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石油ストーブの付け方とは|電池式・マッチ・点火用ライター別の点火手順とタイプ別の違い

石油ストーブの付け方について、電池式・マッチ・点火用ライターの点火方法を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブの付け方は、一見どれも同じように見えて、実はタイプや機種によって、操作するレバー・つまみ・ボタンが違います。
電池で点火する対流式・反射式、電池を使わない手回し点火の機種、ボタン1つで運転が始まるFF式や石油ファンヒーターでは、手順がまったく異なります。
この記事では、トヨトミとコロナの取扱説明書の記載をもとに、点火前の確認、電池点火の手順、マッチや点火用ライターで点火するときの注意、点火後に必ず行う確認を、タイプ別に解説します。

目次

点火前に確認する4つのこと

火をつける前に、次の4点を確認します。
ここで見落とすと、「つかない」「においが出る」「炎が安定しない」の原因になります。

確認項目内容
① 灯油の量と質油量計で残量を確認する。ガソリンや変質した灯油は使わない(JIS1号灯油)
② タンクのセット給油タンクが確実にセットされ、給油口が閉まっている
③ 電池電池点火の機種は、電池が入っていて、新しいものか
④ 設置場所水平で安定した床。周囲に可燃物がない。風の当たる場所ではない

給油後や芯の手入れ後は20分以上待つ

トヨトミ、コロナの取扱説明書では、使いはじめや、芯の手入れ・交換のあとは、給油してから約20分(コロナは20分以上)待ってから点火するよう案内されています。
芯が灯油を吸い上げるまでの時間です。
なお、通常の給油のたびに待つよう求める記載は、今回確認したトヨトミ RB-25C、RS-S23C、コロナ SX-CE280Y の取扱説明書の給油の項目には見当たりませんでした。
給油後の待ち時間は、機種ごとの取扱説明書で確認してください。

タイプ別|点火の考え方の違い

タイプ点火の方法
対流式(電池点火)芯を上げたあと、点火レバー/点火ボタンで放電・加熱して着火する
反射式(電池点火)つまみを「点火」方向へ回すと、途中で放電して着火する機種がある
電池レス(手回し点火)電池を使わず、手回しなどで点火する(トヨトミの機種)。操作は取扱説明書に従う
煙突式機種ごとの取扱説明書に従う。設置条件が点火に関わる場合がある
FF式運転ボタンで自動点火。電源(コンセント)が必要
石油ファンヒーター運転スイッチで自動点火。電源が必要

※機種によって異なります。
取扱説明書で確認してください。
電池の種類や本数、電池レスの機種については、石油ストーブの電池を解説した記事で整理しています。

電池点火の手順(機種別の例)

3機種の手順の違い

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手順トヨトミ RB-25C(対流形)トヨトミ RS-S23C(反射形)コロナ SX-CE280Y
① 芯を上げる芯調節つまみを「燃焼」方向へ止まるまでゆっくり回す燃焼筒の取り付けを確認し、つまみを「点火」方向へ回すしん調節つまみを右(点火)方向へ止まるまで回し、芯をいっぱいに上げる
② 着火操作扉を開け、点火レバーを「点火」方向へゆっくり押し下げるつまみを目印が真横になるまで回し切る。途中で放電音が鳴る点火ボタンを軽く押す。「ピー」という放電音とともに着火
③ 手を離す火が付いたら、点火レバーをゆっくり離す火が着いたら手を離す着火したらボタンから指を離す
④ 燃焼筒の確認外炎筒つまみを左右に2〜3回動かす燃焼筒つまみを左右に2〜3回動かす燃焼筒のつまみを左右に2〜3回動かす

※手順の要約です。
実際の操作は、必ずお持ちの機種の取扱説明書で確認してください。
トヨトミ RB-25C では、取扱説明書の箇所によって芯を上げる方向の表記が「燃焼」と「点火」に分かれて見えるため、実機の表示で確認してください。

3機種を比べると、細部の操作は違っても、「芯を上げる→着火操作→手を離す→燃焼筒を確認する」という4段階は共通しています。
つまり、初めて使う機種でも、この4段階を頭に置いて取扱説明書を読めば、手順を理解しやすくなります。

押し続けない・回し切ったままにしない

火がついたら、すぐにレバー・ボタンから手を離すのが基本です。トヨトミの取扱説明書では、押したままだと点火ヒーターが切れることがあり、電池の消耗も早まると記載されています。コロナの取扱説明書でも、放電を続けると電池の消耗が早まると案内されています。
RS-S23C のように、つまみを回し切る機種でも、火が着いたら手を離す(回し切ったままにしない)よう記載されています。

炎が出るまでの目安

メーカー・機種記載
トヨトミ RB-25C点火後、約2分で炎が上がり、しばらくすると長く伸びる
コロナ SX-CE280Y着火後15〜20分で炎の伸びや赤熱ムラが出たら、燃焼筒のつまみを左右に軽く動かす

点火から安定するまでの時間の流れ

取扱説明書の記載を並べると、使い始めのときの全体の流れが見えてきます(当サイトの整理。
数値は取扱説明書の記載で、機種によって異なります)。

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段階目安の時間内容
給油(使いはじめ・芯の手入れ後)約20分以上芯が灯油を吸い上げるまで待つ
着火操作数秒レバー/ボタン/つまみで着火し、火がついたらすぐ離す
炎が上がるまで約2分(トヨトミ RB-25C)炎が上がり、しばらくして長く伸びる
炎が安定するまで15〜20分(コロナ SX-CE280Y)炎の伸びや赤熱ムラがあれば、燃焼筒を軽く動かして整える

つまり、使いはじめ(または芯の手入れの後)は、給油から炎が安定するまで、おおむね35〜40分かかる計算です(20分+15〜20分。
当サイト計算)。
通常の使い方では、給油後の待ち時間が不要な機種もありますが、点火してすぐには十分に暖まらないため、暖房が必要な時間の少し前から、余裕をもって点火することをおすすめします。

点火後に必ず確認すること

点火して終わりではありません。3機種の取扱説明書に共通して、点火後に燃焼筒のセットを確認する手順があります。

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確認内容
燃焼筒のセット燃焼筒(外炎筒)のつまみを左右に2〜3回動かし、芯調節器・しん案内筒に正しくセットされ、芯の上に乗っていないことを確認する
芯の動き(トヨトミ RB-25C)芯調節つまみをわずかに消火方向へ回し、引っかからず下がるか確認する。確認後、再び芯を上げる
扉(トヨトミ RB-25C)扉を閉める。開けたまま使うと、風の影響で異常燃焼するおそれがある
炎の状態炎が環状に勢いよく燃えているか

炎の目安(取扱説明書の記載)

メーカー・機種正常な炎の目安
トヨトミ RB-25C最大燃焼時で、炎の長さが内炎板から1〜2cm。炎が環状に斜め上方へ勢いよく燃える
コロナ SX-CE280Y炎が燃焼リング内に収まる状態。リング上に1cm以上伸びるときは芯の上げすぎ

芯を上げすぎると、炎が大きくなりすぎて、すすや一酸化炭素が増えます。
下げすぎると炎が出なくなり、においや一酸化炭素が増えます(トヨトミ)。
黒い煙やすすが出るときは、石油ストーブの黒い煙・すすを解説した記事で原因を整理しています。

点火直後の音とにおい

トヨトミの取扱説明書では、点火直後に「ボッボッ」という燃焼音がしばらく続くことがあるが、異常ではないとされています。
また、初めて使うときは、ほこりや油が焼けるにおいがしますが、しばらくすると消えるとされています。
音については「ボッボッ」「ボン」という音を解説した記事で詳しく紹介しています。

マッチ・点火用ライターで点火するとき

電池が切れたときなどに、手動で点火できる機種があります。
ただし、点火方法の可否は、メーカー・機種ごとに異なります。

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道具トヨトミ(RB-25C、RS-S23C)コロナ(SX-CE280Y)
マッチ使用可。燃えかすを芯付近・本体内・置台に落とさない禁止
市販の点火用ライター使用可使用可(点火方法の記載あり)
たばこ用ライター使用しない点火用ライターを使う。たばこ用の可否は取扱説明書で確認

手動点火の流れ(トヨトミ RB-25C の例)

1. 扉を開ける

2. 外炎筒つまみを持ち上げる

3. 芯に点火する

4. 燃焼筒を正しくセットし直し、芯の上に乗っていないことを確認する

5. 扉を閉める

燃焼筒は高温になります。持ち上げるときは、やけどに注意してください。点火用ライターやマッチなど引火性の高いものは、ストーブの周囲に置かないでください。

手動点火は、慣れていないと、燃焼筒を持ち上げた状態で手を近づけることになり、やけどや、燃えかすの落下のリスクがあります。
電池切れに備えて、予備の電池を用意しておくほうが、安全です。

消火直後に再点火したいとき

一度消火したあとは、すぐに点火しないでください。

メーカー・機種消火後に待つ時間
トヨトミ RB-25C、RS-S23C約5分間は再点火しない
コロナ SX-CE280Y6〜7分程度待ってから点火する

燃焼筒が冷える前に芯を上げると、生ガスが出てにおいが強くなったり、点火しなくなったりします(トヨトミ)。

点火しないとき・点火しにくいとき

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状況試すこと(取扱説明書の記載から)
放電音は鳴るが着火しない芯を少し下げてから、点火ボタンを押し直す(コロナ)。つまみを少し戻してから、再度「点火」方向へ回す(トヨトミ RS-S23C)
点火ヒーターが赤くならない乾電池をすべて新品に交換する(トヨトミ RB-25C)
点火しにくい点火ヒーターのフィラメントを芯から1〜1.5mm離すと点火しやすくなる(トヨトミ RB-25C)。作業前に電池を外す
白煙だけが出て着火しない芯をわずかに下げてからボタンを押す(コロナ)
つまみが硬くて回らない芯にタールが付いている可能性(トヨトミ)

確認する順番は、石油ストーブがつかないときの原因を解説した記事にまとめています。

点火ヒーターや点火プラグは高電圧になる部分があります。触れる前に、必ず電池を外してください。

FF式・石油ファンヒーターの始め方

FF式や石油ファンヒーターは、レバーを押したりする必要がありません。

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項目コロナ FF式(取扱説明書の例)
始め方電源プラグを根元まで差し込み、送油バルブが開いていることを確認。運転ボタンを押して「入」にする
点火までの流れ「点火します」の音声とともに「運転中」表示が点滅。予熱後に点火し、点灯に変わる
点火までの時間点火操作から着火まで約2分(室温により変わる)
放電音1回で着火せず放電音が繰り返されることがあるが、異常ではないとされている
使用前の確認油漏れ、電気配線、前面ガードの取り付けを確認する

FF式は、給排気筒の接続部が外れたまま使用しないでください。給排気筒トップの周囲が雪でふさがれたまま使用することも禁止です(コロナ)。
FF式で点火不良の表示が出た場合や、停電後に再点火できない場合は、取扱説明書の「故障かな?と思ったら」のページで表示の意味を確認してください。
石油ファンヒーターについては、今回確認した取扱説明書にカートリッジタンク式の記載がなかったため、始め方は機種の取扱説明書で確認してください。

点火のときの安全ポイント

ポイント内容
点火中に目を離さない着火と炎の状態を確認する
子どもを近づけない点火プラグは高電圧が発生する(コロナ)
可燃物を遠ざけるカーテン、布団、衣類を近づけない
こぼれた灯油は拭き取る拭かないと危険であり、においの原因になる(トヨトミ)
点火前に換気の準備窓を開けられる状態にしておく

全体の使い方の流れは、石油ストーブの使い方を解説した記事でまとめています。

どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブは、どのレバー・つまみで火をつけますか?

機種によって異なります。
トヨトミ RB-25C は芯調節つまみで芯を上げてから点火レバーを押し、RS-S23C はつまみを「点火」方向へ回し切ります。
コロナ SX-CE280Y は、しん調節つまみで芯を上げてから点火ボタンを押します。
取扱説明書の「点火のしかた」で確認してください。

Q2. 点火のとき、レバーやボタンはどのくらい押していればいいですか?

火がついたことを確認したら、すぐに離します。
押し続けると、点火ヒーターが切れたり、電池の消耗が早まったりします。
放電音が鳴っても着火しないときは、いったん離して操作をやり直し、電池の状態も確認します。

Q3. マッチやライターで火をつけてもいいですか?

機種によって異なります。
トヨトミ RB-25C、RS-S23C では、マッチと市販の点火用ライターが使えますが、たばこ用ライターは使えません。
コロナ SX-CE280Y ではマッチが禁止されています。
やけどと燃えかすの落下に注意し、取扱説明書に従ってください。

Q4. 火をつけたあと、なぜ燃焼筒を左右に動かすのですか?

燃焼筒が正しくセットされ、芯の上に乗っていないかを確認するためです。
トヨトミ、コロナのどちらの取扱説明書にも、2〜3回動かして確認する手順があります。

Q5. いったん消した直後に、また付けたいときは?

トヨトミは約5分、コロナ SX-CE280Y は6〜7分待ってから点火します。
すぐに点火すると、着火しなかったり、においが出たりします。

まとめ

石油ストーブの付け方は、タイプと機種で変わります。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
点火前灯油・タンク・電池・設置場所を確認。使いはじめや芯の手入れ後は20分以上待つ
電池点火芯を上げて、レバー/ボタン/つまみで着火。火がついたらすぐ手を離す
点火後燃焼筒を左右に2〜3回動かして確認。炎の長さを見る
暖まるまで使いはじめは、給油から炎の安定まで35〜40分程度かかる計算
手動点火機種による。マッチ禁止の機種もある。たばこ用ライターは使わない
再点火トヨトミ約5分、コロナ6〜7分待つ
FF式・ファンヒーター運転ボタンで自動点火。電源と給排気筒の確認が必要

まずは、お持ちのストーブの取扱説明書で、「点火のしかた」のページを確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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