石油ストーブの点火に使う電池は、「何を何本入れればいいのか分からない」「充電池は使えるの?」「どのくらいで替えるの?」と、意外と迷うポイントです。
先に結論を言うと、電池の種類と本数は、機種によって違います。
同じ「単二形」でも、2本の機種もあれば4本の機種もあります。
さらに、電池を使わない電池レス(手回し点火)の機種や、コンセントで動くFF式・石油ファンヒーターもあり、タイプで事情が大きく異なります。FF式と石油ファンヒーターは、電池では使えません。
この記事では、トヨトミとコロナの取扱説明書の記載をもとに、電池の選び方、交換時期、保管の注意をタイプ別に解説します。
タイプ別|電池が必要かどうか
| タイプ | 電池の扱い |
|---|---|
| 対流式・反射式(電池点火) | 点火用に乾電池を使う機種が多い |
| 電池レス(手回し点火) | 電池が不要。手回しで点火する(トヨトミ) |
| FF式 | 電池では使えない。コンセントなどの電源で動く |
| 石油ファンヒーター | 電池では使えない。コンセントの電源で動く |
※機種によって異なります。
取扱説明書で確認してください。
トヨトミの対流形・反射形には、「電池レス石油ストーブ」として、電気がなくても使え、手回しで点火できる機種が公式ページに掲載されています。
FF式やファンヒーターで停電したときの扱いは、石油ファンヒーターと石油ストーブの違いを解説した記事で紹介しています。
そもそも、電池点火の石油ストーブで電池が使われるのは、火をつける瞬間だけです。
電池の電気で、点火プラグを熱したり、火花を飛ばしたりして、芯の上の灯油に火をつけます。
火がついたあとは、電池を使わずに燃え続けるので、電池の消耗は、ほとんどが点火のときに起こります。
電池の種類と本数(取扱説明書の例)
| 機種 | 電池の種類・本数 |
|---|---|
| トヨトミ RB-25C(対流形) | 単二形乾電池 2個(別売) |
| トヨトミ RS-S23C(反射形) | 単二形乾電池 4個(別売) |
| コロナ SX-CE280Y | 単二形乾電池(1.5V)4個(別売) |
電池の種類と本数は、機種ごとに異なります。必ず、お持ちの機種の取扱説明書や、電池ケースの表示で確認してください。
上の機種はいずれも、乾電池は別売で、付属していません。
必要な電池の本数を計算する
毎シーズン、全部の電池を新品に替えるとした場合の本数を、計算してみます(当サイト計算。
交換の頻度は仮定です)。
| 機種の電池本数 | 1シーズン | 5シーズン | 10シーズン |
|---|---|---|---|
| 2個の機種(RB-25C) | 2本 | 10本 | 20本 |
| 4個の機種(RS-S23C、SX-CE280Y) | 4本 | 20本 | 40本 |
同じ単二形でも、本数が倍違えば、電池代も倍違います。
ストーブを買い替えるときには、電池の本数も、ランニングコストの一部として見ておくとよいでしょう。
電池を使わない手回し点火の機種は、この費用がかからない点が利点です。
使える電池・使えない電池
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アルカリ乾電池 | コロナ(SX-CE280Y)の取扱説明書で使用が推奨されている |
| 充電式電池 | トヨトミの取扱説明書では、電圧が低く、着火しにくくなるため使用しないと記載されている |
| 新旧の混在 | 混ぜて使わない(トヨトミ、コロナ) |
| 種類の違う電池の混在 | 混ぜて使わない。点火不良、液漏れ、破裂の原因になる |
電池は、全部同じ種類・同じ新しさで揃えるのが基本です。1本だけ交換すると、点火不良や液漏れ・破裂のおそれがあります。
充電式電池が使えない理由
トヨトミの取扱説明書が、充電式電池を使わないよう案内しているのは、電圧が低いためです。
一般に、アルカリ乾電池の公称電圧は1本あたり1.5V、ニッケル水素などの充電式電池は1本あたり1.2Vです。
この差を、4本使いの機種で計算すると、次のようになります(一般的な公称電圧による当サイト計算)。
| 電池の種類 | 1本あたり | 4本直列の合計 |
|---|---|---|
| アルカリ乾電池 | 1.5V | 6.0V |
| 充電式電池 | 1.2V | 4.8V |
合計の電圧が、約2割低くなります。
点火プラグを十分に熱したり、火花を飛ばしたりするには、一定の電圧が必要なため、電圧が足りないと、着火しにくくなります。充電式電池は、普通の電気製品なら問題なく使えますが、石油ストーブの点火には向かないことがあります。
機種によって扱いが異なるため、取扱説明書で確認してください。
交換時期のサイン
| サイン | 内容 |
|---|---|
| 放電音がかすれる・途切れる | 電圧が下がっている(コロナ。トヨトミでは「ピィー」というスパーク音がかすれるとき) |
| 点火しにくくなった | 電池の消耗を疑う |
| 点火ヒーターの赤熱が不十分 | 電池をすべて新品に交換する(トヨトミ RB-25C) |
交換のタイミング
| メーカー | 案内 |
|---|---|
| コロナ(SX-CE280Y) | シーズン開始時に、すべて新品に交換する |
| トヨトミ(RB-25C) | 1か月に1回以上の点検が推奨されている |
交換するときは、2個の機種は2個とも、4個の機種は4個とも、新品に替えます。
電池の消耗を早める使い方
| 使い方 | 内容 |
|---|---|
| ボタン・レバーを押し続ける | 火がついた後も押し続けると、電池が早く消耗する |
| つまみを回しきったままにする | 火がついた後も回しきったままにすると、消耗が早まる(トヨトミ) |
| 電池を入れたまま長期保管 | 液漏れの原因になる |
火がついたことを確認したら、すぐに指を離すのが、電池を長持ちさせるコツです。
電池が切れたときの対処
| 対処 | 内容 |
|---|---|
| 新しい電池に交換する | 向き(⊕⊖)を正しく合わせる |
| 点火用ライターで点火する | 機種によって可能。たばこ用ライターは使わない |
| マッチ | トヨトミは使用可(機種による)。コロナ(SX-CE280Y)は禁止 |
手動で点火する方法は、メーカー・機種ごとに異なります。必ず取扱説明書に従ってください。燃焼筒を持ち上げる際は、やけどに注意し、点火後は燃焼筒を正しくセットし直してください。
電池を替えても、火がつかないときは、石油ストーブがつかないときの原因を解説した記事で、確認する順番をまとめています。
保管・取り扱いの注意
| 場面 | 注意点 |
|---|---|
| シーズン後の保管 | 電池を本体から取り外す(トヨトミ、コロナ) |
| 点検・手入れの前 | 電池を取り外す(コロナ) |
| 廃棄の前 | 電池を取り外す |
| 運搬・移動 | 消火して温度を下げ、乾電池を外し、灯油を抜く(トヨトミ) |
| 取り外した電池 | 使用推奨期限内で、能力が残っていれば、他の製品に使える(トヨトミ) |
| 点火時の高電圧 | 点火プラグから高電圧が発生する。触れない。特に小さなお子様に注意(コロナ) |
保管の全体の流れは、石油ストーブの片付け方を解説した記事で紹介しています。
電池を入れたまま長期間保管すると、電池の中身が漏れて、電池ケースの端子が腐食することがあります。
腐食すると、新しい電池を入れても、電気が通らず、点火できなくなります。
シーズンの終わりに電池を外しておくことは、翌シーズンのトラブル予防としても大切です。
停電時と電池
| タイプ | 停電時 |
|---|---|
| 電池点火の対流式・反射式 | 電池で点火できれば使える。電池を備えておくと安心 |
| 電池レス(手回し点火) | 電気がなくても使える(トヨトミ) |
| FF式 | 電池では使えず、電源が必要なため、停電時は使えない |
| 石油ファンヒーター | 電池では使えず、電源が必要なため、停電時は使えない |
停電に備えて、電池式の機種では、予備の電池を用意しておくと安心です。
ただし、停電時に開放式を使う場合も、換気は必ず行ってください。
停電時の暖房の考え方は、停電時に石油ストーブは使えるかを解説した記事で整理しています。
どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。
よくある質問
Q1. 石油ストーブの電池は、単何ですか?
取扱説明書の例では、トヨトミ RB-25Cは単二形2個、トヨトミ RS-S23Cとコロナ SX-CE280Yは単二形4個です。
機種によって異なるため、お持ちの機種の説明書や電池ケースで確認してください。
Q2. 充電式の電池は使えますか?
トヨトミの取扱説明書では、電圧が低く、着火しにくくなるため、使用しないと記載されています。
機種によって異なるため、取扱説明書で確認してください。
Q3. 電池は、どのくらいで交換しますか?
コロナの取扱説明書では、シーズン開始時にすべて新品に交換するよう案内されています。
放電音がかすれたり、点火しにくくなったりしたら、早めに交換してください。
Q4. 電池を1本だけ替えてもいいですか?
いけません。
新旧や種類の違う電池を混ぜると、点火不良や、液漏れ・破裂の原因になります。
必要な本数すべてを、同じ種類の新品に交換してください。
Q5. 電池を使わないストーブはありますか?
トヨトミには、手回しで点火できる電池レスの機種があります。
FF式や石油ファンヒーターは、電池では使えません。コンセントの電源が必要です。
まとめ
石油ストーブの電池は、機種ごとに種類と本数が決まっています。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 種類と本数 | 機種ごとに異なる(単二形2個/4個の例) |
| 使える電池 | アルカリ乾電池が推奨される例あり。充電式は使わない例あり |
| 交換 | すべて同じ種類の新品に。シーズン開始時が目安(コロナ) |
| サイン | 放電音がかすれる、点火しにくい |
| 保管 | シーズン後は電池を外す |
| 電池レス | 手回し点火の機種がある(トヨトミ) |
| FF式・ファンヒーター | 電池では使えない。電源が必要 |
まずは、お持ちのストーブの電池ケースと取扱説明書で、種類・本数を確認し、シーズンの始まりに新品へ交換しておきましょう。
全体の流れは、石油ストーブのまとめ記事で確認できます。

