操作パネルに「E-40」と表示され、警報器が鳴って暖房が止まっていませんか。
E-40は、機器に接続された警報器が排ガス漏れ、つまり一酸化炭素を検知したことを示す表示です。
この表示は、ここまで解説してきたどのエラーよりも優先度が高いものです。
一酸化炭素は無色無臭で、においでは気づけません。
警報器が鳴っているということは、人の感覚では捉えられない危険をセンサーが検知したという意味になります。
この記事では、まず行うべき行動、注意すべき体調の変化、E-37との違い、点検を受けるまでの考え方を整理して解説します。
まず行うこと
ガスストーブの運転を止め、窓や戸を開けて換気してください。
そのうえで、その部屋から離れて外の空気を吸える場所へ移動してください。
頭痛、吐き気、めまい、体のだるさを感じている人がいる場合は、換気より先に屋外へ出てください。
自分で歩けない、意識がはっきりしないといった状態の人がいる場合は、ためらわずに救急へ連絡してください。
判断に迷う状況であっても、外の空気を吸える場所へ移ることが優先されます。
安全な場所へ移動したうえで、機器を購入した販売店または契約しているガス事業者に連絡してください。
公式の処置も、警報器に異常がない場合は機器を購入した販売店へ連絡するという案内になっています。
- 運転を止め、換気し、その場を離れる
- 体調に変化がある人がいれば屋外へ出る
- 安全な場所から連絡する
- 点検を受けるまで運転しない
E-40は排ガス漏れの検知を示す表示
メーカーの公式情報では、E-40は機器に接続したガス漏れ警報器が排ガス漏れを検知したときの表示と記載されています。
確認事項はガス漏れ警報器に異常はないか、処置は警報器に異常がない場合は機器を購入した販売店に連絡することとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-40 |
| 内容 | 接続した警報器が排ガス漏れ(CO)を検知 |
| 最優先の行動 | 運転停止・換気・退避 |
| におい | 一酸化炭素にはにおいがない |
| 自己判断で復帰させてよいか | よくない |
| 対象となる機種 | ガス漏れ警報器を接続した機種 |
公式のエラーコード表では、E-40には注釈が付いており、警報器を接続した機種が対象であることが示されています。
すべてのガスストーブに出る表示ではありません。
自宅の機器に警報器がつながっているかどうかは、取扱説明書または設置した販売店で確認できます。
一酸化炭素はにおいで気づけない
ここがE-40のもっとも重要な点です。
ガス漏れであれば、気づけるようににおいが付けられています。
しかし一酸化炭素は無色無臭で、においによる自覚ができません。
ガス事業者も、一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくいものの毒性は強力で少量でも危険であること、軽度の中毒症状は風邪に似ていて気づくのが遅れることがあると説明しています。
頭痛や吐き気がしたら要注意で、重くなると手足がしびれて動けなくなることがあり、さらに重症になると意識不明に至る場合があるとされています。
📎 出典:大阪ガス|一酸化炭素中毒にご注意
| 段階 | 現れやすい変化 |
|---|---|
| 軽度 | 頭痛、吐き気、めまい、だるさ(風邪に似ている) |
| 進行 | 手足のしびれ、思うように動けない |
| 重症 | 意識がはっきりしない、意識を失う |
「暖房をつけている日に限って頭が痛くなる」という感覚は、見逃してはいけないサインです。
冬に体調を崩したと考えてしまいがちですが、換気して外の空気を吸うと楽になる場合は、環境側の要因を疑う必要があります。
同じ部屋にいる家族が同時に不調を訴えている場合も、同様に考えてください。
E-37との違い
警報器にかかわる表示は3つあり、意味がそれぞれ異なります。
| 表示 | 検知している内容 | 危険の種類 |
|---|---|---|
| E-37 | ガス漏れ(燃える前のガス) | 引火・爆発 |
| E-38 | 警報器の電源が絶たれた | 監視が働いていない |
| E-40 | 排ガス漏れ(燃えたあとのCO) | 一酸化炭素中毒 |
E-37は燃える前のガスが漏れている状態で、火気や電気のスイッチを避けることが最優先になります。
一方でE-40は、燃焼したあとの排ガスが室内側に出ている状態です。
どちらも重大ですが、E-40は人の感覚で気づけないぶん、警報器の役割が決定的に大きくなります。
排ガスが室内に出る背景
FF式のガスストーブは、燃焼に使う空気を屋外から取り入れ、排ガスも屋外へ出す構造になっています。
本来であれば、排ガスが室内に出ることはありません。
それでも検知される場合、次のような状況が考えられます。
- 排気管が外れている、または接続部がゆるんでいる
- 給排気筒の先端が雪や飛来物でふさがれている
- 給排気筒の途中に異物が入り込んでいる
- 経年劣化により燃焼状態が悪化している
- 部屋にある別の燃焼器具が原因になっている
排気にかかわる表示には、E-21(給排気トップ閉そく検知)やE-90(排気管抜け検知)もあります。
これらが同時に、あるいは前後して表示されていた場合は、その情報も点検時に伝えてください。
給排気の仕組みそのものはFF式とFE式の違いとは?給湯器の排気方式をわかりやすく解説で整理しています。
なお、原因が必ずしもガスストーブとは限りません。
同じ部屋で使っている別の燃焼器具が影響している可能性もあるため、点検時にはその部屋で使っている機器をひととおり伝えてください。
再点火は行わないでください
換気して警報が止まっても、原因が解消したとは限りません。
空気が入れ替わって濃度が下がっただけで、運転を再開すれば同じ状態に戻る可能性があります。
- 表示が消えたから直った、と考えない
- 換気しながら使えば安全になる、と考えない
- 短時間なら大丈夫、と考えない
一酸化炭素は、気づかないうちに体内に蓄積していく性質があります。
就寝中に使っていた場合は、症状を自覚する前に進行するおそれもあります。
点検を受けるまでは運転せず、その間の暖房は別の方法で確保してください。
体調やにおいから危険を判断する考え方はガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介でも整理しています。
連絡するときに伝えること
安全な場所へ移動したうえで、次の情報を伝えてください。
- 表示された番号(E-40)と、機器の型番・製造年
- 警報器が鳴ったかどうか、いつから鳴っているか
- 家族に体調の変化があったかどうか
- 直前まで運転していた時間の長さ
- 同じ部屋で使っている別の燃焼器具
- 直前に降雪や強風があったか、給排気筒の周辺に変化がなかったか
体調の変化があった事実は、必ず伝えてください。
点検の優先度や、確認する範囲が変わる情報です。
経年劣化と点検の考え方
業界団体は、長期間使用した製品は必ず点検を受けてから使用するよう案内しています。
機器は年数とともに燃焼にかかわる部品が劣化し、状態が変わっていきます。
E-40が出た機器については、修理で対応できるのか入れ替えが必要なのかを、点検の結果をもとに判断することになります。
使用年数が10年を超えている場合は、部品の供給状況もあわせて確認してください。
判断の考え方はガスストーブの寿命は何年?買い替え判断の目安と長く使うためのポイントで解説しています。
なお、サンポットブランドの石油暖房機はエラーコードの体系が別です。
灯油の機種をお使いの場合はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準を参照してください。
よくある質問
Q1. においがしないので、誤作動ではないですか。
においがしないことは、安全である根拠になりません。
一酸化炭素は無色無臭で、人の感覚では気づけないためです。
警報器が検知したという事実そのものが、確認すべき状況が起きているという意味になります。
誤作動かどうかは点検して判断されるものなので、自己判断で使い続けることは避けてください。
Q2. 換気したら警報が止まりました。使ってよいですか。
使わないでください。
換気によって室内の濃度が下がっただけで、排ガスが漏れる原因そのものは残っている可能性があります。
運転を再開すれば、同じ状態に戻ることが考えられます。
点検を受け、原因が特定されて対処が済むまでは運転しないでください。
Q3. 頭が痛いのですが、病院に行くべきでしょうか。
暖房を使っている時間に頭痛や吐き気があり、外の空気を吸うと楽になる場合は、医療機関に相談してください。
軽度の一酸化炭素中毒の症状は風邪に似ていて、気づくのが遅れることがあるとガス事業者も説明しています。
受診する際は、ガス機器の警報器が作動したという状況もあわせて伝えてください。
歩けない、意識がはっきりしないといった状態の人がいる場合は、救急へ連絡してください。
Q4. E-37とE-40はどちらが危険ですか。
危険の種類が異なるため、どちらが上ということはありません。
E-37は燃える前のガスが漏れている状態で、引火のおそれがあります。
E-40は燃焼したあとの排ガスが室内に出ている状態で、一酸化炭素中毒のおそれがあります。
においで気づけるかどうかという点では違いがあり、E-40は感覚に頼れないぶん警報器の役割が大きくなります。
Q5. 警報器を止めておけば暖房は使えますか。
その使い方はしないでください。
警報器は危険を知らせるために設置されており、電源を切っても状況は変わりません。
また、警報器の電源が絶たれると機器側にE-38という別の表示が出て、暖房そのものが使えなくなります。
点検を受けるまでは運転せず、その間の暖房は別の方法で確保してください。
まとめ
サンポットのガスストーブに表示されるE-40は、接続された警報器が排ガス漏れ、つまり一酸化炭素を検知した状態です。
まず運転を止め、窓や戸を開けて換気し、その部屋から離れてください。
頭痛や吐き気、めまいを感じている人がいる場合は、換気より先に屋外へ出てください。
一酸化炭素は無色無臭で、においでは気づけません。
においがしないことは安全の根拠にならず、換気で警報が止まっても原因が解消したことにはなりません。
安全な場所から販売店または契約しているガス事業者に連絡し、点検を受けるまで運転しないでください。
連絡の際は、表示された番号と型番に加えて、家族の体調に変化があったかどうかも必ず伝えてください。

