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石油ストーブの「ボッボッ」「ボン」という音は異常?正常な音と異常な音の見分け方

石油ストーブから聞こえる「ボッボッ」「ボン」という音について、正常な音と異常な音の見分け方を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブを使っていて、「ボッ、ボッ」「ボン」「ポコン」といった音が聞こえると、「これは故障?」「爆発しないよね?」と不安になりますよね。
石油ストーブの音には、取扱説明書で「異常ではありません」と明記されている音と、芯や燃焼の不具合を示す音、そして取扱説明書に記載がなく、判断が難しい音があります。
この記事では、トヨトミとコロナの取扱説明書の記載をもとに、音を3つに分けて整理し、タイプ別(対流式・反射式、FF式・石油ファンヒーター)の考え方や、相談するときの伝え方も解説します。

目次

音は3つに分けて考える

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区分内容
① 正常と明記されている音点火直後の「ボッ、ボッ」、放電音「ピィー」、「カチカチ」、「ポコンポコン」など
② 異常のサインとされる音芯を下げ過ぎたときの「ポッポッ」、放電音のかすれなど
③ 取扱説明書に記載のない音「ボン」「パチパチ」「ピシッ」「ゴボゴボ」など

音の不安を整理するうえで大切なのは、「音の種類」だけでなく「いつ鳴ったか」を見ることです。
点火直後だけなのか、燃焼中ずっとなのか、消火のときなのか、給油のときなのかで、意味が変わります。

① 正常と明記されている音

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音タイミング説明記載のあるメーカー・機種
「ボッ、ボッ、ボッ」点火直後炎が安定しないために出る。炎が安定すると消える。異常ではないトヨトミ RB-25C、RS-S23C
「ピィー」「ピー」点火のとき点火装置の放電音。着火を確認したら、レバー/ボタンから指を離すトヨトミ RS-S23C、コロナ SX-CE280Y
「カチカチ」つまみを点火方向へ回したとき対震自動消火装置がセットされる音で、つまみが重く感じられる。一度セットされると軽くなる。異常ではないコロナ SX-CE280Y
「カチカチ」給油口口金を締めるとき正しく締まると、油タンクの赤い線が見えなくなる。正常トヨトミ RS-S23C
「ポコンポコン」燃焼中・消火後給油タンクから固定タンクへ灯油が流れる音。異常ではないコロナ SX-CE280Y

また、初めて使ったときや、着火後しばらくは、ストーブに付着した油や、ほこりが焼けるための多少のにおいがしますが、異常ではないと記載されています(トヨトミ、コロナ)。

「ボッ、ボッ」という音は、点火直後に限って、炎が安定すると消える場合は、取扱説明書でも正常とされています。ただし、続く場合は、次の「異常のサイン」を確認してください。

「ポコンポコン」はなぜ鳴るのか

コロナのストーブには、取り外せる給油タンクと、本体側の固定タンクの二段構えの構造があります。
給油タンクから固定タンクへ、灯油が少しずつ流れ込むとき、タンク内の空気と入れ替わるために、「ポコン」という音が出ます。
これは、灯油が正常に供給されているしるしで、むしろ、燃焼中に聞こえるのは自然なことです。
取扱説明書にも「異常ではない」と明記されています。

② 異常のサインとされる音

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音・症状原因対処
「ポッポッ」という燃焼音が続く(コロナ)芯を下げ過ぎた状態で燃焼している。燃焼筒の赤熱が不足し、においや一酸化炭素の発生、芯へのカーボン付着を伴う芯を上げて、正しい炎の状態に調節する
放電音「ピー」がかすれる・とぎれる乾電池の消耗新しい電池に交換する(機種で本数が異なる)
音とともに、激しいにおい・すすが出る不完全燃焼のおそれ使用を中止し、芯の手入れや販売店への相談を行う(トヨトミ RS-S23C)

異常な音、におい、すす、炎の色の変化があるときは、使用を中止し、芯を下げて消火してください(コロナ)。使用中は1時間に1〜2回の換気を行い、異常燃焼時は一酸化炭素が発生するおそれがあります。

「ボッ、ボッ」と「ポッポッ」の違い

名前が似ているので、混同しやすい2つの音を、比べてみます。

項目「ボッ、ボッ、ボッ」「ポッポッ」
タイミング点火直後燃焼中(芯を下げ過ぎたとき)
継続性炎が安定すると消える芯が低いままだと続く
評価異常ではない(トヨトミ)異常のサイン(コロナ)
対処様子を見る芯を上げて炎を調節する

つまり、同じような音でも、「点火直後に一時的に出て、すぐ消えるなら正常」「燃焼中にずっと続くなら、炎の調節を見直す」と分けて考えると判断しやすくなります。

炎の状態の目安

メーカー最大燃焼時の正常な炎
トヨトミ RB-25C内炎板から1〜2cm
トヨトミ RS-S23C燃焼筒上部から約1〜3cm
コロナ SX-CE280Y燃焼リング上へ1cm以上伸びない状態

炎が大きすぎるとすすや一酸化炭素が増え、小さすぎるとにおいや一酸化炭素が増えます。
炎の調整は、石油ストーブの火が弱い・消えないときの原因を解説した記事や、石油ストーブの黒い煙・すすの原因を解説した記事で紹介しています。

③ 取扱説明書に記載のない音

今回確認したトヨトミ(RB-25C、RS-S23C)とコロナ(SX-CE280Y)の取扱説明書には、次の音についての記載がありませんでした。

音取扱説明書での扱い
「ボン」記載なし
「パチパチ」記載なし
「ピシッ」記載なし
「ゴボゴボ」記載なし

取扱説明書に記載のない音がしたときは、正常かどうかを自己判断せず、使用を中止して、販売店やメーカーの相談窓口に確認してください。

「記載がない」ということは、「正常」とも「異常」とも決められていない、ということです。
ネット上の経験談を参考にしたくなりますが、機種や使用状況が違えば、同じ音でも原因が違うことがあります。音の原因は、お使いの機種を見ているメーカーや販売店に確認するのが、もっとも確実です。

「ボン」という音が出たとき

「ボン」という音は、取扱説明書に記載がないため、原因を断定できません。
まずは、次の点を確認します。

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確認すること内容
消火直後の再点火ではないか燃焼筒が冷えないうちに芯を上げると、生ガスが発生して、点火しなかったり、激しい臭気が出たりする。トヨトミは約5分、コロナは6〜7分待つよう記載
給油直後ではないか芯に灯油がなじんでいない状態では、点火が不安定になる。20分以上待つ
燃焼筒が正しくセットされているかつまみを左右に2〜3回動かして確認する
灯油は適切か変質灯油、水・ごみの混入、ガソリンの誤給油がないか
点火したときの炎の状態炎が大きすぎないか、燃焼筒が赤熱しているか

ガソリンなど、灯油以外を入れた可能性がある場合は、絶対に点火しないでください。詳しくは、石油ストーブにガソリンを入れる危険性を解説した記事をご覧ください。
音が繰り返し出る、またはにおいやすすを伴う場合は、使用を中止して、販売店に相談してください。

音が出たときの確認手順

順番確認すること
1音の出るタイミング(点火直後/燃焼中/消火時/給油時)を確認する
2においやすす、炎の状態に異常がないか確認する
3取扱説明書の「正常な音」の記載と照らし合わせる
4記載がなければ、使用を中止する
5販売店・メーカーの相談窓口に、症状を伝えて確認する

音・におい・炎の「三点セット」で見る

音だけで判断するのは難しいため、においと炎の状態を、セットで確認します。

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音におい炎判断の目安
点火直後だけ「ボッ」少し安定すると正常取扱説明書では異常ではない
燃焼中ずっと「ポッポッ」強い小さい、赤熱が不十分芯を上げて調節する
聞き慣れない音焦げるにおい不安定、すすが出る使用を中止して相談する
聞き慣れない音ほとんどなし安定している記載がなければ、念のため相談する

販売店・メーカーへの伝え方

相談するときは、次の情報を伝えると、やりとりがスムーズです。

伝える情報内容
型番本体のラベルで確認する
音の出るタイミング点火直後/燃焼中/消火時/給油時
音の特徴「ボッ」「ボン」などの擬音。回数や、続く時間
においとすす強いか、焦げるようなにおいがあるか
炎の状態大きさ、色、偏り
直前の状況給油直後か、消火直後の再点火か、灯油は新しいか
使用年数おおよその年数

スマートフォンで、音を録音しておくと、状況を伝えやすくなります。
動画で炎の様子を撮影しておくのも有効です。
ただし、撮影や録音のために、異常を感じたまま使い続けることはしないでください。

タイプ別|音の考え方

タイプ音の考え方
対流式点火直後の「ボッ、ボッ」、放電音、対震自動消火装置のセット音などが正常な音として案内される例がある
反射式同上
FF式送風機(ファン)の音、点火時の音など、機種ごとに特徴がある。取扱説明書で確認
石油ファンヒーター同上

FF式や石油ファンヒーターは、ファンやモーターの音が出る構造で、音の特徴は機種ごとに異なります。
メーカーによっては、「故障ではない音・におい・表示」をまとめて案内している場合があるため、取扱説明書で確認してください。
FF式・石油ファンヒーターで、いつもと違う音がしたときは、自己判断で分解せず、エラー表示を確認し、販売店・メーカーに相談してください。

音を予防するためのポイント

ポイント内容
消火後の再点火を急がないトヨトミ約5分、コロナ6〜7分待つ
給油後に待つ20分以上待ってから点火する
灯油の質変質灯油、水の混じった灯油を使わない
日常の掃除燃焼筒、置台、燃焼用空気取入部のほこりを取る
芯の点検月1回、上下がスムーズか、タールが付着していないか確認する
電池シーズン始めに新品へ交換する(コロナ)

日常の掃除は、石油ストーブの掃除方法を解説した記事で、電池は石油ストーブの電池を解説した記事で紹介しています。

どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブの「ボッボッ」という音は、異常ですか?

トヨトミの取扱説明書では、点火直後の「ボッ、ボッ、ボッ」という燃焼音は、炎が安定すると消える音で、異常ではないとされています。
続く場合や、においやすすを伴う場合は、使用を中止して相談してください。

Q2. 「ボン」という音がしました。爆発の危険はありますか?

今回確認した取扱説明書には、「ボン」という音の記載がありません。
原因を断定できないため、使用を中止し、販売店・メーカーに確認してください。
消火直後の再点火や、給油直後の点火を避けることも大切です。

Q3. 「ポコンポコン」という音は故障ですか?

コロナの取扱説明書では、燃焼中や消火後にときどき聞こえる「ポコンポコン」という音は、給油タンクから固定タンクへ灯油が流れる音で、異常ではないとされています。

Q4. 「カチカチ」と鳴って、つまみが重いのですが?

コロナの取扱説明書では、つまみを点火方向へ回したときの「カチカチ」という音と重さは、対震自動消火装置がセットされているためで、異常ではないとされています。

Q5. 放電音が「ピー」とかすれるのは?

乾電池の消耗が疑われます。
新しい電池に交換してください。
電池の種類・本数は機種で異なります。

まとめ

石油ストーブの音は、正常な音、異常のサイン、記載のない音の3つに分けて考えましょう。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
正常な音点火直後の「ボッ、ボッ」、放電音、「カチカチ」、「ポコンポコン」
異常のサイン「ポッポッ」が続く(芯の下げ過ぎ)、放電音のかすれ
記載のない音「ボン」など。自己判断せず、使用を中止して相談
判断のコツ音のタイミングと、においと炎をセットで見る
予防消火後・給油後の待ち時間を守る。灯油の質。掃除
FF式・ファンヒーター機種ごとに異なる。エラー表示を確認して相談

まずは、お持ちのストーブの取扱説明書で、「正常な音」の記載があるかを確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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