暖房が止まり、操作パネルに「E-38」と表示されて困っていませんか。
E-38は、機器に接続されたガス漏れ警報器の電源が絶たれたことを示す表示です。
ガスストーブ本体が壊れたわけでも、ガスが漏れているわけでもありません。
警報器のプラグが抜けていた、というだけで表示されることが多く、差し直せば復帰できるケースがほとんどです。
ただし、差し込む前に一つだけ確認しておきたいことがあります。
この記事では、警報器と連動して暖房が止まる理由、復帰までの手順、電源ランプの点滅が示すもの、E-00やE-37との違いまでを整理して解説します。
E-38は警報器の電源が絶たれたことを示す表示
結論からお伝えすると、E-38は接続したガス漏れ警報器の電源プラグがコンセントから抜けたときに表示されるものです。
メーカーの公式情報では、確認事項としてガス漏れ警報器の電源プラグを確認すること、警報器に異常はないかを見ることが挙げられ、処置は通電後に再点火動作をすることとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-38 |
| 内容 | 接続したガス漏れ警報器の電源が絶たれた |
| ガス漏れの有無 | E-38そのものは漏れを示す表示ではない |
| 確認する場所 | 警報器の電源プラグとコンセント |
| 使用者の対応 | 通電させたうえで再点火操作 |
| 依頼が必要な場面 | 通電しているのに表示が消えない |
警報器を接続した機種だけに出ます
公式のエラーコード表では、E-38には注釈が付いており、警報器を接続した機種が対象であることが示されています。
すべてのガスストーブに出る表示ではありません。
自宅の機器に警報器がつながっているかどうかは、取扱説明書または設置した販売店で確認できます。
なぜ警報器が止まると暖房も止まるのか
警報器と連動する機種では、警報器がガス漏れや排ガスの漏れを検知したときに、機器側で燃焼を止める仕組みになっています。
E-37(ガス漏れ検知)やE-40(CO検出)が、その連動によって表示される番号です。
この仕組みは、警報器が働いていることを前提に成り立っています。
警報器の電源が絶たれれば、機器は監視されていない状態で燃焼することになります。
E-38は、その状態を検知して運転を止めた結果として表示されています。
つまりE-38は、「異常が起きた」という表示ではなく、「安全を確認する仕組みが働いていない」という表示です。
プラグを差し直せば監視が復活し、通常どおり使えるようになります。
差し込む前に確認したいこと
プラグを差し直す前に、ガスのにおいがしないかを確かめてください。
理由は2つあります。
一つは、警報器が鳴っていたときに音を止めようとしてプラグを抜き、その結果としてE-38が出ているケースがあるためです。
この場合、抜く前の表示はE-37やE-40だった可能性があります。
もう一つは、プラグの抜き差しそのものが小さな火花を発生させるためです。
業界団体も、電気のスイッチを入/切すると着火源となる火花が発生するため、スイッチには手を触れないよう案内しています。
📎 出典:日本ガス協会|ガス臭いと感じたら
ガスのにおいがする場合は、プラグに触れず、窓や戸を開けて換気し、屋外の安全な場所からガス事業者に連絡してください。
においの感じ方やほかの原因との見分けはガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介で整理しています。
復帰までの手順
においがないことを確認したうえで、次の順に進めてください。
- ガスストーブの運転スイッチを「切」にする
- 警報器の電源プラグがコンセントから抜けていないか確認する
- 半分だけ抜けかけていないか、奥まで差し込まれているかを見る
- コンセント側に電気が来ているか確認する(分電盤のブレーカーを含む)
- 警報器の電源ランプが点灯するかを確かめる
- ガスストーブの運転スイッチを「入」にして再点火操作を行う
警報器は電源が入ってから安定するまでに時間がかかる機種があります。
差し込んですぐに再点火して表示が消えない場合は、少し待ってからもう一度試してください。
E-38が出やすい場面
| きっかけ | 起こりやすい状況 |
|---|---|
| 掃除機がけ・模様替え | コードを引っかけてプラグが抜けた |
| 電源タップの一括スイッチ | 節電のつもりでまとめて切った |
| ブレーカーの遮断 | 電気の使いすぎ、漏電 |
| 停電 | 復電後に差し直しが必要な場合がある |
| 警報器の交換作業 | 取り外したまま戻し忘れた |
| 警報器の音を止めようとした | 鳴っている状態でプラグを抜いた |
警報器のコンセントは、節電のために切ってよい電源ではありません。
不在時や就寝中も監視が働いている必要があるため、常時通電させておくものだと考えてください。
電源タップの一括スイッチにつないでいる場合は、単独のコンセントに移すほうが確実です。
電源ランプの点滅は交換期限のサインかもしれない
プラグが抜けていないのに警報器のランプが普段と違う様子を示している場合、交換期限に関するお知らせである可能性があります。
ガス警報器工業会は、警報器を設置して5年経過すると電源ランプが点滅することがあり、これは故障ではなく交換期限が過ぎたことを知らせるものだと説明しています。
点検スイッチを押すと、交換期限を過ぎている旨を音声で知らせる製品もあるとされています。
交換期限は警報器本体のラベルに表示されているため、まずそこを確認してください。
📎 出典:ガス警報器工業会|ガス警報器の交換期限
交換期限を過ぎた警報器は、正しく作動しない可能性があります。
いざガスが漏れたときに検知しない、あるいは異常がないのに鳴り出すといった状態になり得ます。
E-38をきっかけに警報器を見たとき、ラベルの期限が過ぎていないかもあわせて確認しておくとよいでしょう。
警報器は自分で買い替えられるのか
ガス漏れ警報器は、ガス事業者からのリースや購入によって設置されていることが多く、交換もガス事業者を通じて行うのが基本です。
機器と連動する配線がある場合はなおさらで、市販品を自分で取り付けて済ませられるものではありません。
期限が近づいている、あるいは過ぎている場合は、契約しているガス事業者に連絡してください。
訪問して確認する流れになりますが、どのように行われるかを知っておくと落ち着いて対応できます。
考え方はガス点検の立ち会いで何をする?流れ・確認事項・断り方まで解説で整理しています。
E-00・E-37との違い
紛らわしい表示が3つあるため、整理しておきます。
| 表示 | 電気が絶たれた場所/検知内容 | 対応 |
|---|---|---|
| E-00 | ガスストーブ本体の電源 | 通電を確認して再点火 |
| E-38 | 接続した警報器の電源 | 警報器のプラグを確認して再点火 |
| E-37 | 警報器がガス漏れを検知 | 火気を避けて換気し、ガス事業者へ連絡 |
E-00とE-38は、どちらも「プラグが抜けた」ことによる表示ですが、抜けている場所が違います。
本体側のプラグだけを確認しても、E-38は解決しません。
表示された番号によって見る場所が変わるため、数字は必ず控えておいてください。
差し込んでも表示が消えないとき
プラグを確実に差し込み、警報器の電源ランプも点いているのにE-38が続く場合は、次のような原因が考えられます。
| 状況 | 考えられる状態 | 対応 |
|---|---|---|
| 警報器のランプが点かない | コンセント側の不良、警報器の故障 | 別のコンセントで確認、改善しなければ連絡 |
| ランプは点くが表示が消えない | 機器と警報器をつなぐ配線の不具合 | 販売店に連絡 |
| ランプが点滅している | 交換期限のお知らせの可能性 | ラベルを確認し、ガス事業者に連絡 |
| 差し直すたびに再発する | プラグやコンセントの緩み | 状態を確認し、改善しなければ連絡 |
配線の点検は使用者が行う範囲ではありません。
警報器と機器をつなぐ部分に手を加えず、販売店または契約しているガス事業者に相談してください。
なお、サンポットブランドの石油暖房機はエラーコードの体系が別です。
灯油の機種をお使いの場合はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準を参照してください。
よくある質問
Q1. E-38はガス漏れが起きているということですか。
E-38そのものは、ガス漏れを示す表示ではありません。
接続された警報器の電源が絶たれ、監視ができない状態になったことを知らせるものです。
ただし、警報器が鳴っていた状態でプラグを抜いた場合は、その前の表示がガス漏れの検知(E-37)だった可能性があります。
差し込む前に、ガスのにおいがしないかを必ず確認してください。
Q2. 警報器のコンセントを節電のために切ってもよいですか。
切らないでください。
警報器は、不在時や就寝中も含めて常に監視している必要があるため、常時通電させておくものです。
電源を切ればガスストーブ側にE-38が表示され、暖房も使えなくなります。
電源タップの一括スイッチにつないでいる場合は、単独のコンセントに移しておくと切り忘れを防げます。
Q3. 警報器のランプが点滅しています。故障ですか。
交換期限に関するお知らせである可能性があります。
ガス警報器工業会は、設置から5年経過すると電源ランプが点滅することがあり、これは故障ではなく交換期限が過ぎたことを知らせるものだと説明しています。
警報器本体のラベルで交換期限を確認してください。
期限が過ぎている場合は、契約しているガス事業者に連絡して交換を依頼してください。
Q4. 警報器を市販品に交換してもよいですか。
自分で取り替えるのは避けてください。
ガス漏れ警報器はガス事業者からのリースや購入で設置されていることが多く、機器と連動する配線がある場合は取り付けにも専門の作業が必要です。
種類を誤ると、そのガスに対して正しく検知できない可能性もあります。
交換が必要な場合は、契約しているガス事業者に相談してください。
Q5. 停電のあとにE-38が出ました。
停電で警報器の電源も絶たれたことが原因と考えられます。
通電が戻ったあとに警報器の電源ランプが点灯しているかを確認し、点いていればガスストーブ側で再点火操作を行ってください。
警報器は電源が入ってから安定するまで時間がかかる機種があるため、少し待ってから試すと表示が消えることがあります。
本体側のプラグも抜けていた場合は、E-00が同時に表示されることもあります。
まとめ
サンポットのガスストーブに表示されるE-38は、接続されたガス漏れ警報器の電源が絶たれたことを示す表示です。
本体の故障でもガス漏れでもなく、警報器のプラグを差し直せば復帰できるケースがほとんどです。
ただし、差し込む前にガスのにおいがしないかを確認してください。
警報器が鳴っていた状態で音を止めようとプラグを抜いた場合、その前の表示はガス漏れの検知だった可能性があります。
においがある場合はプラグに触れず、換気して屋外からガス事業者に連絡してください。
警報器のコンセントは節電のために切ってよい電源ではありません。
E-38をきっかけに警報器を見たときは、本体のラベルで交換期限が過ぎていないかもあわせて確認しておくと安心です。

