MENU

オイルサーバーの音がうるさい時の見分け方とは?|正常な音と異常な音

壁掛け型オイルサーバーの音を気にしながら見上げる男性のイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

夜、静かな部屋にいると、壁の向こうからオイルサーバーの音が聞こえてきて気になる。
以前より音が大きくなった気がするけれど、壊れる前兆なのか、それとも普通なのか分からない、という声はよく聞かれます。
オイルサーバーの音は、正常な運転音と、注意が必要な音に分けて考えると、対処の方向が見えてきます。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。この記事では、音に注目して、原因と対処を整理します。

  • 正常な音と、注意が必要な音の見分け方
  • 設置場所の振動が原因になる場合の見直し方
  • モーターの経年劣化を疑うサインと、交換を考える目安
目次

結論|音の種類で原因を絞り込む

運転の初期のボコボコという音は正常です。大きな運転音が続く場合は、設置場所の振動か、モーターやポンプの経年劣化を疑います。

スクロールできます
音の種類考えられる原因対処の方向
運転の初期のボコボコ配管内の空気が抜けている正常。10〜15分ほどで静かになる
ボコボコが長く続く入口側の配管から空気を吸っている配管の点検を依頼する
壁や柱に響くような大きな音設置場所の振動の伝わり設置場所・取付方法を見直す
灯油が来ていないのに回っている音灯油切れ、元栓の閉め忘れ灯油タンクと元栓を確認する
ガラガラ・キーキーといった異音モーター・ポンプ・連結軸の不具合や劣化使用を止めて点検を依頼する

正常な運転音とは

オイルサーバーは、モーターで小さなポンプを動かして灯油を引き上げる機器です。
そのため、運転中には一定のモーター音とポンプの音が出ます。

📎 出典:サンポット|取扱説明書 オイルサーバー OS-302/OS-302U/OS-302UP

サンポットの取扱説明書では、設置場所の注意として、モーターとポンプの音が出るため、寝室や書斎を避けるよう示されています。
このことから、運転音がまったく出ない機器ではなく、ある程度の音は出るものとして設計されていることが分かります。

運転音が出るのは、油面が下がって灯油を汲み上げているときだけです。
汲み上げが終わると、モーターは止まります。
暖房機を使い続けているあいだは、一定の間隔で動き、止まる、を繰り返します。

運転の初期のボコボコ音は空気が抜けている音

新設したときや、灯油タンクを空にしたあとに再運転すると、配管の中の空気が押し出されて、ボコボコといった音が出ます。
取扱説明書にも、運転初期は配管内の空気が抜けるため音が出ること、空気が抜けると静かになることが示されています。

時間様子
運転開始直後ボコボコといった音がする
10〜15分ほど汲み上げが進み、音が静かになる
汲み上げ完了モーターが止まる

この音は、空気が抜けている正常なサインです。慌てて電源を切らず、10〜15分ほど様子を見てください。
音が30分以上続く、あるいは運転のたびに毎回長く続く場合は、入口側の配管から空気を吸い込んでいる可能性があります。
空気の抜け方は、オイルサーバーのエア抜き方法|空気が入る場所と抜ける目安でも解説しています。

設置場所の振動が原因のとき

運転音が大きく聞こえる原因として、本体の振動が壁や柱に伝わっていることがあります。

条件音が大きくなる理由
中空の壁に取り付けている壁が太鼓のように振動を増幅する
取り付けが緩んでいる本体ががたつき、振動が出る
寝室や書斎の壁の裏側にある小さな音でも、静かな部屋では気になる
防振ゴムが傷んでいる振動の吸収が弱くなる

取扱説明書には、堅固で垂直な壁や柱に、傾かないように取り付けること、中空の壁は振動が伝わりやすいため避けることが示されています。
防振ゴムは、保証の対象外となる消耗品として挙げられています。
劣化している場合は、交換することで、音が軽減する可能性があります。

設置場所の見直しの考え方

見直しの方法内容
取付けの増し締め取付ねじのゆるみを確認する(業者に依頼)
設置場所の変更中空の壁を避け、柱の位置や堅固な壁へ移設する
寝室から離す寝室や書斎の壁の裏側を避ける
防振ゴムの交換劣化している場合に交換する

設置や移設、本体の分解は、自分で行わないでください。販売店や専門業者に依頼してください。

灯油が来ていないのに回っているとき

灯油が本体に届いていないのに、モーターが回り続けると、空回りのような音になります。

原因確認すること
灯油タンクが空残量計や目視で確認する
元栓が閉まっているタンクの出口のバルブが開いているか
流出弁フックが「閉」本体の先に灯油が流れているか
配管の空気漏れ継手のゆるみ・灯油のにじみがないか

灯油が来ていない状態では、機種によっては空運転を防ぐ機能が働き、運転が止まります。
OS-303系では、油切れが約20分続くと、黄ランプが点滅して運転が止まります。
灯油が来ていないことが分かったら、タンクの補充と元栓の確認、呼び油の順に進めましょう。
吸い上げに関する確認の順番は、オイルサーバーが灯油を吸い上げない時のチェック順と見分け方で解説しています。

モーターやポンプの経年劣化による音

設置場所に問題がなく、灯油も来ているのに、音が以前より大きい場合は、内部の部品の劣化が考えられます。

音の特徴考えられる部品
以前より大きなモーター音が続くモーターの劣化
ガラガラ・ゴロゴロといった音ポンプや連結軸の不具合
キーキーという高い音軸受けの摩耗
音とともに、においがする過熱、焼けつきの兆候

取扱説明書でも、運転音が大きい原因として、据付けの振動のほか、連結軸やポンプの不具合が挙げられています。
焦げたようなにおいを伴う音や、異常に熱を持っているときは、すぐに電源プラグを抜いて、使用を中止してください。

モーターやポンプの劣化は、掃除や調整では改善しません。
音が大きいままで使い続けると、ある日突然止まることもあります。
交換を考える目安は、オイルサーバーの寿命|交換時期の目安と長持ちさせる方法でも解説しています。

音の記録を残しておく

業者に相談するときは、音の特徴を言葉で伝えるのが難しいものです。
次のような記録を残しておくと、原因の特定が早くなります。

記録すること方法
運転音の録音スマートフォンで、本体の近くで録音する
音が出るタイミング暖房を強にしたとき、夜間、起動直後など
いつから気になるか先週から、今シーズンの初めから、など
ランプの表示写真を撮る
設置場所本体と取付壁の写真

録音は、電話やメールで音の特徴を説明するときに、大きな助けになります。

自分でできる範囲と、業者に任せる範囲

自分でできること業者に依頼すること
運転初期のボコボコ音の様子見取付けの増し締め、移設
灯油タンクの残量・元栓の確認配管の空気漏れの点検
本体のほこりの掃除(電源プラグを抜いてから)防振ゴムの交換
音の録音・写真の記録モーター・ポンプ・連結軸の点検、交換

運転音を抑えるための日常の工夫

大きな部品交換をしなくても、日頃の工夫で、気になる音が軽くなることがあります。

工夫内容
本体まわりを片付ける周囲120mm以上の余裕を保ち、物を立てかけない
ほこりを取る電源プラグを抜いてから、本体カバーまわりを掃除する
灯油を切らさない灯油が来ない状態での空回りを防ぐ
取付けの状態を見る本体のがたつきや、壁の振動が気になる場合は、業者に相談する
防振ゴムの状態を確認する傷んでいる場合は、交換を相談する

音の悩みは、設置場所の条件で決まることが多いため、気になる場合は、移設を含めて、設置業者に相談するのが近道です。

よくある質問

Q1. オイルサーバーの音は、どのくらいが普通ですか?

モーターとポンプの音は、運転中に必ず出ます。取扱説明書にも、寝室や書斎を避けて設置するよう示されているほどです。ただし、汲み上げが終われば、モーターは止まり、静かになります。一定の間隔で動いては止まる、を繰り返すのが普通の動きで、音が出続けることはありません。

Q2. ボコボコという音が出ています。壊れましたか?

運転を始めた直後であれば、配管内の空気が抜けている正常な音です。10〜15分ほどで静かになります。音が長く続く場合は、入口側の配管から空気を吸い込んでいる可能性があります。灯油タンクの残量と元栓を確認し、それでも続くなら、点検を依頼してください。

Q3. 夜になると、音がとくに大きく感じます。

夜は、周囲の生活音が減るため、同じ音でも大きく聞こえます。ただし、壁の裏側が寝室や書斎になっている場合は、振動が伝わって響いている可能性があります。取付けの状態や、壁の材質を確認し、移設や防振の対策を設置業者に相談するとよいでしょう。

Q4. 音を小さくするために、自分でできることはありますか?

本体まわりのほこりを、電源プラグを抜いてから掃除することは、自分でできます。ただし、取付けの増し締めや、防振ゴムの交換、移設は専門的な作業のため、業者に依頼してください。分解や改造は、安全上、行わないでください。

Q5. 音が大きくなってきたら、交換したほうがよいですか?

設置場所の振動や、灯油が来ていないことが原因でなく、モーターやポンプの劣化が疑われる場合は、交換を検討する目安になります。設置から長い年数が経っている場合は、突然止まるリスクもあるため、暖房シーズンの前に、点検や交換を相談しておくと安心です。

まとめ

オイルサーバーの音は、正常な運転音と、注意が必要な音を見分けることが大切です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

音の種類主な原因まず試すこと
運転初期のボコボコ配管内の空気が抜けている10〜15分ほど様子を見る
ボコボコが長く続く配管の空気漏れ灯油タンクと元栓を確認し、点検を依頼
壁に響く大きな音設置場所の振動設置場所・取付方法の見直しを相談
空回りのような音灯油切れ・元栓の閉め忘れタンクの残量と元栓を確認
ガラガラ・キーキーモーター・ポンプの劣化使用を止めて点検・交換を相談

音の種類を落ち着いて聞き分けることが、原因を絞り込む第一歩です。
まずは、音の出るタイミングと特徴を、録音やメモに残してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次