地震のあと、暖房機を使おうとしたら、オイルサーバーが止まっていて、赤いランプが点灯している。
そんなとき、故障したのではと不安になりますが、実は、揺れを受けて安全のために止まっている状態のことがあります。
ただし、地震のあとは、タンクや配管に損傷がないかを確認することが何より大切で、復旧の操作は、その後です。
オイルサーバーの基本はオイルサーバーとは?仕組み・動かない時の確認・呼び油の必要性で解説しています。
この記事では、地震のあとの確認と復旧の流れを整理します。
- 地震でオイルサーバーが止まる仕組み
- 復旧の前に確認すべき、安全のチェックポイント
- 復旧の操作と、日頃の備え
結論|安全を確認してから、復旧の操作を行う
地震のあとは、すぐに運転を再開せず、灯油の漏れや、タンク・配管の損傷がないかを確認してください。異常がなければ、機種に応じた方法で復旧します。
| 順番 | すること |
|---|---|
| 1 | 暖房機などの火気を止め、周囲に灯油のにおいや漏れがないか確認する |
| 2 | 灯油タンク、配管、継手に、傾き・ずれ・にじみがないか確認する |
| 3 | オイルサーバー本体の傾きや、取付けの状態を確認する |
| 4 | 異常がなければ、機種に応じた方法で復旧する |
| 5 | 復旧後も、油漏れがないかを確認する |
地震でオイルサーバーが止まる仕組み
オイルサーバーには、揺れを受けたときに、安全のために運転を止める仕組みがあります。
サンポットのOS-302の取扱説明書では、呼び灯油の入れすぎ、本体の傾き、地震による大きな揺れ、電気部品の故障などで、本体内の油面が異常に上がると、あふれ防止の安全機能が働いて運転を停止し、赤い「アラーム」ランプが点灯するとされています。
地震で大きく揺れた場合の復旧方法として、電源プラグを抜いて差し直すことが示されています。
揺れを検知する仕組みは、機種によって異なります。
ここでは、取扱説明書に示された動作として、揺れによって運転が停止し、アラームが点灯する、という点を押さえておきましょう。
| 機種 | 地震の揺れを受けたときの動作 | 復旧の方法 |
|---|---|---|
| サンポットOS-302系 | 赤の「アラーム」ランプが点灯して運転停止 | 電源プラグを抜き、差し直して再運転 |
| サンポットOS-303系 | 赤の「アラーム」ランプが点灯して運転停止 | 油面と傾きに問題がなければ、リセットボタンを押して再運転 |
他のメーカーや、古い機種では、仕組みや復旧の方法が異なる場合があります。
必ず、手元の機種の取扱説明書を確認してください。
地震のあと、まず確認すること
1. 灯油の漏れ・においの確認
地震の揺れで、灯油タンクや配管の継手がずれたり、ゆるんだりして、灯油が漏れていることがあります。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| 灯油タンク | 傾き、転倒、元栓まわりのにじみ |
| 配管 | 継手のずれ、ゆるみ、傷、曲がり |
| オイルサーバー本体 | 傾き、取付けのずれ、フィルターカバー・水抜き栓部のにじみ |
| 周囲の地面・床 | 灯油のしみ、においの有無 |
灯油のにおいが強い、床や地面にしみが見られるといった場合は、火気を絶対に使わず、換気をして、灯油販売店や設置業者、消防に連絡してください。
2. 暖房機の状態の確認
オイルサーバーだけでなく、暖房機側も、地震の揺れで耐震自動消火装置が作動して止まっていることがあります。
暖房機の取扱説明書に従って、状態を確認してください。
3. 本体の傾きの確認
オイルサーバーは、傾いた状態でも、あふれ防止の安全機能が働くことがあります。
取扱説明書にも、傾いた場合は傾きを直してから、復旧の操作を行うよう示されています。
ただし、取付けのずれを自分で直すのは危険な場合があります。
傾いているときは、設置業者に依頼してください。
復旧の操作
安全の確認ができたら、機種に応じた方法で復旧します。
| 機種 | 復旧の操作 |
|---|---|
| OS-302系 | 電源プラグを一度抜き、差し直す |
| OS-303系 | 油面と傾きに問題がなければ、リセットボタンを押す |
復旧のあとに確認すること
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ランプの表示 | 赤のアラームランプが消えたか |
| 運転の再開 | 油面が下がったとき、モーターが回るか |
| 油漏れ | 配管や本体まわりに、灯油のにじみがないか |
| 暖房機への灯油供給 | 暖房機が点火し、燃焼を続けるか |
復旧しない場合や、同じ表示が繰り返される場合は、揺れ以外の原因(電気部品の故障など)が考えられます。
取扱説明書にも、上記以外の場合は、電気部品の故障が考えられるため、販売店に修理を依頼するよう示されています。
動かない場合の確認は、オイルサーバーが動かない時は?電源の抜き差しと待機中の見分け方でも解説しています。
地震のあと、油切れになっていないか
地震のあと、灯油の補給が止まっていた場合や、停電が続いた場合は、油面が下がって、空運転防止が働いていることもあります。
| 状況 | 起きていること | 対応 |
|---|---|---|
| 地震後に停電が続いた | 暖房機で灯油を使い、本体内の油面が下がった | 通電後、灯油を確認し、必要なら呼び油を入れる |
| 灯油タンクの残量が少ない | 油切れで止まっている | 灯油を補充し、呼び油を入れて再運転する |
黄色のランプで止まっている場合は、油切れの復旧が必要です。
手順は、オイルサーバーが油切れした時の復旧手順|灯油切れ後の呼び油で解説しています。
地震に備えた日頃の確認
| 備え | 内容 |
|---|---|
| 本体の取付けの確認 | 堅固な壁や柱に、傾きなく固定されているか |
| 灯油タンクの固定 | 転倒しないように、固定されているか |
| 配管の状態 | 継手のゆるみ、傷、にじみがないか |
| 灯油の残量 | 空に近い状態を避ける |
| 復旧の方法の確認 | 取扱説明書で、アラーム時の復旧方法を把握しておく |
| 連絡先の控え | 灯油販売店、設置業者の連絡先をまとめておく |
地震の揺れで止まったときの復旧方法は、取扱説明書に書かれています。あらかじめ一度読んで、保管場所を家族で共有しておくと、慌てずに対応できます。
自分でできる範囲と、業者に任せる範囲
| 自分でできること | 業者に依頼すること |
|---|---|
| 灯油のにおい・漏れの目視確認 | 灯油漏れの原因調査・修理 |
| 取扱説明書に沿った復旧操作(電源の抜き差し・リセット) | 本体の傾きの修正、取付けのやり直し |
| 暖房機側の状態の確認 | 配管のずれ・損傷の修理 |
| 灯油の補充・呼び油 | タンクの転倒・損傷への対応 |
余震や停電が続くときの注意
大きな地震のあとは、余震が続いたり、停電が長引いたりすることがあります。
| 状況 | 注意点 |
|---|---|
| 余震が続く | 揺れのたびに、安全機能が働いて止まることがある。そのたびに、油漏れなどの異常がないかを確認する |
| 停電が続く | モーターが動かず、新しい灯油を汲み上げられない。本体内に残った灯油がなくなると、暖房機に届かなくなる |
| 通電が回復した | ランプの表示を確認し、黄色のランプで止まっていれば、灯油の補給と呼び油が必要 |
| 暖房機の耐震自動消火装置が作動した | 暖房機の取扱説明書に従って、復帰操作をする |
余震が続いているあいだは、無理に運転を再開しなくても構いません。灯油漏れのおそれがある状態で、暖房機を使い続けることは避けてください。
灯油を使う暖房機は、揺れや転倒に弱い面もあります。
揺れが落ち着くまでは、別の暖房手段を用意しておくと、安全に過ごせます。
よくある質問
Q1. 地震のあと、オイルサーバーの赤いランプが点灯しています。故障ですか?
故障とは限りません。取扱説明書によると、地震による大きな揺れを受けると、あふれ防止の安全機能が働き、赤い「アラーム」ランプが点灯して運転が止まることがあります。復旧の前に、灯油の漏れやタンク・配管の損傷がないかを確認してください。異常がなければ、機種に応じて、電源プラグの抜き差し、またはリセットボタンで復旧します。
Q2. 復旧の前に、必ず確認することは何ですか?
灯油のにおいや漏れ、灯油タンク・配管・継手の傾きやずれ、オイルサーバー本体の傾きです。地震の揺れで配管が傷んでいる可能性があり、そのまま運転すると、灯油が漏れるおそれがあります。においが強い、しみが見られるといった場合は、火気を使わず、換気をして、専門の窓口に連絡してください。
Q3. 電源プラグを抜き差ししても、復旧しません。
揺れ以外の原因が考えられます。電気部品の故障、本体の傾き、油面の異常などです。取扱説明書にも、上記以外の場合は、電気部品の故障が考えられるため、販売店に修理を依頼するよう示されています。ランプの表示を写真に残して、業者に連絡してください。
Q4. 地震のあとの停電で、灯油が来なくなりました。
停電中は、オイルサーバーのモーターが動かないため、新しい灯油を汲み上げられません。本体内に残った灯油は使えますが、なくなると、暖房機に届かなくなります。通電が回復したあと、黄色のランプで止まっている場合は、灯油を補充し、呼び油を入れて再運転してください。
Q5. 地震に備えて、できることはありますか?
本体が傾きなく固定されているか、灯油タンクが転倒しないよう固定されているか、配管の継手に異常がないかを、日頃から確認してください。また、取扱説明書でアラーム時の復旧方法を把握し、灯油販売店や設置業者の連絡先を控えておくと、地震のあとにも落ち着いて対応できます。
まとめ
地震のあとにオイルサーバーが止まるのは、揺れを受けた安全機能の動作であることがあります。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 止まる仕組み | 大きな揺れで、あふれ防止の安全機能が働き、赤のアラームが点灯する |
| 最優先の確認 | 灯油の漏れ、においの有無、タンク・配管・本体の傾き |
| 復旧の操作 | OS-302系は電源の抜き差し、OS-303系はリセットボタン |
| 復旧しないとき | 電気部品の故障の可能性。販売店に修理を依頼する |
| 日頃の備え | 固定の確認、配管の点検、取扱説明書の確認、連絡先の控え |
地震のあとは、復旧の操作より先に、安全の確認を優先してください。
まずは、取扱説明書の「アラーム」の項目を、一度読んでおくところから始めてみましょう。

