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東芝エアコンのランプ点滅の意味|自分で直せる場合と修理の境目

東芝エアコンのランプ点滅と、自分で直せる場合・修理が必要な場合の境目を示したサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

東芝のエアコンを使おうとしたら、室内機のランプがチカチカと点滅していて、運転が始まらない。
そんな状況に出くわすと、「壊れてしまったのだろうか」「修理にいくらかかるのだろう」と、不安が先に立ってしまいますよね。
ですが、東芝エアコンのランプ点滅は、そのすべてが故障を意味しているわけではありません。
点滅しているランプの種類と点滅のスピードによって、お手入れ時期のお知らせ・部品の取り付け直しで済むもの・点検が必要なものの3つにおおまかに分かれます。
この記事では、東芝のルームエアコンでランプが点滅したときに、まず何を見ればよいのかを整理したうえで、自分で解消できるパターンと、販売店やメーカーに相談すべき境目、そして修理か買い替えかを判断するための具体的な目安までを解説します。

目次

東芝エアコンのランプ点滅は、必ずしも故障ではない

先に結論からお伝えします。
東芝のルームエアコンでは、室内ユニット(室内機)の表示部にあるランプの点滅によって、機器の状態を利用者に知らせる仕組みになっています。
つまり点滅は「壊れました」という信号ではなく、エアコンが今どういう状態にあるのかを伝えるためのサインです。

📎 出典:[エアコン]室内ユニットのランプが点滅しているのは故障ですか(東芝ライフスタイル)

点滅の内容は、大きく次の3系統に整理できます。

系統主なランプ意味自分で対応できるか
お知らせ系クリーニング(おそうじ)ランプの遅い点滅ダストボックスのお手入れ時期できる
取り付け不良系運転ランプの11回点滅/クリーニングランプの速い点滅前面パネル・エアフィルター・ダストボックスの取り付け不良できる場合が多い
異常検知系運転ランプとタイマーランプの組み合わせ点滅機器内部の異常できない(要相談)
通信系無線LANランプの点滅ネットワーク接続中・接続不良できる

この分類を知らないまま点滅を見ると、「とりあえず修理を呼ぼう」と考えてしまいがちです。
しかし実際には、前面パネルを閉め直すだけ、あるいはダストボックスのホコリを取るだけで消える点滅も少なくありません。
逆に、電源を入れ直しても消えない点滅を放置したまま使い続けると、症状が進行することもあります。
まずは「どのランプが」「どんな速さで」点滅しているかを落ち着いて確認するところから始めましょう。

なお、ランプの名称や搭載されている機能は機種によって異なります。
自動お掃除機能のない機種にはクリーニングランプがありませんし、2018年前後より古いモデルでは無線LANランプ自体が存在しません。
正確な意味は、お使いの型番に対応した取扱説明書で確認するのが確実です。

まず確認したい「点滅しているランプの種類」

東芝のルームエアコンの表示部には、機種にもよりますが、おおむね次のようなランプが並んでいます。
点滅の意味を読み解く出発点は、この種類の切り分けです。

運転ランプ

運転中に点灯する基本のランプです。
本来は運転すれば点灯し、停止すれば消灯します。
これが点灯ではなく点滅している場合は、何らかの状態を知らせていると考えてください。
ただし後述するように、運転ランプ単独の点滅と、タイマーランプと組み合わさった点滅では意味が変わります。

タイマーランプ

入タイマー・切タイマーを設定しているときに点灯するランプです。
タイマーを設定していないのに点灯・点滅している場合は、単独の意味ではなく、運転ランプの点滅回数と組み合わせて異常内容を示している可能性があります。
「タイマーを設定した覚えがないのに光っている」という状況は、異常検知系のサインとして扱うのが妥当です。

クリーニングランプ・おそうじランプ

フィルター自動お掃除機能を搭載した機種に付いているランプです。
ここで重要なのが点滅スピードで、遅い点滅と速い点滅ではまったく意味が違います
遅い点滅はダストボックスのお手入れ時期のお知らせ、速い点滅(おおよそ10秒に5回程度)はエアフィルターやダストボックスの取り付け不良を示しています。
「ホコリを捨てたのにランプが消えない」という相談の多くは、この速い点滅と遅い点滅を混同しているケースです。

📎 出典:[エアコン]ダストボックスをお手入れしたのにクリーニングランプまたは、おそうじランプの点滅が消えないのは故障ですか?(東芝ライフスタイル)

空清ランプ・無線LANランプ

空清ランプは空気清浄・プラズマ空清機能の動作状態を示すランプで、機種によってはクリーニングランプと同時に点滅することがあります。
無線LANランプは、スマートフォンアプリとの連携機能を持つ機種に搭載されているものです。
こちらは冷暖房の性能とは直接関係がなく、ネットワーク接続の状態を示しています。

自分で直せる可能性が高い点滅パターン

ここからは、利用者側の操作で解消できる可能性が高いパターンを、具体的に見ていきます。

運転ランプだけが11回連続で点滅している

運転ランプのみが11回の点滅を繰り返している場合、東芝の公式案内では前面パネルが閉まりきっていない可能性が挙げられています。
フィルター掃除のあとにパネルを戻したつもりでも、片側のツメが引っかかっていない、あるいは中央部分が浮いている、といった状態は起こりがちです。
対処としては、一度前面パネルをしっかり開けてから、左右のツメを確認しつつ確実に閉じ直します。
「カチッ」と手ごたえがあるまで、パネルの左右と中央を順に押さえるのがコツです。

閉じ直したあと、数時間経っても再び運転ランプが点滅するようであれば、パネル以外の要因が疑われます。
その場合はお買い上げの販売店、または東芝生活家電ご相談センターに相談する段階です。

クリーニングランプが速く点滅している

10秒に5回程度の速い点滅は、エアフィルターやダストボックスの取り付け不良を示しています。
この場合は、次の手順で確認します。

  • エアフィルターを一度取りはずし、表裏の向きが正しいか確認する
  • フィルターの端がレールから外れていないか、浮いていないかを見る
  • ダストボックスを取りはずし、奥まで確実に差し込み直す
  • 取扱説明書に記載された「お手入れ後の試運転」を実行する

自動お掃除機能付きの機種では、エアフィルターに表裏があります。
見た目が似ているため逆に入れてしまい、そのまま点滅が消えないという状況は珍しくありません。
再装着と試運転を行っても点滅が続く場合は、センサーや駆動部側の不具合が考えられるため、自己判断での分解はせず相談に進んでください。

クリーニングランプがゆっくり点滅している

遅い点滅は、ダストボックスのお手入れ時期を知らせるお知らせ表示です。
故障ではありませんので、ダストボックス内にたまったホコリを取り除けば解消します。
機種によっては、掃除機の吸い込み口に接続する「お掃除ノズル」を使ってダストボックスを取りはずさずにホコリを吸い取れるタイプもあります。
ノズルが使えない機種では、ダストボックス本体を取りはずしてホコリを捨てる方式になります。
どちらの方式かは筐体の形状によって異なるため、取扱説明書で自分の機種の手順を確認してから作業しましょう。

無線LANランプが点滅している

無線LANランプの点滅は、冷暖房の異常ではなくネットワークの状態を示すものです。
接続設定中であれば、1秒に1回程度の点滅は簡単接続の待機中、1秒に2回程度の点滅は手動接続の待機中を意味し、接続が完了すると点灯に変わります。
使用中に点滅し始めた場合は、回線が一時的に切れている可能性があります。
回線が復旧すれば自動的に再接続して点灯に戻るため、しばらく様子を見るのが基本の対応です。
ルーターの再起動や、エアコンとルーターの距離・障害物の見直しも有効です。

自分では直せない点滅パターン

一方で、利用者側の操作では解消できないタイプの点滅もあります。

運転ランプとタイマーランプの組み合わせ点滅

東芝のルームエアコンでは、エアコンに何らかの異常が発生した場合、運転ランプとタイマーランプの表示を組み合わせて内容を知らせる仕組みになっています。
公式に案内されている対応は、運転ランプの点滅回数と、タイマーランプの点灯・消灯・点滅の状態をメモして、販売店またはご相談センターに伝えるというものです。
つまり、この組み合わせは利用者が意味を読み解いて自力で直す前提のものではなく、点検を依頼する際の手がかりとして使われます。

メモを取るときのポイントは次のとおりです。

記録する項目具体的な内容
運転ランプ点滅が何回続いて一区切りになるか(例:3回点滅→間隔→3回点滅)
タイマーランプ点灯しているか、消えているか、点滅しているか
発生タイミング電源を入れた直後か、運転して数分後か、特定の運転モードのときか
直前の状況掃除をした/落雷や停電があった/室外機まわりの環境が変わった など
型番と使用年数室内機の右下や前面パネル内側の銘板に記載

点滅回数は数え間違えやすいため、スマートフォンで表示部を動画撮影しておくと確実です。
相談時にそのまま見せることもでき、やり取りが早く進みます。

異常検知の裏側で何が起きているのか

点滅パターンから正確な故障箇所を利用者が特定することはできませんが、エアコンがどんな種類の異常を検知しているのかを知っておくと、相談時の説明がしやすくなります。
ルームエアコン全般で、運転停止を伴う異常の代表的な系統は次のとおりです。

系統内容併発しやすい症状
室内機・室外機間の通信連絡配線や基板の不良で信号がやり取りできない室外機がまったく動かない、送風だけ出る
センサー系室温・熱交換器温度などを測るセンサーの断線や外れ設定温度どおりにならない、すぐ停止する
ファンモーター系室内機・室外機のファンが規定の回転数にならない異音がする、風が出ない
圧縮機・冷媒系圧縮機の過負荷、冷媒量の異常冷えない・暖まらない、室外機から異音
電源・電圧系供給電圧の異常、瞬時停電の影響落雷や停電の直後に発生

このうち、電源・電圧系は一時的な要因であることが多く、リセットで復帰する可能性が比較的高い系統です。
一方、圧縮機や基板に関わるものは、部品交換を前提とした修理になります。
「点滅と一緒にどんな症状が出ているか」を伝えられると、窓口側でも当たりを付けやすくなります。
冷暖房の効き自体が落ちている場合の切り分け方は、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で解説している考え方が、メーカーを問わず参考になります。

一度だけ電源を入れ直してみる価値はある

異常検知系の点滅であっても、一時的な電圧変動や制御の乱れが原因であれば、電源のリセットで復帰する場合があります。
確認の意味で、次の手順を一度だけ試すのは妥当です。

  • リモコンで運転を停止する
  • ブレーカーまたは電源プラグで通電を止める
  • 数分間そのまま待つ
  • 通電を再開し、運転してみる

ただし、リセットを繰り返すのは避けてください。
何度も電源を入れ直しても同じ点滅に戻る状態は、機器が繰り返し異常を検知していることを意味します。
その状態で使い続けても改善は見込めず、部品への負担が増える可能性があります。
リセット1回で復帰しなければ、それ以上は自分で粘らずに相談へ進む——これが線引きとして分かりやすい基準です。

同じように「ランプ点滅=どこまで自分で確認するか」という考え方は、他メーカーでも共通しています。
ダイキン製の場合の考え方はダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で、パナソニック製の場合はパナソニックエアコンのタイマー点滅とは?意味と診断コードの確認方法で解説していますので、家庭内に複数メーカーのエアコンがある方は併せて参考にしてください。

点滅が起きやすい場面から原因を絞る

ランプが点滅し始めたタイミングを思い返すと、原因の見当が付くことがあります。
相談前の情報整理としても役立つので、次のパターンに当てはまるものがないか確認してみてください。

フィルター掃除や自分での清掃をした直後

もっとも多いのがこのパターンです。
前面パネルの閉め忘れ、エアフィルターの裏表の入れ違い、ダストボックスの差し込み不足のいずれかで、点滅が始まります。
掃除の直後に点滅が出たのであれば、まず取り付けをやり直すことから始めれば、多くの場合はそれで解決します。
逆に言えば、掃除と無関係のタイミングで突然点滅した場合は、取り付け系以外の要因を疑う材料になります。

シーズン最初の運転で点滅した

半年ほど動かしていなかったエアコンを久しぶりに運転したときは、内部にたまったホコリや、長期停止による部品の状態が影響することがあります。
この場合はまずエアフィルターの状態を確認し、清掃してから再運転してみてください。
それでも点滅が続くなら、繁忙期に入る前に点検を依頼するのが賢明です。
7月〜8月や12月〜1月は修理依頼が集中し、訪問まで1〜2週間待ちになることも珍しくありません。

落雷・停電のあとに点滅した

瞬時停電や電圧の乱れによって、制御が一時的に不安定になることがあります。
このケースでは、電源リセットで復帰する可能性が比較的高いといえます。
ただし、落雷による基板の損傷が起きている場合はリセットでは戻りません。
同じ地域で落雷があった直後に複数の家電が不調になっているようなら、基板側のダメージも想定して相談してください。

大雨・強風・積雪のあとに点滅した

室外機の吸込口や吹出口が落ち葉や雪でふさがれると、放熱・吸熱がうまくいかず、保護のために運転が止まることがあります。
安全に取り除ける範囲であれば、室外機まわりの障害物を片付けたうえで再運転してみてください。
なお、室外機に直接水をかけて洗ったり、内部に手を入れたりするのは避けてください。
ファンや電装部品に触れる作業は危険を伴います。

引っ越しや移設のあとに点滅した

エアコンの取り外し・再設置を伴う移設のあとは、配管の接続不良や冷媒の抜け、連絡配線の接続ミスといった施工由来の要因が考えられます。
この場合は自分での対処が難しいため、設置工事を行った業者に連絡するのが先です。
メーカー修理を先に呼ぶと、施工不良が原因だった場合に費用の扱いが複雑になることがあります。

ランプが点滅したときの確認手順

ここまでの内容を、実際に手を動かす順番に並べ替えます。

順番確認すること判断
1焦げ臭い・煙・プラグの異常発熱がないかあれば直ちに使用中止
2どのランプが点滅しているか種類を特定する
3点滅は速いか遅いか、何回で一区切りかスピードと回数をメモ・撮影
4前面パネル・エアフィルター・ダストボックスの取り付け浮き・裏表・差し込み不足を直す
5取扱説明書でお手入れ後の試運転を実行点滅が消えるか確認
6消えない場合、電源リセットを1回試す復帰しなければ相談へ
7型番・使用年数・点滅パターンを控えて連絡販売店またはメーカー窓口

この順番で進めれば、無駄な出張費をかけずに済むケースと、早めに専門家へ渡したほうがよいケースを、自分で切り分けられます。

使用をすぐにやめるべき危険なサイン

点滅の種類にかかわらず、次の症状が同時に出ているときは、原因の切り分けよりも安全確保が優先です。

焦げたにおいがする、煙が出ている、電源プラグやコードが異常に熱い、コードを動かすと通電したりしなかったりする——これらのいずれかに当てはまる場合は、ただちに運転を停止し、電源プラグを抜いて(またはブレーカーを落として)使用を中止してください。

エアコンは始動時に大きな電流が流れる機器です。
そのため、配線や基板の劣化・接触不良が発煙や発火につながる事例が実際に報告されています。
とくに注意したいのが、市販の洗浄スプレーによる内部洗浄です。
洗浄液が電源配線や基板などの電気部品に付着すると、ホコリと水分によって電気の通り道ができるトラッキング現象が起こり、異常発熱から発火に至るおそれがあります。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、消費者が自ら内部洗浄を行うことを推奨していないと明確に示しています。

📎 出典:エアコンの内部洗浄による事故に注意(製品評価技術基盤機構 NITE)

洗浄スプレーを使った直後からランプが点滅し始めた場合は、内部に洗浄液が残っている可能性を疑い、通電せずに専門業者へ相談してください。
「点滅を消したい」という理由で通電を繰り返すのは、最も避けたい行動です。

修理を依頼するか、買い替えるかの境目

点検の結果、部品交換が必要と分かったとき、多くの方が迷うのが修理と買い替えの判断です。
ここは感覚ではなく、いくつかの客観的な材料で線引きできます。

部品が供給される期間を確認する

東芝ライフスタイルは、エアコンの補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後10年間と公表しています。
起点は「購入日」ではなく「その機種の製造が打ち切られた時点」である点に注意が必要です。
たとえば購入から8年しか経っていなくても、購入時点ですでに旧モデルだった場合、部品の保有期間の残りは短くなります。

📎 出典:補修用性能部品の保有期間について(東芝ライフスタイル)

部品の保有期間を過ぎている機種は、故障箇所によっては修理そのものができません。
使用年数が10年前後に達しているなら、修理見積もりと同時に買い替えの検討を始めておくと、真夏や真冬に慌てずに済みます。

保証の残りを確認する

ルームエアコンでは、本体の保証期間と、圧縮機などの冷媒回路の保証期間が別に設定されているのが一般的です。
冷媒回路のほうが長く設定されている例が多いため、購入から数年経っていても保証が使える可能性があります。
保証書と取扱説明書の記載を確認してから連絡すると、費用の見通しが立てやすくなります。

判断の目安を整理する

状況考え方
使用5年未満・点滅が初めて修理を前提に相談。保証の適用可否を確認
使用5〜10年・軽微な部品修理見積もりを取り、金額と残り寿命を比較
使用10年以上・室外機側の異常買い替え検討が現実的。部品供給の可否も確認
同じ点滅を短期間に繰り返す一時しのぎを重ねず、点検を依頼
冷えない・暖まらないを併発冷媒や圧縮機側の可能性。早めに相談

修理費用は、故障箇所・機種・地域・作業条件によって大きく変わります。
基板やファンモーターの交換と、室外機の圧縮機交換では、金額の桁が変わることも珍しくありません。
そのため「相場はいくら」と一律に考えるより、見積もり金額と、同等クラスの新品価格を並べて比べるほうが判断しやすくなります。
なお近年はエアコン本体・工事費ともに価格が上昇傾向にあり、買い替え側の負担も以前とは変わってきています。

型番の調べ方と、相談先の使い分け

点検を依頼すると決めたら、連絡の前に手元の情報をそろえておくと話が早く進みます。

型番と製造年はどこに書いてあるか

東芝のルームエアコンの型番は「RAS-」から始まる表記が一般的です。
確認できる場所は、おおむね次のとおりです。

  • 室内機の前面パネルを開けた内側に貼られた銘板
  • 室内機の右側面または底面のラベル
  • 室外機の側面にある銘板
  • 購入時の保証書・納品書、家電量販店の購入履歴

銘板には型番とあわせて製造年が記載されています。
この製造年は、部品の保有期間や買い替え判断を考えるうえで欠かせない情報です。
ラベルは経年で読みにくくなることがあるため、判読できるうちにスマートフォンで撮影しておくと、次に必要になったときに探し回らずに済みます。

どこに連絡するのが適切か

状況適した相談先
購入から1年以内、または保証書があるお買い上げの販売店
家電量販店の延長保証に加入している加入先の量販店(保証適用の窓口)
販売店が廃業している・引っ越して遠いメーカーの家電相談センター
移設・設置工事の直後に発生設置工事を行った業者
賃貸住宅の備え付けエアコン管理会社または大家

見落とされがちなのが、最後の賃貸のケースです。
備え付けのエアコンは基本的に設備の一部であり、入居者が自己判断で修理業者を手配すると、費用負担でもめる原因になります
点滅に気づいた時点で、まず管理会社へ連絡するのが正しい順番です。
自分で購入して設置したエアコンなのか、最初から付いていたものなのかを、連絡前に確認しておきましょう。

連絡時に伝えると早い項目

  • 型番(RAS-〇〇)と購入時期または製造年
  • 点滅しているランプの種類と、点滅の速さ・回数
  • 冷えない、暖まらない、異音などの併発症状
  • 点滅が始まったタイミングと直前の出来事
  • 保証書の有無、延長保証の加入状況

これらを最初に伝えられると、訪問前に部品の当たりを付けてもらえる場合があり、部品待ちで二度手間になるリスクを減らせます。
なお、点滅パターンから読み取れる情報の細かさはメーカーによって差があります。
コード表示で内容が分かるタイプの例はパナソニックエアコンのエラーコード一覧|F・Hから始まる全コードを解説にまとめていますので、比較の参考になります。

点滅を繰り返さないための予防

ランプ点滅の入り口になりやすいのは、フィルターまわりの汚れと取り付けの甘さ、そして室外機の環境です。
次のような習慣で、点滅そのものの発生頻度を下げられます。

  • 冷房・暖房を毎日使う時期は、エアフィルターを2週間に1回程度の目安で確認する
  • 自動お掃除機能付きでも、ダストボックスのホコリは定期的に捨てる
  • フィルターを戻すときは、表裏とレールへの収まりを必ず確認する
  • 前面パネルは左右と中央を押さえ、手ごたえがあるまで閉じる
  • 室外機の吸込口・吹出口の前に物を置かない
  • 落ち葉や雪が吹き出し口をふさいでいないか、季節の変わり目に見ておく

フィルターの清掃には、細かい目に入り込んだホコリをかき出せる専用ブラシがあると作業が早く済みます。
熱交換器のフィン部分は変形しやすいため、力を入れずに使えるやわらかいタイプを選ぶと安心です。

また、シーズン前の試運転を習慣にしておくと、点滅を早い段階で見つけられます。
真夏や真冬の繁忙期は修理の予約が取りにくくなるため、使い始めの1か月前に一度動かしておくだけでも、対応の余裕がまったく違ってきます。

よくある質問

Q1. 東芝エアコンのランプ点滅は放置しても大丈夫ですか?

内容によります。
クリーニングランプの遅い点滅のようなお手入れ時期のお知らせであれば、すぐに危険が生じるものではありませんが、放置すればホコリの詰まりで冷暖房効率が落ちていきます。
一方、運転ランプとタイマーランプが組み合わさって点滅している場合は、機器が異常を検知して知らせている状態です。
この場合は使用を続けずに、点滅パターンを控えたうえで販売店やメーカー窓口に相談してください。
焦げたにおいや発煙を伴うときは、放置せず直ちに通電を止める必要があります。

Q2. 電源を入れ直せばランプ点滅は消えますか?

一時的な制御の乱れや電圧変動が原因の場合は、電源リセットで復帰することがあります。
運転を停止し、ブレーカーまたは電源プラグで通電を止めて数分待ち、再度通電してみてください。
ただし、リセットを何度も繰り返すのはおすすめできません。
同じ点滅に戻るということは、機器が同じ異常を検知し続けているという意味だからです。
1回試して復帰しなければ、それ以上は自分で対処せず、点検を依頼する段階と考えてください。

Q3. ダストボックスを掃除したのにクリーニングランプが消えません。

点滅のスピードを確認してみてください。
お手入れ時期を知らせる遅い点滅ではなく、10秒に5回程度の速い点滅になっている場合は、お手入れ後のエアフィルターやダストボックスの取り付けが正しくない可能性があります。
特に自動お掃除機能付きの機種では、エアフィルターに表裏があり、逆向きに入れてしまうケースが多く見られます。
取扱説明書の手順に従って再装着し、お手入れ後の試運転を実行してください。
それでも消えない場合は、センサーや駆動部の不具合が考えられます。

Q4. 点滅回数はどのように数えて伝えればよいですか?

運転ランプは「点滅が何回続いて一区切りになるか」、タイマーランプは「点灯・消灯・点滅のどれか」を記録します。
点滅は間隔が短く数え間違えやすいため、スマートフォンで表示部を動画撮影しておくのが確実です。
あわせて、室内機の銘板に記載された型番、購入時期、点滅が始まったタイミング、直前に掃除や停電があったかどうかも控えておきましょう。
これらを伝えると、電話口での状況把握が早くなり、訪問時の部品手配もスムーズになります。

Q5. 市販の洗浄スプレーで内部を掃除したら点滅し始めました。

通電を止めたうえで、専門業者に相談してください。
洗浄液が電源配線や基板などの電気部品に付着すると、トラッキング現象によって異常発熱や発火に至るおそれがあると、公的機関から注意喚起が出されています。
点滅を消したい一心で通電を繰り返すのは、最も危険な行動です。
内部洗浄には専門知識が必要で、消費者自身が行うことは推奨されていません。
今後は、利用者が手入れする範囲をエアフィルターとダストボックスまでにとどめ、内部は業者に任せるのが安全です。

まとめ

東芝エアコンのランプ点滅は、故障の宣告ではなく機器からの状態通知です。
見分けの軸は、点滅しているランプの種類と、点滅のスピード・回数の2つに集約されます。

  • クリーニングランプの遅い点滅は、ダストボックスのお手入れ時期のお知らせ
  • クリーニングランプの速い点滅は、エアフィルターやダストボックスの取り付け不良
  • 運転ランプのみの11回点滅は、前面パネルが閉まりきっていない可能性
  • 運転ランプとタイマーランプの組み合わせ点滅は、点検が必要な異常のサイン
  • 無線LANランプの点滅は、ネットワーク接続の状態を示すもの

自分で試す範囲は、取り付けの直しと1回の電源リセットまでと決めておくと、判断に迷いません。
それで復帰しなければ、点滅パターンと型番を控えて相談に進むのが、結果的にいちばん早い解決につながります。
そして、焦げたにおい・発煙・プラグの異常発熱があるときは、原因を探る前に通電を止めることを最優先にしてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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