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二人暮らしの電気代の平均は月いくら?季節・間取り別の目安と下げ方

電気の請求書を確認する二人と「二人暮らしの電気代の平均 月いくら?」の見出しを配置したイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

同棲や結婚で二人暮らしを始めると、最初に気になるのが光熱費の水準ではないでしょうか。
一人暮らしのときの感覚のまま請求を見て、「思ったより高い」と感じている方も多いはずです。

総務省の家計調査によると、二人暮らしの電気代は1か月あたり12,144円が平均です。
ただし、共働きで日中は誰もいない家と、二人とも在宅勤務の家では、同じ二人暮らしでも数千円単位で変わります。

この記事では、二人暮らしの電気代の平均を生活スタイル・間取り・季節ごとに整理したうえで、内訳の見方と、高いと感じたときに何から手をつければよいかを解説します。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

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目次

二人暮らしの電気代の平均は月12,144円

結論から言うと、二人暮らし(2人世帯)の電気代の平均は1か月あたり12,144円、年間では約146,000円です。
総務省統計局の家計調査(家計収支編)における2025年平均の数値で、全国の2人世帯を対象にした公的統計にもとづきます。
世帯人数ごとに並べると、二人暮らしの位置づけがはっきりします。

世帯人数1か月の平均年間換算1人あたり
一人暮らし7,337円約88,000円7,337円
2人世帯12,144円約146,000円6,072円
3人世帯13,915円約167,000円4,638円
4人世帯13,928円約167,000円3,482円

※総務省統計局「家計調査(家計収支編)」2025年平均をもとに作成。年間換算は月額を12倍した参考値です。

📎 出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」調査結果

月12,144円という金額だけを見ると高く感じますが、1人あたりに直すと6,072円です。
一人暮らしの平均7,337円より、1人あたりでは約1,300円安くなっています。
つまり二人暮らしは、一人あたりの電気代がもっとも下がりやすくなる住み方でもあるわけです。

一人暮らしの2倍にならない理由

人数が2倍になっても、電気代は2倍の14,674円にはならず、1.7倍程度にとどまります。
これは節約を頑張った結果ではなく、電気の使われ方の構造によるものです。

家庭の電力は、大きく2種類に分けられます。

種類具体例人数との関係
人数に関係なくかかる電力冷蔵庫、照明、エアコン、待機電力、基本料金一人でも二人でもほぼ同じ
人数に比例して増える電力給湯、洗濯、ドライヤー、個別の機器の使用時間使う人数の分だけ増える

二人暮らしで増えるのは後者だけです。
リビングのエアコンは、一人でつけても二人でつけても消費電力は変わりません。
冷蔵庫も、中身が増えたからといって消費電力が2倍になるわけではないのです。

ここから導ける実用的な結論があります。
二人が別々の部屋でエアコンをつけて過ごすと、この「共有できる効率」が消えるということです。
二人暮らしの電気代が平均より高くなっている家庭の多くは、この点に原因があります。

生活スタイル別の目安

同じ二人暮らしでも、在宅時間の長さで電気代は大きく変わります。

生活スタイル1か月の目安月の使用量の目安
共働き・二人とも日中不在9,000〜12,000円約290〜390kWh
どちらかが在宅(在宅勤務・時短勤務など)12,000〜15,000円約390〜480kWh
二人とも在宅勤務14,000〜18,000円約450〜580kWh

※31円/kWhで換算した参考値です。暖房方式・間取り・断熱性能によって上下します。

共働きで日中に誰もいない家なら、平均の12,144円を下回るのが普通です。
逆に二人とも在宅勤務であれば、平均を3,000〜5,000円上回っても異常ではありません。
判断の基準は「平均より高いかどうか」ではなく、自分たちの在宅時間に見合った水準かどうかです。

見落とされやすいのが、二人の生活時間のズレです。
片方が朝型、もう片方が夜型という組み合わせだと、家の中で電気が使われている時間が単純に長くなります。
朝6時から夜1時まで、どちらかが起きて照明とエアコンを使っている状態が続くわけです。
一人暮らしなら稼働時間は本人の生活時間だけですが、二人暮らしでは二人の生活時間の「合計の幅」になります。
在宅時間が同じでも、生活リズムが揃っている二人のほうが電気代は安くなります。

間取りによる違い

間取り1か月の目安エアコンの台数
1LDK(12〜16畳)9,000〜12,000円1台
2DK・2LDK11,000〜15,000円1〜2台
3LDK・戸建て13,000〜18,000円2〜3台

※31円/kWhで換算した参考値です。

二人暮らしで間取りが広くなると電気代が上がるのは、部屋数が増えるぶんエアコンの台数が増えるためです。
二人暮らしに1LDKが選ばれやすいのは家賃の問題だけでなく、光熱費の面でも合理的な選択になっています。
ただし、在宅勤務でお互いに会議が多い場合は、防音の意味で部屋を分ける必要が出てきます。
その場合は電気代が上がることを前提に、エアコンの設定や断熱で吸収する方向で考えてください。

季節でどれくらい変わるのか

二人暮らしの電気代は、冷暖房を使う時期に跳ね上がります。
年平均が12,144円でも、真冬は15,000〜18,000円になることは珍しくありません。

ここで一つ注意点があります。
家計調査の数値は「実際に支払った月」で集計されているため、使った月と1〜2か月のズレが生じます。
1月に使った電気の請求は2月や3月に届くので、統計上は春先の数字が高く出ることがあります。
月別のグラフを見て「電気代のピークは3月」と読むのは誤りで、使用量のピークは真冬と真夏だと理解しておいてください。

暖房を何でまかなっているかで、冬の上がり方は変わります。

暖房の方式冬の電気代の傾向補足
エアコン暖房のみ(リビング1台)年平均の1.3〜1.5倍程度外気温が低いほど消費電力が増える
エアコン2台以上を同時に使用年平均の1.6〜2倍程度台数分だけ比例して増える
ガスファンヒーター・灯油ストーブ併用電気代の上がり方は小さいガス代・灯油代が別にかかる
オール電化住宅冬に突出して高くなる給湯の負荷が冬に増えるため

金額ではなく使用量(kWh)で季節の動きをつかんでおくと、自分の検針票と直接比べられます。
ガス併用の1LDKに二人で住んでいる場合、おおよそ次のような推移になります。

時期月の使用量の目安電気代の目安
1〜2月(暖房のピーク)約400〜550kWh約12,400〜17,000円
4〜5月(冷暖房をほぼ使わない)約230〜300kWh約7,100〜9,300円
7〜8月(冷房のピーク)約350〜470kWh約10,800〜14,500円
10〜11月(冷暖房をほぼ使わない)約230〜300kWh約7,100〜9,300円

※31円/kWhで換算した参考値です。暖房にガスや灯油を使う場合、冬の数値はこれより低くなります。

冷暖房を使わない4〜5月と10〜11月の使用量が、その家の基礎的な電力消費にあたります。
二人暮らしでこの時期に月300kWhを超えているなら、冷暖房以外に原因があると考えてください。
古い冷蔵庫、常時稼働の機器、使っていない部屋の照明などが候補になります。

二人暮らしを始めた直後に確認しておくこと

同棲や結婚で一緒に住み始めた直後は、平均と比べる前に手続き面を確認しておいたほうが安全です。

まず契約の名義と住所です。
どちらかの部屋にもう一人が引っ越してくる形なら、電気の契約はそのまま使えます。
一方で、二人とも新居に移る場合は、それぞれの旧居の解約手続きが必要です。
旧居の解約を忘れて基本料金を払い続けていたというのは実際によくある取り違えで、金額が小さいぶん数か月気づかないこともあります。
引っ越しから1か月後に、請求が新居の1件だけになっているかを確認してください。

次に契約アンペアです。
一人暮らし用の部屋に二人で住む場合、前の契約が20Aや30Aのままになっていることがあります。
二人分の生活が重なる朝の時間帯にブレーカーが落ちるようなら、アンペアの引き上げを検討してください。
逆に、広い部屋に移ったのに前の入居者の50A契約を引き継いでいるなら、下げる余地があります。

最初の請求は日割りになるため、通常より金額が小さく出ます。
2か月目で急に高く感じるのは、丸1か月分の請求になっただけというケースも多いものです。
判断するなら、入居から2〜3か月分の検針票がそろってからにしてください。

体感温度の差をどう埋めるか

二人暮らしで意外と大きいのが、暑がりと寒がりの組み合わせです。
設定温度をめぐって、冬に「24℃にしたい」「20℃で十分」といった差が出るのは珍しくありません。
このとき、暑がりのほうに合わせて部屋を分けてしまうと、エアコンが2台稼働して電気代が跳ね上がります。

現実的な落としどころは、空気の温度ではなく個人の体感を調整することです。

  • 寒がりのほうがひざ掛けや厚手のルームソックスを使う
  • サーキュレーターで足元に暖気を送り、床付近の温度ムラをなくす
  • 暑がりのほうがエアコンの風が直接当たる位置に座る
  • 加湿器で湿度を40〜60%に保ち、同じ室温でも暖かく感じられるようにする

特に湿度の効果は見落とされがちです。
冬に室温20℃でも寒く感じるのは、湿度が20%台まで下がっていることが原因の場合があります。
設定温度を1℃上げるより、湿度を10%上げるほうが電気代は安く済むことが多く、結露しない範囲での加湿は理にかなった対策です。

電気料金の内訳を知ると「高い理由」が見えてくる

削れる部分を判断するには、内訳を知っておく必要があります。

項目内容使用量との関係
基本料金契約アンペアなどに応じた固定費電気を使わなくても発生する
電力量料金使った電力量(kWh)× 単価使った分だけ増える
燃料費調整額燃料の輸入価格の変動を毎月反映使用量に比例して増減する
再エネ賦課金再生可能エネルギー普及費用の負担分使用量に比例する/全国一律

このうち自分たちで動かせるのは、基本料金と電力量料金だけです。
燃料費調整額と再エネ賦課金は、電力会社を変えても単価そのものは変わりません。

再エネ賦課金の2026年度の単価は1kWhあたり4.18円で、2026年5月検針分から2027年4月検針分までに適用されます。
二人暮らしで月350kWhを使う場合、賦課金だけで月1,463円、年間では約17,500円の負担になります。
節電以外に減らす方法がない費用なので、まずは金額の大きさを把握しておいてください。

📎 出典:経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価を設定します」

賦課金そのものの仕組みや、なぜ毎年上がるのかについては再エネ賦課金がおかしいと感じる理由|仕組み・問題点・今後の見通しで詳しく解説しています。

請求書を見るときは、金額より先に使用量(kWh)の欄を確認してください。
金額は単価の変動で上下しますが、使用量は使い方をそのまま映した数字です。
前年同月と使用量を比べて増えていなければ、値上がりの影響であって使い方の問題ではない、と切り分けられます。

二人暮らしで電気代が高くなりやすい5つのパターン

1. エアコンを別々の部屋で使っている

二人暮らしでもっとも効きやすい原因です。
6畳用のエアコン1台で暖房をつけた場合と、2部屋で同時につけた場合では、単純に電力が2倍近くになります。
在宅勤務で日中に部屋を分けているなら、「朝と夜だけでも同じ部屋で過ごす」だけで月1,000〜2,000円変わることがあります。

2. 契約アンペアが大きすぎる

賃貸では、前の入居者の契約をそのまま引き継いでいることがよくあります。
二人暮らしであれば30〜40Aが一般的な水準で、50Aや60Aのままになっているなら見直しの余地があります。
ただし、電子レンジ・ドライヤー・エアコンを同時に使う時間帯があるかどうかで判断が変わります。

3. 洗濯の回数が増えている

一人暮らしのときは週に2〜3回でも、二人暮らしになると毎日回している家庭は多いものです。
洗濯だけなら1回あたりの電気代は小さいのですが、乾燥機能を使うと一気に跳ね上がります。
ヒーター式の乾燥は1回あたり数十円では済まないため、乾燥は毎日ではなく、天候の悪い日に限るだけで差が出ます。

4. テレビや照明がつけっぱなしになっている

二人暮らしでは「相手が見ているだろう」と思って、誰も見ていないのにテレビがついたままになりがちです。
実際にどの程度の金額になるかはテレビをつけっぱなしにすると電気代はいくら?時間別の目安と考え方で試算しています。

5. 待機電力が積み上がっている

家電の台数が単純に増えるため、待機電力も一人暮らしより多くなります。
ただし、すべてのコンセントを抜けばよいというわけではありません。
機器ごとの線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。

6. 浴室乾燥機や給湯の使い方

二人暮らしになると、洗濯物を室内で乾かす必要が出て浴室乾燥機を使い始める家庭が増えます。
浴室乾燥機は消費電力が大きく、1回の乾燥で数十円から百円台かかることもあります。
週に何回使っているかを数えてみると、思っていたより積み上がっていることが少なくありません。
また、電気温水器やエコキュートが設置されている住まいでは、二人分の給湯が電気代の大きな部分を占めます。
入浴の時間をそろえて追い炊きの回数を減らすだけでも、冬場は月数百円の差になります。

買い替えで効果が出やすい家電

使い方の工夫で吸収しきれない場合は、機器そのものを見直す段階に入ります。
二人暮らしで効果が出やすいのは、次の2つです。

冷蔵庫
一人暮らし用の150L前後の冷蔵庫を二人で使っていると、詰め込みすぎで冷却効率が落ちます。
二人暮らしなら300〜400Lが適正で、容量が大きい機種のほうが年間消費電力量は少ないという逆転も起こります。
これは大型機のほうが高効率な断熱材とインバーター制御を備えているためで、「小さい冷蔵庫のほうが電気代が安い」とは限らない点は覚えておいてください。
おおむね2015年以前のモデルであれば、買い替えによる年間消費電力量の差は無視できません。

エアコン
部屋の広さに対して能力が足りないエアコンを使っていると、常に全力運転になって効率が落ちます。
リビングが14畳あるのに6畳用のエアコンを付けている、といったケースです。
逆に能力が過剰でも、こまめに運転が止まって効率が下がります。
畳数表示は、木造か鉄筋か、南向きかどうかでも変わるため、カタログの推奨畳数の範囲内で選ぶのが無難です。

使用量から自分の家の電気代を計算する方法

自分たちの使い方を数字で把握しておくと、どこを削ればよいかの判断が早くなります。

電気代の目安 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)

目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使うのが一般的です。
実際の単価は契約先やプランで変わりますが、家電ごとの金額を比べる用途には十分です。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

二人暮らしでよく使う家電を、この単価で試算すると次のようになります。

家電想定の使い方1か月の電気代の目安
エアコン(冷房・リビング1台)平均500W・1日10時間約4,650円
エアコン(暖房・リビング1台)平均900W・1日10時間約8,370円
冷蔵庫(400L前後)年間消費電力量330kWh約850円
洗濯機(洗濯のみ)1回0.1kWh・1日1回約93円
洗濯乾燥機(乾燥あり)1回1.5kWh・週3回約558円
食洗機1回0.7kWh・1日1回約651円
テレビ(50型)130W・1日6時間約725円
炊飯器(保温6時間)15W・毎日約84円

※31円/kWhで試算した参考値です。機種・設定・室温条件によって実際の金額は変わります。

エアコンが突出していることが分かります。
節電は、金額の大きい機器から順に見直すのが効率的です。
家電ごとの消費電力の大きさは【2026年最新】家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。

カタログの数値ではなく実際の消費電力を知りたい場合は、コンセントの間に挟んで測定できるワットモニターが便利です。
どちらの家電が本当に電気を使っているのかを、買い替えを検討する前に数字で確認できます。

二人暮らしの電気代を下げる手順

効果の大きい順に手をつけてください。

手順1:契約アンペアを確認する

基本料金は使用量に関係なくかかるため、下げられれば確実な固定費削減になります。
契約アンペアを10A下げると、基本料金は月300円前後、年間で3,000〜4,000円程度軽くなるのが目安です。
二人暮らしの場合、朝の時間帯に二人が同時に支度をする状況を基準に判断してください。
ドライヤーと電子レンジとエアコンが重なる時間帯があるなら、40Aを下回ると不便になる可能性があります。

なお、ブレーカーが落ちるのを避けようとして延長コードに暖房器具をつなぐのは避けてください。
電気ストーブやこたつのような消費電力の大きい機器をタコ足配線で使うと、コードが発熱し発火につながる危険があります。
消費電力の大きい暖房器具は、壁のコンセントに直接挿すのが原則です。

手順2:過ごす部屋を一つにまとめる

二人暮らし特有の、もっとも効果が大きい対策です。
別々の部屋でエアコンをつけている時間を1日2時間減らすだけでも、冬場は月1,000円以上変わります。
サーキュレーターで空気を循環させると、1台のエアコンでも隣接する部屋まで温度を行き渡らせやすくなります。

手順3:料金プランとセット割を確認する

二人暮らしは使用量が増えるぶん、プランの違いが金額に反映されやすくなります。
日中の在宅時間が短いなら夜間単価の安いプラン、在宅勤務なら時間帯で単価が変わらないプランが読みやすくなります。
また、電気とガスをまとめるセット割は、ガスを多く使う二人暮らしでは効果が出やすい組み合わせです。
比較するときは、直近3か月分の検針票を手元に用意してから判断してください。

手順4:洗濯と食洗機の回し方を見直す

二人分になって回数が増える機器は、まとめる余地があります。
洗濯は毎日から隔日にまとめる、食洗機は少量のときは手洗いに切り替える、といった調整です。
ただし、食洗機は手洗いより水道使用量が少なくなるケースが多く、水道代まで含めると一概に損とは言えません。
光熱費全体で判断してください。

手順5:窓の断熱で冷暖房の負荷を下げる

部屋の熱の多くは窓から出入りします。
冬は断熱シートや厚手のカーテン、夏は遮熱カーテンで窓を対策すると、エアコンの負荷そのものが下がります。
機器の使い方を変えるより、建物側の条件を変えるほうが効果が長く続きます。

手順6:電力会社の切り替えを検討する

一人暮らしと違い、二人暮らしは使用量が多いぶん切り替えによる削減額も大きくなります。
月400kWh前後を使う家庭であれば、年間で1万円以上の差がつくことも珍しくありません。
ただし、安さだけで選ぶと燃料価格が上がった局面で以前より高くなることがあります。

確認しておきたいのは次の3点です。

  • 燃料費調整額に上限が設定されているか(上限なしのプランは燃料価格の上昇がそのまま反映される)
  • 市場価格に連動するプランかどうか(電力市場の高騰時に請求額が大きく振れる)
  • 解約時の違約金や契約期間の縛りがあるか

単価の安さより、料金の振れ幅の小ささを優先するほうが、家計の見通しは立てやすくなります。
二人暮らしは今後の生活の変化(在宅勤務の増減、子どもの誕生)で使用量が動きやすいため、縛りの緩い契約を選んでおくと後の選択肢が残ります。

電気代だけでなく光熱費全体で見る

二人暮らしの家計を考えるなら、電気代単体ではなく水道代・ガス代を含めた光熱費全体で把握するほうが判断を誤りません。
たとえば食洗機や浴室乾燥は、電気代が増える代わりに水道代や手間が減ります。
オール電化とガス併用の比較も、電気代だけを見れば必ずオール電化が高く見えてしまいます。

水道代の水準については二人暮らしの水道代の平均はいくら?月別・地域別・節約術まで徹底解説で解説しています。
電気・ガス・水道を合わせた月額をつかんでおくと、どこに手をつけるべきかの優先順位が見えてきます。

よくある質問

Q1. 二人暮らしで電気代が2万円を超えるのは高すぎますか?

季節によります。
真冬や真夏の1か月だけ2万円を超えるのは、エアコンを2台使っている家庭やオール電化の住まいではよくあることです。
一方で、冷暖房を使わない春や秋にも2万円を超えているなら、明らかに高い水準なので原因を探すべきです。
まず検針票の使用量(kWh)を確認し、月600kWhを超えていないかを見てください。
超えている場合は、古い冷蔵庫や常時稼働の機器、電気温水器の有無を確認するのが先決です。
超えていないのに金額が高いなら、契約プランと単価の問題である可能性が高くなります。

Q2. 同棲を始めたら電気代は一人暮らしのときの何倍になりますか?

目安としては1.6〜1.8倍です。
二人分になっても、冷蔵庫・照明・エアコンといった共有される電力は増えないため、単純な2倍にはなりません。
ただし、これは同じ部屋で過ごす前提の数字です。
それぞれが個室でエアコンをつけて過ごす生活だと、2倍を超えることもあります。
また、一人暮らしのときより広い間取りに引っ越した場合は、人数以上に冷暖房の負荷が増える点にも注意してください。
引っ越しを伴う同棲では、人数の増加より住まいの広さの変化のほうが金額に効いてきます。

Q3. 電気代は二人でどう分担するのが公平ですか?

金額の決め方に正解はありませんが、判断材料になる考え方はあります。
電気代のうち、冷蔵庫・照明・エアコンといった共有部分は在宅時間に関係なく発生します。
一方で、ドライヤーや個室のエアコンなど、個人の使用に紐づく部分もあります。
在宅時間に大きな差がある場合は、折半ではなく「共有分は折半、個別分は使った側が負担」という分け方にすると納得感が出やすくなります。
もっとも、金額の差は月数百円から千円程度のことが多いため、折半にして手間を省く家庭も少なくありません。

Q4. 共働きなのに電気代が平均を超えているのはなぜですか?

日中の不在時間が長くても、下がらない電力があるためです。
冷蔵庫は24時間稼働し続けますし、待機電力や24時間換気も止まりません。
加えて、共働き世帯は帰宅後の短時間に電力が集中する傾向があります。
夜に洗濯乾燥機を回し、食洗機を動かし、エアコンを急速運転で立ち上げる、といった使い方です。
エアコンは設定温度に到達するまでの立ち上げ時にもっとも電力を使うため、帰宅後の急速運転が続くと使用量が伸びます。
在宅時間の短さがそのまま電気代の安さにつながるわけではない、と考えてください。

Q5. 二人暮らしでオール電化は得ですか?

電気代だけを見れば高くなりますが、光熱費全体では判断が分かれます。
オール電化はガス代がゼロになる代わりに、給湯・調理・暖房のすべてが電気代に乗ります。
夜間の単価が安い料金プランとセットになっていることが多いため、湯沸かしや洗濯を夜間に寄せられるかどうかで結果が変わります。
共働きで夜間に家事を集中させる生活なら相性は良く、日中在宅で昼間に電気を使う生活なら不利になりやすい仕組みです。
比較するときは、電気代の金額ではなく「電気+ガス」の合計で見てください。

まとめ

二人暮らしの電気代の平均は月12,144円、年間では約146,000円です。
1人あたりに直すと6,072円で、一人暮らしの平均より安くなります。
冷蔵庫・照明・エアコンといった共有される電力が増えないためで、この構造を理解しておくと対策の優先順位が決まります。

  • 検針票の使用量(kWh)を前年同月と比べ、使い方の問題か値上がりの影響かを切り分ける
  • 契約アンペアと料金プランという固定費側を先に見直す
  • 別々の部屋でエアコンをつけている時間を減らす
  • 洗濯乾燥や食洗機など、回数が増えた機器の使い方を調整する

二人暮らしでもっとも効くのは、我慢を増やすことではなく「同じ部屋で過ごす時間を増やすこと」です。
まずは手元の検針票で使用量を確認するところから始めてみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

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今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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