていることを確認する | □ |
| 2 | 火の気のない、風通しのよい場所に移す | □ |
| 3 | タンクと本体の灯油を抜く | □ |
| 4 | 対流式・反射式は、乾電池を外す | □ |
| 5 | 本体・タンクの外側をふく | □ |
| 6 | 抜いた灯油の扱いを、石油販売店などに相談する | □ |
| 7 | 付属品(ガード、置台、しんなど)をまとめる | □ |
自治体の粗大ごみ
石油ストーブの区分は、自治体によって異なります。
| 区分の例 | 内容 |
|---|---|
| 粗大ごみ | 「金属類」で出すと車両や処理施設で火災のおそれがあるため、大きさにかかわらず粗大ごみとする自治体がある。灯油と電池は抜く |
| 40cm未満でも粗大ごみ | 石油ストーブ、ファンヒーターなどは、40cm未満でも粗大ごみとする自治体がある |
| 申し込み・処理券 | 申し込み、処理券の購入と貼付、排出。混雑時は収集まで1か月ほどかかる場合がある |
| 持ち込み | 自分で処理施設に持ち込める自治体もある。曜日や対象者に条件がある場合がある |
自治体によって区分も手数料も違います。手数料は300〜900円程度の例があります(2025年1月時点)。お住まいの自治体の案内で、最新の区分と手数料を確認してください。
粗大ごみで出すときの流れ
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 自治体の粗大ごみの受付窓口(電話・ネット)で、石油ストーブの区分を確認する |
| 2 | 収集の日を予約する。混雑時は1か月ほどかかる場合がある |
| 3 | 処理券を購入し、本体に貼る(手続きは自治体の案内に従う) |
| 4 | 灯油と電池を抜いて、指定の場所に出す |
収集まで1か月ほどかかる場合があるため、引っ越しや大掃除など、期限がある場合は、早めに予約するのが大切です。
家電量販店の引き取り
家電量販店の引き取りの例(2025年1月時点)です。
| 店の例 | 内容 |
|---|---|
| 店A | 2,200円。引き取りのみの訪問には別途出張料 |
| 店B | 1,100円。フランチャイズ店では対応していない場合がある。石油ファンヒーターは郵送回収の対象外。タンク内の残油は事前に抜く |
| 店C | 2,200円。家庭用で3辺240cm以下・30kg以下が条件。新しい商品の配送と同時なら出張料なし |
引き取りの可否や料金は、店ごと・時期ごとに変わります。店に直接確認してください。
3辺の条件に当てはめる
「3辺240cm以下・30kg以下」という条件を、仮の寸法に当てはめた例です(当サイト計算。
寸法は仮定)。
| 仮の寸法 | 幅+奥行+高さ | 条件(240cm以下) |
|---|---|---|
| 幅45cm・奥行45cm・高さ55cm | 145cm | 条件内 |
| 幅50cm・奥行50cm・高さ70cm | 170cm | 条件内 |
| 幅60cm・奥行60cm・高さ120cm | 240cm | ちょうど上限 |
一般的な家庭用の石油ストーブは、仮の寸法では3辺の合計が240cmを大きく下回ります。
重さの30kgも、石油ストーブとしては大きな制限にはならないと考えられます。
ただ、実際の本体寸法は機種ごとに違います。条件に当てはまるかは、型番と寸法を店に伝えて確認してください。
買取・フリマ
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 買取店 | 製造から5年以内は高値が期待できる。店ごとに年数の基準が異なる |
| フリマアプリ・ネットオークション | 5,000〜20,000円程度。梱包・配送の手間、買い手がつかないリスク |
まだ使える物は、古物商の許可を持つ中古家電販売店などに買取を依頼するのが基本です。
相場の見方は、買取の記事をご覧ください。
不用品回収業者
不用品回収サービスは、トラブルの相談が増えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 相談件数 | 2018年度1,354件、2019年度1,457件、2020年度1,788件、2021年度2,231件 |
| トラブル例 | 低料金の定額パックを広告し、作業後に高額な請求(7,000円のパックが25万円の請求になった例)、「積み放題」が荷台の高さまでに制限された、など |
| 注意点 | 広告の多い業者が、家庭ごみの収集許可を持っているとは限らない。無許可の業者は追加料金を請求することが多く、不法投棄のおそれがある |
| アドバイス | まず自治体の処分サービスを確認する。民間業者を使う場合は、自治体のサイトで許可業者を確認し、複数の見積もりを比べ、追加料金とキャンセル料を事前に確認する |
家庭の多量のごみを回収できるのは、市町村から「一般廃棄物収集運搬業の許可」を受けた業者だけです。
許可業者の収集車には、許可番号が表示されています。
「無料」と言われて依頼したのに、高額な処分料を請求された例もあります。不用品回収業者を使うときは、許可を必ず確認してください。
詳しくは、無料回収の注意の記事をご覧ください。
相談件数の増え方を計算する
相談件数を、増加の度合いで整理します(当サイト計算)。
| 年度 | 件数 | 前年度からの増加 | 増加率 |
|---|---|---|---|
| 2018年度 | 1,354件 | — | — |
| 2019年度 | 1,457件 | +103件 | 約7.6% |
| 2020年度 | 1,788件 | +331件 | 約22.7% |
| 2021年度 | 2,231件 | +443件 | 約24.8% |
2018年度から2021年度までの増加は877件(2,231 − 1,354)で、増加率は約64.8%です。
4年度分の合計は6,830件(平均は約1,708件)になります。相談件数は、4年度のあいだ毎年増えていました。
この数字は不用品回収サービス全般の相談であり、石油ストーブだけの数字ではありません。
請求額の差
トラブル例に挙げられた、パック料金と請求額の差も計算できます(当サイト計算)。
| 項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| パック料金と請求額の差 | 250,000 − 7,000 | 243,000円 |
| 請求額は料金の何倍か | 250,000 ÷ 7,000 | 約35.7倍 |
広告の低料金だけを見て依頼せず、追加料金やキャンセル料を事前に書面で確認してください。
費用の目安
費用の例です。
| 方法 | 費用の例 |
|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 300〜900円程度(2025年1月時点) |
| 家電量販店の引き取り | 1,100円〜2,200円(別途出張料の場合あり) |
| 不用品回収業者 | 330円〜9,800円〜(パック料金)など、幅が大きい |
| 買取・フリマ | 費用がかからず、収入になる場合もある |
費用は、自治体・店舗・時期で変わります。最新の金額は、各窓口で確認してください。
費用を比べる
金額を、幅や差で整理します(当サイト計算。金額は例であり、現在の料金とは限りません)。
| 項目 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 粗大ごみの幅 | 900 − 300 | 600円 |
| 量販店3店の平均 | (2,200+1,100+2,200) ÷ 3 | 約1,833円 |
| 粗大ごみ上限と量販店上限の差 | 2,200 − 900 | 1,300円 |
| 粗大ごみ上限と量販店下限の差 | 1,100 − 900 | 200円 |
自治体の粗大ごみは最大900円、家電量販店は1,100〜2,200円で、この例では、粗大ごみのほうが安くなっています。
ただ、量販店は新しい商品の購入と同時の引き取りなら、手間や出張料の面で有利な場合があります。金額だけでなく、手間と時間も含めて選ぶことをお勧めします。
方法の選び方
| 状況 | 向いている方法の考え方 |
|---|---|
| 費用を抑えたい | 自治体の粗大ごみ(手数料の例は300〜900円程度) |
| 新しいストーブを買い替える | 買い替え先の店に引き取りを相談 |
| まだ使える・年式が新しい | 買取店やフリマ。買取の記事 |
| すぐに処分したい | 自治体の予約状況を確認し、難しければ量販店などを検討 |
| 運び出せない | 自治体の収集か、許可を確認した業者 |
判断の流れ
| 順番 | 確認すること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 1 | まだ動くか、年式は新しいか | 動くなら買取・フリマも検討 |
| 2 | 自治体の区分と手数料 | 粗大ごみを基本に検討 |
| 3 | 買い替えの予定があるか | あれば店の引き取りを相談 |
| 4 | 急ぎか | 急ぎで自治体が間に合わなければ、他の方法を検討 |
| 5 | 業者を使う場合 | 許可、見積もり、追加料金を確認 |
処分当日までの流れ
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1か月前 | 自治体の区分・手数料を調べる。予約が必要なら申し込む |
| 1週間前 | 使用を終え、灯油を使い切る、または抜く準備をする |
| 前日 | 灯油と電池を抜き、本体をふく。付属品をまとめる |
| 当日 | 指定の場所・時間に出す。処理券を貼る |
灯油は、シーズンの終わりに使い切ると、抜く手間が減ります。
ただ、使い切れずに残った灯油は、劣化していることがあります。残った灯油は、石油販売店などに相談し、自己判断で捨てないでください。
タイプ別の違い
| タイプ | 処分の考え方 |
|---|---|
| 対流式・反射式 | 一般的な処分方法で対応できる場合が多い(自治体に確認) |
| 石油ファンヒーター | 郵送回収の対象外の店がある。自治体の区分を確認 |
| FF式 | 取り外しに工事が必要。移設・撤去は販売店・専門業者へ。当サイトのFF式の記事も参照 |
| 煙突式 | 煙突の取り外しが必要。当サイトの煙突式の記事も参照 |
FF式・煙突式は、壁や煙突に固定されています。自分で外そうとせず、撤去は販売店または専門業者に依頼してください。
よくある質問
Q1. 石油ストーブは何ゴミですか?
自治体によって区分が違います。
粗大ごみとする自治体が多いため、お住まいの自治体の案内を確認してください。
Q2. 灯油が残っていてもよいですか?
灯油は抜いてから出すよう案内されています。
対流式・反射式は、乾電池も抜きます。
Q3. 処分費用はいくらですか?
自治体の粗大ごみが300〜900円程度、家電量販店が1,100〜2,200円などの例があります。
時期や自治体で変わります。
Q4. 家電リサイクル法の対象ですか?
対象は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目です。
石油ストーブは含まれません。
Q5. 不用品回収業者に頼んでもよいですか?
許可の確認が必要です。
トラブルの相談が増えているため、まず自治体の処分サービスを確認してください。
まとめ
石油ストーブの捨て方は、自治体の粗大ごみが基本で、灯油を抜いて準備します。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 方法 | 自治体の粗大ごみ、家電量販店、買取・フリマ、不用品回収 |
| 準備 | 灯油を抜く。対流式・反射式は乾電池も抜く |
| 自治体 | 区分と手数料は自治体で違う。窓口で確認 |
| 費用 | 300〜2,200円程度の例(2025年1月時点) |
| 相談件数 | 2018年度から2021年度で約64.8%増(当サイト計算) |
| 注意 | 不用品回収は許可を確認 |
まずは、お住まいの自治体のごみ分別の案内で、「石油ストーブ」の区分を調べてみてください。

